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第一章:選び、選ばれるように
9.フレッシュだから
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「ミィナの様子はどうですか!?」
バタバタと駐屯所へと駆け込んでそう問うと、ここまで案内してくれた衛兵がすぐに立ち上がる。
「丁度今しがた目が覚めたばかりだぞ」
「ありがとう!」
そのままミィナを休ませて貰っていた部屋へと飛び込むと、ベッドの上で上半身を起こして座っている彼女と目が合った。
「良かった、もう大丈夫なの?」
「お嬢様……って、え、で、殿下!?」
「え?」
ミィナの声にハッとし後ろを振り向くと、私を走って追いかけてきたらしいアルド殿下がどことなく不機嫌そうな顔で立っており、その後ろには同じく走って追いかけてきただろうダレアが息を切らせてそこにいた。
“アルド殿下は息を切らせてないのね”
流石――なんて一瞬感心した私だったが、今はミィナだ。
私は自身の服で果物の表面を擦り軽く磨きながら衛兵に見せる。
「これ、食べていいやつよね? 渋かったりしないかしら?」
“子供も取ろうとしていたんだから毒とかはないと思うんだけど”
味が心配でそう聞くと、突然現れた王太子に愕然としていた衛兵が戸惑いながら頷いてくれた。
「あ、あぁ、どこにでもある普通のやつだ」
「そう、ありがとう。ミィナ、お望みの果物よ! すぐ食べさせて……でも起きたばかりだからジュースにした方がいいのかしら」
「え? ええっと、まさか私のため――んぐっ!?」
「お、おい、お前何を……」
目覚めてすぐ固形物というのはどうなのだろう、しかも丸ごとだなんて。果物をそのままミィナに渡そうとしていたのだが、そう思った私は寸前で渡すのをやめて彼女の顎を軽く掴み上を向かせた。
「採れたてだからフレッシュよ!」
「ん、んんんぅ、んんんんんっ!」
そしてそのまま果汁を口に流し込むように持っていた果物を握り潰すと、新鮮な生搾りジュースがミィナの口から喉を通る。
「いっぱい飲んでね」
「んんん、んぅぅうっ!」
「美味しい?」
「や、やめ、やめてやれ!!」
まだまだ搾れたのだが、慌てたアルド殿下の声で仕方なく果物を握りつぶすのを止めた私が振り返ると思い切りため息を吐いたアルド殿下がそこに立っていた。
「お、俺は一体ナニと婚姻を結んだんだ……?」
「隣国の姫君、ですかねぇ」
「リンゴクノ、ヒメギミ……?」
“何か失礼ね!”
ぶつぶつと呟いている二人に少しムッとしつつミィナへと視線を戻し、果物を彼女の目の前で軽く振る。
「まだ飲む?」
思い切りブンブンと顔を左右に振るミィナ。
「完全に握り潰してないから食べることも出来るわよ」
再び思い切りブンブンと顔を左右に振られ、じっと果物を見つめた私は少し残念な気持ちになりつつ半分握り搾られたそれをサイドテーブルへと置いた。
「飲みたくなったらいつでも言ってね」
「は、はい……」
「まだ顔が青いわね、大丈夫かしら」
「顔色の原因はお前のせいな気もするがな」
しみじみとそんな事を言われ、何か言い返そうかと思っていると、私の横までアルド殿下が歩いてくる。
「専属侍女か?」
「ち、違います!」
「違うのに何故ここにいる?」
殿下の質問に焦りながら返答したミィナだったが、何故と問われて口ごもった。
“確かにこんな場所まで専属侍女でもない侍女が人質とはいえ仮にも王太子妃に付き添っているなんておかしいものね”
アルド殿下の疑問は最もだったが、だがミィナは嘘をついている訳ではない。
仕方なくミィナを庇うように怪訝な顔をしている殿下の前へ立ち塞がった私が口を開く。
「私にはまだ専属侍女がおりません。ただ、彼女が最も親切にしてくれていたので無理を言いここまで案内して貰ったのです」
“本当はまだここに来てミィナしか侍女を見かけたことがないんだけどね”
ここで素直に冷遇されています、なんて言いたくなかった私が嘘ではない範囲でぼやかしてそう答えると、若干疑問に思いつつも納得はしてくれたようだった。
「で、そもそもお前たちは何故このイースにいるんだ?」
「し、視察です」
「視察?」
「視察は妃の仕事のひとつでしょう」
「……先日騎士団の訓練場にいたのは?」
「優秀な騎士を鼓舞するのも妃の務めだからです」
私の話を聞いたアルド殿下がそっと振り返りダレアの方を見る。
「間違いではありませんね。視察先は先日の訓練場で聞いたのでしょう」
「俺は同行を許可してないが?」
「王太子妃の仕事を妃殿下がこなすのに殿下の許可は不要ですね」
さらりとそうダレアが答え、うぐ、とアルド殿下が口ごもる。
まさか後押しして貰えると思わなかった私は思わず口角をあげながら、ここぞとばかりに話を続けた。
「その通りです! 私は自分の仕事を全うしようとしただけなんです」
「無断で同行してか?」
「殿下が気付かなかっただけで、スタート地点も目的地点も同じでした」
「あと、騎士を鼓舞するのはいいが鼓舞するとは一緒に訓練を行うという意味じゃない」
「刺激があっていいじゃない」
「よくないだろ! あの時の騎士たちの顔を見たか?」
互いに引かずうぐぐと唸る。
そんな私たちが面白いのか、いつかの執務室の時のようにククッと笑いを堪えながら俯くダレア。そして呆れを通り越してなんだか引いているミィナと、突然現れた王太子に唖然として固まっている衛兵という奇妙な空間が広がっていた。
「えーっと、これはどういう……」
そんな空気を破るように、恐る恐る衛兵が口を開く。
彼の仕事を完全に邪魔していることを思い出した私たちは、流石に気まずくなりながら睨み合うのを止めた。
「って、お嬢様!? なんですかそのスカートは!」
「え? あぁ、木に引っかかって破れちゃったのよ」
私の破れたスカートに気付いたミィナが顔を青ざめさせる。
青くなったり戻ったりで大変そうだ。
「そ、そんな足を丸出しに、いやそれよりも怪我、怪我は……っ」
「かすり傷程度よ、問題ないわ」
「問題大ありですよ!」
あわあわとするミィナに思わず和んでしまう。自分を心配してくれる人がいるというのは、私にとってはとても貴重でくすぐったいことだった。
スカートも、破れたと言ってもあくまで裾の方で、膝下が露になっているだけである。
太股まで全開だったら流石にそれはちょっとはしたないとは思うが、この程度なら恥ずかしがるほどでもない。
「でも確かにこの格好での視察は無理よね」
そう気付いた私が気落ちしながらそう呟くと、落ち込んだ様子の私に気付いたのかアルド殿下がわざとらしく咳払いをした。
「あー、まぁ今回の視察は急を要するものではない。王城からもそこまで遠くはないし、出直せばいいだろう」
「出直す?」
「流石に体調不良者をこのまま預けて続けるわけにもいかないからな」
“それって次はこっそりじゃなくちゃんと同行していいってこと?”
その事実に思わず呆然としていると、気恥ずかしそうにアルド殿下が顔を背けた。
「ミィナ、動ける?」
「あ、はい大丈夫です。ありがとうございます」
「私が抱きかかえてもいいけど」
「絶対嫌です」
割といい案だと思ったのだが全力で拒絶される。
“まぁ、それで体調を崩したようなものだものね”
そんなことを考えながら、行きは私が支えながらの馬の二人乗りだったことを思い出し、すぐにハッとする。
「か、帰り……!?」
流石にミィナを再び馬に乗せて帰るのは酷というものだ。
「あぁ、そういや二人はどうやって来たんだ? 馬車はなかったようだが」
「馬を借りて二人乗りで来たんですけど」
“でも、行きと同じ方法じゃ絶対ダメよね、一人くらいならアルド殿下の馬車に乗れないかしら”
もしそれが可能ならミィナも安心だし私としてもとても助かる。
馬車を追いかけるだけなので私一人で馬に乗っても問題はない。
だが、アルド殿下たちが馬車で来たのは執務をこなす為だったはず。
その場所に王城の侍女とはいえ彼女が同席することはきっと出来ない。
ならばもう、私に出来るのはこれだけだ。
そう結論付けた私は、決死の思いでアルド殿下をまっすぐ見上げ両手を出して口を開いた。
「お金貸してください!!」
バタバタと駐屯所へと駆け込んでそう問うと、ここまで案内してくれた衛兵がすぐに立ち上がる。
「丁度今しがた目が覚めたばかりだぞ」
「ありがとう!」
そのままミィナを休ませて貰っていた部屋へと飛び込むと、ベッドの上で上半身を起こして座っている彼女と目が合った。
「良かった、もう大丈夫なの?」
「お嬢様……って、え、で、殿下!?」
「え?」
ミィナの声にハッとし後ろを振り向くと、私を走って追いかけてきたらしいアルド殿下がどことなく不機嫌そうな顔で立っており、その後ろには同じく走って追いかけてきただろうダレアが息を切らせてそこにいた。
“アルド殿下は息を切らせてないのね”
流石――なんて一瞬感心した私だったが、今はミィナだ。
私は自身の服で果物の表面を擦り軽く磨きながら衛兵に見せる。
「これ、食べていいやつよね? 渋かったりしないかしら?」
“子供も取ろうとしていたんだから毒とかはないと思うんだけど”
味が心配でそう聞くと、突然現れた王太子に愕然としていた衛兵が戸惑いながら頷いてくれた。
「あ、あぁ、どこにでもある普通のやつだ」
「そう、ありがとう。ミィナ、お望みの果物よ! すぐ食べさせて……でも起きたばかりだからジュースにした方がいいのかしら」
「え? ええっと、まさか私のため――んぐっ!?」
「お、おい、お前何を……」
目覚めてすぐ固形物というのはどうなのだろう、しかも丸ごとだなんて。果物をそのままミィナに渡そうとしていたのだが、そう思った私は寸前で渡すのをやめて彼女の顎を軽く掴み上を向かせた。
「採れたてだからフレッシュよ!」
「ん、んんんぅ、んんんんんっ!」
そしてそのまま果汁を口に流し込むように持っていた果物を握り潰すと、新鮮な生搾りジュースがミィナの口から喉を通る。
「いっぱい飲んでね」
「んんん、んぅぅうっ!」
「美味しい?」
「や、やめ、やめてやれ!!」
まだまだ搾れたのだが、慌てたアルド殿下の声で仕方なく果物を握りつぶすのを止めた私が振り返ると思い切りため息を吐いたアルド殿下がそこに立っていた。
「お、俺は一体ナニと婚姻を結んだんだ……?」
「隣国の姫君、ですかねぇ」
「リンゴクノ、ヒメギミ……?」
“何か失礼ね!”
ぶつぶつと呟いている二人に少しムッとしつつミィナへと視線を戻し、果物を彼女の目の前で軽く振る。
「まだ飲む?」
思い切りブンブンと顔を左右に振るミィナ。
「完全に握り潰してないから食べることも出来るわよ」
再び思い切りブンブンと顔を左右に振られ、じっと果物を見つめた私は少し残念な気持ちになりつつ半分握り搾られたそれをサイドテーブルへと置いた。
「飲みたくなったらいつでも言ってね」
「は、はい……」
「まだ顔が青いわね、大丈夫かしら」
「顔色の原因はお前のせいな気もするがな」
しみじみとそんな事を言われ、何か言い返そうかと思っていると、私の横までアルド殿下が歩いてくる。
「専属侍女か?」
「ち、違います!」
「違うのに何故ここにいる?」
殿下の質問に焦りながら返答したミィナだったが、何故と問われて口ごもった。
“確かにこんな場所まで専属侍女でもない侍女が人質とはいえ仮にも王太子妃に付き添っているなんておかしいものね”
アルド殿下の疑問は最もだったが、だがミィナは嘘をついている訳ではない。
仕方なくミィナを庇うように怪訝な顔をしている殿下の前へ立ち塞がった私が口を開く。
「私にはまだ専属侍女がおりません。ただ、彼女が最も親切にしてくれていたので無理を言いここまで案内して貰ったのです」
“本当はまだここに来てミィナしか侍女を見かけたことがないんだけどね”
ここで素直に冷遇されています、なんて言いたくなかった私が嘘ではない範囲でぼやかしてそう答えると、若干疑問に思いつつも納得はしてくれたようだった。
「で、そもそもお前たちは何故このイースにいるんだ?」
「し、視察です」
「視察?」
「視察は妃の仕事のひとつでしょう」
「……先日騎士団の訓練場にいたのは?」
「優秀な騎士を鼓舞するのも妃の務めだからです」
私の話を聞いたアルド殿下がそっと振り返りダレアの方を見る。
「間違いではありませんね。視察先は先日の訓練場で聞いたのでしょう」
「俺は同行を許可してないが?」
「王太子妃の仕事を妃殿下がこなすのに殿下の許可は不要ですね」
さらりとそうダレアが答え、うぐ、とアルド殿下が口ごもる。
まさか後押しして貰えると思わなかった私は思わず口角をあげながら、ここぞとばかりに話を続けた。
「その通りです! 私は自分の仕事を全うしようとしただけなんです」
「無断で同行してか?」
「殿下が気付かなかっただけで、スタート地点も目的地点も同じでした」
「あと、騎士を鼓舞するのはいいが鼓舞するとは一緒に訓練を行うという意味じゃない」
「刺激があっていいじゃない」
「よくないだろ! あの時の騎士たちの顔を見たか?」
互いに引かずうぐぐと唸る。
そんな私たちが面白いのか、いつかの執務室の時のようにククッと笑いを堪えながら俯くダレア。そして呆れを通り越してなんだか引いているミィナと、突然現れた王太子に唖然として固まっている衛兵という奇妙な空間が広がっていた。
「えーっと、これはどういう……」
そんな空気を破るように、恐る恐る衛兵が口を開く。
彼の仕事を完全に邪魔していることを思い出した私たちは、流石に気まずくなりながら睨み合うのを止めた。
「って、お嬢様!? なんですかそのスカートは!」
「え? あぁ、木に引っかかって破れちゃったのよ」
私の破れたスカートに気付いたミィナが顔を青ざめさせる。
青くなったり戻ったりで大変そうだ。
「そ、そんな足を丸出しに、いやそれよりも怪我、怪我は……っ」
「かすり傷程度よ、問題ないわ」
「問題大ありですよ!」
あわあわとするミィナに思わず和んでしまう。自分を心配してくれる人がいるというのは、私にとってはとても貴重でくすぐったいことだった。
スカートも、破れたと言ってもあくまで裾の方で、膝下が露になっているだけである。
太股まで全開だったら流石にそれはちょっとはしたないとは思うが、この程度なら恥ずかしがるほどでもない。
「でも確かにこの格好での視察は無理よね」
そう気付いた私が気落ちしながらそう呟くと、落ち込んだ様子の私に気付いたのかアルド殿下がわざとらしく咳払いをした。
「あー、まぁ今回の視察は急を要するものではない。王城からもそこまで遠くはないし、出直せばいいだろう」
「出直す?」
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“それって次はこっそりじゃなくちゃんと同行していいってこと?”
その事実に思わず呆然としていると、気恥ずかしそうにアルド殿下が顔を背けた。
「ミィナ、動ける?」
「あ、はい大丈夫です。ありがとうございます」
「私が抱きかかえてもいいけど」
「絶対嫌です」
割といい案だと思ったのだが全力で拒絶される。
“まぁ、それで体調を崩したようなものだものね”
そんなことを考えながら、行きは私が支えながらの馬の二人乗りだったことを思い出し、すぐにハッとする。
「か、帰り……!?」
流石にミィナを再び馬に乗せて帰るのは酷というものだ。
「あぁ、そういや二人はどうやって来たんだ? 馬車はなかったようだが」
「馬を借りて二人乗りで来たんですけど」
“でも、行きと同じ方法じゃ絶対ダメよね、一人くらいならアルド殿下の馬車に乗れないかしら”
もしそれが可能ならミィナも安心だし私としてもとても助かる。
馬車を追いかけるだけなので私一人で馬に乗っても問題はない。
だが、アルド殿下たちが馬車で来たのは執務をこなす為だったはず。
その場所に王城の侍女とはいえ彼女が同席することはきっと出来ない。
ならばもう、私に出来るのはこれだけだ。
そう結論付けた私は、決死の思いでアルド殿下をまっすぐ見上げ両手を出して口を開いた。
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