毎日!アルスの日常366

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謹賀新年の回・新年の挨拶・年賀状、友情の証。(全3話)

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【謹賀新年の回】~アルスの日常~

午前7時頃、目を覚ましたアルスはベッドから体を起こす。

部屋を出て1階へと降り、リビングの扉を開けると、キッチンで料理をする母親と閏の姿が見えた。

アルス「おはよう、そして明けましておめでとう。」

母親は卵焼きを作りながら「おはよう!明けましておめでと~!」と、高いテンションで挨拶をする。

閏「おはようお兄!明けたね~おめでと!」

トーストでも作るのか、食パンにマーガリンを塗っている。

閏「早いねお兄、初詣行ってきたんでしょ?まだ寝てなくて大丈夫なの?」

そう、深夜は友達のエルと共に、初詣のため神社へと足を運んでいた。
行事ごとは年が明けてから30分程で終わったが、そのあとは温泉へ行ってきたので、家に着いたのは大体2時頃だった。

アルス「ええよ全然。年明け初日は長く楽しみたいから、むしろこれくらいに起きたかったとこや。」

冷蔵庫に入った牛乳を取り出し、近くにあったグラスに注ぐ。
ぐいっと一杯、軽く飲み干した。

リビングルームへと向かい、テレビを付ける。
画面には、早速正月特集を放送する番組が映し出されていた。

さてさて...今年はどんな1年になることやら。
楽しみや期待と共に、テレビを眺め始めた。



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【新年の挨拶】~電脳戦士の理~

パルムースは一人、とある会社の一室で休んでいた。
コーヒーを口にし、本を読む。

そんな時、扉をノックする音が聞こえた。

手にしていたマグカップをコースターに置き、「どうぞ」と一声かける。
すると、扉の奥から「失礼します」という、聞き馴染みのある声がした。

扉を開けて顔を覗かせたのは、使用人のミヤコだった。

パルムースは「どうしたの」と声を掛けると、彼女は部屋へと足を踏み入れた。

ミヤコ「パルムース様!明けましておめでとうございます!」

扉を閉めると一礼し、私の元までやってきた。

パルムース「ああ、わざわざ挨拶をしに来たのかい。」

空いているもう一つの椅子を指差し、着席を促す。

ミヤコは腰を下ろすと、姿勢を正して机の上を軽く整理した。

ミヤコ「パルムース様。去年は色々とご迷惑をおかけしましたが、こんな私を見放さずそばに置いてくださいました。」

ここで「なにを改まっているの」とでも言おうと考えたが今は黙って聞いておくことにした。

ミヤコ「こんな私ですが、今年もよろしくお願い致します!」

そう話し終えると、ミヤコは再度頭を下げた。

パルムース「別に、誰であろうと見放すつもりはないんだけどね。」

肘掛けに肘をかけて頬杖をつく。

パルムース「あなたが逃げ出さない限り、今はずっと一緒にいることができる。」

カーテンから差し込む光を眺めていた私は、体の向きをこちらに戻す。
机に両肘をつき手を組むと、飲みかけのコーヒーに視線を下ろした。

パルムース「正直、度々うんざりすることもあるよ。でも、あなたに希望があるなら私はそれを裏切らない。」

瞳を閉じると、室内の空調をより感じられる。息を吐き、リラックスした状態でミヤコに語りかけ続けた。

パルムース「私の動きに着いてこられるのはあなただけなんだから。これからもよろしく頼むよ。」

私が話を終えても、ミヤコはなにも言わなかった。
不思議に思って目を開くと、肩を震わせて涙を浮かべるミヤコの姿があった。

ミヤコ「パルムース様ぁぁあ!!」

彼女は勢いよく椅子から立ち上がると、私に抱き着いて泣き始める。

ミヤコ「いきなりそんなふうに言い出すのですから、ズルいですぅぅ!!」

普段から冷たく応答していたから、こういうことを言われて驚いたのだろう。

パルムース「...ミヤコ、苦しい。」

そう呟くと、ハッとしたようにミヤコは離れる。

ミヤコ「し、失礼しました!!嬉しくて、つい...。」

まだ照れているのか、もじもじと体を動かしている。

パルムース「...ふふ、本当にあなたは。」

服の埃を払い、私はミヤコと目を合わせた。

パルムース「改めて、今年も頼むよミヤコ。」

私の言葉をきっかけに、再びミヤコは笑顔を見せる。
私の手を握って「...はい、よろしくお願いします!」と心強く言った。

ミヤコ「...それよりパルムース、今微笑みました?」

私は悟られないように「...気のせいだよ」とだけ返して本を開いた。



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【年賀状、友情の証。】~Life's~

クレは机に向かい、写真の整理をしていた。

去年、信じられないほど気の合う友達ができた。
学校で会うだけで自然と笑顔になり、一緒にご飯を食べたり遊んだりして、毎日が楽しかった。

黄色の髪の少女と、藍色の髪の少女。
この2人と出会えたことで、私は充実した毎日を送ることができた。

年が明けてもこの関係は変わることなく、また楽しい1年を共に過ごせることを願う。

今朝届いた年賀状と共に、この思い出の写真達は大切に保管しておくことにした。
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