【R18】身代わり婚約者との愛され結婚

春瀬湖子

文字の大きさ
9 / 37

8.ギリギリまで奪わせて

しおりを挟む
「ん、んぁ……っ、レヴィ、ンっ」

 激しい口付けの合間にいつも身代わりにされている婚約者の名前を呼ぶ。

“レヴィンを自分の身代わりに送りつけるベネディクトと、レヴィンを本物の婚約者の身代わりとして触れることを強要した私は同じね”

 ふとそんな考えが過り、少し胸が重苦しくなる。
 そして重くなった胸が物理的にふっと開放され――……


「ひゃぁ!?」

 一瞬思考を奪われていた私は、気付けばレヴィンに胸元を緩められていた。

「んぁっ」

 緩めた隙間からレヴィンの手のひらが入り、胸当ての上からゆっくりと揉まれる。

 むにむにと感触を確かめるように繰り返し揉まれていると、更にするりと胸当ての中にまで手のひらが入ってきて。

 
「まっ、レヴィンっ!」


 驚いた私が思わず小さく叫ぶと、ピタリとレヴィンが静止した。

「……やりすぎましたね」
「あ……」

 すぐに胸当てから手が抜かれ、離れてしまったレヴィンの熱に戸惑う。

 
“違う、驚いたけれど、別に嫌だった訳じゃないのに”

 私に覆い被さっていたレヴィンがその体を起こしたのを見て慌てた私は、そんな彼を引き留めるようにレヴィンの腕に抱き付いた。


「驚いた、だけです」
「ティナ?」
「私は、もっと、その」

 望んでいる言葉を口にするのが躊躇われ、もごもごと口ごもる。
 そんな私の言葉と様子をじっと待ってくれるレヴィンの優しさがやっぱりとても心地よくて。


「ふ、触れて、欲しいわ」
「それ……」

 気恥ずかしくて、まるで独り言のように呟くが、しっかり聞いてくれたレヴィンが少し呆然として。


「もっと、触ってください」

 彼の腕を取った私は、彼の手を握り自分の胸にあてがう。
 レヴィンの手の上からゆっくり自分の胸を揉んでいると、次第に彼の意思でそっと胸が揉みしだかれて。


「脱がせても、いいですか?」

 耳元で囁くように言われ、こくりと頷くと、一瞬息を呑んだレヴィンが再び私をベッドに押し倒した。


 緩められていた胸元をより大きく開げ、袖から私の腕を抜く。
 そのまま胸当ても外されベッドの端に置かれると、露になった胸が心許なくて腕で隠した。

「見たいです」
「う……っ」

 まるで懇願するように告げられた私は、羞恥に震えながら腕の力を抜いて……

「ひゃんっ」

 ぐいっと片手で私の腕を外し直接見たレヴィンが舌舐りをひとつ。
 そしてそのまま胸元に顔を近付け、れろ、とふっくらとした乳輪に舌を這わせた。


「やっ、待って待って、やぁんっ」

 乳輪をなぞるように舌で円を描いたレヴィンは、尖らせた舌先でぐり、と胸の先端を潰すように動かす。

 そのままちゅぷ、と乳首を口に含まれぢゅ、と強く吸われると、体験したことのない快感が私の体を駆け上がった。


「あっ、ぁあん!」

 快感を逃がそうと無意識にレヴィンの頭を抱き締めると、チラリと彼の意思の強そうな紫の瞳と目があって。

“あ……”

 その視線が劣情に揺れていることに気付き、下腹部がじわりと熱を孕む。

 なんだかもどかしくなり、思わず太股を擦り合わせると、レヴィンの手のひらがそっとスカートの中に差し込まれ私の太股をするりと撫でた。


「……!」

 左の乳首を吸われながら右手で反対の胸をむにむにと揉まれ、そして左手は太股を撫でそのままゆっくり這わされて。


 ――くちゅ、と私の秘部に指先が到達する。


「あ……ッ、レヴィン……!」
「はい、ティナ」

 少し掠れたような声色で名前を呼ばれると、それだけでゾクゾクとし体が震えた。


“――どこまで、するのかしら”

 最後まではしないと言っていたが、それは逆に言えばギリギリまではすると言うことなのだろうか。


 高位貴族の娘として、そして婚約者のいる令嬢として最低限の知識は学んだが、どこまでがセーフのラインでどこからがアウトなのかなんて誰も教えてはくれていなくて。


“でも、ベネディクトはきっと何人もの女性と最後までしているわ”

 ならば私も、もう少しくらい……、そう思った私は、一瞬強張らせていた足からゆっくりと力を抜いた。


「!」

 私の足から力が抜けたことに気付いたらしく、ピクリとレヴィンが反応する。
 そしてゆっくりと私の足を割って体を入れたレヴィンは、私の下着に手をかけた。

 
「……止めないんですね」
「最後までは、しないのでしょう?」
「えぇ、『最後までは』しないと約束します」


 念押しするようにしっかりと告げられたその言葉が、まるで『けれどギリギリまでは奪う』と宣言されたように聞こえた私は、思わずごくりと唾を呑む。

 こくりと頷いた私を見ていたレヴィンが、一段と強く胸を吸うとびくりと私の腰が跳ね、そしてその一瞬でスルリと下着が下ろされた。


「ひゃ……っ」


 片足だけ抜かれた下着が、もう反対の足首に引っかかり揺れる。

 くちゅりと直に触れられた蜜壺からは、ぴちゃりと水音が響き私を羞恥に染めた。

 トロリと溢れる愛液を指先に絡めたレヴィンが、蜜壺の入り口を何度もなぞり、ぐち、と浅く指を挿入して。


「あ、ひ……っ!」
「ん、狭いですね」


 にちゅにちゅと粘りのある音を立てながら出し入れされると、その異物感に支配される。

“や、苦しい……!”

 ぎゅ、と目を瞑りその感覚に耐えていた私だったが、突然ピンッと乳首が舌で弾かれビクンと体が再び跳ねた。


「まだ快感は拾えないでしょう。だからほら、胸に集中して」
「や、だめ……っ! 同時にしないで……!」

 カリカリと乳首を指先が引っ掻き、舌が何度も捏ねながら弾く。
 異物感で苦しい下半身と、決して大きくない胸を一生懸命愛撫し快感を引き出された上半身。

 そのアンバランスさに脳が混乱したのか、私の口からはとめどなく嬌声が溢れ視界が滲んだ。


「あ、あんっ、はぁ……ん、んんっ」

 彼から与えられるその愛撫に思考が奪われ、言葉ではない声を溢れさせていると、いつの間にかナカに触れていた指が抜かれていて。


“――え?”

 そして指よりも太く、熱いモノが蜜壺に擦られていることに気付く。


「!!」

 すぐにそれが反り返ったレヴィンのモノだと気付いた私は焦って彼の胸を両腕で押した。


「それはダメ……っ!」
「――はい、もちろんです」

 慌てている私に気付いたレヴィンは、瞳の奥に劣情を隠してにこりと微笑んで。

 
「ですが、ギリギリまでは俺に奪わせてください」


 まるで懇願するような瞳で見られると、途端に何も言えなくなった。

 何も言わない私の様子で肯定と理解したのか、レヴィンのソレがゆっくりの私の蜜壺の入り口を擦る。

 ぐちゅぐちゅと音を響かせながら擦られると、堪らない気持ちよさが私の中に芽生えて。


“どうしよう、うっかり、なんて許されないのに……”

 令嬢の貞操に厳しいターンバル国。
 もし結婚相手ではない人と体の関係を持ってしまったら、それこそその人にしか嫁げなくなってしまう。

“そんなのダメ、愛なんてなくても、条件はベネディクト以上の人なんていないのだから”

 だからこそ私はレヴィンと万が一なんて起こせない、のに――……


「もっと」


 それなのに、私の理性とは裏腹な言葉が口から溢れる。

 優しく熱い手のひらも、貪るような口付けも、控えめな胸を可愛がる様子も。その全てがいつも無表情で淡々と身代わりをこなしていたレヴィンから与えられたのだと知ってしまった今、私の情欲を刺激して。


 ベネディクトが知らない令嬢といるのを知った時に感じた、レヴィンに対する苛立ちは、そんな最低な婚約者と同じだと思いたくなかったから――


「ッ、足を、閉じてください」
「え?」

 私の言葉を聞き、息を呑んだレヴィンが私の両足をひとまとめにしてぎゅっと抱える。

 そして隙間なくピッタリと引っ付いた両太股に挟むよう、レヴィンのソレが差し込まれて。


「ひゃ……あんっ!」

 ぱちゅぱちゅと音を出しながら私の太股に何度も腰を打ち付けたレヴィンは、私の太股に挟んだままぶるりと腰を震わせる。

 そのままビュクリと彼のモノの先端から出た白濁した精液が私のお臍にまで飛び、それがやたらと熱く感じたのだった。
しおりを挟む
感想 11

あなたにおすすめの小説

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

王子を身籠りました

青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。 王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。 再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。

愛されないと吹っ切れたら騎士の旦那様が豹変しました

蜂蜜あやね
恋愛
隣国オデッセアから嫁いできたマリーは次期公爵レオンの妻となる。初夜は真っ暗闇の中で。 そしてその初夜以降レオンはマリーを1年半もの長い間抱くこともしなかった。 どんなに求めても無視され続ける日々についにマリーの糸はプツリと切れる。 離縁するならレオンの方から、私の方からは離縁は絶対にしない。負けたくない! 夫を諦めて吹っ切れた妻と妻のもう一つの姿に惹かれていく夫の遠回り恋愛(結婚)ストーリー ※本作には、性的行為やそれに準ずる描写、ならびに一部に性加害的・非合意的と受け取れる表現が含まれます。苦手な方はご注意ください。 ※ムーンライトノベルズでも投稿している同一作品です。

どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします

文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。 夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。 エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。 「ゲルハルトさま、愛しています」 ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。 「エレーヌ、俺はあなたが憎い」 エレーヌは凍り付いた。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

【完結済】25億で極道に売られた女。姐になります!

satomi
恋愛
昼夜問わずに働く18才の主人公南ユキ。 働けども働けどもその収入は両親に搾取されるだけ…。睡眠時間だって2時間程度しかないのに、それでもまだ働き口を増やせと言う両親。 早朝のバイトで頭は朦朧としていたけれど、そんな時にうちにやってきたのは白虎商事CEOの白川大雄さん。ポーンっと25億で私を買っていった。 そんな大雄さん、白虎商事のCEOとは別に白虎組組長の顔を持っていて、私に『姐』になれとのこと。 大丈夫なのかなぁ?

俺様上司に今宵も激しく求められる。

美凪ましろ
恋愛
 鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。  蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。  ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。 「おまえの顔、えっろい」  神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。  ――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。

王妃そっちのけの王様は二人目の側室を娶る

家紋武範
恋愛
王妃は自分の人生を憂いていた。国王が王子の時代、彼が六歳、自分は五歳で婚約したものの、顔合わせする度に喧嘩。 しかし王妃はひそかに彼を愛していたのだ。 仲が最悪のまま二人は結婚し、結婚生活が始まるが当然国王は王妃の部屋に来ることはない。 そればかりか国王は側室を持ち、さらに二人目の側室を王宮に迎え入れたのだった。

処理中です...