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第2章 球技を扱う冒険者編
第61話 無駄な努力?
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アドレスの元パーティーメンバーが絡んできた。アドレスのことを小馬鹿にする姿勢にハスラーやウィンも不快感を示している。
すると新しく彼らのパーティーに加わったというオーガスタが挨拶してきた。
「……宜しく」
キングが答える。ただ骨が喉に突っかかったような答え方になった。何故とは言えないが妙な違和感を覚えたようだ。
「ふふふっ。それにしても健気ではありませんか。同じ治療師として尊敬いたしますよ。例え無駄だとわかっていても努力する姿はとても美しい」
「は?」
「ちょ、何よ無駄かもって!」
「キュ~!」
オーガスタがにこやかに口にした。そのセリフは見た目の穏やかさと異なり、アドレスを揶揄したものであった。
ハスラーとウィン、それにボールが気色ばむ。
「おっとこれは失礼。神に使える身の為か、どうにも思ったことをそのまま口にしてしまう質で」
「はっはっは! こりゃいいや。あんた中々言うじゃん」
「でも仕方ないわね。使えないアドレスと違ってこのオーガスタは上級魔法だって容易に扱える程の腕前だし、あんたとは格が違うのよ」
「この俺様の肉体を更に強化出来る魔法だって使用するのだ。怪我を治そうとして割れたジョッキを直す貴様とはわけが違う」
三人が揃ってアドレスを見下す発言をした。フフッとオーガスタが笑みをこぼす。
「いけませんよ。そのように相手を蔑むような発言は。例え意味のない努力でも自己満足でも本人がやると言ってるのですから」
「あはは。確かに勝手だがな、意味のない自己満の努力なんて見てて鬱陶しいんだよ!」
「何か勘違いしてないか?」
アドレスに好き勝手言う連中にキングが物申す。
「努力は自分の意志で行なうものだ。努力は人から強制されてやるものでもなければ誰かに言われてやめるものでもない。己を信じる強い心と決して揺らぐことのない断固たる決意がなければ成り立たない。だからこそ俺は言える――自身を磨くために行なう努力に無駄などない! とな」
キングがはっきりと言い放ち、アドレスは瞳をうるうるさせてキュッと杖を握りしめた。
「……ふ、ふん口でなら何とでもいえるさ」
「そうか。だが安心しろ。口だけのお前たちと違ってアドレスは強い。必ず今よりもっと成長できる」
キングの言葉に元パーティーメンバーの三人が面白くなさそうな顔を見せる。
「フンッ。そうかよ。だったらそのわけのわからない方法で似た者同士おままごとでも続けてるんだな。おい行くぞ!」
「そうね。私達はあんたらと違って大きな仕事が待ってるんだから」
「そのとおり。アンデッドの殲滅という大事な仕事がな。ま、この俺の筋肉とパワーがあれば楽勝だろうが!」
そして三人が目的地に向かって歩き始めた。最後に残っていたオーガスタが笑みを崩さずキングに語りかける。
「中々興味深い話でした。成長ですか……フフッ、もし本当に成長出来るのであれば是非とも次に合う時にでも見せて頂きたいものですね」
「せ、成長してみせます! 絶対に!」
ギュッと拳を握りアドレスが答える。キュッと引き締めた眉と電撃が迸ってるかのような瞳に固い決意の色が浮かんでいた。
「では――楽しみにさせて頂きましょう」
そしてオーガスタもあの三人の後を追いかけるように離れていった。
「言うじゃないアドレス」
「あぁ。凄いぜ見直したよ」
「キュ~♪」
「え、えへへぇ~」
二人とボールから褒められアドレスが照れたように笑った。
「あ、あのそれで! 実は決めたことがあるんですけど聞いてもらえますか!」
「うん? 決めたこと?」
「はい――実は」
「やれやれ一体何を言い出すかと思ったけど、本当にこんな形に加工してしまってよかったのかい?」
「は! はい! こうでないとやっぱり練習にならないと思って!」
アドレスの話を聞き、一行は早速杖専門の店に向かいアドレスの希望で杖を加工してもらった。
職人は怪訝そうにしているがアドレスは満足げであった。
その形は正に漫画にあったかのような、そうゴルフで使われるようなクラブの形になっていたのである――
すると新しく彼らのパーティーに加わったというオーガスタが挨拶してきた。
「……宜しく」
キングが答える。ただ骨が喉に突っかかったような答え方になった。何故とは言えないが妙な違和感を覚えたようだ。
「ふふふっ。それにしても健気ではありませんか。同じ治療師として尊敬いたしますよ。例え無駄だとわかっていても努力する姿はとても美しい」
「は?」
「ちょ、何よ無駄かもって!」
「キュ~!」
オーガスタがにこやかに口にした。そのセリフは見た目の穏やかさと異なり、アドレスを揶揄したものであった。
ハスラーとウィン、それにボールが気色ばむ。
「おっとこれは失礼。神に使える身の為か、どうにも思ったことをそのまま口にしてしまう質で」
「はっはっは! こりゃいいや。あんた中々言うじゃん」
「でも仕方ないわね。使えないアドレスと違ってこのオーガスタは上級魔法だって容易に扱える程の腕前だし、あんたとは格が違うのよ」
「この俺様の肉体を更に強化出来る魔法だって使用するのだ。怪我を治そうとして割れたジョッキを直す貴様とはわけが違う」
三人が揃ってアドレスを見下す発言をした。フフッとオーガスタが笑みをこぼす。
「いけませんよ。そのように相手を蔑むような発言は。例え意味のない努力でも自己満足でも本人がやると言ってるのですから」
「あはは。確かに勝手だがな、意味のない自己満の努力なんて見てて鬱陶しいんだよ!」
「何か勘違いしてないか?」
アドレスに好き勝手言う連中にキングが物申す。
「努力は自分の意志で行なうものだ。努力は人から強制されてやるものでもなければ誰かに言われてやめるものでもない。己を信じる強い心と決して揺らぐことのない断固たる決意がなければ成り立たない。だからこそ俺は言える――自身を磨くために行なう努力に無駄などない! とな」
キングがはっきりと言い放ち、アドレスは瞳をうるうるさせてキュッと杖を握りしめた。
「……ふ、ふん口でなら何とでもいえるさ」
「そうか。だが安心しろ。口だけのお前たちと違ってアドレスは強い。必ず今よりもっと成長できる」
キングの言葉に元パーティーメンバーの三人が面白くなさそうな顔を見せる。
「フンッ。そうかよ。だったらそのわけのわからない方法で似た者同士おままごとでも続けてるんだな。おい行くぞ!」
「そうね。私達はあんたらと違って大きな仕事が待ってるんだから」
「そのとおり。アンデッドの殲滅という大事な仕事がな。ま、この俺の筋肉とパワーがあれば楽勝だろうが!」
そして三人が目的地に向かって歩き始めた。最後に残っていたオーガスタが笑みを崩さずキングに語りかける。
「中々興味深い話でした。成長ですか……フフッ、もし本当に成長出来るのであれば是非とも次に合う時にでも見せて頂きたいものですね」
「せ、成長してみせます! 絶対に!」
ギュッと拳を握りアドレスが答える。キュッと引き締めた眉と電撃が迸ってるかのような瞳に固い決意の色が浮かんでいた。
「では――楽しみにさせて頂きましょう」
そしてオーガスタもあの三人の後を追いかけるように離れていった。
「言うじゃないアドレス」
「あぁ。凄いぜ見直したよ」
「キュ~♪」
「え、えへへぇ~」
二人とボールから褒められアドレスが照れたように笑った。
「あ、あのそれで! 実は決めたことがあるんですけど聞いてもらえますか!」
「うん? 決めたこと?」
「はい――実は」
「やれやれ一体何を言い出すかと思ったけど、本当にこんな形に加工してしまってよかったのかい?」
「は! はい! こうでないとやっぱり練習にならないと思って!」
アドレスの話を聞き、一行は早速杖専門の店に向かいアドレスの希望で杖を加工してもらった。
職人は怪訝そうにしているがアドレスは満足げであった。
その形は正に漫画にあったかのような、そうゴルフで使われるようなクラブの形になっていたのである――
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