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最終話.予言の魔女の映す未来は
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「⋯く、少し弛められるか?」
「む、無理ぃっ、んんんっ」
指で十分慣らされたとはいえ、明らかに指よりも太いモノが挿れられているのだから苦しいのは当たり前で。
「息は?吐けるか?」
「ヒッヒッフー」
「それじゃない」
なんとか言われる事を実行しようとするものの、根本的な知識が足りずどこかで聞いた呼吸法を実践した。
⋯⋯ら。
「⋯⋯や、小刻みにしな⋯でっ!」
「いや、これはローズが絶対悪い」
何が面白かったのか、小さく吹き出したエバンが小刻みに震える。
ーー⋯それもナカに挿れたまま。
微細な振動が、圧迫感の中から新たな刺激を与える。
しかし笑われているのだと思うとその快感以上に羞恥を煽られて。
「ひ、酷い⋯っ」
「くっ、す、すまない、くくっ」
笑いを堪えようとしているくせに表情は十分笑っていて、それが悔しいのに少し可愛くも見えて腹立たしい。
“文句の1つでも言ってやりたいのに⋯”
それでも、上気した頬、笑うと少し垂れる眉がなんだか愛おしくてー⋯
「⋯ふふ」
思わず釣られて笑うと、今度は深い口付けをされる。
彼の舌を受け入れるように薄く口を開けると、すかさずそこから舌が入れられ絡めるように動かされた。
「ん⋯、んんんっ!」
場違いながら笑った為か、それともキスが心地よかったからか意識が上半身に移った隙を見逃さず一気に奥まで貫かれる。
最奥を求めるようにゆっくり奥をグリグリと刺激され、腹の奥がじくりと熱を孕んだ。
「昨日は夢中だったから⋯、今日はローズの好きなように動きたい。奥がいいか?それとも浅いところを擦ろうか」
「や、わかんな、やぁ⋯っ」
ゆっくりと全て抜けそうなくらい腰を引かれ、質問を投げるくせに答えを聞かず奥までまた突かれる。
ぱちゅんぱちゅんと繰り返される度に、こぽりと愛液が垂れてきて。
「そういえば、昨日はこの体位は試してなかったな」
「きゃぁっ!?」
繋がりながら突然体勢を変えられ、仕事机にうつ伏せになるような格好で後ろから一気に奥まで突かれた。
そのまま後ろから何度も突かれ、向かい合っていた時とは全然違う部分をごりごりと抉られ刺激された。
その快感に抗えず、机にしなだれ掛かるように体を預けると丁度目の前に飛び込んできたのは未来を映す水晶でーー⋯
ゆらりと揺らめき映し出すのは、二人が仲良く手を繋ぐ未来だった。
“今彼の未来を覗いたら何が見えるのかしら⋯”
無限に溢れた彼の未来の、その全てに。
願わくば自分がいつまでもいますようにだなんて、まるで恋する乙女のような事を考えそんな自分に笑ってしまう。
パンパンと肌が激しくぶつかる音をどこか遠くで聞きながら、彼から与えられる快感に身を任せて。
「ローズ、ローズ⋯っ、そろそろもう⋯っ」
「ん、きて、んんんっ、え、エバン⋯っ!」
最奥で放たれる彼の熱を感じながら、そっと目を閉じた。
私は予言の魔女。
そして予言の魔女だからこそ、未来が1つじゃないと知っているからー⋯
「いくつかルールを決めましょう」
「ルール⋯?」
「いいですか、まず外ではしない」
「外ではしない」
「仕事場でもしない」
「仕事場でもしない」
「それから」
「それから?」
水晶を挟んで向かい合って座り、最低限の主張を重ねていく。
その度に少ししょんぼりとするエバンが少し可愛く胸をくすぐられたが、どこでも求められてはたまったもんではないので必死にポーカーフェイスを気取った。
そのまま彼の表情を窺うようにしつつ、気付かれないようこっこり真ん中に配置してある水晶を覗いて。
“未来に私がいる⋯ということを疑うわけじゃないけど、気になるものは気になるのよね!”
最初に未来が多すぎて見えなかったから単純に気になる、というより傷つけられた予言の魔女というプライドから彼の未来を覗きみてーー⋯
「いや、なんでよ!?」
「!?ど、どうかしたか?」
そこにはやはり、ミッチミチの数多の未来が映し出されていた。
「ねぇ、貴方の脳内どうなってるの!?」
「は?」
思わず怪訝な顔をするエバンを無視し、もう隠すことすらせず机に這いつくばるようにして水晶を覗く。
「パンを買うの!?それとも串焼き!?なんでこっちはこんな高級なドレス選んでて、あっ!その横ではピクニックしてるわよ?やだっ、そんなに大量に野菜買ってどうするの、と思ったら腕相撲大会みたいなことに参加してるのはなんで!?」
「え?いや、パンの安売りをローズが気にしていたから買っていったら喜ぶかと想像は⋯したが⋯、市場に入る少し前の横路地で売ってる串焼きを二人で食べるのもいいかな、とは思ったな」
「くぅ⋯っ」
予言の魔女のプライドをまたズタズタにされつつ、それでも1つ1つ説明してくれる未来にはどうやらちゃんと自分がいるらしい。
予言の魔女の予言は絶対。
だけど、一人くらい見えない人がいるのも悪くないかも。
なんて思うのはすっかり自分の未来にも彼がいるから⋯とか、そんな自分に苦笑しつつ。
「仕方ないので、1つずつ事実にしていきますか?」
楽しい未来なら、きっと、ずっと。
「む、無理ぃっ、んんんっ」
指で十分慣らされたとはいえ、明らかに指よりも太いモノが挿れられているのだから苦しいのは当たり前で。
「息は?吐けるか?」
「ヒッヒッフー」
「それじゃない」
なんとか言われる事を実行しようとするものの、根本的な知識が足りずどこかで聞いた呼吸法を実践した。
⋯⋯ら。
「⋯⋯や、小刻みにしな⋯でっ!」
「いや、これはローズが絶対悪い」
何が面白かったのか、小さく吹き出したエバンが小刻みに震える。
ーー⋯それもナカに挿れたまま。
微細な振動が、圧迫感の中から新たな刺激を与える。
しかし笑われているのだと思うとその快感以上に羞恥を煽られて。
「ひ、酷い⋯っ」
「くっ、す、すまない、くくっ」
笑いを堪えようとしているくせに表情は十分笑っていて、それが悔しいのに少し可愛くも見えて腹立たしい。
“文句の1つでも言ってやりたいのに⋯”
それでも、上気した頬、笑うと少し垂れる眉がなんだか愛おしくてー⋯
「⋯ふふ」
思わず釣られて笑うと、今度は深い口付けをされる。
彼の舌を受け入れるように薄く口を開けると、すかさずそこから舌が入れられ絡めるように動かされた。
「ん⋯、んんんっ!」
場違いながら笑った為か、それともキスが心地よかったからか意識が上半身に移った隙を見逃さず一気に奥まで貫かれる。
最奥を求めるようにゆっくり奥をグリグリと刺激され、腹の奥がじくりと熱を孕んだ。
「昨日は夢中だったから⋯、今日はローズの好きなように動きたい。奥がいいか?それとも浅いところを擦ろうか」
「や、わかんな、やぁ⋯っ」
ゆっくりと全て抜けそうなくらい腰を引かれ、質問を投げるくせに答えを聞かず奥までまた突かれる。
ぱちゅんぱちゅんと繰り返される度に、こぽりと愛液が垂れてきて。
「そういえば、昨日はこの体位は試してなかったな」
「きゃぁっ!?」
繋がりながら突然体勢を変えられ、仕事机にうつ伏せになるような格好で後ろから一気に奥まで突かれた。
そのまま後ろから何度も突かれ、向かい合っていた時とは全然違う部分をごりごりと抉られ刺激された。
その快感に抗えず、机にしなだれ掛かるように体を預けると丁度目の前に飛び込んできたのは未来を映す水晶でーー⋯
ゆらりと揺らめき映し出すのは、二人が仲良く手を繋ぐ未来だった。
“今彼の未来を覗いたら何が見えるのかしら⋯”
無限に溢れた彼の未来の、その全てに。
願わくば自分がいつまでもいますようにだなんて、まるで恋する乙女のような事を考えそんな自分に笑ってしまう。
パンパンと肌が激しくぶつかる音をどこか遠くで聞きながら、彼から与えられる快感に身を任せて。
「ローズ、ローズ⋯っ、そろそろもう⋯っ」
「ん、きて、んんんっ、え、エバン⋯っ!」
最奥で放たれる彼の熱を感じながら、そっと目を閉じた。
私は予言の魔女。
そして予言の魔女だからこそ、未来が1つじゃないと知っているからー⋯
「いくつかルールを決めましょう」
「ルール⋯?」
「いいですか、まず外ではしない」
「外ではしない」
「仕事場でもしない」
「仕事場でもしない」
「それから」
「それから?」
水晶を挟んで向かい合って座り、最低限の主張を重ねていく。
その度に少ししょんぼりとするエバンが少し可愛く胸をくすぐられたが、どこでも求められてはたまったもんではないので必死にポーカーフェイスを気取った。
そのまま彼の表情を窺うようにしつつ、気付かれないようこっこり真ん中に配置してある水晶を覗いて。
“未来に私がいる⋯ということを疑うわけじゃないけど、気になるものは気になるのよね!”
最初に未来が多すぎて見えなかったから単純に気になる、というより傷つけられた予言の魔女というプライドから彼の未来を覗きみてーー⋯
「いや、なんでよ!?」
「!?ど、どうかしたか?」
そこにはやはり、ミッチミチの数多の未来が映し出されていた。
「ねぇ、貴方の脳内どうなってるの!?」
「は?」
思わず怪訝な顔をするエバンを無視し、もう隠すことすらせず机に這いつくばるようにして水晶を覗く。
「パンを買うの!?それとも串焼き!?なんでこっちはこんな高級なドレス選んでて、あっ!その横ではピクニックしてるわよ?やだっ、そんなに大量に野菜買ってどうするの、と思ったら腕相撲大会みたいなことに参加してるのはなんで!?」
「え?いや、パンの安売りをローズが気にしていたから買っていったら喜ぶかと想像は⋯したが⋯、市場に入る少し前の横路地で売ってる串焼きを二人で食べるのもいいかな、とは思ったな」
「くぅ⋯っ」
予言の魔女のプライドをまたズタズタにされつつ、それでも1つ1つ説明してくれる未来にはどうやらちゃんと自分がいるらしい。
予言の魔女の予言は絶対。
だけど、一人くらい見えない人がいるのも悪くないかも。
なんて思うのはすっかり自分の未来にも彼がいるから⋯とか、そんな自分に苦笑しつつ。
「仕方ないので、1つずつ事実にしていきますか?」
楽しい未来なら、きっと、ずっと。
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わぁ!嬉しいお言葉ありがとうございます⋯!
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