消えた記憶

詩織

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誰にも必要とされない女 【丸山美玖 編】

初めての恋人

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今更だけどマテオさんは25歳で、外資系に努めてる。

会社も上場してる大手で、私なんかでいいのかな?と改めて思ってしまう。

大手の会社であれだけルックスよければ、女性は声かけるよね

あの遊園地デートから1ヶ月半。

マテオさんは、ちょくちょく連絡くれて、今まで1人だったから、話せる人が出来るって何処か違和感があった。

「美玖ちゃん、試験合格したよ!」

「うわぁ、おめでとうございます」

「ありがとう」

久々の図書館に2人で行って、マテオさんの合格報告を聞いた。

「ねぇ、美玖ちゃん、ご褒美欲しいんだけど」

「え?何か欲しいのあるんですか?」

「うん。凄い欲しいのある」

そう言ってマテオさんは

!?

「ご褒美貰っちゃた」

と、笑顔で返された。

マテオさんは、私にキスして

「こ、ここ、図書館!」

「誰も見てないよ!」

マテオさんはニコニコして

「美玖ちゃん、リンゴみたい」

「そ、そ、だって経験ないし、そんなのどうしていいか」

「大丈夫!これからも色々俺と経験するから」

と、言われてリンゴ色の顔が余計に沸騰して

「や、や、やめてください。恥ずかしくって」

「そんな、大声で。ここ図書館だよ」

うっ

ニコニコしてるマテオさんはかなわない。

「美玖ちゃん、かわいい」

マテオさんといるとドキドキがいつも止まらない。



「あ、あの…」

「なに?」

「いつもご飯食べに行くと出してもらってばかりで…、よければ今日うちで夕食食べませんか?」

「え?」

実は朝から少し用意してて、何かお礼がしたくって悩んでた。

たいしたもの作れないけど

「あ、でも、美味しくないし、無理には…」

「嬉しいよ、すごく。行く行く!でも…」

「え?」

「制御できなかったらごめんね!」

「せ、制御?」

「これでも我慢してるんだけど」

「え?」

が、我慢…

その言葉を聞いて、また顔が赤くなる。

「ほんと、美玖ちゃんかわいい」



マテオさんにいつもからかわれてる感じだけど、それでも私は凄い幸せでやっと1人じゃないと思い始めてた。


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