アドレナリンと感覚麻酔

元森

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第三章 第十三話

145 約束

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 はぁ、はぁ、はぁ…と熱い息を吐きながら、聖月は感謝の言葉を言っていた。考えていたわけではなく、自然と出てきた言葉だった。一生、傍に居たい、と宗祐に言ったことは昨日の事のように覚えている。その気持ちのまま、はにかんだ聖月に宗祐は目を丸くする。そしてすぐに目を細め、拭った指で顎を掴むとそのまま無理やり唇を重ねた。
 それは性急なキスで、聖月は急な事に宗祐にしがみつき舌を絡める。訳も分からず翻弄され、快楽がスパークする。だらだらと唾液が口の端からこぼれ、それすらも逃がさないと言わんばかりにしゃぶりつかれる。
「あぁ、本当にかわいい…。そんなに俺を煽って、わざとそうやって惑わして。そんなに俺の事からかって楽しいのか?」
 やっと口を離されうっとりとして言われた言葉に聖月は息を荒げながら必死に声を上げる。
「か、からかってなんかッ…、」
 そんな聖月の様子を心底可愛いと思っている宗祐は、くっくっと笑いながら、さらに翻弄させるため腰を押し進める。
「今日は優しくしようとしたけど無理みたいだ。―――こんな俺と一緒に居てほしいって言うなんて、可哀想に。もう逃がしてやれないけど。恨むんだったら自分に恨むんだな。」
 興奮して言葉をまくしたてる宗祐が愛おしかった。心が歓喜していた。―――だが、そんな気持ちと裏腹に宗祐が腰を進めるたびに身体が悲鳴をあげる。
 痛い、痛い、痛い――――!
 侵入する熱い大きすぎるモノに叫びたくなるのを必死に堪える。
「あ、ぁ…っ、あ…っ」
 だんだんと入ってくる内部の質量に聖月の目の前がちかちかと点滅した。呻き声なのか、甘い嬌声なのか、よく分からない悲鳴が喉から溢れ出た。宗祐の肉塊が奥へ進むたびに大きくなっていく。気を緩めれば内臓まで持ってかれそうだった。くびれの部分を受け入れた内部をさらに奥へ進める宗祐の姿は野獣のようだった。聖月は振り落とされないように、宗祐の身体にしがみつくのがやっとだった。
 シーツは体液とローションでグチャグチャで後始末が大変そうだが、そんな事を考えている余裕は今の聖月にはない。
 宗祐と繋がれて幸せだった。だけど、身体が追い付いていない。宗祐の顔を見ると、聖月のように顔を苦しそうに歪めていた。聖月の内部は侵入者を拒もうと、分泌液で包み込み強く締め付けている。それを無理やり動かそうとしているのだから辛いのは当たり前だろう。
「痛いか?」
 優しくできない、と言ったのに宗祐は聖月の涙を指で拭いながら心配そうに聞いてくる。聖月は心が満たされ、宗祐に答える。
「……我…慢出来る」
 聖月はなんとか笑みを浮かべた。だが、すっかり萎えている性器が『我慢できないほどの痛み』であることを示していた。
「あぅっ」
 宗祐はそっと聖月の性器を手で包み込む。突然の刺激に聖月は間抜けな声を上げる。そして手を上下に動かし始めた。好きな人の愛撫は格別で、萎えたものが芯を持ち始める。身体が弛緩していく聖月を見て、宗祐はまた少しずつ奥へ入り込んでいく。
 宗祐のソコは、熱く、長く、太い。ドクドクと脈が打っていることを感じ、内壁は無意識に収縮する。奥へ入り込む違和感と痛みと手淫によって生み出される気持ちよさに頭が身体が混乱していった。
「あぁ…、あ…あぁ…あ…っ」
 聖月は、声を抑えることも出来ずに、奥へ進んでいくたびに悲鳴を上げる。低い獣の唸り声のようだった。宗祐も時折低く呻きながら、腰を進める。半分ほど入ったところで、宗祐は一旦静止し大きく息を吐き出した。髪をかき上げながら聖月を熱い目で射貫く。色気のある行為にドキリ、と心臓が跳ねる。
「動かすぞ」
 宣言されたその瞬間、律動が始まった。
「んっ、う――――っ」
 ゆっくりと、だが、性急に腰を揺さぶられ聖月は背中に回した手に力をこめる。中を穿つ感覚は、痛みを伴うものだった。
 身体を商品とされていた聖月は、当たり前だが処女ではない。何度も客に抱かれてきた決して綺麗とも言えない身体だ。行為中は感覚がなくなるという不思議な麻酔のようなもので何とか心を保ってきた。本当に、それがなかったら、自分は今ここにいなかったのかもしれない。
 性行為をしていたが、感覚がなかった聖月にとって、内部を擦りつけられる感覚は未知の感覚だった。
 痛みと共に、快楽が混じる。宗祐が手による性器の愛撫を再開させたからだ。聖月は怯えた顔で大きく首を振る。
「あ、ぃ、いや、っ」
 自然と溢れる涙が宗祐の唇に吸い取られる。慈しむようなキスに、涙が意味もなく流れ続けた。
 揺さぶれるたびに、ベットのスプリンクが鳴った。それが、今のやっている行為を思い知らされるようで、恥ずかしかった。だけど、そんな感情は中を抉られる感覚で有耶無耶になる。されるがまま、なすがままで大きな背中に爪を立て、中を抉られる感覚に耐える。揺さぶられるうちに、中から段々と痛みだけじゃないものがやってくる。
「ここ、気持ちいいか?」
 甘く囁かれながら問われ、ああ、これが気持ちいいのか、とぼんやりと考える。ある一点を擦られると、背中を逸らすほど気持ちいい。揺さぶられて、身体がバラバラになってしまいそうな痛みなんて吹き飛ぶような強い快楽だった。
「ん、ぅううっ」
 宗祐は聖月に紳士的に問いかけながらも腰と性器弄る手は止めなかった。低い声で囁かれると、もうたまらない。聖月は何度も頷き、涙目で「気持ちいい」感情を伝える。聖月の中からは宗祐の体液と、聖月の体液による粘着質な音が聞こえており淫猥だった。
 普段は性欲なんてないような精錬とした聖月の顔は涙と涎で汚れており、気持ちいいと首をガクガクと馬鹿みたいに動かして頷く。そんな理性もない姿は宗祐を煽った。宗祐はさらに腰を激しく穿ち、ほんのりと色ずいた聖月の右耳に舌を侵入させた。それだけでびくびくと中は収縮し宗祐の性器を刺激する。
「あぁ、耳の中舐めただけで中締め付けちゃって…。…いやらしい身体だ。さっきから我慢汁出っ放しだしな」
 見せつけるように性器を擦られ、聖月は敏感にぴくぴくと痙攣を繰り返す。くつくつと笑う声の息でさえ刺激になり、聖月は声にならない嬌声を上げる。
「あ、や、っ、イ、出ちゃう…っ」
 我慢の限界だと聖月は喘ぎながら訴える。揺さぶられる身体はもう我慢できそうにない。
「――――俺ももう限界だ。…中に出すからな」
 低く呟かれた言葉に、聖月は大きく頷いた。
「あ、ぅっ、う、ん…っ。あ、うんっ、いいからぁ、中、で、…出、して…っ、いっぱい、出して、ほしい…ッ」
 どこかでプツン、と切れた音がした。それはずっと中に出したいという理由で射精していなかった恋人を思っての言葉だった。だがそんな『誘っているとしか思えない』言葉は、恋人にとって最大の興奮材料にしかならない。そんな聖月の純粋な答えに宗祐の理性はなくなった。
「………」
 無言のまま右膝の裏を手で掴み上げると宗祐は聖月の肩に触れる程折り曲げる。突然の事に身体も手も宙ぶらりんになる。そのまま宗祐は聖月の中からペニスを引き出す。瞬間、なくなったものを物欲しげに内部が収縮した。それを目で楽しみつつ、ヒクついた孔に宗祐は一気に凶器を突き刺した。
「あ、ぁあああッ」
 狂気と興奮が入り混じる悲鳴が聖月の喉奥から吐き出される。それは甘美な響きを持った恐怖の音色だった。
 その瞬間、聖月の勃起していたものの欲望が弾け飛ぶ。飛び散った白濁が聖月の腹を汚した。それは芸術作品のように艶やかだった。
 性器が一気に押し込まれた瞬間、今まで味わったこともない衝撃の快楽がてっぺんからつま先まで稲妻のように駆け巡った。そして、その快楽と共に、内部に何かが叩きつけられる。それが、宗祐の精液だと気づいたのは宗祐が苦し気に身体を震わしていたからだ。
「くっ…」
 低く呻く姿は妖艶だった。つい見入ってしまうが、聖月は聖月の内部にじんわりと広がる熱に、ゾクゾクする。大量の精が内壁を汚す。塗りたくるように腰を動かされ、聖月は嬌声をあげる。
「―――――――んんんんっ! あ、ぁ。あああっ…っ!」
 聖月が今まで出したことがない程大きく喘ぎ声を部屋に響かせる。先程まであくまで控えめだった聖月の声だが、今のその声は快楽に染まりきっていた。甘美なその声は、宗祐の興奮をさらに加速させる。
「ん、ぅううっ?!」
 宗祐はまだ射精の余韻が残る聖月の中を長いストロークで動かし始めた。宗祐は精を出したばかりで萎えるはずの性器がまだ硬度を持ち続けており、内部を擦り上げる今の状況に聖月はパニックに陥った。なんとか逃げようとするが、足をがっちりと掴まれどうしようもできない。
 聖月は無理やり抑え込まれ、先程より深く侵入する宗祐のものに本能的に恐怖する。
「やっ、ふ、ふか…、いやだっいやだっ、こわいよ、そーすけさんッ、嫌だ、いやだっ――――~~~~~っん、ん゛、んっ」
 聖月は恐怖のあまり身体でも表情でも言葉でさえ拒絶を示し泣き叫ぶ。怖いと悲鳴を上げ叫ぶ口に無理やり指を入れられ、聖月は慌てて口を開く。宗祐の指を噛んでしまいそうだったからだ。宗祐は聖月の口腔で弱い部分を蹂躙していく。それはあまりに気持ちが良かった。
 涎がだらだらと落ちながら、中を激しく揺さぶられ、聖月は強制的に与えられられる快楽を叩きこまれる。宗祐はピンポイントに聖月のいいところを擦りながら奥へ腰を動かす。優しい彼が一気にサディストに染まりきり聖月を犯す。
「ん、ぅ、そ、っ、ん゛ぅッ」
 声にならないと分かっているのに、顔を苦しさに歪め『宗祐さん、やめて』と訴える聖月が手に取るように分かる。無表情が常だった彼の乱れる姿はあり得ないぐらい興奮する。宗祐はその健気な聖月の様子に欲情し、さらに欲望を叩きつける。
 優しくしてあげたいと思っていたのに、聖月の嫌がる顔を見ていたらさらに苦しめたくなってしまった。
 痛がっていた聖月はすっかり腸壁を擦られる快感を得て、今にも爆発しそうなほど勃起している。先程まで弄っていたが、手を離し聖月の手を掴んでいるのは宗祐の意地悪だ。性器を触らずに、内部だけでイかせてあげたい。聖月もそれが分かっているのか涙目で宗祐に『もう限界だ』と訴えている。さっきは一気に差し入れて達したのだから、その才能はあるはずだ。
 宗祐は目を細め、腰を激しく打ち付けながら聖月に囁いた。それだけで、聖月の内壁がヒクつくのを楽しみながら。
「あぁ…、本当に可愛いな。俺のそんなに気持ちい?」
「ん、ぅ、うぅっ」
 舌を指で掴みあげると、鼻がぴくぴくとしながら、頷いた。
 聖月の素直な反応に満足した宗祐は、さらに気持ちよくさせようと揺さぶってやる。聖月は歯を立てないように必死になりながら、宗祐の腕にしがみつく。もう限界だと蕩けた内部からも痙攣する身体からも存分に分かった。
「う、ぅ、ううう~~~~っ」
「あぁ、イくときは一緒にな」
「う、ぅ゛、う…んっ、――――っ」
 聖月と宗祐はほぼ同時に達する。聖月は背中を逸らし、少量であるが精を吐き出した。色が薄くなったものを吐き出す姿は色気があり、宗祐は白濁を拭い口に含む。じゅるりと音を立て見せつけられた聖月は、顔を真っ赤にして固まる。
「好きな子のモノは全部ほしくなるんだよ」
 聖月が問う前に聞きたかった答えをククッと笑いながら宗祐は話す。そんな顔をされては文句も言えない。
「俺も…っ」
 聖月は慌てて、口を開く。これでは不平等だと思ったのだ。
 まだ繋がっている宗祐の性器を指でなぞる。張り付いたねばついた体液を舐め、躊躇いもなく嚥下する。味はよく分からないけど、これがきっと宗祐のものだと思うと無性に興奮した。宗祐は突飛もない聖月の行動に嬉しそうに可笑しそうに大きく笑う。そして両手で聖月の顔を掴むと、おでこをこつんとぶつける。
 あっ、と言う前に宗祐は口を開いた。
「愛してる」
 それは、愛の告白だった。心からのものだと分かる愛の告白に胸がきゅんとする。はにかんだ聖月も、大きく頷いた。
「…っ。…うん、俺も。愛してる」
 二人は見つめ合うと幸せそうに笑った。宗祐からの熱い視線に身が焦がれる。
 ―――好きな人に好きでいてもらえる。それがこんなに幸せなんて、聖月は知らなかった。幸福感に包まれて、聖月は宗祐に身を預ける。温かい温度と、脈打つ心臓の音が安心して聞き入る。それは優しいビートになり、聖月の眠気を誘った。
「今度はボールギャグをつけて犯してやるよ。聖月も気に入ったみたいだし」
 背中を抱き寄せ撫でるながらサディスティックなセックスの内容を嬉々として話す宗祐は、普通の男ではないと分かる。
 だが聖月の反応は驚くのではなく、小さく頷いた。
「――――…ん、」
「くくっ…、愉しみだな…。約束、な?」
 従順な聖月に、宗祐は頭を優しく撫でる。言っている言葉と、行為はちぐはぐだった。優しさと、加虐、両方を兼ねそろえたモノだった。だがそんな狂気を感じる余裕もない聖月はただ与えられる感覚に身をゆだねた。頭を撫でられる感覚に、聖月はうっとりとする。
「う…ん…」
 頭がぼんやりして、宗祐が何と言っているかもう聖月には分からない。彼が話す言葉に自分が頷くと嬉しそうに笑っているから、これでいいのだと思う。一気にこれまでの疲れが出た聖月には眠気を抑えられるわけもなく―――。幸福感でいっぱいになった聖月は、そのまま優しい夢の中にダイブした。
 宗祐は幸せそうに寝息を立てる愛らしい恋人を撫でると閉じた瞼にキスを落とす。
 小指を絡め、居心地のいい中を愉しみながら、起こさないように宗祐も目を閉じる。大胆に足を絡め、繋がったままの状態で、宗祐も目を閉じた。明日この状態で起きた聖月がどんな反応をするのだろうと、意地悪な想像をしながら。
 これからずっと二人で過ごす部屋にはいつの間にか朝日が溢れ、二人を温かく照らしていた。
 

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