10 / 31
本編
9.隠せないほど尖らせて
しおりを挟む
「まさかこんなところで遭遇するなんて」
流石にリドル様もこれは予想外だったのか、唖然としながら外の様子を眺める。
学園から離れればイベントは起きないのだと思っていたが、まさかこのゲーム、学園外にもイベントがあったということだろうか?
「これ、つまり今から王女殿下と主人公のイベントが始まるということでしょうか?」
この場で起きるイベントならば、きっとこのフィッティングルームを使ったイベントだろう。
先日私とリドル様がした保健室のような、第三者がいる状態でのえっちな行為のデート版かもしれない。
“そうよ、普通の衣服店に見えたのにこんなにえっちなナイトドレスがしれっと出されるくらいだもの”
気付いてしまえばもうそうとしか思えない。
ここはデートで起こるえっちなイベントの舞台のひとつなのだ。
「でも、王女殿下と主人公がイベントをこなしいるのなら私たちは待っているだけでいいのかしら? だって観客になる店員さんが全てあちらに行ってしまっているわけだし」
それに学園内とは違いここは少し離れた仕立て屋なのだ。
この場所を避ければイベントは起きないし、保健室の時のようにバレるかバレないかのイベントであれば登場人物が足りない。
つまり私たちがここでイベントを模したとしても、達成されない可能性が高いということで――
「いや、あっちではなくこっちがイベントかもしれないよ」
「こっち、ですか?」
「そう。確かにおあつらえ向きに王女殿下とロングロンド令息がここに来たけれど、それはこの部屋で二人きりになるためのつじつま合わせかもしれない」
「それって」
「店内で都合よく、しかもこんなにえっちな服が目の前に置かれた状態で二人きりになるなんて、イベントとしか考えられなくない?」
そう言われたら、確かにその通りかもしれない。
自分たちより高貴な方という理由で王女殿下たちが現れたと仮定すると、こちらが本命のイベントだというリドル様の推測は説得力があった。
“だって私の目の前にはスケスケの夜着があるんだもの”
これをイベントの強制力と言わずなんという?
それに第三者がいる状況でのギリギリプレイは保健室でやったのだ。
似た内容のイベントがあるというのもおかしいだろう。
「リドル様の仰る通りですわ、つまり私は今からこのレースの夜着を着ればいいってってことですわね!?」
「わぁ、納得しちゃったかぁ」
「着て参ります!」
そうとわかれば時間が惜しい。
王女殿下たちが帰るまでにイベントをこなしてしまわないと、最悪な場面でお店の人が戻って来てしまうかもしれないのだから。
さっとそのスケスケレースを手にした私がパーテーションの向こうに飛び込む。
焦っているからか、着ている服を脱ぐのに手こずっている時だった。
「このボタンを外せばいいのかな?」
「り、リドル様!?」
「恥ずかしい? これからえっちなことをするのに?」
「それとこれとは話が別です!」
思わず抗議するが、むしろ楽しそうに背中のボタンをプチプチと外していくリドル様。
いくつもあったボタンはあっさりと外され、ストンと足元に着ていたワンピースが落とされる。
「着るのはこのナイトドレスでいいのかな」
「あ、はい」
持ってきていた夜着を手に取ったリドル様が、そっと羽織るように後ろからかけてかけてくれた。
“今からまた脱がされるのに着るって変な感じね”
少し戸惑いつつも彼のかけてくれた夜着に腕を通す。
改めて見てみると、薄いレースが重なったこの夜着は大事なところもスケスケで何一つ隠してくれていなかった。
“それにこのリボン何なのかしら”
服を前で止めるための大きなリボンはわかる。
だが乳房の上部にそれぞれあるこの小さなリボンは何なのか。
思わずじっと見ていると、ナイトドレスを着せ終わったリドル様が私を後ろから抱きしめた。
「りっ、リドルさ……っ」
「保健室でも思ったけど、ロレッタの胸は本当に柔らかいね」
「ひゃっ」
彼の吐息が耳にかかり、私の胸を夜着の上から持ち上げるように揉みしだく。
レースの上からやわやわとリドル様の手が私のおっぱいを揉むと、レース地が先端を掠めもどかしい。
「少し固くなってきちゃったね?」
「あっ」
リドル様の指が私の乳首をカリカリとひっかくと、少し芯を持ち始めていた乳首がすぐにツンと立ちレース地を押し上げ主張した。
「敏感だね。そんなに期待してくれたのかな」
立った乳首をきゅっと摘ままれ、捏ねられる。
保健室の時のような直接ではない刺激が、もっともっとと私の情欲を誘った。
「ここのリボンも解いちゃおうか」
彼の指がさっき気になっていた小さなリボンへと伸び、右側のリボンが解かれるとぷるんと乳首が顔を出した。
「!」
「ふふ、溢れ出ちゃったね?」
「あ、んっ!」
夜着の上からだった刺激を直接与えられ、その感触にビクリと体が仰け反ってしまう。
指先でくりくりと乳首を弄られるとその度にびくびくと小さく跳ねた。
「これならロレッタのそこも舐めてあげられるね?」
「や、あぁんっ」
そう口にしたリドル様がそっと私を振り向かせると、露になった乳首へと吸い付いた。
「んんっ、あ、はぁ……っ」
ちゅ、と先端に舌が這い、夜着を唾液で濡らさないように気を遣いながら彼が何度もぴちゃりと音を立てながら舐める。
“だめ、これ声が出ちゃう”
この部屋には今私たち二人だけだが、すぐ隣には王女殿下と主人公、またこの店の人たちもいるのだ。
いくらイベントである可能性が高いとはいえ声を出すのは極力避けたい、のに。
「ふふ、折角濡らさないように注意していたのに、ロレッタのここが濡らしてしまったようだね」
「ひんっ!」
くちゅりと指が蜜壺に触れると卑猥な水音が部屋に響く。
ぐちゅぐちゅと音を立てながら何度も入り口を擦られると、かくんと足から力が抜けた。
「ふふ、気持ち良かったのかな」
リドル様にもたれるように体を預けると、そっと抱き抱えてパーテーションから出る。
「待っ、ここを出たらっ」
パーテーションから出ると、部屋の扉を開けた瞬間に全て見られてしまう。
ソファに寝かされた私が焦ってそう言うが、平然としたリドル様もソファに上がった。
「さっきより濡れてるよ、見られると思って興奮しちゃった?」
「そ、そんなこと……」
「このナイトドレスは買い取らなきゃね」
「うぅう」
ペラリと夜着の裾を捲って私の秘部を確認したリドル様が笑いながらそんなことを言う。
羞恥から顔を逸らす私をくすりと笑ったリドル様がそっと私の頭を撫でる。
ただ頭を撫でられただけなのに、私の胸がきゅんと高鳴った。
「さっきはこっち触らなかったよね」
くすくすと笑いながらリドル様の顔が私の左側のリボンに近付き、リボンの紐を咥えて解く。
「ぁ……!」
両方の乳首が露になり外気に触れてひやりとするが、すぐに彼の熱い口内に含まれた。
「んっ、は、あぁあ……っ」
ぴちゃぴちゃという音と、ちゅうちゅうと吸われる感覚に頭の奥が痺れる。
ぞくぞくと快感が走り、じわりと愛液が滲んだのがわかった。
“リドル様は?”
私ばかりが翻弄されていることに気付き彼の下半身へと視線を向けると、そんな私の視線に気付いたのか彼が私の視界を手のひらで塞ぐ。
「リドル様?」
「ロレッタは見なくていいから」
「でも、イベントは……いえ、こういうのは二人で気持ちよくなってこそで……」
だから、リドル様にも気持ちよくなって欲しいと思った。一緒に気持ちよくなりたいと、そう思ったのだ。
そしてそんな気持ちが通じたのか、視界は塞がれたままだがカチャカチャと音が聞こえてきて。
「っ!」
レース越しに固く熱いモノが私の蜜壺に触れたことに気付きごくりと唾を呑む。
“とうとうシてしまうのね……!?”
期待とも不安とも言えぬ緊張で体が強張る。
バクバクと激しく心臓が鳴り、そのあまりのうるささにまるで耳に心臓があるかのようだった。
けれど私の体が緊張で強張っていたからだろうか、リドル様は下着を脱がす素振りはせず自身の滾ったソレを擦りつける。
「い、挿れないんですか?」
“脱がすかズラすかしないと挿入できないと思うのだけれど”
不思議に思った私がそう聞くと、そんな私の口を塞ぐように口付けが降ってくる。
くちゅ、と彼の舌が私の唇を割り口内に入れられた。
そのまま私の舌を絡め取るように彼の舌が動き、激しく交わる。
下着越しにあてがわれた彼のソレがゆっくりと動き出し、私の愛液が滲んだソコと擦れ合うとぐちゅぐちゅと卑猥な音が耳を襲った。
「あっ、や、そこ……っ、なんで……」
「ん、挿れないから、少しだけ貸して?」
「ひゃ、あぁっ」
まるで挿っているかのように打ち付けられる腰が熱くて堪らない。
“奥が切ないわ”
きゅうきゅうと彼のモノを求めてナカが収縮しているとわかるのに、彼のはそこにはないのだ。
それが一層苦しいのに、敏感になっている表面を彼のが抉るように動き愛芽を掠める。
苦しくて、切なくて、でも気持ちいい。
「リドルさまも……きもちい……?」
「ッ、あぁ、気持ちいいよ」
「んあっ!?」
ぐちゅんと先ほどよりも勢いよく擦られたと思ったら、パタパタと熱いものが突然お腹にかけられる。
少しツンとした匂いのその白濁したものに触れると、ほぼ無意識に私は指についたそれを口元に持っていき、そのことに気付いたリドル様が慌てたように私の手を拭いた。
「こら、流石にソレはダメだから」
「?」
「可愛い顔してもダメなものはダメ、というか流石にそろそろイベントは終わりそうな気がするから服を着よう」
苦笑しながらソファから降りたリドル様がすぐに私の脱いだ服を持ってきてくれ、着せてくれた――の、だが。
「ど、どうして……!!」
「弁解の余地もございません」
私は、このえっちなスケスケの夜着に着替える前に着ていたもともとの下着を愕然として眺める。
「……焦って、その」
“ま、まさかさっき私の手を拭った布が私の下着だったなんて!”
しょんぼりしたドストライクイケメンは大層眼福ではあるのだが。
“まさかコレもイベントの一部じゃないわよね……!?”
ここから先、私は学園に帰るまでノーパンで過ごすことになってしまったのだった。
流石にリドル様もこれは予想外だったのか、唖然としながら外の様子を眺める。
学園から離れればイベントは起きないのだと思っていたが、まさかこのゲーム、学園外にもイベントがあったということだろうか?
「これ、つまり今から王女殿下と主人公のイベントが始まるということでしょうか?」
この場で起きるイベントならば、きっとこのフィッティングルームを使ったイベントだろう。
先日私とリドル様がした保健室のような、第三者がいる状態でのえっちな行為のデート版かもしれない。
“そうよ、普通の衣服店に見えたのにこんなにえっちなナイトドレスがしれっと出されるくらいだもの”
気付いてしまえばもうそうとしか思えない。
ここはデートで起こるえっちなイベントの舞台のひとつなのだ。
「でも、王女殿下と主人公がイベントをこなしいるのなら私たちは待っているだけでいいのかしら? だって観客になる店員さんが全てあちらに行ってしまっているわけだし」
それに学園内とは違いここは少し離れた仕立て屋なのだ。
この場所を避ければイベントは起きないし、保健室の時のようにバレるかバレないかのイベントであれば登場人物が足りない。
つまり私たちがここでイベントを模したとしても、達成されない可能性が高いということで――
「いや、あっちではなくこっちがイベントかもしれないよ」
「こっち、ですか?」
「そう。確かにおあつらえ向きに王女殿下とロングロンド令息がここに来たけれど、それはこの部屋で二人きりになるためのつじつま合わせかもしれない」
「それって」
「店内で都合よく、しかもこんなにえっちな服が目の前に置かれた状態で二人きりになるなんて、イベントとしか考えられなくない?」
そう言われたら、確かにその通りかもしれない。
自分たちより高貴な方という理由で王女殿下たちが現れたと仮定すると、こちらが本命のイベントだというリドル様の推測は説得力があった。
“だって私の目の前にはスケスケの夜着があるんだもの”
これをイベントの強制力と言わずなんという?
それに第三者がいる状況でのギリギリプレイは保健室でやったのだ。
似た内容のイベントがあるというのもおかしいだろう。
「リドル様の仰る通りですわ、つまり私は今からこのレースの夜着を着ればいいってってことですわね!?」
「わぁ、納得しちゃったかぁ」
「着て参ります!」
そうとわかれば時間が惜しい。
王女殿下たちが帰るまでにイベントをこなしてしまわないと、最悪な場面でお店の人が戻って来てしまうかもしれないのだから。
さっとそのスケスケレースを手にした私がパーテーションの向こうに飛び込む。
焦っているからか、着ている服を脱ぐのに手こずっている時だった。
「このボタンを外せばいいのかな?」
「り、リドル様!?」
「恥ずかしい? これからえっちなことをするのに?」
「それとこれとは話が別です!」
思わず抗議するが、むしろ楽しそうに背中のボタンをプチプチと外していくリドル様。
いくつもあったボタンはあっさりと外され、ストンと足元に着ていたワンピースが落とされる。
「着るのはこのナイトドレスでいいのかな」
「あ、はい」
持ってきていた夜着を手に取ったリドル様が、そっと羽織るように後ろからかけてかけてくれた。
“今からまた脱がされるのに着るって変な感じね”
少し戸惑いつつも彼のかけてくれた夜着に腕を通す。
改めて見てみると、薄いレースが重なったこの夜着は大事なところもスケスケで何一つ隠してくれていなかった。
“それにこのリボン何なのかしら”
服を前で止めるための大きなリボンはわかる。
だが乳房の上部にそれぞれあるこの小さなリボンは何なのか。
思わずじっと見ていると、ナイトドレスを着せ終わったリドル様が私を後ろから抱きしめた。
「りっ、リドルさ……っ」
「保健室でも思ったけど、ロレッタの胸は本当に柔らかいね」
「ひゃっ」
彼の吐息が耳にかかり、私の胸を夜着の上から持ち上げるように揉みしだく。
レースの上からやわやわとリドル様の手が私のおっぱいを揉むと、レース地が先端を掠めもどかしい。
「少し固くなってきちゃったね?」
「あっ」
リドル様の指が私の乳首をカリカリとひっかくと、少し芯を持ち始めていた乳首がすぐにツンと立ちレース地を押し上げ主張した。
「敏感だね。そんなに期待してくれたのかな」
立った乳首をきゅっと摘ままれ、捏ねられる。
保健室の時のような直接ではない刺激が、もっともっとと私の情欲を誘った。
「ここのリボンも解いちゃおうか」
彼の指がさっき気になっていた小さなリボンへと伸び、右側のリボンが解かれるとぷるんと乳首が顔を出した。
「!」
「ふふ、溢れ出ちゃったね?」
「あ、んっ!」
夜着の上からだった刺激を直接与えられ、その感触にビクリと体が仰け反ってしまう。
指先でくりくりと乳首を弄られるとその度にびくびくと小さく跳ねた。
「これならロレッタのそこも舐めてあげられるね?」
「や、あぁんっ」
そう口にしたリドル様がそっと私を振り向かせると、露になった乳首へと吸い付いた。
「んんっ、あ、はぁ……っ」
ちゅ、と先端に舌が這い、夜着を唾液で濡らさないように気を遣いながら彼が何度もぴちゃりと音を立てながら舐める。
“だめ、これ声が出ちゃう”
この部屋には今私たち二人だけだが、すぐ隣には王女殿下と主人公、またこの店の人たちもいるのだ。
いくらイベントである可能性が高いとはいえ声を出すのは極力避けたい、のに。
「ふふ、折角濡らさないように注意していたのに、ロレッタのここが濡らしてしまったようだね」
「ひんっ!」
くちゅりと指が蜜壺に触れると卑猥な水音が部屋に響く。
ぐちゅぐちゅと音を立てながら何度も入り口を擦られると、かくんと足から力が抜けた。
「ふふ、気持ち良かったのかな」
リドル様にもたれるように体を預けると、そっと抱き抱えてパーテーションから出る。
「待っ、ここを出たらっ」
パーテーションから出ると、部屋の扉を開けた瞬間に全て見られてしまう。
ソファに寝かされた私が焦ってそう言うが、平然としたリドル様もソファに上がった。
「さっきより濡れてるよ、見られると思って興奮しちゃった?」
「そ、そんなこと……」
「このナイトドレスは買い取らなきゃね」
「うぅう」
ペラリと夜着の裾を捲って私の秘部を確認したリドル様が笑いながらそんなことを言う。
羞恥から顔を逸らす私をくすりと笑ったリドル様がそっと私の頭を撫でる。
ただ頭を撫でられただけなのに、私の胸がきゅんと高鳴った。
「さっきはこっち触らなかったよね」
くすくすと笑いながらリドル様の顔が私の左側のリボンに近付き、リボンの紐を咥えて解く。
「ぁ……!」
両方の乳首が露になり外気に触れてひやりとするが、すぐに彼の熱い口内に含まれた。
「んっ、は、あぁあ……っ」
ぴちゃぴちゃという音と、ちゅうちゅうと吸われる感覚に頭の奥が痺れる。
ぞくぞくと快感が走り、じわりと愛液が滲んだのがわかった。
“リドル様は?”
私ばかりが翻弄されていることに気付き彼の下半身へと視線を向けると、そんな私の視線に気付いたのか彼が私の視界を手のひらで塞ぐ。
「リドル様?」
「ロレッタは見なくていいから」
「でも、イベントは……いえ、こういうのは二人で気持ちよくなってこそで……」
だから、リドル様にも気持ちよくなって欲しいと思った。一緒に気持ちよくなりたいと、そう思ったのだ。
そしてそんな気持ちが通じたのか、視界は塞がれたままだがカチャカチャと音が聞こえてきて。
「っ!」
レース越しに固く熱いモノが私の蜜壺に触れたことに気付きごくりと唾を呑む。
“とうとうシてしまうのね……!?”
期待とも不安とも言えぬ緊張で体が強張る。
バクバクと激しく心臓が鳴り、そのあまりのうるささにまるで耳に心臓があるかのようだった。
けれど私の体が緊張で強張っていたからだろうか、リドル様は下着を脱がす素振りはせず自身の滾ったソレを擦りつける。
「い、挿れないんですか?」
“脱がすかズラすかしないと挿入できないと思うのだけれど”
不思議に思った私がそう聞くと、そんな私の口を塞ぐように口付けが降ってくる。
くちゅ、と彼の舌が私の唇を割り口内に入れられた。
そのまま私の舌を絡め取るように彼の舌が動き、激しく交わる。
下着越しにあてがわれた彼のソレがゆっくりと動き出し、私の愛液が滲んだソコと擦れ合うとぐちゅぐちゅと卑猥な音が耳を襲った。
「あっ、や、そこ……っ、なんで……」
「ん、挿れないから、少しだけ貸して?」
「ひゃ、あぁっ」
まるで挿っているかのように打ち付けられる腰が熱くて堪らない。
“奥が切ないわ”
きゅうきゅうと彼のモノを求めてナカが収縮しているとわかるのに、彼のはそこにはないのだ。
それが一層苦しいのに、敏感になっている表面を彼のが抉るように動き愛芽を掠める。
苦しくて、切なくて、でも気持ちいい。
「リドルさまも……きもちい……?」
「ッ、あぁ、気持ちいいよ」
「んあっ!?」
ぐちゅんと先ほどよりも勢いよく擦られたと思ったら、パタパタと熱いものが突然お腹にかけられる。
少しツンとした匂いのその白濁したものに触れると、ほぼ無意識に私は指についたそれを口元に持っていき、そのことに気付いたリドル様が慌てたように私の手を拭いた。
「こら、流石にソレはダメだから」
「?」
「可愛い顔してもダメなものはダメ、というか流石にそろそろイベントは終わりそうな気がするから服を着よう」
苦笑しながらソファから降りたリドル様がすぐに私の脱いだ服を持ってきてくれ、着せてくれた――の、だが。
「ど、どうして……!!」
「弁解の余地もございません」
私は、このえっちなスケスケの夜着に着替える前に着ていたもともとの下着を愕然として眺める。
「……焦って、その」
“ま、まさかさっき私の手を拭った布が私の下着だったなんて!”
しょんぼりしたドストライクイケメンは大層眼福ではあるのだが。
“まさかコレもイベントの一部じゃないわよね……!?”
ここから先、私は学園に帰るまでノーパンで過ごすことになってしまったのだった。
48
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
異世界は『一妻多夫制』!?溺愛にすら免疫がない私にたくさんの夫は無理です!?
すずなり。
恋愛
ひょんなことから異世界で赤ちゃんに生まれ変わった私。
一人の男の人に拾われて育ててもらうけど・・・成人するくらいから回りがなんだかおかしなことに・・・。
「俺とデートしない?」
「僕と一緒にいようよ。」
「俺だけがお前を守れる。」
(なんでそんなことを私にばっかり言うの!?)
そんなことを思ってる時、父親である『シャガ』が口を開いた。
「何言ってんだ?この世界は男が多くて女が少ない。たくさん子供を産んでもらうために、何人とでも結婚していいんだぞ?」
「・・・・へ!?」
『一妻多夫制』の世界で私はどうなるの!?
※お話は全て想像の世界になります。現実世界とはなんの関係もありません。
※誤字脱字・表現不足は重々承知しております。日々精進いたしますのでご容赦ください。
ただただ暇つぶしに楽しんでいただけると幸いです。すずなり。
『身長185cmの私が異世界転移したら、「ちっちゃくて可愛い」って言われました!? 〜女神ルミエール様の気まぐれ〜』
透子(とおるこ)
恋愛
身長185cmの女子大生・三浦ヨウコ。
「ちっちゃくて可愛い女の子に、私もなってみたい……」
そんな密かな願望を抱えながら、今日もバイト帰りにクタクタになっていた――はずが!
突然現れたテンションMAXの女神ルミエールに「今度はこの子に決〜めた☆」と宣言され、理由もなく異世界に強制転移!?
気づけば、森の中で虫に囲まれ、何もわからずパニック状態!
けれど、そこは“3メートル超えの巨人たち”が暮らす世界で――
「なんて可憐な子なんだ……!」
……え、私が“ちっちゃくて可愛い”枠!?
これは、背が高すぎて自信が持てなかった女子大生が、異世界でまさかのモテ無双(?)!?
ちょっと変わった視点で描く、逆転系・異世界ラブコメ、ここに開幕☆
お母様が国王陛下に見染められて再婚することになったら、美麗だけど残念な義兄の王太子殿下に婚姻を迫られました!
奏音 美都
恋愛
まだ夜の冷気が残る早朝、焼かれたパンを店に並べていると、いつもは慌ただしく動き回っている母さんが、私の後ろに立っていた。
「エリー、実は……国王陛下に見染められて、婚姻を交わすことになったんだけど、貴女も王宮に入ってくれるかしら?」
国王陛下に見染められて……って。国王陛下が母さんを好きになって、求婚したってこと!? え、で……私も王宮にって、王室の一員になれってこと!?
国王陛下に挨拶に伺うと、そこには美しい顔立ちの王太子殿下がいた。
「エリー、どうか僕と結婚してくれ! 君こそ、僕の妻に相応しい!」
え……私、貴方の妹になるんですけど?
どこから突っ込んでいいのか分かんない。
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
完璧(変態)王子は悪役(天然)令嬢を今日も愛でたい
咲桜りおな
恋愛
オルプルート王国第一王子アルスト殿下の婚約者である公爵令嬢のティアナ・ローゼンは、自分の事を何故か初対面から溺愛してくる殿下が苦手。
見た目は完璧な美少年王子様なのに匂いをクンカクンカ嗅がれたり、ティアナの使用済み食器を欲しがったりと何だか変態ちっく!
殿下を好きだというピンク髪の男爵令嬢から恋のキューピッド役を頼まれてしまい、自分も殿下をお慕いしていたと気付くが時既に遅し。不本意ながらも婚約破棄を目指す事となってしまう。
※糖度甘め。イチャコラしております。
第一章は完結しております。只今第二章を更新中。
本作のスピンオフ作品「モブ令嬢はシスコン騎士様にロックオンされたようです~妹が悪役令嬢なんて困ります~」も公開しています。宜しければご一緒にどうぞ。
本作とスピンオフ作品の番外編集も別にUPしてます。
「小説家になろう」でも公開しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる