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第四章 転生忍者魔法大会編
四-一話 転生忍者、大会後に皆と話す
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大会は終わった。結局大叔父が暴れまわり自らの手で大会を滅茶苦茶にしてしまった形だな。
とは言え準決勝までは進んだからその時点までの結果が反映されるとか。まぁ俺としてはマグが優勝ってことでもいいけどな。
しかし、あんなことがあったからかそう簡単には町を出るわけにはいかなくなった。特に俺は大叔父と戦った当人だしな。
「ほれほれ泣くでない。痛いの痛いの飛んでけ~なのじゃ!」
「わぁ! 痛くない! お姉ちゃんありがとう~」
ころんだ男の子の傷をカグヤが治しているのを見た。全くあの力は安易に使うものでもないというのに。
「カグヤ。その力はそう簡単にだな」
「むぅ。わかっておるのじゃ。今のはちょっとあれなのじゃ、おまじないということにしておくのじゃ!」
いや、しておくのじゃって……
「ウキ~」
「おぉ、エンコウは妾の味方をしてくれるのじゃな。全くジンは奴隷に厳しいのう」
「だ、誰がだおい!」
全く。しかしエンコウもすっかりカグヤに懐いてるな。俺よりもカグヤの近くにいる方が多いぐらいだ。
「ガウ」
「ふふ、マガミは俺の側がいいんだ」
「ガ、ガウ!」
いや、何かチラチラとカグヤの方を見てるな。モフられてるエンコウを羨ましそうにな!
「あぁわかった。いっていいぞ」
「ガウ!」
俺の頬をペロペロ舐めた後、カグヤに向けてしっぽを振りながら駆けていった。俺に気を使いながらも嬉しそうだな。
「ジンく~ん」
「おおジン。それにカグヤも一緒じゃないか」
「……ジン」
俺たちに駆け寄ってくる三人。二人は幼馴染のデックとデトラだ。二人は二人で武術大会と魔法大会に出るためにここまで来ていた。
もう一人はこの町で知り合ったマグだ。今はすっかり皆と打ち解けてるな。その肩には変わらず精霊のサラマンダー乗りボッボッと火を吐いている。
もっともこれを見れるのはそうはいない。少なくともこの中じゃ俺だけだろう。
だて、大会はこんなことになったが二人共いいところまで行ったんだよな。デックも勿論、デトラはマグと熱い戦いを繰り広げた。分身を戻してから記憶を共有したからまるで見ていたかのようにその時の光景が思い浮かぶ。
「でも、その……ジンさんがもとに戻ってよかったです」
「……試合の時のジンは頭がおかしかった」
「おい!」
デトラがホッとした顔を見せる。そしてマグははっきりと感想を言った。わかるけども。あの分身のせいで俺のイメージはすっかり損なわれたよ!
「ところでジン。その、ミモザと会ったりしたか?」
「……いや俺は会ってない。ゼンラが一緒にいてくれてるとは思うんだけどな」
質問してきたデックに答えた。大叔父は逮捕され今は地下牢に閉じ込められている。大叔父はミモザの父親だ。ミモザ本人は大叔父に恨みを抱いていたようだが、それでも自分の父親が罪人として捕らえられたのだから当然ショックも大きいだろう。
「お兄ちゃん凄くミモザさんのこと心配してるんです。本当に凄く凄く心配してるんです」
「ちょっと待て。心配なのは確かだが何故そこまで強調するんだ?」
デトラの発言にデックが目を細めた。確かに妙な言い回しにも思えたかな。
「お主達も来ておったか」
モフりおえたカグヤがやってきた。デトラやマグと親しげに話している。カグヤは約束通りあれから俺の奴隷になり、最初はデトラが心配そうにしていたが事情を話したらすぐにカグヤと仲良くなってくれた。
マグは変わらず表情がわかりにくいがカグヤがあの性格だからな。女の子同士上手くやってそうだ。
「アッハッハ! 元気かね全裸ある少年少女よ!」
この声は、考えるまでもない。
「ゼンラか……」
「アッハッハ! 呼ばれたきがしたから全裸が来たぞ!」
声を聞くだけで疲れてくるぞ。そしてマントをはためかせ、はため、か。
「「「「「前を隠せーーーーーー!」」」」」
「うむ。何故だ!」
何故だじゃねーーーー!
とは言え準決勝までは進んだからその時点までの結果が反映されるとか。まぁ俺としてはマグが優勝ってことでもいいけどな。
しかし、あんなことがあったからかそう簡単には町を出るわけにはいかなくなった。特に俺は大叔父と戦った当人だしな。
「ほれほれ泣くでない。痛いの痛いの飛んでけ~なのじゃ!」
「わぁ! 痛くない! お姉ちゃんありがとう~」
ころんだ男の子の傷をカグヤが治しているのを見た。全くあの力は安易に使うものでもないというのに。
「カグヤ。その力はそう簡単にだな」
「むぅ。わかっておるのじゃ。今のはちょっとあれなのじゃ、おまじないということにしておくのじゃ!」
いや、しておくのじゃって……
「ウキ~」
「おぉ、エンコウは妾の味方をしてくれるのじゃな。全くジンは奴隷に厳しいのう」
「だ、誰がだおい!」
全く。しかしエンコウもすっかりカグヤに懐いてるな。俺よりもカグヤの近くにいる方が多いぐらいだ。
「ガウ」
「ふふ、マガミは俺の側がいいんだ」
「ガ、ガウ!」
いや、何かチラチラとカグヤの方を見てるな。モフられてるエンコウを羨ましそうにな!
「あぁわかった。いっていいぞ」
「ガウ!」
俺の頬をペロペロ舐めた後、カグヤに向けてしっぽを振りながら駆けていった。俺に気を使いながらも嬉しそうだな。
「ジンく~ん」
「おおジン。それにカグヤも一緒じゃないか」
「……ジン」
俺たちに駆け寄ってくる三人。二人は幼馴染のデックとデトラだ。二人は二人で武術大会と魔法大会に出るためにここまで来ていた。
もう一人はこの町で知り合ったマグだ。今はすっかり皆と打ち解けてるな。その肩には変わらず精霊のサラマンダー乗りボッボッと火を吐いている。
もっともこれを見れるのはそうはいない。少なくともこの中じゃ俺だけだろう。
だて、大会はこんなことになったが二人共いいところまで行ったんだよな。デックも勿論、デトラはマグと熱い戦いを繰り広げた。分身を戻してから記憶を共有したからまるで見ていたかのようにその時の光景が思い浮かぶ。
「でも、その……ジンさんがもとに戻ってよかったです」
「……試合の時のジンは頭がおかしかった」
「おい!」
デトラがホッとした顔を見せる。そしてマグははっきりと感想を言った。わかるけども。あの分身のせいで俺のイメージはすっかり損なわれたよ!
「ところでジン。その、ミモザと会ったりしたか?」
「……いや俺は会ってない。ゼンラが一緒にいてくれてるとは思うんだけどな」
質問してきたデックに答えた。大叔父は逮捕され今は地下牢に閉じ込められている。大叔父はミモザの父親だ。ミモザ本人は大叔父に恨みを抱いていたようだが、それでも自分の父親が罪人として捕らえられたのだから当然ショックも大きいだろう。
「お兄ちゃん凄くミモザさんのこと心配してるんです。本当に凄く凄く心配してるんです」
「ちょっと待て。心配なのは確かだが何故そこまで強調するんだ?」
デトラの発言にデックが目を細めた。確かに妙な言い回しにも思えたかな。
「お主達も来ておったか」
モフりおえたカグヤがやってきた。デトラやマグと親しげに話している。カグヤは約束通りあれから俺の奴隷になり、最初はデトラが心配そうにしていたが事情を話したらすぐにカグヤと仲良くなってくれた。
マグは変わらず表情がわかりにくいがカグヤがあの性格だからな。女の子同士上手くやってそうだ。
「アッハッハ! 元気かね全裸ある少年少女よ!」
この声は、考えるまでもない。
「ゼンラか……」
「アッハッハ! 呼ばれたきがしたから全裸が来たぞ!」
声を聞くだけで疲れてくるぞ。そしてマントをはためかせ、はため、か。
「「「「「前を隠せーーーーーー!」」」」」
「うむ。何故だ!」
何故だじゃねーーーー!
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