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レオンルート
1.破滅を阻止する簡単な方法、なんてものはない
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いつかこのコレクションは全てセシリスにあげような、というお祖父様の言葉を聞き、「だったら今すぐこの本ちょーだい!」と駄々を捏ねまくって『こうりゃくぼん』を貰ったのが7歳の時。
私はすぐに夢中になってその本をベッドに持ち込みうきうきと中を読み始め、そしてすぐに気付いた。
「セシリス・フローチェ公爵令嬢(悪役令嬢)⋯?私と同じ名前⋯?」
自分の名前と共に書かれている肖像画は、7歳の私とは全然違った大人の女の人だったが、根元が黒で毛先にいくにつれ紫になる髪色に碧眼という特徴は私と同じで。
「それにこの、(悪役令嬢)って何なのかしら⋯?」
いや、悪役令嬢という意味自体はわかる。
悪役の令嬢ってことなのだろう。
意味自体はわかるが、誰に対しての“悪役”なのか等は書かれておらず⋯
「他に書いてあるのは、ヒロイン、あとメイン攻略キャラ⋯どういう意味かしら?」
何故“異世界から来た聖女”の持ち物に自分の名前が書かれているのかなどわからないことがいっぱいで、ただただぽかんとする。
しかしわからないなりに興味を引かれ、数ページ捲るとまるでお伽噺の絵本のような、ロマンチックな絵が沢山描かれていた。
「すちる⋯」
すちる、とは何なのか。
おそらくはこの絵画のタイトルだろうが何故全部同じタイトルなのか。
意味はわからなかったが、それでも可愛い絵画は見るだけで心が踊るというもので。
うきうきと更にページを進め、ある一枚の絵画で手を止めた。
「この女の人は、私と同じ名前の⋯」
それは、私と同じ“セシリス・フローチェ”という名前の付けられた女の人が“メイン攻略キャラ”と記載されている男の人に剣を突きつけられているシーンで。
「ヒロインを虐めた罰で処刑されるセシリス・フローチェ⋯?どういう事⋯?」
絵本に似合わない“処刑”という言葉。
そしてあまりにもリアルに描かれた剣を突きつけられている絵画。
そして突きつけられているのが“自分と同じ名前”で⋯
「髪も瞳も私と特徴が同じ、名前も同じ⋯それにこのメイン攻略キャラって書かれている男の人の名前⋯」
それは紛れもなく、我が国アストリッドの第二王子、ヴァレリー・アストリッド殿下と同じ名前が書かれていて。
「ヴァレリー殿下も、この絵画の男の人と同じハニーブロンドの髪にモスグリーンの瞳だったはずだわ⋯」
その事実に気付き、背筋がぞわりとした。
この絵本は本当にただの絵本なの?
“お祖父様は文字がわからない、と仰られていたわ”
だったら何故私は文字がわかるのだろうか。
それにこの絵本は、他ならぬ『異世界から来た聖女』様の持ち物。
それらから導ける答えは⋯
「この絵本は、こうりゃくぼんという言葉の意味は⋯」
ごくり、と生唾を呑む。
私の出したその答えは。
「これは、『予言書』なのね⋯!」
これからの未来が示されている予言書。
この絵画の中の女性が成長した私という事なのだろう。
そして“当事者”だからこそこの予言書が反応し“文字がわかった”と考えれば辻褄が合う。
そしてこの推理が当たり、予言書であると言うならば。
「将来の私は、ヒロインって人を虐めた罰で処刑されるということ⋯?」
自らの明確な死を予言書が示しているなんて恐ろしい事実、当然7歳の私が受け入れられる訳もなく。
「⋯ぅ、うわぁぁぁあん!!!」
「セシリスお嬢様!どうなされましたか!?」
部屋で大声をあげて泣きじゃくり、その泣き声を聞いてメイドが部屋に飛び込んでくる。
そのまま恐怖に震え泣き疲れて眠るまで私は泣き続けてしまった。
そして目覚めた時には、子供だったからこその柔軟な発想なのか少し前向きに考えられるようになっていて。
“予言、ということは確定ではないはずだわ。それに私にはまだ時間がある⋯”
そこから私は絵本として楽しむのではなく、予言書としてその処刑の前後を読み込んだ。
そしてわかったのは、私とヴァレリー殿下が婚約するということ、そして婚約者である私がいるのに“ヒロイン”に心を奪われたヴァレリー殿下、そしてその事に嫉妬した私が“ヒロイン”を虐めるという事実⋯
虐めの内容も書かれていたが、そこは割愛だ。
だって虐めたら最後、私は処刑されてしまうのだから。
「今重要なのは、私が嫉妬しないようにする事⋯⋯いえ、そもそもヴァレリー殿下と婚約しなければいいんじゃないかしら」
それはまさしく名案だった。
婚約者でなければヴァレリー殿下が誰と恋をしていようと関係ない。
それにうっかり私が殿下に惚れなければ嫉妬もしない。
そしてそこも問題はないように思えて。
「だってそもそも自分を殺す人を好きになるなんてあり得ないものね」
破滅を阻止する方法が思ったよりあっさりと見つかり、なんだかホッとする。
そしてこれも子供だったからこそなのか、自分の中で解決策が見つかった安堵からなのか⋯
“名前や見た目は偶然かもしれないし、そもそも婚約の打診も来てないものね”
なんて、あんなに大泣きしたのが嘘のようにケロッとし、予言書を本棚の端に片付けて。
頭の片隅にはもちろん予言書の事は残っているものの、興味もすぐに他へ移り18歳になるまで私はもうその予言書を開くことはなかった。
ーーーー⋯そして、18歳。
「え⋯、お父様、今なんて仰られたの?」
「信じられないのも無理はないな、よく聞きなさいセシリス。お前にヴァレリー殿下から婚約の打診が来ているぞ、良かったな!」
「嫌です!!!」
気付けば絶叫に近いほどの大声で拒否していた。
お父様は私が拒否するだなんて想像すらしてなかったのかあんぐりと口を開けて呆然としているが、それどころではない。
もちろん頭を過るのはあの『予言書』。
そして私の処刑である。
“ヴァレリー殿下との婚約!?そんなのダメよ、破滅なんかしたくない!”
「とにかく絶対絶対嫌です、殿下とだけは婚約したくありません!」
「で、でもなセシリス、ヴァレリー殿下は見目も麗しくてきっと一目見たらお前も気に入ると⋯」
「嫌ですダメです断固拒否!」
公爵家とはいえ一貴族。
こちら側の一存で王族からの婚約の打診を断るなんて事が難しいとはわかっているが、この婚約は破滅への一歩なのだ。
そして私のこの悲痛なまでの拒否が伝わったのか、お父様は少し考え込んで⋯
「ただ嫌だから、で断れない事はわかるよね?」
「⋯⋯はい」
ふぅ、と小さくため息を1つ。
「⋯打診を貰う前に入れ違いでセシリスは他の婚約を受けてしまっていた、それでもいいかい?」
「も、もちろんですお父様!!ありがとうございます!!!」
恐怖で強張った頬が弛むのを感じ、思わず笑みが溢れてしまう。
その表情を見て、「え、そこまで嫌だったのか?」なんてお父様は少し驚いていた。
「大義名分の為にも早急にどこかに婚約を申し込まなくちゃならないが⋯」
「ヴァレリー殿下以外なら誰でも構いませんわ!」
キッパリ言いきった私を見て苦笑しつつ少し思案したお父様が次に挙げた名前は、レオン・ネストルという代々騎士の家系の嫡男だった。
家門として大きい貴族より、“武芸”に秀でていてある意味他の貴族とは少し違う立ち位置にいるからこその代案だったのだろう。
私はその相手との婚約を二つ返事で了承し、お父様もすぐに婚約の打診を送ってくれ、私とレオン様との婚約がすぐに成立した。
“これで予言書の『めいんるーと』に書かれていた破滅への一歩はもうないのね⋯!”
なんて一安心したのだが、その時の私はまだ気付いていなかったのだ。
この婚約こそが私の破滅へ向かう第二歩目だったという、その事実に⋯
私はすぐに夢中になってその本をベッドに持ち込みうきうきと中を読み始め、そしてすぐに気付いた。
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自分の名前と共に書かれている肖像画は、7歳の私とは全然違った大人の女の人だったが、根元が黒で毛先にいくにつれ紫になる髪色に碧眼という特徴は私と同じで。
「それにこの、(悪役令嬢)って何なのかしら⋯?」
いや、悪役令嬢という意味自体はわかる。
悪役の令嬢ってことなのだろう。
意味自体はわかるが、誰に対しての“悪役”なのか等は書かれておらず⋯
「他に書いてあるのは、ヒロイン、あとメイン攻略キャラ⋯どういう意味かしら?」
何故“異世界から来た聖女”の持ち物に自分の名前が書かれているのかなどわからないことがいっぱいで、ただただぽかんとする。
しかしわからないなりに興味を引かれ、数ページ捲るとまるでお伽噺の絵本のような、ロマンチックな絵が沢山描かれていた。
「すちる⋯」
すちる、とは何なのか。
おそらくはこの絵画のタイトルだろうが何故全部同じタイトルなのか。
意味はわからなかったが、それでも可愛い絵画は見るだけで心が踊るというもので。
うきうきと更にページを進め、ある一枚の絵画で手を止めた。
「この女の人は、私と同じ名前の⋯」
それは、私と同じ“セシリス・フローチェ”という名前の付けられた女の人が“メイン攻略キャラ”と記載されている男の人に剣を突きつけられているシーンで。
「ヒロインを虐めた罰で処刑されるセシリス・フローチェ⋯?どういう事⋯?」
絵本に似合わない“処刑”という言葉。
そしてあまりにもリアルに描かれた剣を突きつけられている絵画。
そして突きつけられているのが“自分と同じ名前”で⋯
「髪も瞳も私と特徴が同じ、名前も同じ⋯それにこのメイン攻略キャラって書かれている男の人の名前⋯」
それは紛れもなく、我が国アストリッドの第二王子、ヴァレリー・アストリッド殿下と同じ名前が書かれていて。
「ヴァレリー殿下も、この絵画の男の人と同じハニーブロンドの髪にモスグリーンの瞳だったはずだわ⋯」
その事実に気付き、背筋がぞわりとした。
この絵本は本当にただの絵本なの?
“お祖父様は文字がわからない、と仰られていたわ”
だったら何故私は文字がわかるのだろうか。
それにこの絵本は、他ならぬ『異世界から来た聖女』様の持ち物。
それらから導ける答えは⋯
「この絵本は、こうりゃくぼんという言葉の意味は⋯」
ごくり、と生唾を呑む。
私の出したその答えは。
「これは、『予言書』なのね⋯!」
これからの未来が示されている予言書。
この絵画の中の女性が成長した私という事なのだろう。
そして“当事者”だからこそこの予言書が反応し“文字がわかった”と考えれば辻褄が合う。
そしてこの推理が当たり、予言書であると言うならば。
「将来の私は、ヒロインって人を虐めた罰で処刑されるということ⋯?」
自らの明確な死を予言書が示しているなんて恐ろしい事実、当然7歳の私が受け入れられる訳もなく。
「⋯ぅ、うわぁぁぁあん!!!」
「セシリスお嬢様!どうなされましたか!?」
部屋で大声をあげて泣きじゃくり、その泣き声を聞いてメイドが部屋に飛び込んでくる。
そのまま恐怖に震え泣き疲れて眠るまで私は泣き続けてしまった。
そして目覚めた時には、子供だったからこその柔軟な発想なのか少し前向きに考えられるようになっていて。
“予言、ということは確定ではないはずだわ。それに私にはまだ時間がある⋯”
そこから私は絵本として楽しむのではなく、予言書としてその処刑の前後を読み込んだ。
そしてわかったのは、私とヴァレリー殿下が婚約するということ、そして婚約者である私がいるのに“ヒロイン”に心を奪われたヴァレリー殿下、そしてその事に嫉妬した私が“ヒロイン”を虐めるという事実⋯
虐めの内容も書かれていたが、そこは割愛だ。
だって虐めたら最後、私は処刑されてしまうのだから。
「今重要なのは、私が嫉妬しないようにする事⋯⋯いえ、そもそもヴァレリー殿下と婚約しなければいいんじゃないかしら」
それはまさしく名案だった。
婚約者でなければヴァレリー殿下が誰と恋をしていようと関係ない。
それにうっかり私が殿下に惚れなければ嫉妬もしない。
そしてそこも問題はないように思えて。
「だってそもそも自分を殺す人を好きになるなんてあり得ないものね」
破滅を阻止する方法が思ったよりあっさりと見つかり、なんだかホッとする。
そしてこれも子供だったからこそなのか、自分の中で解決策が見つかった安堵からなのか⋯
“名前や見た目は偶然かもしれないし、そもそも婚約の打診も来てないものね”
なんて、あんなに大泣きしたのが嘘のようにケロッとし、予言書を本棚の端に片付けて。
頭の片隅にはもちろん予言書の事は残っているものの、興味もすぐに他へ移り18歳になるまで私はもうその予言書を開くことはなかった。
ーーーー⋯そして、18歳。
「え⋯、お父様、今なんて仰られたの?」
「信じられないのも無理はないな、よく聞きなさいセシリス。お前にヴァレリー殿下から婚約の打診が来ているぞ、良かったな!」
「嫌です!!!」
気付けば絶叫に近いほどの大声で拒否していた。
お父様は私が拒否するだなんて想像すらしてなかったのかあんぐりと口を開けて呆然としているが、それどころではない。
もちろん頭を過るのはあの『予言書』。
そして私の処刑である。
“ヴァレリー殿下との婚約!?そんなのダメよ、破滅なんかしたくない!”
「とにかく絶対絶対嫌です、殿下とだけは婚約したくありません!」
「で、でもなセシリス、ヴァレリー殿下は見目も麗しくてきっと一目見たらお前も気に入ると⋯」
「嫌ですダメです断固拒否!」
公爵家とはいえ一貴族。
こちら側の一存で王族からの婚約の打診を断るなんて事が難しいとはわかっているが、この婚約は破滅への一歩なのだ。
そして私のこの悲痛なまでの拒否が伝わったのか、お父様は少し考え込んで⋯
「ただ嫌だから、で断れない事はわかるよね?」
「⋯⋯はい」
ふぅ、と小さくため息を1つ。
「⋯打診を貰う前に入れ違いでセシリスは他の婚約を受けてしまっていた、それでもいいかい?」
「も、もちろんですお父様!!ありがとうございます!!!」
恐怖で強張った頬が弛むのを感じ、思わず笑みが溢れてしまう。
その表情を見て、「え、そこまで嫌だったのか?」なんてお父様は少し驚いていた。
「大義名分の為にも早急にどこかに婚約を申し込まなくちゃならないが⋯」
「ヴァレリー殿下以外なら誰でも構いませんわ!」
キッパリ言いきった私を見て苦笑しつつ少し思案したお父様が次に挙げた名前は、レオン・ネストルという代々騎士の家系の嫡男だった。
家門として大きい貴族より、“武芸”に秀でていてある意味他の貴族とは少し違う立ち位置にいるからこその代案だったのだろう。
私はその相手との婚約を二つ返事で了承し、お父様もすぐに婚約の打診を送ってくれ、私とレオン様との婚約がすぐに成立した。
“これで予言書の『めいんるーと』に書かれていた破滅への一歩はもうないのね⋯!”
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