3 / 37
2.わからない花の意味を探して
身代わり婚約者であるレヴィン様とのお茶会を終えて一週間。
二十歳の誕生日を迎えた私も、このターンバル国基準で言う成人、つまり大人の仲間入りである。
“お父様、お母様との食事までまだまだ時間があるわね”
私を溺愛してくれている両親たっての希望で、誕生日当日である今日の昼はいつもより豪華な食事をしようと提案を受けていた。
「暫く忙しくなりそう」
正直誕生日当日くらいゆっくりしたいと思うものの、成人した誕生日というのはやはり特別。
大人の仲間入りを果たしたことで、これから夜会に参加できるようになるからだ。
“しかも早速生誕パーティーもあるし”
昼は両親と食事を楽しみ、夜は成人祝いのパーティー。
それも自分の誕生日なのだから主催は自分である。
「準備は使用人の皆も手伝ってくれて順調だし大丈夫だけど……」
昼間のお茶会はエスコートなしでも問題はないが、夜会となれば話は別。
開催場所がエングフェルト家だからといって、エスコートがいらない訳ではない。
婚約者がいる私の場合、選べるエスコートは父か婚約者の二択、なのだが。
『可愛い私たちのティナ、父さんは愛する母さんのエスコート以外しないよ?』
……なんて、あっさりと断られた後だった。
「一応エスコート了承の連絡はベネディクトから来てるのよね」
誘わない訳にもいかず、エスコートも必要だったために送った招待状。
参加する旨が書かれていた手紙を手に取った私は、再び開けることなくポイと机に投げる。
“この手紙は誰に代筆させたのかしら”
形式上やり取りをしている手紙は毎回違う筆跡。
今回のこそ本人かもしれないし、今回も彼の身代わりの誰かが書いたのかもしれない。
――……というか、それより。
「どっちが来るのかしら?」
さすがにこの特別なパーティーはベネディクト本人が来る……と信じたいが、この四年間全てのお茶会に代理を送った張本人でもある。
この拭えない一抹の不安に頭を抱えそうになっていた時、私の部屋の扉がノックされた。
「アルベルティーナお嬢様、代理……かもしれないお客様がお見えです」
「代理“かも”しれない?」
その歯切れの悪い言い回しに、両親との食事の為のドレスを選んでくれていたハンナと顔を見合せ首を傾げる。
「流石に今晩のエスコートには早すぎるわよね?」
「えぇ、パーティーはあと12時間後でございますので」
ならば何の代理かと不思議に思いつつ、ドレス選びをハンナに任せてメイドの後に続く。
案内された応接室で待っていたのは、やはりというか案の定というか……想像していた通りの人物だった。
「レヴィン様」
「アルベルティーナ・エングフェルト公爵令嬢にご挨拶いたします」
ペコリと頭を下げた想像通りのレヴィン様を見て思わず苦笑を漏らすと、少しだけ怪訝そうな顔をされた。
「ごめんなさい、レヴィン様がいらっしゃると問答無用で皆代理だと思うみたいですわ」
くすくすと笑いながら、けれどそれは私も同じね? なんて考えつつ頭をひねる。
「それで、本日は何の代理かしら」
「アルベルティーナ嬢もですか」
そんな私の回答を聞いたレヴィン様が、小さくため息を吐きながら私の前まで歩いてきて。
「こちらをアルベルティーナ嬢に」
差し出されたのはキレイな紫色の花で作られた小さな花束。
「二十歳の誕生日、おめでとうございます」
手渡されたその花束を受け取ると、ふわりと甘いバニラのような香りに癒される。
「可愛いし良い香り」
思わずそう呟くと、ずっと表情を崩さなかったレヴィン様が少しだけふわりと笑った気がしてドキリとした。
「スカビオサの花は甘いバニラのような香りがするんです。喜んでいただけたなら良かった」
すぐにいつもの無表情に戻ってしまった彼を少し残念に思いつつ、貰った花束をメイドに手渡し私室へ持って行って貰った。
「これも渡すように頼まれたの?」
てっきりすぐに肯定の返事が来ると思っていた私だったが、レヴィン様が何も言わなかったので少し不思議に思い彼を見上げる。
彼の紫の瞳と目が合うと、さっき貰った花の色に似ていると思い――……
“えっ、まさかこの花束、レヴィン様からだったのかしら!?”
その可能性を考え息を呑んだ。
今までのことから当然のようにベネディクトの代理で届けに来たのだと思い込んでいたが、もし彼からだったら私はとんだ無礼者。
思わずあわあわとしてしまったのだが、そんな私の様子に気付いたレヴィン様がぷっと小さく吹き出して。
「ご安心ください、お届けに参っただけですよ」
「えっ!? あ、そ、そうよね?」
その一言に安堵し……
「……もしかして私、からかわれたのかしら」
その事実に気付いた私はムッとする。
「まるで子供みたいですね?」
「誰のせいかしら!」
「……ベネディクトかな」
成人した当日に相応しくない態度だとは私も思ったが、何故か楽しそうに話すレヴィン様が少し珍しかったからか子供っぽい返しをしてしまった。
そんな私に嫌悪感を示すどころか、いつものクールな彼からは想像できないほど楽しそうな表情で話していて、釣られて私も楽しくなってきてしまう。
「今は貴方のせいではなくて?」
なんて、いつもの会話もほぼない私たちとは思えないような軽口を返すと、私の返事を聞いたレヴィン様が途端にきょとんとしてしまって。
“あ、あら? 流石にちょっと失礼すぎたかしら”
そんな彼に思わず動揺した私だったのだが。
「……そっか、俺のせいか……」
「え?」
少し耳を赤くした彼がぽつりと呟いたその一言に思わず心臓が跳ねる。
“その言い方、まるで……”
まるで喜んでいるみたいじゃない?
そんなことが頭を過り、レヴィン様が喜ぶ理由がないことに気付いてもう一度彼の方に視線を向けると。
「どうかされましたか」
「い、いえ……」
物凄く普通な表情の彼と目が合った。
“……勘違い、よね?”
ドキドキとまだ速いままの鼓動を隠す。
「では、お渡しいたしましたので俺はこれで」
サッと再び頭を下げたレヴィン様。
彼が扉から出ていくのを見送った私は、ふっと気になっていたことを思い出し慌てて廊下に飛び出して。
「本日は! 来られますか!?」
公爵令嬢として少しはしたないと思いつつ叫ぶように声をかけると、足を止めたレヴィン様がゆっくりと振り返った。
「はい、レヴィン・クラウリーとして」
レヴィン・クラウリーとして、ということは普通に参加者として参加するのだろう。
“なんだ、エスコートはしてくださらないのね”
決して大きな声ではなかったが、ハッキリと聞こえたその返事に少しだけがっかりした私は、その気持ちに気付かなかったフリをして改めてお辞儀をし、彼を見送ったのだった。
私室に戻ると、メイドから花束を受け取ったハンナがキレイな花瓶にいけてくれていて。
“届けに来ただけって言ってたけれど”
「キレイなお花ですね」
「えぇ」
その花瓶から、一際紫の濃い一輪を手に取った私は花の香りを楽しむように顔へと近付けた。
“……どういうつもりでこの花を選んだのかしら”
きっと選んだのはレヴィン様。
“だって婚約してから一度も顔を出さない婚約者がわざわざ私のために花を選ぶハズがないもの”
彼の瞳に似た色のそのスカビオサの花を眺めながら、私はぼんやりとそんなことを考えるのだった。
二十歳の誕生日を迎えた私も、このターンバル国基準で言う成人、つまり大人の仲間入りである。
“お父様、お母様との食事までまだまだ時間があるわね”
私を溺愛してくれている両親たっての希望で、誕生日当日である今日の昼はいつもより豪華な食事をしようと提案を受けていた。
「暫く忙しくなりそう」
正直誕生日当日くらいゆっくりしたいと思うものの、成人した誕生日というのはやはり特別。
大人の仲間入りを果たしたことで、これから夜会に参加できるようになるからだ。
“しかも早速生誕パーティーもあるし”
昼は両親と食事を楽しみ、夜は成人祝いのパーティー。
それも自分の誕生日なのだから主催は自分である。
「準備は使用人の皆も手伝ってくれて順調だし大丈夫だけど……」
昼間のお茶会はエスコートなしでも問題はないが、夜会となれば話は別。
開催場所がエングフェルト家だからといって、エスコートがいらない訳ではない。
婚約者がいる私の場合、選べるエスコートは父か婚約者の二択、なのだが。
『可愛い私たちのティナ、父さんは愛する母さんのエスコート以外しないよ?』
……なんて、あっさりと断られた後だった。
「一応エスコート了承の連絡はベネディクトから来てるのよね」
誘わない訳にもいかず、エスコートも必要だったために送った招待状。
参加する旨が書かれていた手紙を手に取った私は、再び開けることなくポイと机に投げる。
“この手紙は誰に代筆させたのかしら”
形式上やり取りをしている手紙は毎回違う筆跡。
今回のこそ本人かもしれないし、今回も彼の身代わりの誰かが書いたのかもしれない。
――……というか、それより。
「どっちが来るのかしら?」
さすがにこの特別なパーティーはベネディクト本人が来る……と信じたいが、この四年間全てのお茶会に代理を送った張本人でもある。
この拭えない一抹の不安に頭を抱えそうになっていた時、私の部屋の扉がノックされた。
「アルベルティーナお嬢様、代理……かもしれないお客様がお見えです」
「代理“かも”しれない?」
その歯切れの悪い言い回しに、両親との食事の為のドレスを選んでくれていたハンナと顔を見合せ首を傾げる。
「流石に今晩のエスコートには早すぎるわよね?」
「えぇ、パーティーはあと12時間後でございますので」
ならば何の代理かと不思議に思いつつ、ドレス選びをハンナに任せてメイドの後に続く。
案内された応接室で待っていたのは、やはりというか案の定というか……想像していた通りの人物だった。
「レヴィン様」
「アルベルティーナ・エングフェルト公爵令嬢にご挨拶いたします」
ペコリと頭を下げた想像通りのレヴィン様を見て思わず苦笑を漏らすと、少しだけ怪訝そうな顔をされた。
「ごめんなさい、レヴィン様がいらっしゃると問答無用で皆代理だと思うみたいですわ」
くすくすと笑いながら、けれどそれは私も同じね? なんて考えつつ頭をひねる。
「それで、本日は何の代理かしら」
「アルベルティーナ嬢もですか」
そんな私の回答を聞いたレヴィン様が、小さくため息を吐きながら私の前まで歩いてきて。
「こちらをアルベルティーナ嬢に」
差し出されたのはキレイな紫色の花で作られた小さな花束。
「二十歳の誕生日、おめでとうございます」
手渡されたその花束を受け取ると、ふわりと甘いバニラのような香りに癒される。
「可愛いし良い香り」
思わずそう呟くと、ずっと表情を崩さなかったレヴィン様が少しだけふわりと笑った気がしてドキリとした。
「スカビオサの花は甘いバニラのような香りがするんです。喜んでいただけたなら良かった」
すぐにいつもの無表情に戻ってしまった彼を少し残念に思いつつ、貰った花束をメイドに手渡し私室へ持って行って貰った。
「これも渡すように頼まれたの?」
てっきりすぐに肯定の返事が来ると思っていた私だったが、レヴィン様が何も言わなかったので少し不思議に思い彼を見上げる。
彼の紫の瞳と目が合うと、さっき貰った花の色に似ていると思い――……
“えっ、まさかこの花束、レヴィン様からだったのかしら!?”
その可能性を考え息を呑んだ。
今までのことから当然のようにベネディクトの代理で届けに来たのだと思い込んでいたが、もし彼からだったら私はとんだ無礼者。
思わずあわあわとしてしまったのだが、そんな私の様子に気付いたレヴィン様がぷっと小さく吹き出して。
「ご安心ください、お届けに参っただけですよ」
「えっ!? あ、そ、そうよね?」
その一言に安堵し……
「……もしかして私、からかわれたのかしら」
その事実に気付いた私はムッとする。
「まるで子供みたいですね?」
「誰のせいかしら!」
「……ベネディクトかな」
成人した当日に相応しくない態度だとは私も思ったが、何故か楽しそうに話すレヴィン様が少し珍しかったからか子供っぽい返しをしてしまった。
そんな私に嫌悪感を示すどころか、いつものクールな彼からは想像できないほど楽しそうな表情で話していて、釣られて私も楽しくなってきてしまう。
「今は貴方のせいではなくて?」
なんて、いつもの会話もほぼない私たちとは思えないような軽口を返すと、私の返事を聞いたレヴィン様が途端にきょとんとしてしまって。
“あ、あら? 流石にちょっと失礼すぎたかしら”
そんな彼に思わず動揺した私だったのだが。
「……そっか、俺のせいか……」
「え?」
少し耳を赤くした彼がぽつりと呟いたその一言に思わず心臓が跳ねる。
“その言い方、まるで……”
まるで喜んでいるみたいじゃない?
そんなことが頭を過り、レヴィン様が喜ぶ理由がないことに気付いてもう一度彼の方に視線を向けると。
「どうかされましたか」
「い、いえ……」
物凄く普通な表情の彼と目が合った。
“……勘違い、よね?”
ドキドキとまだ速いままの鼓動を隠す。
「では、お渡しいたしましたので俺はこれで」
サッと再び頭を下げたレヴィン様。
彼が扉から出ていくのを見送った私は、ふっと気になっていたことを思い出し慌てて廊下に飛び出して。
「本日は! 来られますか!?」
公爵令嬢として少しはしたないと思いつつ叫ぶように声をかけると、足を止めたレヴィン様がゆっくりと振り返った。
「はい、レヴィン・クラウリーとして」
レヴィン・クラウリーとして、ということは普通に参加者として参加するのだろう。
“なんだ、エスコートはしてくださらないのね”
決して大きな声ではなかったが、ハッキリと聞こえたその返事に少しだけがっかりした私は、その気持ちに気付かなかったフリをして改めてお辞儀をし、彼を見送ったのだった。
私室に戻ると、メイドから花束を受け取ったハンナがキレイな花瓶にいけてくれていて。
“届けに来ただけって言ってたけれど”
「キレイなお花ですね」
「えぇ」
その花瓶から、一際紫の濃い一輪を手に取った私は花の香りを楽しむように顔へと近付けた。
“……どういうつもりでこの花を選んだのかしら”
きっと選んだのはレヴィン様。
“だって婚約してから一度も顔を出さない婚約者がわざわざ私のために花を選ぶハズがないもの”
彼の瞳に似た色のそのスカビオサの花を眺めながら、私はぼんやりとそんなことを考えるのだった。
あなたにおすすめの小説
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
完結【強引な略奪婚】冷徹な次期帝は、婚姻間近の姫を夜ごと甘く溶かす
小木楓
恋愛
完結しました✨
タグ&あらすじ変更しました。
略奪された大納言家の香子を待っていたのは、冷徹な次期帝による「狂愛」という名の支配でした。
「泣け、香子。お前をこれほど乱せるのは、世界で私だけだ」
「お前はまだ誰のものでもないな? ならば、私のものだ」
大納言家の姫・香子には、心通わせる穏やかな婚約者がいた。
しかし、そのささやかな幸福は、冷徹と噂される次期帝・彰仁(あきひと)に見初められたことで一変する。
強引な勅命により略奪され、後宮という名の檻に閉じ込められた香子。
夜ごとの契りで身体を繋がれ、元婚約者への想いすら「不義」として塗り潰されていく。
恐怖に震える香子だったが、閉ざされた寝所で待っていたのは、想像を絶するほど重く、激しい寵愛で……?
「痛くはしない。……お前が私のことしか考えられなくなるまで、何度でも教え込もう」
逃げ場のない愛に心が絡め取られていく中、彰仁は香子を守るため、「ある残酷な嘘」を用いて彼女を試す。
それは、愛するがゆえに彼女を嫉妬と絶望で壊し、「帝なしでは息もできない」状態へ作り変えるための、狂気じみた遊戯だった。
「一生、私の腕の中で溺れていろ」
守るために壊し、愛するために縛る。
冷酷な仮面の下に隠された、
一途で異常な執着を知った時、香子の心もまた甘い猛毒に溶かされていく――。
★最後は極上のハッピーエンドです。
※AI画像を使用しています。
王宮医務室にお休みはありません。~休日出勤に疲れていたら、結婚前提のお付き合いを希望していたらしい騎士さまとデートをすることになりました。~
石河 翠
恋愛
王宮の医務室に勤める主人公。彼女は、連続する遅番と休日出勤に疲れはてていた。そんなある日、彼女はひそかに片思いをしていた騎士ウィリアムから夕食に誘われる。
食事に向かう途中、彼女は憧れていたお菓子「マリトッツォ」をウィリアムと美味しく食べるのだった。
そして休日出勤の当日。なぜか、彼女は怒り心頭の男になぐりこまれる。なんと、彼女に仕事を押しつけている先輩は、父親には自分が仕事を押しつけられていると話していたらしい。
しかし、そんな先輩にも実は誰にも相談できない事情があったのだ。ピンチに陥る彼女を救ったのは、やはりウィリアム。ふたりの距離は急速に近づいて……。
何事にも真面目で一生懸命な主人公と、誠実な騎士との恋物語。
扉絵は管澤捻さまに描いていただきました。
小説家になろう及びエブリスタにも投稿しております。
身分差婚~あなたの妻になれないはずだった~
椿蛍
恋愛
「息子と別れていただけないかしら?」
私を脅して、別れを決断させた彼の両親。
彼は高級住宅地『都久山』で王子様と呼ばれる存在。
私とは住む世界が違った……
別れを命じられ、私の恋が終わった。
叶わない身分差の恋だったはずが――
※R-15くらいなので※マークはありません。
※視点切り替えあり。
※2日間は1日3回更新、3日目から1日2回更新となります。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
黒瀬部長は部下を溺愛したい
桐生桜
恋愛
イケメン上司の黒瀬部長は営業部のエース。
人にも自分にも厳しくちょっぴり怖い……けど!
好きな人にはとことん尽くして甘やかしたい、愛でたい……の溺愛体質。
部下である白石莉央はその溺愛を一心に受け、とことん愛される。
スパダリ鬼上司×新人OLのイチャラブストーリーを一話ショートに。