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8.赤いローブって、まさか赤頭巾の代用品?
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どれだけ彷徨うことになるのだろう、なんて思っていた私だったが、意外にもすぐに目の前が開ける。
なんとそこは一面の花畑だった。
「凄い、綺麗……」
まるで心が洗われるようなその美しい光景にほうっと息を吐いた私は、まるで誘われるようにゆっくりと花畑の中へと足を進めた。
その場にしゃがみ、花たちを指先で軽くつつく。
小さな花はどれも可愛らしく、行き場を失ってしまった私を慰めてくれているようだった。
(これからどうしよう)
可愛いお友達だった二匹のネズミちゃんは気になるけれど、元々住んでいた家には、帰りたいとは思わない。
私が死んだと思って泣いてくれた小人たちだが、結局私が無断で押し掛けてしまった上に、怖い性癖の王子様がまた来るのかと思うと、みんなに会いたいとは思うものの今すぐ戻りたいかと聞かれれば否だ。
「私、完全に行き場を失っちゃったのね」
結局私は誰だったのだろう。シンデレラなのかと思ったが、白雪姫でもありそうだった。
けれどどちらの童話の展開も、私が知っている内容と似ているようで別物だった。
これから先に不安を覚えながら考え込むようにぼんやりと花を見つめていると、ふっと影が射す。
何だろう、と見上げた先には、ぴょこんと頭の上に大きくふわふわの三角耳の青年がいた。
「ふふ、メイジー、行き場を失っちゃったの?」
「な、なんで私の名前……」
彼の尻尾からふわふわの大きな焦げ茶の尻尾がはえており、そして察する。彼はきっと、狼の獣人なのだ、と。獣人なんてお伽噺の世界で現実にいるなんて想像もしたことはなかったが、魔法を使える妖精にネズミが馬になり、まるで意思を持ったかのように蠢く森に自称百歳越え小人が七人。
流石にもう獣人程度では驚かない。それにどうしてだろう、どことなく見覚えがある気がした。
ちなみに察した理由は簡単だ。
実際はローブのフードだが、私が今赤い頭巾を被っていること、そしてこの場所が一面の花畑であり、目の前の獣人の青年が犬のような三角耳とキツネのようなふさふさな尻尾を持っていたからだ。
赤い頭巾と花畑とくればもうあとは狼しかない。きっとここは『赤ずきん』の童話の世界なのだろう。
「そーりゃ知ってるさ。だって俺はメイジーを食べに来たんだから」
「きゃあっ」
そのままドサリと花畑に押し倒される。三日月形に歪める彼の口からは大きな牙が覗いていた。
そして更に察する。この〝食べに来た〟はきっと。
「待っ」
そんなに大きな獣耳を持っているのに私の制止など聞こえないかのようにスルーした彼は、その鋭い爪で私のローブの結び目を器用に解く。パラリとはだけたその下に、私は何も着ていない。
「ひゃっ、あぁん!」
「あはは、準備万端だったんだなぁ?」
心底楽しそうに笑いながら、その大きな舌がふるりと露になった私の胸をゆっくり舐める。下乳の部分から乳房全体をなぞるように舐め上げられると、これまで散々色んな状況で快感を刻まれてしまった体は敏感に反応し、先端に触れていないにもかかわらず腰をビクンと揺らしてしまう。
「へぇ。何勝手に開発されて来てんの? それはちょっと面白くないなぁ」
何故か私の反応にさっきまで楽しそうだった彼がムスッとしたが、そのことに気付く前に彼の舌が乳首を強く弾き、私は大きく背を弓のようにしならせた。
「やっ、いきなりそんなっ」
大きな舌の先端を窄め、器用に乳首を捏ねていく。時には弾き、時には押し込むようにしたかと思ったらそのままじゅるると激しく、そして少し乱暴に吸われた。
たったそれだけの、胸への愛撫だけで一気に絶頂まで誘われてしまった私は、ビクンビクンとまるで痙攣したかのように体から自由が奪われる。一瞬放心していた私だったが、私が達したことで気をよくしたのか少し口角を上げた彼が自身の下履きを寛げる。
そして下履きからまるで飛び出るような勢いで、過去に見たことも、そして挿入されたこともないほどの大きく太い剛直が露になった。
「え……」
「ふふ、これでメイジーの奥まで俺ので全部埋めてあげるからね?」
くすりと笑いながら自身のソコの根元に手を添え、まるで私に見せつけるかのように揺らされる。ぼってりとした鈍い音がしそうなソコは、ビキビキと血管が浮き出ており、彼のお臍につきそうなくらいそり立っていた。
そののっそりとした揺れ動き方から、かなりの質量なのだろう。まさに凶悪。あんな恐ろしいモノを挿入なんてされてしまったら壊れてしまう。
「ヒ、ヒィッ」
この先を想像した私から一気に血の気が引き、そして全力で彼を突き飛ばした。
その突然の反撃に意表を突かれたのか、「うわっ!?」と驚いたような声がして彼が尻もちをつく。その隙に私はローブを掴み一目散に逃げだした。
(どこに逃げればいいの!?)
童話ではどうだった?
でも、私の前世の童話の知識は現状全くといっていいほど役に立っていない。
それでも私はその僅かな希望に縋るように花畑を後にする。
「確か、そう、確か赤ずきんはお婆さんの家にお見舞いに行く途中だったはず!」
つまり近くにお婆さんの家があるのだ。
しかし童話ではお婆さんは既に狼に食べられており、お婆さんに扮した狼に赤ずきんも食べられたはず。
(お婆さんの家はダメ、他に誰か……あっ!)
必死に記憶を辿り、そして赤ずきんには『猟師』が出てきたことを思い出した。
「そうよ、確か狼を退治して食べられた赤ずきんとお婆さんを助けてくれた猟師さんがいたわ」
このままお婆さんの家を探したところで、さっきの狼に先回りされては結末は一緒だ。
だが猟師を先に見つけられれば。
(退治して貰うのは流石にナシだとしても、護衛にはなってくれるかもしれないわ!)
そう思った私は、猟師を探すことにした。
なんとそこは一面の花畑だった。
「凄い、綺麗……」
まるで心が洗われるようなその美しい光景にほうっと息を吐いた私は、まるで誘われるようにゆっくりと花畑の中へと足を進めた。
その場にしゃがみ、花たちを指先で軽くつつく。
小さな花はどれも可愛らしく、行き場を失ってしまった私を慰めてくれているようだった。
(これからどうしよう)
可愛いお友達だった二匹のネズミちゃんは気になるけれど、元々住んでいた家には、帰りたいとは思わない。
私が死んだと思って泣いてくれた小人たちだが、結局私が無断で押し掛けてしまった上に、怖い性癖の王子様がまた来るのかと思うと、みんなに会いたいとは思うものの今すぐ戻りたいかと聞かれれば否だ。
「私、完全に行き場を失っちゃったのね」
結局私は誰だったのだろう。シンデレラなのかと思ったが、白雪姫でもありそうだった。
けれどどちらの童話の展開も、私が知っている内容と似ているようで別物だった。
これから先に不安を覚えながら考え込むようにぼんやりと花を見つめていると、ふっと影が射す。
何だろう、と見上げた先には、ぴょこんと頭の上に大きくふわふわの三角耳の青年がいた。
「ふふ、メイジー、行き場を失っちゃったの?」
「な、なんで私の名前……」
彼の尻尾からふわふわの大きな焦げ茶の尻尾がはえており、そして察する。彼はきっと、狼の獣人なのだ、と。獣人なんてお伽噺の世界で現実にいるなんて想像もしたことはなかったが、魔法を使える妖精にネズミが馬になり、まるで意思を持ったかのように蠢く森に自称百歳越え小人が七人。
流石にもう獣人程度では驚かない。それにどうしてだろう、どことなく見覚えがある気がした。
ちなみに察した理由は簡単だ。
実際はローブのフードだが、私が今赤い頭巾を被っていること、そしてこの場所が一面の花畑であり、目の前の獣人の青年が犬のような三角耳とキツネのようなふさふさな尻尾を持っていたからだ。
赤い頭巾と花畑とくればもうあとは狼しかない。きっとここは『赤ずきん』の童話の世界なのだろう。
「そーりゃ知ってるさ。だって俺はメイジーを食べに来たんだから」
「きゃあっ」
そのままドサリと花畑に押し倒される。三日月形に歪める彼の口からは大きな牙が覗いていた。
そして更に察する。この〝食べに来た〟はきっと。
「待っ」
そんなに大きな獣耳を持っているのに私の制止など聞こえないかのようにスルーした彼は、その鋭い爪で私のローブの結び目を器用に解く。パラリとはだけたその下に、私は何も着ていない。
「ひゃっ、あぁん!」
「あはは、準備万端だったんだなぁ?」
心底楽しそうに笑いながら、その大きな舌がふるりと露になった私の胸をゆっくり舐める。下乳の部分から乳房全体をなぞるように舐め上げられると、これまで散々色んな状況で快感を刻まれてしまった体は敏感に反応し、先端に触れていないにもかかわらず腰をビクンと揺らしてしまう。
「へぇ。何勝手に開発されて来てんの? それはちょっと面白くないなぁ」
何故か私の反応にさっきまで楽しそうだった彼がムスッとしたが、そのことに気付く前に彼の舌が乳首を強く弾き、私は大きく背を弓のようにしならせた。
「やっ、いきなりそんなっ」
大きな舌の先端を窄め、器用に乳首を捏ねていく。時には弾き、時には押し込むようにしたかと思ったらそのままじゅるると激しく、そして少し乱暴に吸われた。
たったそれだけの、胸への愛撫だけで一気に絶頂まで誘われてしまった私は、ビクンビクンとまるで痙攣したかのように体から自由が奪われる。一瞬放心していた私だったが、私が達したことで気をよくしたのか少し口角を上げた彼が自身の下履きを寛げる。
そして下履きからまるで飛び出るような勢いで、過去に見たことも、そして挿入されたこともないほどの大きく太い剛直が露になった。
「え……」
「ふふ、これでメイジーの奥まで俺ので全部埋めてあげるからね?」
くすりと笑いながら自身のソコの根元に手を添え、まるで私に見せつけるかのように揺らされる。ぼってりとした鈍い音がしそうなソコは、ビキビキと血管が浮き出ており、彼のお臍につきそうなくらいそり立っていた。
そののっそりとした揺れ動き方から、かなりの質量なのだろう。まさに凶悪。あんな恐ろしいモノを挿入なんてされてしまったら壊れてしまう。
「ヒ、ヒィッ」
この先を想像した私から一気に血の気が引き、そして全力で彼を突き飛ばした。
その突然の反撃に意表を突かれたのか、「うわっ!?」と驚いたような声がして彼が尻もちをつく。その隙に私はローブを掴み一目散に逃げだした。
(どこに逃げればいいの!?)
童話ではどうだった?
でも、私の前世の童話の知識は現状全くといっていいほど役に立っていない。
それでも私はその僅かな希望に縋るように花畑を後にする。
「確か、そう、確か赤ずきんはお婆さんの家にお見舞いに行く途中だったはず!」
つまり近くにお婆さんの家があるのだ。
しかし童話ではお婆さんは既に狼に食べられており、お婆さんに扮した狼に赤ずきんも食べられたはず。
(お婆さんの家はダメ、他に誰か……あっ!)
必死に記憶を辿り、そして赤ずきんには『猟師』が出てきたことを思い出した。
「そうよ、確か狼を退治して食べられた赤ずきんとお婆さんを助けてくれた猟師さんがいたわ」
このままお婆さんの家を探したところで、さっきの狼に先回りされては結末は一緒だ。
だが猟師を先に見つけられれば。
(退治して貰うのは流石にナシだとしても、護衛にはなってくれるかもしれないわ!)
そう思った私は、猟師を探すことにした。
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