クラスで馬鹿にされてた俺、実は最強の暗殺者、異世界で見事に無双してしまう~今更命乞いしても遅い、虐められてたのはただのフリだったんだからな~

空地大乃

文字の大きさ
127 / 178
第四章 暗殺者の選択編

第125話 もう驚くのに疲れた 

しおりを挟む
 俺たちは一度陣地まで戻ってから盗賊を倒したことをゴングに伝えた。するとゴングも状況を知りたそうだったので番をマリスと交代し俺と一緒に現場に戻ってきたわけだが――

「マジかよ……こいつら手配書も回ってる【闇盗団】じゃねぇか。しかもボスまでいやがるし……」

 どうやらゴングはこの盗賊団について知っていたようだな。手配書が回っているというからそれなりに有名な盗賊団だったわけか。

「なんかもう規格外過ぎて驚くのに疲れたぜ」

 頭を掻きながらゴングが言った。ちょっと呆れているようにすら思える。

「とにかくこいつらの持ち物は大した事ないが耳は切っておくといいぞ。ギルドで討伐が認められれば懸賞金が出るからな」
 
 確かに懸賞金が出てるような盗賊ならそれも必要か。俺はゴングと耳を切っていく。切り取った耳は俺が魔法の袋に入れておくことにした。

 ゴングも俺が倒した手柄なんだから当然と言っていたしな。そういうところは律儀だな。

「死体はどうする?」
「放置でいい。この辺りなら適当に処理されるだろうからな」

 ゴングの言う処理とはこのあたりに出る魔獣なんかを指しているようだな。喰われてしまえば死体はもう残らないってことか。耳を切っておくのは死体なしでも証明できるようになんだろう。

 こういった突発的な出来事では一々ギルドの調査を待っていられないだろうからな。

 とりあえずゴングに確認してもらった後は俺たちは陣地に戻り夜の番を続けた。その後は朝までは特に何もおこらなかったわけだが、朝になりゴングから説明を聞いたイザベラたちから声が掛かった。

「聞いたよ。あんたら私たちが寝ている間もやってきた盗賊を相手して倒したんだって? あの連戦の後で大したもんだよ」
「本当ですね。逆だったと思うとゾッとしてしまいます」
 
 クルスが青い顔でそういった。昨晩は随分と疲れていたようだな。だからこそもしそうなっていたらと考えてしまったのかもしれない。

「しかも闇盗団ってかなりの大物じゃない? それをたった二人でやっちゃうんだからね。本当ゴングも良く戦おうなんて気になったよね」
「うるせぇな。もういいだろうがそのことは」

 パルコに言われてゴングがばつの悪そうな表情をしていた。どうやらその辺は本人も気にしてる部分だったらしいな。

「でも二人と言っても、ほとんどリョウガがやったからね。私はそこまでのことしてないよ」
「……ま、ゴーレムの相手してくれたからその分手間は減ったがな」

 遠慮がちに答えるマリスだったが、その部分に関しては助かったと言えなくもないからな。

「そ、そう? なんか昨夜も言われたけど、リョウガがそこまで言ってくれるなんて珍しいから照れるなぁ」

 俺の言葉にマリスが頬を赤くして照れていた。
 どうにもこの手のことに対しては素直すぎるな、こいつの反応は。

「本当にまさかあの後まだ盗賊に襲われているなんて思いませんでしたよ。本当にありがとうございました」

 俺たちの会話を聞いていたモンドからもお礼を言われた。隣に立っていたエンデルもペコリと頭を下げている。

「おかげでどんな売り物よりも大事なモノ・・が傷つかずに済んでますからな。感謝の言葉もありません」
「……そうか。まぁ俺は仕事をこなしただけだが――そういえば闇盗団のボスとやらが言っていたぞ。七頭という盗賊連中もオークションに狙いを定めているとな」
 
 盗賊から聞き出したことをモンドに伝えるとその眉がピクリと反応した。

「七頭ですか。確かに今回開催される規模のオークションならその可能性はあるかもしれないですね」
「その様子だと七頭のことは知っているのか?」
「えぇ。七頭は七つの盗賊団を束ねている組織だという話は商人の間では有名ですからね。しかも一つ一つの盗賊団もかなりの猛者揃いのようですから狙われると厄介かもしれませんね」

 厄介か。だが思ったよりもモンドには余裕がありそうだな。

「そんな連中に狙われるオークションでも行くのか?」
「はは。商売に危険は付き物ですよ。それに私の回りにはこんなにも頼もしい護衛がいるわけですからね。信頼してますよ」

 そう言ってモンドが笑った。話はそこで終わり朝食を摂った後、俺たちはトルネイルへの旅路を再開させるのだった――
しおりを挟む
感想 11

あなたにおすすめの小説

クラス転移したからクラスの奴に復讐します

wrath
ファンタジー
俺こと灞熾蘑 煌羈はクラスでいじめられていた。 ある日、突然クラスが光輝き俺のいる3年1組は異世界へと召喚されることになった。 だが、俺はそこへ転移する前に神様にお呼ばれし……。 クラスの奴らよりも強くなった俺はクラスの奴らに復讐します。 まだまだ未熟者なので誤字脱字が多いと思いますが長〜い目で見守ってください。 閑話の時系列がおかしいんじゃない?やこの漢字間違ってるよね?など、ところどころにおかしい点がありましたら気軽にコメントで教えてください。 追伸、 雫ストーリーを別で作りました。雫が亡くなる瞬間の心情や死んだ後の天国でのお話を書いてます。 気になった方は是非読んでみてください。

最上級のパーティで最底辺の扱いを受けていたDランク錬金術師は新パーティで成り上がるようです(完)

みかん畑
ファンタジー
最上級のパーティで『荷物持ち』と嘲笑されていた僕は、パーティからクビを宣告されて抜けることにした。 在籍中は僕が色々肩代わりしてたけど、僕を荷物持ち扱いするくらい優秀な仲間たちなので、抜けても問題はないと思ってます。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

転落貴族〜千年に1人の逸材と言われた男が最底辺から成り上がる〜

ぽいづん
ファンタジー
ガレオン帝国の名門貴族ノーベル家の長男にして、容姿端麗、眉目秀麗、剣術は向かうところ敵なし。 アレクシア・ノーベル、人は彼のことを千年に1人の逸材と評し、第3皇女クレアとの婚約も決まり、順風満帆な日々だった 騎士学校の最後の剣術大会、彼は賭けに負け、1年間の期限付きで、辺境の国、ザナビル王国の最底辺ギルドのヘブンズワークスに入らざるおえなくなる。 今までの貴族の生活と正反対の日々を過ごし1年が経った。 しかし、この賭けは罠であった。 アレクシアは、生涯をこのギルドで過ごさなければいけないということを知る。 賭けが罠であり、仕組まれたものと知ったアレクシアは黒幕が誰か確信を得る。 アレクシアは最底辺からの成り上がりを決意し、復讐を誓うのであった。 小説家になろうにも投稿しています。 なろう版改稿中です。改稿終了後こちらも改稿します。

パーティーを追放されるどころか殺されかけたので、俺はあらゆる物をスキルに変える能力でやり返す

名無し
ファンタジー
 パーティー内で逆境に立たされていたセクトは、固有能力取得による逆転劇を信じていたが、信頼していた仲間に裏切られた上に崖から突き落とされてしまう。近隣で活動していたパーティーのおかげで奇跡的に一命をとりとめたセクトは、かつての仲間たちへの復讐とともに、助けてくれた者たちへの恩返しを誓うのだった。

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに

千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」 「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」 許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。 許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。 上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。 言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。 絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、 「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」 何故か求婚されることに。 困りながらも巻き込まれる騒動を通じて ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。 こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。

A級パーティーを追放された黒魔導士、拾ってくれた低級パーティーを成功へと導く~この男、魔力は極小だが戦闘勘が異次元の鋭さだった~

名無し
ファンタジー
「モンド、ここから消えろ。てめえはもうパーティーに必要ねえ!」 「……え? ゴート、理由だけでも聴かせてくれ」 「黒魔導士のくせに魔力がゴミクズだからだ!」 「確かに俺の魔力はゴミ同然だが、その分を戦闘勘の鋭さで補ってきたつもりだ。それで何度も助けてやったことを忘れたのか……?」 「うるせえ、とっとと消えろ! あと、お前について悪い噂も流しておいてやったからな。役立たずの寄生虫ってよ!」 「くっ……」  問答無用でA級パーティーを追放されてしまったモンド。  彼は極小の魔力しか持たない黒魔導士だったが、持ち前の戦闘勘によってパーティーを支えてきた。しかし、地味であるがゆえに貢献を認められることは最後までなかった。  さらに悪い噂を流されたことで、冒険者としての道を諦めかけたモンドだったが、悪評高い最下級パーティーに拾われ、彼らを成功に導くことで自分の居場所や高い名声を得るようになっていく。 「魔力は低かったが、あの動きは只者ではなかった! 寄生虫なんて呼ばれてたのが信じられん……」 「地味に見えるけど、やってることはどう考えても尋常じゃなかった。こんな達人を追放するとかありえねえだろ……」 「方向性は意外ですが、これほどまでに優れた黒魔導士がいるとは……」  拾われたパーティーでその高い能力を絶賛されるモンド。  これは、様々な事情を抱える低級パーティーを、最高の戦闘勘を持つモンドが成功に導いていく物語である……。

処理中です...