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嬉しさと複雑さと
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あのあと、近くまで送ってもらってそこで別れた。
大好きな人との再会に、そしてまた付き合いたいと言われて、本来であれぱ、死ぬほど嬉しいのに…
私はそれが出来ずにいた。
家族や周りの人に色々と大変な思いをさせてまで、また付き合うことに戸惑っていた。
何も考えず飛び込んで行きたいなー、もう少し若かったらしてたかも。
翔悟さんのこと考えるとドキドキするし、嬉しさいっぱいになる。
でも…
どんなに愛しても何かが違うと、既に察してしまっていた。
「瑠依子さん?」
数日後、瑠依子さんに電話しずっと翔悟さんに言ってくれたことに感謝した。
そして、翔悟さんが来てくれたこと、私が複雑な気持ちであることも伝えた。
「なんか、志奈乃さんらしい」
「え?」
「周りのこと気にして、遠慮するところ」
「いやー、そんなんじゃないけど、私と一緒になるってことは、翔悟さんにとっては凄い不利なんだなーって」
「そんなことないけど」
「志奈乃さんは、それでいいの?」
「…解らないけど、でも今は自分だけ幸せにってなれない気がして」
「そっかぁー」
今日は、あまり実家の方には戻らないけど、中学時代の同級生の結婚式。
三十路ギリギリセーフって書いてあったけど、私はもうアウト状態でしょ。
まぁ、そんなこと言っても仕方ないので、実家の方まで帰ることに。
相変わらず実家には連絡はしてない。
「おー!篠山じゃん」
見ると中学時代の同級生が多い。
それもそうで、中学時代から付き合ってた人と結婚するらしい。
「みんな、老けたなー」
と、言うと
「お互い様でしょ」
と、突っ込まれる。
中学の時付き合ってたのは知ってたけど、ずっと付き合ってたとは…
凄いな
彼の方が長く海外転勤してたとかで、戻ったこのタイミングで式を挙げると書いてあった。
一途すぎる…
「はぁー」
「何ため息ついてるのよ」
「えっ?いや、凄いなって。あの時からずっと付き合ってたのかっと思って」
「確かにすごいよね」
同級生と同じ席で当時の話も含め盛りあがって話していた。
「あー、ごめん、ちょっとお手洗い行ってくる」
そう言って、会場をに出てお手洗いを済ませ戻ろうとしたとき
「あっ」
「えっ?」
「篠山か?」
「坂下?」
同じクラスだった、坂下和彰がいて、
「お前も呼ばれてたの?」
「あっ、うん」
「そーなんだ。気づかなかった」
「うん。私も」
まさか、坂下と会えとは…
坂下は私の好きだった人で、中学卒業のときに告白して、そしたら坂下も私に告白しようとしてたとかで、そりゃもうその時は嬉しかった。
でも…、電話も何も連絡が来なかった。こっちから掛けようと何度もしたけど、勇気がなくって結局、1ヶ月たち、2ヶ月たち、そして半年がたち…と過ぎてしまい、それっきり。
あの時は坂下を恨んだ。なんで何も連絡くれなかったんだろって。
「…元気だった?」
「あっ、うん。坂下も元気だった?」
「まぁ、ボチボチね」
…
会話が終わった。
「あー、そろそろ戻るか。じゃまたね」
「あ、ああ」
私は先に会場に戻った。
確かに大人になったけど、面影はあるし、全然変わってなかった。
大好きな人との再会に、そしてまた付き合いたいと言われて、本来であれぱ、死ぬほど嬉しいのに…
私はそれが出来ずにいた。
家族や周りの人に色々と大変な思いをさせてまで、また付き合うことに戸惑っていた。
何も考えず飛び込んで行きたいなー、もう少し若かったらしてたかも。
翔悟さんのこと考えるとドキドキするし、嬉しさいっぱいになる。
でも…
どんなに愛しても何かが違うと、既に察してしまっていた。
「瑠依子さん?」
数日後、瑠依子さんに電話しずっと翔悟さんに言ってくれたことに感謝した。
そして、翔悟さんが来てくれたこと、私が複雑な気持ちであることも伝えた。
「なんか、志奈乃さんらしい」
「え?」
「周りのこと気にして、遠慮するところ」
「いやー、そんなんじゃないけど、私と一緒になるってことは、翔悟さんにとっては凄い不利なんだなーって」
「そんなことないけど」
「志奈乃さんは、それでいいの?」
「…解らないけど、でも今は自分だけ幸せにってなれない気がして」
「そっかぁー」
今日は、あまり実家の方には戻らないけど、中学時代の同級生の結婚式。
三十路ギリギリセーフって書いてあったけど、私はもうアウト状態でしょ。
まぁ、そんなこと言っても仕方ないので、実家の方まで帰ることに。
相変わらず実家には連絡はしてない。
「おー!篠山じゃん」
見ると中学時代の同級生が多い。
それもそうで、中学時代から付き合ってた人と結婚するらしい。
「みんな、老けたなー」
と、言うと
「お互い様でしょ」
と、突っ込まれる。
中学の時付き合ってたのは知ってたけど、ずっと付き合ってたとは…
凄いな
彼の方が長く海外転勤してたとかで、戻ったこのタイミングで式を挙げると書いてあった。
一途すぎる…
「はぁー」
「何ため息ついてるのよ」
「えっ?いや、凄いなって。あの時からずっと付き合ってたのかっと思って」
「確かにすごいよね」
同級生と同じ席で当時の話も含め盛りあがって話していた。
「あー、ごめん、ちょっとお手洗い行ってくる」
そう言って、会場をに出てお手洗いを済ませ戻ろうとしたとき
「あっ」
「えっ?」
「篠山か?」
「坂下?」
同じクラスだった、坂下和彰がいて、
「お前も呼ばれてたの?」
「あっ、うん」
「そーなんだ。気づかなかった」
「うん。私も」
まさか、坂下と会えとは…
坂下は私の好きだった人で、中学卒業のときに告白して、そしたら坂下も私に告白しようとしてたとかで、そりゃもうその時は嬉しかった。
でも…、電話も何も連絡が来なかった。こっちから掛けようと何度もしたけど、勇気がなくって結局、1ヶ月たち、2ヶ月たち、そして半年がたち…と過ぎてしまい、それっきり。
あの時は坂下を恨んだ。なんで何も連絡くれなかったんだろって。
「…元気だった?」
「あっ、うん。坂下も元気だった?」
「まぁ、ボチボチね」
…
会話が終わった。
「あー、そろそろ戻るか。じゃまたね」
「あ、ああ」
私は先に会場に戻った。
確かに大人になったけど、面影はあるし、全然変わってなかった。
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