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36.オアシスは600キロカロリー
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荒廃とした街に、一発の銃声は轟いた。
「命中した!?」
スコープ越しに鳥が落ちていく。蜃気楼といった幻覚では表せない、なんとも生々しく羽を暴れさせビルとビルの隙間に消えていった。
久々の命中だった。銃を放り捨て建物の屋上から、俺は柄にもなく舞い上がって階段を駆け下った。
どこに鳥は落ちたのか。
戦車戦闘機の残骸が多過ぎて見えない。
嬉しんだその分、ぶり返す空腹に目の前が霞んでいった。世界全体が灼熱に放置したアイスクリームみたい。いよいよ洒落にならなくなってきた。
鳥を発見。
だが飢えへの抗いによって研ぎ澄まされた感覚が、気配を察知して俺は近くの車に飛び移った。
転生と過酷な環境で勇者の能力が格段に上昇している、筋力、回避能力ともに。
地面に渦が発生、俺の足許のなにもかもが呑み込まれる。
ずんぐりとした二頭身に巨大な顎、アリジゴクのような生き物。
この世界の広大な土地を移動する巨大な捕食生物、その代表格だ。
「世界が狭くなっているから、絶滅したと!」
逃げようにも、砂漠化した大地に何百年もかけて適応したプレデターが俺を喰おうと顎を擦り合わせている。
たかだか、十七年。さ迷った俺は足では勝てない。太刀打ちできる武器もない。
稲妻が墜落、地面が急速に沸騰しビルの中まで俺は吹き飛ばされた。
唖然と顎を開いたまま、丸焦げになった生物の頭の上に、袋を抱えたメテオラが袋を肩に提げた袋を下ろして言った。
「食糧を調達してきた」
○○〇
陽もすっかり落ちた頃、床に食糧と称した物体をメテオラはぶちまけた。
「今日は大量だった」
「一応、訊くんだけどさ。どこで手に入れた」
「遠出した地域に昔の前線基地があった。そこに放置された装甲車、弾薬庫、ドロイド製造プラントから」
皿に見立てたベコベコに凹んだヘルメットに盛られた、ネジ、薬莢、タイヤの削りカス。
俺の片手にはステンレスのコップ。垂れ下がるコードに吊ったランタンの頼りない灯りで中の液体を照らし、覗き込んでは鼻を近付け、噎せた。
「なんだこれ!?」
濁った液体は古くなったバッテリー液のにおいがした。
それも当然、だって古びたバッテリー液だもん。
「蓄電設備に少し残っていたのを抜いた」
「これで十七年目。言い続けているが、産業廃棄物は消化できないんだ」
「食わず嫌い。勇者がなんて贅沢。ネジの錆びた部分の通さを知らないなんて、人生損している」
悪態をついた口直しに、スナック感覚でバリボリ食べオイルを煽ったメテオラ。
何度生まれ変わる人生でも鉄とかゴム食う瞬間なんてそうそう巡ってこないんだよ。
俺は空腹でへたれ込んだ。
今日まで生きてきた奇跡も、どうやらここまでのようだったらしい。それを今の怒りで最後の体力を使い果たしてしまった。
〈ヘファイストスの腕〉でレールガンなんか撃たなきゃ。助けたと当人は感情の起伏もなく宣うが、死んだら意味がないではないか。
この地域ではアリジゴクで食い繋げていた。激マズだが虫は栄養価が高い。
「あれがこの地上に生き残っていた、最後の一匹だったらどうするんだ」
「諦めが肝心、世界の崩壊は日増しに早まっている」
メテオラの眺めた外、瓦礫の下には赤黒い地面が水のように広がる。
あれは『空』だった。
「いつ呑まれてもおかしくない。ここももう駄目だ」
「説得するなら俺の腹にしてくれ」
逃げようたって、どこにそんな場所がある?
トラックに轢かれ、メテオラがかつていたこっちの世界に転生し十七年間。
世界を放浪し元の場所に戻るはずが、いつの間にか水と食料を探す旅になってしまった。
勇者が救うのに失敗し、崩落を続ける世界。すっかり老いた俺の身体にのし掛かっていたのは、孤独などではなかった。
腹が減った。
喉が渇いていた。
「死んだら、元の世界に帰れるのかな……?」
でもやっぱり、死にたくなかった。
遠くなる意識。
車の走行音がした。
ここのところ十年は生きている人間もドロイドも見掛けていなかった。メテオラがいないと人間が、俺自身、どんな姿だったか忘れて掛けていた。
怪物さえ今日より前から三年も経った。
「この音楽はなに?」
「いよいよお前も幻聴が聞こえたか」
エネルギーに変換できるとはいえ、二十年間も戦争で打ち捨てられた産業廃棄物ばかり摂取していれば壊れて当然だ。
こんな世界で、チャルメラの音楽なんて聞こえるはずが。
「おい、おいおい……うそだろッ!」
いい香りに鼻がうずいた。
「ラーメンください!」
足は疑問に感じた俺の意思から勝手に回り出し、口ではラーメンを注文していた。
湯切りされた麺がスープに沈む丼が登場。
「はいよ、ラーメン一丁。残したら承知しないからね!」
「この、この声は……!」
屋台に響いた懐かしい声。
「ウケモチ!」
「やっと合流できた。とりあえず二十年の修行の成果を味わってほしい」
ウケモチの笑顔ももちろんだったけど、俺は一心不乱にかっ食らったラーメンの味に感動をした。
とんこつラーメンなのに。
塩気が強くて目に痛い。
さすがは日本人というべきか、箸の持ち方は身体が憶えていた。
○○〇
メテオラも屋台で合流し、ウケモチが状況を説明した。
「以前、久志君に転移させられた時があったでしょ。それであなたと一時的にパスが繋がっちゃったみたいでね。事故の直後に巻き込まれこっちに転生したってわけ」
だが偶然のパスは調整が効かず、互いに距離がズレて、結果合流するだけでも二十年を費やした。
「このラーメンの具材と水はどこで」
メテオラも味に惚れ込んで原材料まで聞き出そうとしていた。
なんだよ偉そうな事さんざん俺には言ったくせに、結局ガラクタより麺類が好きで、あれば食べるんじゃないか。
「今はそんなこと聞いている場合じゃないだろ。実際おいしいけど」
「転移した時、自分の神としての能力が上がったみたい。詳しく説明する『必要』はあるんだけど、時間がなくなったみたいね」
地震。さっきまで俺達が寝床にしていたビルが崩壊した。
「間もなくこの世界は完全に消滅する」
「これくらいの地震なんてしょっちゅうで、身体もすっかり慣れたぞ。余裕はまだあるんじゃないのか」
深刻な表情のウケモチ。
「言うなれば、そうね。スープに手を出すところまできた、て感じ。替え玉を頼む頃には、自分達は宇宙の藻屑になる」
ナンデスト?
「どうしよう! どうしたらいいんだ俺達!」
ラーメン食って生を実感した矢先、跡形も残らず死ぬ!?
落ち着くよう、ウケモチがハチマキを脱いだ。
「こういう場合、方法は一つだけあるって叫ぶと相場が決まっているものよ」
そうだよね、と、アイコンタクトを送られたメテオラが渋々と尋ねた。
「具体的には」
「このラーメンと、の勇者の力が世界を救う!」
「俺!!?」
なんだこの展開!
訊きたい事が一気に山と増えたのに。
メテオラは、どうでもいい感想を俺より先にウケモチに言い切った。
「方法は一つだけって。『二つ』じゃん」
「命中した!?」
スコープ越しに鳥が落ちていく。蜃気楼といった幻覚では表せない、なんとも生々しく羽を暴れさせビルとビルの隙間に消えていった。
久々の命中だった。銃を放り捨て建物の屋上から、俺は柄にもなく舞い上がって階段を駆け下った。
どこに鳥は落ちたのか。
戦車戦闘機の残骸が多過ぎて見えない。
嬉しんだその分、ぶり返す空腹に目の前が霞んでいった。世界全体が灼熱に放置したアイスクリームみたい。いよいよ洒落にならなくなってきた。
鳥を発見。
だが飢えへの抗いによって研ぎ澄まされた感覚が、気配を察知して俺は近くの車に飛び移った。
転生と過酷な環境で勇者の能力が格段に上昇している、筋力、回避能力ともに。
地面に渦が発生、俺の足許のなにもかもが呑み込まれる。
ずんぐりとした二頭身に巨大な顎、アリジゴクのような生き物。
この世界の広大な土地を移動する巨大な捕食生物、その代表格だ。
「世界が狭くなっているから、絶滅したと!」
逃げようにも、砂漠化した大地に何百年もかけて適応したプレデターが俺を喰おうと顎を擦り合わせている。
たかだか、十七年。さ迷った俺は足では勝てない。太刀打ちできる武器もない。
稲妻が墜落、地面が急速に沸騰しビルの中まで俺は吹き飛ばされた。
唖然と顎を開いたまま、丸焦げになった生物の頭の上に、袋を抱えたメテオラが袋を肩に提げた袋を下ろして言った。
「食糧を調達してきた」
○○〇
陽もすっかり落ちた頃、床に食糧と称した物体をメテオラはぶちまけた。
「今日は大量だった」
「一応、訊くんだけどさ。どこで手に入れた」
「遠出した地域に昔の前線基地があった。そこに放置された装甲車、弾薬庫、ドロイド製造プラントから」
皿に見立てたベコベコに凹んだヘルメットに盛られた、ネジ、薬莢、タイヤの削りカス。
俺の片手にはステンレスのコップ。垂れ下がるコードに吊ったランタンの頼りない灯りで中の液体を照らし、覗き込んでは鼻を近付け、噎せた。
「なんだこれ!?」
濁った液体は古くなったバッテリー液のにおいがした。
それも当然、だって古びたバッテリー液だもん。
「蓄電設備に少し残っていたのを抜いた」
「これで十七年目。言い続けているが、産業廃棄物は消化できないんだ」
「食わず嫌い。勇者がなんて贅沢。ネジの錆びた部分の通さを知らないなんて、人生損している」
悪態をついた口直しに、スナック感覚でバリボリ食べオイルを煽ったメテオラ。
何度生まれ変わる人生でも鉄とかゴム食う瞬間なんてそうそう巡ってこないんだよ。
俺は空腹でへたれ込んだ。
今日まで生きてきた奇跡も、どうやらここまでのようだったらしい。それを今の怒りで最後の体力を使い果たしてしまった。
〈ヘファイストスの腕〉でレールガンなんか撃たなきゃ。助けたと当人は感情の起伏もなく宣うが、死んだら意味がないではないか。
この地域ではアリジゴクで食い繋げていた。激マズだが虫は栄養価が高い。
「あれがこの地上に生き残っていた、最後の一匹だったらどうするんだ」
「諦めが肝心、世界の崩壊は日増しに早まっている」
メテオラの眺めた外、瓦礫の下には赤黒い地面が水のように広がる。
あれは『空』だった。
「いつ呑まれてもおかしくない。ここももう駄目だ」
「説得するなら俺の腹にしてくれ」
逃げようたって、どこにそんな場所がある?
トラックに轢かれ、メテオラがかつていたこっちの世界に転生し十七年間。
世界を放浪し元の場所に戻るはずが、いつの間にか水と食料を探す旅になってしまった。
勇者が救うのに失敗し、崩落を続ける世界。すっかり老いた俺の身体にのし掛かっていたのは、孤独などではなかった。
腹が減った。
喉が渇いていた。
「死んだら、元の世界に帰れるのかな……?」
でもやっぱり、死にたくなかった。
遠くなる意識。
車の走行音がした。
ここのところ十年は生きている人間もドロイドも見掛けていなかった。メテオラがいないと人間が、俺自身、どんな姿だったか忘れて掛けていた。
怪物さえ今日より前から三年も経った。
「この音楽はなに?」
「いよいよお前も幻聴が聞こえたか」
エネルギーに変換できるとはいえ、二十年間も戦争で打ち捨てられた産業廃棄物ばかり摂取していれば壊れて当然だ。
こんな世界で、チャルメラの音楽なんて聞こえるはずが。
「おい、おいおい……うそだろッ!」
いい香りに鼻がうずいた。
「ラーメンください!」
足は疑問に感じた俺の意思から勝手に回り出し、口ではラーメンを注文していた。
湯切りされた麺がスープに沈む丼が登場。
「はいよ、ラーメン一丁。残したら承知しないからね!」
「この、この声は……!」
屋台に響いた懐かしい声。
「ウケモチ!」
「やっと合流できた。とりあえず二十年の修行の成果を味わってほしい」
ウケモチの笑顔ももちろんだったけど、俺は一心不乱にかっ食らったラーメンの味に感動をした。
とんこつラーメンなのに。
塩気が強くて目に痛い。
さすがは日本人というべきか、箸の持ち方は身体が憶えていた。
○○〇
メテオラも屋台で合流し、ウケモチが状況を説明した。
「以前、久志君に転移させられた時があったでしょ。それであなたと一時的にパスが繋がっちゃったみたいでね。事故の直後に巻き込まれこっちに転生したってわけ」
だが偶然のパスは調整が効かず、互いに距離がズレて、結果合流するだけでも二十年を費やした。
「このラーメンの具材と水はどこで」
メテオラも味に惚れ込んで原材料まで聞き出そうとしていた。
なんだよ偉そうな事さんざん俺には言ったくせに、結局ガラクタより麺類が好きで、あれば食べるんじゃないか。
「今はそんなこと聞いている場合じゃないだろ。実際おいしいけど」
「転移した時、自分の神としての能力が上がったみたい。詳しく説明する『必要』はあるんだけど、時間がなくなったみたいね」
地震。さっきまで俺達が寝床にしていたビルが崩壊した。
「間もなくこの世界は完全に消滅する」
「これくらいの地震なんてしょっちゅうで、身体もすっかり慣れたぞ。余裕はまだあるんじゃないのか」
深刻な表情のウケモチ。
「言うなれば、そうね。スープに手を出すところまできた、て感じ。替え玉を頼む頃には、自分達は宇宙の藻屑になる」
ナンデスト?
「どうしよう! どうしたらいいんだ俺達!」
ラーメン食って生を実感した矢先、跡形も残らず死ぬ!?
落ち着くよう、ウケモチがハチマキを脱いだ。
「こういう場合、方法は一つだけあるって叫ぶと相場が決まっているものよ」
そうだよね、と、アイコンタクトを送られたメテオラが渋々と尋ねた。
「具体的には」
「このラーメンと、の勇者の力が世界を救う!」
「俺!!?」
なんだこの展開!
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