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王家の影はポンコツ令嬢!はじめての任務で×××

3.屁理屈と言いくるめ

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ー⋯が!

「ご、誤魔化されませんわよ!?こ、これはれっきとした証拠になりますわ!こんなに、こんなににょ、女体に慣れておいでですもの!!」
「本当にそうかな?」
「えぇ!そうに決まって⋯」
「でも、俺は君の素肌に指一本触れてないよね?」
「え⋯、え?」

“それは⋯”

確かにそうだった。
ベッドに寝かされた時も服の上から腕を掴んでいたし、脱がされた後も魔道具で触れられはしたがそれは彼の手ではない。

私の胸を撫でたのも魔道具で、乳首を吸ったのも魔道具。
それは決して彼自身ではなくて――


「君みたいに魅力的な女性のあられもない姿を見せられても触れずに耐えれるこの理性、その理性の持ち主である俺の素行は本当に悪いかな?」
「そ、れは⋯」
「もしクリスティナ嬢の言う通り、俺が本当に女性の扱いに慣れてるならとっくに君を思う通りに触れてるんじゃないかなぁ⋯」
「で、ですが魔道具で⋯」
「あれ?これは君が『実践で確認する』為に使ってるんだよね?」
「あ⋯そ、そう、でしたわね⋯?」

“確かにそれはそうなんですが⋯”

何かが引っ掛かり、思わず考え込む。

確かに魔道具は女性に使うものだから、と言われて。
そして実践で確認して⋯って、何を実践で確認するの?

その疑問にたどり着いた私は、ピキーンと閃いた。


「こ、こんなに使い慣れているのですッ!それ即ち今まで散々ディーデリック様が色んな女性に使ってきたということになるのではッ!?」
「ううん、ならないよ」
「なりませんのっ!!?」

にこりと笑いかけた彼の手には、私が考え込んでいる間に脱がせたのか私のドロワーズが握られていて。

「やだっ!私ってば何も着ておりませんわ!!?いつの間に!!!」
「おかしいねぇ、おかしいねぇ」
「で!私の結論で正解ですの!?」
「あぁ、全部脱がされた事よりそっちが気になっちゃうのか⋯」
「もちろんです!だって私は王家の影⋯ではありませんがっ!?任務を与えられておりますし!?」
「そっか、真面目で偉いねクリスティナ嬢は」


ふわりと頭を撫でられどきりと胸が跳ねる。

“や、やだ、なんでですの!?こんな、少し触れられたくらいでー⋯って!”

「ふ、触れましたわ!?ほら!やはり素行が⋯んっ」


ハッとして指摘した私の唇を彼の唇が塞ぐ。
これはまさしく正真正銘のー⋯


「⋯触れるっていうのは、こういうことだよ?あ、今のは教えるためだからノーカンね」
「の、ノーカン、ですの⋯!?わ、わかりましたわ。教えるためでしたものね⋯」

“確かに頭を撫でるのと唇同士の口付けは違いますものね⋯”

父や兄だって頭は撫でるが、唇への口付けはしない。
確かに頭を撫でただけでは彼が女性に目がなく簡単に触れたりするとは断言できないだろう。


「納得しちゃって不安⋯じゃなくて、嬉しいよ」

少し困ったように眉を下げて笑う彼はやはり少し可愛らしい。


「この魔道具はね、女性を気持ちよくさせるものだよね?」
「えぇ!胸の先がきゅうきゅうして、下腹部が熱くなってしまいましたわ」
「⋯ンッ!!んん、そ、そうだね」
「?」

自分で聞いたくせに恥ずかしそうに目を逸らされて不可思議に思う。

“確かに、女性を気持ちよくさせる道具を使って気持ちよくさせたのに照れるってのは⋯”
「童貞っぽいですものね」
「⋯うっ、え?突然辛辣になるね⋯?」


こほん、と咳払いをした彼は私の前に人差し指をぴっと立てて。

「と、とにかく!女性の感じてる姿を見て我慢出来るか出来ないかが鍵だと思うんだよね」
「そうかもしれませんわ⋯!」
「じゃ、魔道具の確認を続けようか?」
「ば、ばっちこいですの!」


私が力強く頷くと、動きを止めていた胸に付いた瓶が再びキュゥウと動き出す。
それどころか、先程まではただ吸引するだけだったその魔道具は、いつの間にか小瓶の中に小さなヘラのようなものが入っていて。

「ひゃあ!?なっ、これ、さっきまで無か⋯っ!」

吸い上げた乳首をヘラが弾いた。
パッと見固そうに見えたそのヘラは、実際は固めの筆先に近いのかくすぐったいような刺激を何度も私に与えてきて。

「やん、待って、待ってくださ⋯っ!これ、だめ⋯っ!」
「痛い?」
「あんっ、ちがっ、先っぽが、先っぽがジンジンしますのぉ⋯っ!」
「ふふ、楽しんでくれて嬉しいな」

なぞるように、くすぐるように。
赤く腫れ上がった乳首を何度もヘラが往復すると、それだけで体中が熱くて熱くて堪らなくなった。


「じゃあ、こっちも確認してね?」

快感で訳がわからなくなっている私の前に出されたのは細長い瓜のような棒。

“あれはどうやって使うものなの⋯?”

今までの流れから、今私の両胸に装着されている魔道具を外しその棒と入れ替えるのかと思っていたのだが、ディーデリック様は胸の魔道具を外すこと無く棒を私の下腹部にあてがって。

「え?何⋯、ひんっ!あ、ぁあ⋯っ!?」

突如ぶるぶると振動を始めたその棒が、私の敏感な入り口を何度もなぞった。

「⋯聞こえるかな?クリスティナ嬢のここ、ぐちゅぐちゅって音をたてながら愛液を溢れさせているよ」
「やぁ⋯!!あっ、あぁんっ!あんっ」
「ふふ、沢山気持ちよくなってね?」

卑猥な音を溢れさせながら何度も入り口を擦られる。
その間も、胸に付けられたままの魔道具は私の乳首を執拗に吸い上げヘラで捏ね続けていて。


「あんっ、あっ、だめ、だめぇ⋯!」
「まだ序盤だよ?」
「やぁっ」

序盤、と聞いてゾクリとする。
そのまま全身を駆け巡ったのは快感で、それはまるで“この先”を私が期待しているかのようで――


「少しだけ挿れてみようね」
「挿れ⋯?」

入り口を擦る棒の角度が変わり、蜜壺に真っ直ぐあてがわれる。

“だ、だめ、挿っちゃう⋯!!”

ちゅぷ、と溢れる愛液を纏わせた棒を、ディーデリック様が少しだけナカに押し込んだ。

「ひ、ひゃぁぁあ!!」

ナカから直接与えられるその振動は想像以上の刺激で、私は耐えれず思い切り背中を反らせベッドに倒れ込む。
私が倒れ込んだ事で挿入しやすくなったのか、彼の持つ棒の魔道具が先程より深く挿れられた。

「ひぎぃ⋯っ!」

内側から下腹部をぶるぶると刺激され、一気に私を絶頂に追い詰める。
チカチカと目の前に星が舞うが、あくまでもそれは『魔道具』。
私が達したからといって自動で止まることなどせず、無慈悲にも思えるほどの快感を与え続けてきて。


「ひゃぁあ!だめぇっ!やぁっ!イってますの!イって、ますからぁ⋯っ!」
「ふふ、君のイく顔が可愛くて堪らないよ。目尻に滲んだ涙を舐めてあげたいけど、俺は素行がいいからね。鉄壁の理性で耐えてるんだよ?」
「ひんっ、あっ、またキちゃ、キちゃうの⋯っ!」

足先からびりびりとした快感が頭のてっぺんまで電流のように走り、すぐに私を二度目の絶頂へ促す。
ビクンと腰を跳ねさせた私の目の前に、ディーデリック様が楕円の魔道具をにこにことしながら掲げて見せて。


「折角だから、全部同時に使おうね」
「ぜ、んぶ⋯?」

服の上から胸をなぞっていたその魔道具を、今度はお臍にあてがう。
小刻みに振動しながら、お臍から下腹部へするりとなぞり、そしてー⋯


「そ⋯っ、こ、だめ⋯っ!」

気付いて制止するがもう遅く、その魔道具は蜜壺の少し上にある愛芽を潰すようにぐりっと押し付けられてしまった。

「――ッ!!!」

その刺激だけでも強烈なのに、両乳首とナカまで同時に刺激されると私の目の前が真っ白に弾ける。

ビクンビクンと何度も腰を跳ねさせながら、何度も何度も達した私の体にはもう力が入らなかった。
それでも彼は魔道具を止める事なく、ぐりぐりと強く押し付けてきて。


そのままもう何度目かわからない絶頂を迎えようとしたその時、突然全ての魔道具が停止した。


「――⋯、?」

“な、んで?もう少しでまたイきそうだったのに⋯”


上手く話せずはくはくと口だけを動かす。
そんな私の前で、彼はにこりと微笑んだ。
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