5 / 5
5,案ずるよりもオニが易し
しおりを挟む
しばらくして、オニがオコジョの坊やを籠に入れて、家の外に連れて行きます。
さっきまでいた家の中とも、また景色が変わっていき、オコジョの坊やはドキドキします。
同じようなオニの家らしいものが何軒か建っている先に、森が見えます。
「あ、僕の森が見える」
そこで坊やははじめて、うんと遠くまで、来てしまっている事に気が付きました。
母さんを思い出して、心細くなります。
オニは、狼か、馬の脚に輪っかを履いた様な形のものに、坊やの籠を載せて跨ると、もの凄い音をたてます。
ブオーン、ブオーン。
もの凄い振動がして、坊やは、驚いて籠の中を走り回ります。
オニが、握った手を少し捻ると、ゆっくり動き出して、だんだんと、揺れながらも加速していきます。
籠越しに、目の前の景色が流れていき、遠くに見えた森が、山が、ずんずんと近づいてきます。
振り返るとオニの家がほとんど見えなくなり、だいぶ森に近づいて来た頃、視界の外れに、
化け物みたいに大きな熊の手で、森を崩しているのが見えました。
その化け物は、ガタガタガタ、ブオー、ブオーっと、うなりを上げて、後ろから煙を吹いています。
坊やが乗せられてる物より、何倍も大きくて恐ろしいので、籠の中で騒がしく動き回っていると、オニがそれに気付いたのか、止まりました。
黄色い化け物が、うなりを上げて大きな手を振り上げ、森の斜面を削り取っていきます。
『こんなに森を壊さなくてもいいのに』
森を壊している方に目をやって、悲しそうに何か言っているオニを見ると、オコジョの坊やは、少し怖く無くなりました。なんで、オニは悲しそうにしているんだろうとも思いました。
それから、また動き出して、森の入口まで来ました。
乗ってきたものから降り、オコジョの籠を持って森へ近づきました。
オニは、オコジョを籠から出そうとします。
最初に、山で罠に閉じ込められたときに見たオニは、それはもう恐ろしかったけれど、あの春みたいに暖かい、あの家の子供の笑った顔を思い出すと、もう怖くありません。
オニは、オコジョを捕まえて頭を撫でます。
大きな手です。何だかとても暖かい気持ちになります。
オコジョの坊やは、何故だか、お母さんが、覚えていない坊やの為に、時々話してくれる、お父さんの話を聞いた時のような気持になりました。
『さあ、お家へおかえり』と、森に放しました。
オコジョの坊やには、オニが喋っている事は分かりませんでしたが、オニが、「さよなら」と、言っているんだと思いました。
森に向かって走りだします。足はもう痛くありません。
オコジョの坊やは、立ち止まって振り返ります。
すると、オニが手を振って『気を付けておかえり』と、声をかけてきます。坊やには、そう聞こえました。
オコジョの坊やは、もうオニが怖くないです。
それどころか、優しい気持ちになりました。
あれが、本当にオニなのだろうかと、不思議な気分になりました。
辺りはすっかり暗くなっています。
森に入って、急に母さんを思い出し、大急ぎで家に向かって走りました。
オニが乗っていたあれには敵わないけれど、「僕だって早く走れるんだ」と、日暮れの森を跳んで走って行きます。
薄暗い森を抜ける辺り、坊やの家がある岩場にほど近い、少し開けたところで何かが跳ねました。
坊やは雪に身を潜めます。
雪で目立ちませんが、木の根元で、うっすら白いもの動いています。
ノウサギです。
雪を掘って埋もれた草木を食べています。
オコジョの坊やは、すかさずノウサギに近づきますが、ノウサギが敏感に気づいて逃げ出します。
坊やが先に回り対峙します。
ノウサギが跳んで逃げる隙をうかがいます。
すると坊やが、急に真上に高く飛び上がると、腹を見せてくるりと転がり、首を振たかと思えば、逆立ちで飛び跳ねます。まるで踊っているようです。
オコジョの坊やの行動に、ノウサギはどっちに逃げていいのか、分からなくなってしまいました。
気づくと、坊やはいつの間にかノウサギに近づいていたのです。
その隙を見逃さずに、坊やの二倍以上も大きいノウサギに飛び掛かります。
ノウサギが跳ねて逃げますが、坊やも必死に追って、ノウサギのど元に喰い付きます。ノ
ウサギは振るい落そうと跳ねて抵抗しますが、喉に嚙みついたまま、背中にしがみついて離しません。
落されそうになっても必死につかんで離さずに、ノウサギが息絶えるまで喰らいつくのです。
やがて動かなくなった獲物を咥えて引きずっていきます。
もう、東の方はもう暗く星も光っています。
獲物を咥えたオコジョの姿は、自然の中の生態系の捕食者です。
今回は捕食に成功しましたが、次は捕食される側にならないとも分かりません。
薄っすらと光を放つ月に照らされた坊やは、愛くるしさは何処へやらと、勇ましく、生々しく、恐ろしさすら感じさせます。
ともあれ今日はいろいろありましたので、坊やももうヘトヘトです。
「これでお母さんに、お腹いっぱい食べさせてあげれるぞ」
ほっとしたら笑顔がこぼれました。
家の外には、オコジョの母さんがいました。
坊やを外で待ってくれていたようです。
「坊や、いったい何処に行っていたいたの、こんなに遅くなるまで、心配したのよ」
お母さんが、叱りながらも安堵して、抱きしめます。
「母さん、ごめんなさい。僕、罠に掛かってしまって、ケガもしちゃって」
「まあ、なんて事なの、大丈夫なの」と、オコジョの母さんが慌てます。
「大丈夫、オニが助けてくれたんだよ、足のケガも薬を塗ってくれて、食べ物もくれたんだよ」
坊やが、楽しかった出来事を話す時のように言うので、お母さんは目まいを覚えたようです。
「まったく坊やは」大きなため息をつきます。
「お母さんにお土産があるんだ」坊やが得意げに言います。
家の入口のすぐ下に置いた獲物をお母さんに見せます。
「やだ、坊やが捕ったの?一人で捕ったの?」驚いて目を丸くします。
「お母さん、いっぱい食べてね」
坊やももう立派になったなと、オコジョのお母さんは嬉しくて涙ぐみます。
「でも、オニは全然恐くなかったよ。ねえ本当に、森のみんなを食べたりするの?信じられないよ」
坊やがそう訊くと、母さんは坊やの頭を撫でながら、優しく笑って話します。
「本当よ。でも、坊やが出会ったのは、オニではなくて、人間よ」
「え、ニンゲン?オニとは、何が違うの?ニンゲンは恐くないの?」
坊やが訊き返します。
「いいえ、残念だけど、森を壊したり、仲間を食べたり、恐ろしい事をするのも、人間よ。森を治したり、坊やみたいに仲間を助けてくれるのも人間。鬼はね、人間の心の中にいるのよ、それが、その人間の中の鬼が大きくなると、恐ろしい事をしてしまうのよ。それにね、人間に限らず、鬼は、私たちの中にもいるのよ」
「え、僕にも?」
坊やは驚きながらも、ふと、アナグマのおじさんの別れ際の顔を思い出して身震いします。
ノウサギには坊やがオニに見えたかもしれません。
「そうよ、だから坊や、心配かけないでね。さあ、早くご飯にしましょう。良い子にしていないと鬼が来るわよ」
(おわり)
さっきまでいた家の中とも、また景色が変わっていき、オコジョの坊やはドキドキします。
同じようなオニの家らしいものが何軒か建っている先に、森が見えます。
「あ、僕の森が見える」
そこで坊やははじめて、うんと遠くまで、来てしまっている事に気が付きました。
母さんを思い出して、心細くなります。
オニは、狼か、馬の脚に輪っかを履いた様な形のものに、坊やの籠を載せて跨ると、もの凄い音をたてます。
ブオーン、ブオーン。
もの凄い振動がして、坊やは、驚いて籠の中を走り回ります。
オニが、握った手を少し捻ると、ゆっくり動き出して、だんだんと、揺れながらも加速していきます。
籠越しに、目の前の景色が流れていき、遠くに見えた森が、山が、ずんずんと近づいてきます。
振り返るとオニの家がほとんど見えなくなり、だいぶ森に近づいて来た頃、視界の外れに、
化け物みたいに大きな熊の手で、森を崩しているのが見えました。
その化け物は、ガタガタガタ、ブオー、ブオーっと、うなりを上げて、後ろから煙を吹いています。
坊やが乗せられてる物より、何倍も大きくて恐ろしいので、籠の中で騒がしく動き回っていると、オニがそれに気付いたのか、止まりました。
黄色い化け物が、うなりを上げて大きな手を振り上げ、森の斜面を削り取っていきます。
『こんなに森を壊さなくてもいいのに』
森を壊している方に目をやって、悲しそうに何か言っているオニを見ると、オコジョの坊やは、少し怖く無くなりました。なんで、オニは悲しそうにしているんだろうとも思いました。
それから、また動き出して、森の入口まで来ました。
乗ってきたものから降り、オコジョの籠を持って森へ近づきました。
オニは、オコジョを籠から出そうとします。
最初に、山で罠に閉じ込められたときに見たオニは、それはもう恐ろしかったけれど、あの春みたいに暖かい、あの家の子供の笑った顔を思い出すと、もう怖くありません。
オニは、オコジョを捕まえて頭を撫でます。
大きな手です。何だかとても暖かい気持ちになります。
オコジョの坊やは、何故だか、お母さんが、覚えていない坊やの為に、時々話してくれる、お父さんの話を聞いた時のような気持になりました。
『さあ、お家へおかえり』と、森に放しました。
オコジョの坊やには、オニが喋っている事は分かりませんでしたが、オニが、「さよなら」と、言っているんだと思いました。
森に向かって走りだします。足はもう痛くありません。
オコジョの坊やは、立ち止まって振り返ります。
すると、オニが手を振って『気を付けておかえり』と、声をかけてきます。坊やには、そう聞こえました。
オコジョの坊やは、もうオニが怖くないです。
それどころか、優しい気持ちになりました。
あれが、本当にオニなのだろうかと、不思議な気分になりました。
辺りはすっかり暗くなっています。
森に入って、急に母さんを思い出し、大急ぎで家に向かって走りました。
オニが乗っていたあれには敵わないけれど、「僕だって早く走れるんだ」と、日暮れの森を跳んで走って行きます。
薄暗い森を抜ける辺り、坊やの家がある岩場にほど近い、少し開けたところで何かが跳ねました。
坊やは雪に身を潜めます。
雪で目立ちませんが、木の根元で、うっすら白いもの動いています。
ノウサギです。
雪を掘って埋もれた草木を食べています。
オコジョの坊やは、すかさずノウサギに近づきますが、ノウサギが敏感に気づいて逃げ出します。
坊やが先に回り対峙します。
ノウサギが跳んで逃げる隙をうかがいます。
すると坊やが、急に真上に高く飛び上がると、腹を見せてくるりと転がり、首を振たかと思えば、逆立ちで飛び跳ねます。まるで踊っているようです。
オコジョの坊やの行動に、ノウサギはどっちに逃げていいのか、分からなくなってしまいました。
気づくと、坊やはいつの間にかノウサギに近づいていたのです。
その隙を見逃さずに、坊やの二倍以上も大きいノウサギに飛び掛かります。
ノウサギが跳ねて逃げますが、坊やも必死に追って、ノウサギのど元に喰い付きます。ノ
ウサギは振るい落そうと跳ねて抵抗しますが、喉に嚙みついたまま、背中にしがみついて離しません。
落されそうになっても必死につかんで離さずに、ノウサギが息絶えるまで喰らいつくのです。
やがて動かなくなった獲物を咥えて引きずっていきます。
もう、東の方はもう暗く星も光っています。
獲物を咥えたオコジョの姿は、自然の中の生態系の捕食者です。
今回は捕食に成功しましたが、次は捕食される側にならないとも分かりません。
薄っすらと光を放つ月に照らされた坊やは、愛くるしさは何処へやらと、勇ましく、生々しく、恐ろしさすら感じさせます。
ともあれ今日はいろいろありましたので、坊やももうヘトヘトです。
「これでお母さんに、お腹いっぱい食べさせてあげれるぞ」
ほっとしたら笑顔がこぼれました。
家の外には、オコジョの母さんがいました。
坊やを外で待ってくれていたようです。
「坊や、いったい何処に行っていたいたの、こんなに遅くなるまで、心配したのよ」
お母さんが、叱りながらも安堵して、抱きしめます。
「母さん、ごめんなさい。僕、罠に掛かってしまって、ケガもしちゃって」
「まあ、なんて事なの、大丈夫なの」と、オコジョの母さんが慌てます。
「大丈夫、オニが助けてくれたんだよ、足のケガも薬を塗ってくれて、食べ物もくれたんだよ」
坊やが、楽しかった出来事を話す時のように言うので、お母さんは目まいを覚えたようです。
「まったく坊やは」大きなため息をつきます。
「お母さんにお土産があるんだ」坊やが得意げに言います。
家の入口のすぐ下に置いた獲物をお母さんに見せます。
「やだ、坊やが捕ったの?一人で捕ったの?」驚いて目を丸くします。
「お母さん、いっぱい食べてね」
坊やももう立派になったなと、オコジョのお母さんは嬉しくて涙ぐみます。
「でも、オニは全然恐くなかったよ。ねえ本当に、森のみんなを食べたりするの?信じられないよ」
坊やがそう訊くと、母さんは坊やの頭を撫でながら、優しく笑って話します。
「本当よ。でも、坊やが出会ったのは、オニではなくて、人間よ」
「え、ニンゲン?オニとは、何が違うの?ニンゲンは恐くないの?」
坊やが訊き返します。
「いいえ、残念だけど、森を壊したり、仲間を食べたり、恐ろしい事をするのも、人間よ。森を治したり、坊やみたいに仲間を助けてくれるのも人間。鬼はね、人間の心の中にいるのよ、それが、その人間の中の鬼が大きくなると、恐ろしい事をしてしまうのよ。それにね、人間に限らず、鬼は、私たちの中にもいるのよ」
「え、僕にも?」
坊やは驚きながらも、ふと、アナグマのおじさんの別れ際の顔を思い出して身震いします。
ノウサギには坊やがオニに見えたかもしれません。
「そうよ、だから坊や、心配かけないでね。さあ、早くご飯にしましょう。良い子にしていないと鬼が来るわよ」
(おわり)
2
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
たったひとつの願いごと
りおん雑貨店
絵本
銀河のはてで、世界を見守っている少年がおりました。
その少年が幸せにならないと、世界は冬のままでした。
少年たちのことが大好きないきものたちの、たったひとつの願いごと。
それは…
おっとりドンの童歌
花田 一劫
児童書・童話
いつもおっとりしているドン(道明寺僚) が、通学途中で暴走車に引かれてしまった。
意識を失い気が付くと、この世では見たことのない奇妙な部屋の中。
「どこ。どこ。ここはどこ?」と自問していたら、こっちに雀が近づいて来た。
なんと、その雀は歌をうたい狂ったように踊って(跳ねて)いた。
「チュン。チュン。はあ~。らっせーら。らっせいら。らせらせ、らせーら。」と。
その雀が言うことには、ドンが死んだことを(津軽弁や古いギャグを交えて)伝えに来た者だという。
道明寺が下の世界を覗くと、テレビのドラマで観た昔話の風景のようだった。
その中には、自分と瓜二つのドン助や同級生の瓜二つのハナちゃん、ヤーミ、イート、ヨウカイ、カトッぺがいた。
みんながいる村では、ヌエという妖怪がいた。
ヌエとは、顔は鬼、身体は熊、虎の手や足をもち、何とシッポの先に大蛇の頭がついてあり、人を食べる恐ろしい妖怪のことだった。
ある時、ハナちゃんがヌエに攫われて、ドン助とヤーミがヌエを退治に行くことになるが、天界からドラマを観るように楽しんで鑑賞していた道明寺だったが、道明寺の体は消え、意識はドン助の体と同化していった。
ドン助とヤーミは、ハナちゃんを救出できたのか?恐ろしいヌエは退治できたのか?
生贄姫の末路 【完結】
松林ナオ
児童書・童話
水の豊かな国の王様と魔物は、はるか昔にある契約を交わしました。
それは、姫を生贄に捧げる代わりに国へ繁栄をもたらすというものです。
水の豊かな国には双子のお姫様がいます。
ひとりは金色の髪をもつ、活発で愛らしい金のお姫様。
もうひとりは銀色の髪をもつ、表情が乏しく物静かな銀のお姫様。
王様が生贄に選んだのは、銀のお姫様でした。
「いっすん坊」てなんなんだ
こいちろう
児童書・童話
ヨシキは中学一年生。毎年お盆は瀬戸内海の小さな島に帰省する。去年は帰れなかったから二年ぶりだ。石段を上った崖の上にお寺があって、書院の裏は狭い瀬戸を見下ろす絶壁だ。その崖にあった小さなセミ穴にいとこのユキちゃんと一緒に吸い込まれた。長い長い穴の底。そこにいたのがいっすん坊だ。ずっとこの島の歴史と、生きてきた全ての人の過去を記録しているという。ユキちゃんは神様だと信じているが、どうもうさんくさいやつだ。するといっすん坊が、「それなら、おまえの振り返りたい過去を三つだけ、再現してみせてやろう」という。
自分の過去の振り返りから、両親への愛を再認識するヨシキ・・・
王さまとなぞの手紙
村崎けい子
児童書・童話
ある国の王さまのもとに、なぞの手紙が とどきました。
そこに書かれていた もんだいを かいけつしようと、王さまは、三人の大臣(だいじん)たちに それぞれ うえ木ばちをわたすことにしました。
「にじ色の花をさかせてほしい」と――
*本作は、ミステリー風の童話です。本文及び上記紹介文中の漢字は、主に小学二年生までに学習するもののみを使用しています(それ以外は初出の際に振り仮名付)。子どもに読みやすく、大人にも読み辛くならないよう、心がけたものです。
僕の人生
いもり〜ぬ(いもいもぶーにゃん)
児童書・童話
今日は、バーゲン最終日。ワゴンセールの中は、元々の量の1/3になっていた。その中にまだいる僕。
【きっと、またじろじろ見られるだけ見られて、また戻されるんや…ポイって。“きっと買ってもらえる”って、期待しすぎて疲れたわ。もうええねん!】
その時今までの事で、ヤケっぱち・不貞腐れ・捻くれ…と、心はむちゃぐちゃひん曲がって、荒んだ気持ちでいっぱいやった。でもそんな僕に、待ちに待った瞬間が遂にやってきた。僕を手に取って、選んでくれた人が現れた…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる




