18 / 51
メインルート
15.忘れていいことと、忘れてはいけないことがある
しおりを挟む
「えっと⋯」
なんと声をかければいいかわからず歯切れの悪い言葉が漏れる。
“怒って⋯なくはないのだけれど、レオを嫌いにはなってないって伝えるべきなのかしら?”
先程殿下に教えられた最近の様子を思い出しそんな事を考えていると、先に口を開いたのはレオだった。
「セリ、あの⋯」
「な⋯何かしら⋯?」
言い辛そうに、重い口を開きながら少しずつレオが私に近付いてきて。
「僕は“大好き”ではありませんか?」
「えぇ、もう怒ってな⋯⋯は?」
当然謝罪がくると思っていただけに、言われた言葉に一瞬ポカンとする。
“大好きじゃない?何の話⋯って、まさかさっきアリスに大好きって伝えた事を言ってるの!?”
今絶対その話からじゃないでしょう!?と思わずムッとするものの、まるで捨てられた子犬のような表情でこちらを伺うレオを見て怒りが一気に萎む。
“あ、あざと可愛い⋯⋯っ”
計算でこの表情を作っているのか、それとも本気でこの表情をしているのかはわからないが、少なくとも私の中の『怒り』が削がれた事はよくわかった。
「⋯そうね、ちゃんとごめんなさい出来ない人は嫌いかもしれないわ」
「ッ!ご、ごめんなさい⋯」
“す、素直~~~っ!これが全部計算でもいいと思えちゃうのが怖いわね”
しゅん、と項垂れすぐ謝罪するレオに何故だか胸をくすぐられたような気になる。
散々振り回された仕返しとばかりに、私は弛みそうになる頬に力を入れて「それは何に対しての謝罪なのかしら」と、ツンとそう続けてみた。
するとレオはしょぼんとしながら⋯
「お仕置きと言いながらセリの嫌がる事をしようとしました⋯」
「そうね」
「あと非番の日はセリに隠れて付いて回ってて」
「そ⋯れは、知らなかった、わね⋯」
だから全部知っていたのか、と察し『つまり遠巻きに護衛してくれてたってことね』と精一杯ポジティブに受け止める。
「他には?」
「他⋯」
思い当たる事がないのか考え込むレオ。
そんなレオに、私は気になっていた事を聞く。
「ねぇ、どうしてあの夜会の日、私を追いかけてきてくれなかったの?」
「え?」
「手紙だって毎日あんなにくれていたのに、突然1通も来なくなるし⋯」
「それは⋯」
視線を自身の足元に落としたレオは、どこか苦しそうに胸元を握りながらポツポツと説明し始めた。
「夜会の日は、僕が調子に乗ったせいで嫌われたと思ったんです。も、もちろんあんなところでこんなに可愛いセリを1人になんかさせる訳にはいかないので、隠れながらですが側にはいましたよ」
“え、あの廊下のどこに隠れる場所があったの?”
なんて窓くらいしかない真っ直ぐな廊下を思い出す。
天井に貼り付くくらいしか隠れられそうにないのだけど⋯、なんて考え、今突き詰める事ではないなと芽生えた疑問をそっと閉じた。
“本当に天井に貼り付いていたとしてもそれは知りたくないし⋯”
と頭の奥で想像しかけて、これ以上考えないように頭を振る。
「でも、どうしても貴女の前には出ていけなくて」
「それはどうしてなのかしら」
「⋯その、もし面と向かって幻滅した、と⋯嫌いになった、と言われたらと思うと怖かったんです」
やっと知れたレオの本心に、その不安にきゅっと胸が締め付けられる。
「手紙をくれなくなったのも同じ理由なの?」
「手紙は、嫌いな人から届いてもすぐ燃やすじゃないですか」
「燃やすの!?」
「あり得ませんが、もし僕があの女から貰うことがあってもそのまますぐに燃やしますね」
「燃やすのは手紙よね?まさか本人を燃やしにいくんじゃないわよね?」
「あはは、セリってば」
「ねぇ!?“セリってば”の続きは何なの!?肯定なの、否定なの!?やっぱり知るの怖いからまだ教えないで!!」
しゅんとしていた顔を一瞬黒い微笑みに変えたレオは、またすぐにしょんぼり俯いた。
“っていうかやっぱり私がこの顔に弱いの知っててやってるんじゃ⋯”
と思ったが、言葉の続き同様考えるのは止めた。
人間知らなくていいこともある。
「僕なら、怒っている相手からの手紙なんて捨てますし、セリに捨てられる事を想像するととても送るなんて出来なくて⋯。あ、もちろんセリから貰った手紙は捨てませんよ!?セリから貰った手紙は全て僕の宝物なので」
真剣な声色で続けられたその言葉に少し顔が熱くなる。
ーーというか、それは。
「私も同じよ、レオからの手紙は大切にしてるわ」
「セリ⋯」
「だから、貰えなくって寂しかったんだから⋯」
「すみません、あぁ、どうしよう⋯」
小さく震えた声でそう告げられ、どういう意味かと彼の顔を覗くと、そこには真っ赤になったレオがいて。
「こんなに嬉しい言葉を貰えるなんて思ってなかったので、幸せです。もう死んでもいい⋯」
「やめて!?貴方が言うと本気に聞こえるから!!」
「本気かどうか、試してみますか?」
「ひぇっ」
スンッと真顔になったレオにザッと血の気が引く。
そんな私の様子を見て、たまらず吹き出したレオは。
「もちろん嘘ですよ、だって僕はセリの事が大好きですから」
“やっぱりちょっと拗ねてるわね⋯?”
なんて気付き、私からは苦笑が漏れた。
「私もよ、大好きだわ。アリスも好きだけど、レオに対しての好きは他の人に対する好きとは違うこと、忘れないでね?」
「セリ⋯っ!」
わかりやすいくらい破顔するレオに、なんだか自分もうれしくなる。
そしてすぐふっと顔に影が落ち、ゆっくりレオの顔が近付いてきて。
「⋯ダメ、これはお仕置きよ」
「えっ」
両手でむぎゅ、とレオの唇を塞いだ。
「っ、へ、へひ⋯?」
もごもごと必死な様子のレオに私は堪えきれず小さく吹き出す。
“レオの方が絶対に強いんだから、私の手くらい掴んで離させればいいのに”
そういえば突き飛ばした時も簡単に尻もちをついていた事を思い出し、そんな事すら相手が私ならば受け入れるのかとなんだか少し胸がくすぐられる。
「⋯っ、⋯?」
「ここじゃダメ。二人きりになれるとこに行くまでお預けなんだからね」
「ッ!!」
私なりの精一杯の仕返しをすると、少し不安そうにしていたレオが両腕を私の腰に回して。
「えっ、ひゃあ!?」
そのまま軽々と持ち上げられる。
「そんな可愛いお仕置きならいくらでも⋯と言いたいですが、セリが可愛すぎて結構キツイお仕置きですね」
「ふふ、お仕置きだもの、そうこなくっちゃ!」
「辛いので早速移動してもいいですか?」
なんて、先程までとは違った欲を孕み潤んだ灰色の瞳で射貫かれるように見つめられて。
そしてそんなレオに連れていかれるのは、もちろん王宮にあるレオの宿舎だった。
「ー⋯もう、キスしてもいいですか?」
少し熱の籠った吐息が私の頬を掠める。
たったそれだけなのに、レオにされていると思うとまるで熱に浮かされたようで。
じわりと痺れたような感覚に委ねながら、私はくすくすと笑った。
「どうしようかしら?」
しれっと言うと、お預けされた子犬のようにじっと見つめられて⋯
「もうっ、本当にあざといんだから」
腕をレオの頭に回し、そのままちゅ、と軽く口付けをする。
それが合図だったかのように、貪るような口付けがレオから与えられて⋯
“さ、さっきまで子犬だったのに⋯っ!?”
主導権をあっさり奪われ、ついでに酸素という酸素も奪うような深い口付けを必死で受け止めた。
「んっ、は⋯っ、はん⋯っ」
吐息と共に溢れた一筋の唾液すらも逃さないと言うように何度も角度を変えて重ねられる唇。
私を求めて深く絡められるレオの舌は、相変わらずとても熱くて。
その熱すらも私を喜ばせてくれた。
与えられる口付けに夢中になっていると、突然胸を揉まれる。
その感触があまりにも直接的で⋯
「ッ!?ちょ⋯っ、いつの間に脱がしたのよっ!!?」
というか、気付いたら私のドレスは完全に緩められ、上半身はすっかりもう脱がされていて。
「えっと、本当にあざといんだから、辺りですね」
「そんな序盤なのっ!?」
予想よりも早い段階から徐々に脱がされていた事に驚きを隠せない。
というか、あの時はまだ子犬っぽかったはずなのに既にしれっと脱がしにかかっていただなんて⋯
“ぜ、全然子犬じゃないじゃない⋯っ”
呑気に愛でていた自分が急に恥ずかしくなった。
「僕の事を思い出してくれているのは嬉しいんですが、どうか今は目の前の僕と向き合ってくれますか?」
「えっ、なんでレオの事を思い出してるってわかーーー⋯ッッ、ひゃん!」
話しながらレオはぢゅうっと強く首筋を吸う。
首にピリッとした痛みと、そして胸を揉みしだいていた手はカリカリと乳首を刺激するように指先で転がしていて。
「ゃ⋯っ!待ってレオ、それ⋯っ」
「お仕置きは終わったんですよね?」
「え⋯」
“言った。確かにお仕置きって言った⋯けれどもっ!”
満面の笑みのレオに、私の血の気が引く。
“この笑顔の時のレオは、私にとって良くない気がするわ⋯っ!?”
これから与えられるであろう全てを想像し、思わずぞわりと震える。
そんな私とは対照に、相変わらず“愉しそう”なレオはそっと私の耳元に唇を寄せて。
「ーーお仕置きの後は、もちろんご褒美の時間ですよね?」
と、囁くのだった。
なんと声をかければいいかわからず歯切れの悪い言葉が漏れる。
“怒って⋯なくはないのだけれど、レオを嫌いにはなってないって伝えるべきなのかしら?”
先程殿下に教えられた最近の様子を思い出しそんな事を考えていると、先に口を開いたのはレオだった。
「セリ、あの⋯」
「な⋯何かしら⋯?」
言い辛そうに、重い口を開きながら少しずつレオが私に近付いてきて。
「僕は“大好き”ではありませんか?」
「えぇ、もう怒ってな⋯⋯は?」
当然謝罪がくると思っていただけに、言われた言葉に一瞬ポカンとする。
“大好きじゃない?何の話⋯って、まさかさっきアリスに大好きって伝えた事を言ってるの!?”
今絶対その話からじゃないでしょう!?と思わずムッとするものの、まるで捨てられた子犬のような表情でこちらを伺うレオを見て怒りが一気に萎む。
“あ、あざと可愛い⋯⋯っ”
計算でこの表情を作っているのか、それとも本気でこの表情をしているのかはわからないが、少なくとも私の中の『怒り』が削がれた事はよくわかった。
「⋯そうね、ちゃんとごめんなさい出来ない人は嫌いかもしれないわ」
「ッ!ご、ごめんなさい⋯」
“す、素直~~~っ!これが全部計算でもいいと思えちゃうのが怖いわね”
しゅん、と項垂れすぐ謝罪するレオに何故だか胸をくすぐられたような気になる。
散々振り回された仕返しとばかりに、私は弛みそうになる頬に力を入れて「それは何に対しての謝罪なのかしら」と、ツンとそう続けてみた。
するとレオはしょぼんとしながら⋯
「お仕置きと言いながらセリの嫌がる事をしようとしました⋯」
「そうね」
「あと非番の日はセリに隠れて付いて回ってて」
「そ⋯れは、知らなかった、わね⋯」
だから全部知っていたのか、と察し『つまり遠巻きに護衛してくれてたってことね』と精一杯ポジティブに受け止める。
「他には?」
「他⋯」
思い当たる事がないのか考え込むレオ。
そんなレオに、私は気になっていた事を聞く。
「ねぇ、どうしてあの夜会の日、私を追いかけてきてくれなかったの?」
「え?」
「手紙だって毎日あんなにくれていたのに、突然1通も来なくなるし⋯」
「それは⋯」
視線を自身の足元に落としたレオは、どこか苦しそうに胸元を握りながらポツポツと説明し始めた。
「夜会の日は、僕が調子に乗ったせいで嫌われたと思ったんです。も、もちろんあんなところでこんなに可愛いセリを1人になんかさせる訳にはいかないので、隠れながらですが側にはいましたよ」
“え、あの廊下のどこに隠れる場所があったの?”
なんて窓くらいしかない真っ直ぐな廊下を思い出す。
天井に貼り付くくらいしか隠れられそうにないのだけど⋯、なんて考え、今突き詰める事ではないなと芽生えた疑問をそっと閉じた。
“本当に天井に貼り付いていたとしてもそれは知りたくないし⋯”
と頭の奥で想像しかけて、これ以上考えないように頭を振る。
「でも、どうしても貴女の前には出ていけなくて」
「それはどうしてなのかしら」
「⋯その、もし面と向かって幻滅した、と⋯嫌いになった、と言われたらと思うと怖かったんです」
やっと知れたレオの本心に、その不安にきゅっと胸が締め付けられる。
「手紙をくれなくなったのも同じ理由なの?」
「手紙は、嫌いな人から届いてもすぐ燃やすじゃないですか」
「燃やすの!?」
「あり得ませんが、もし僕があの女から貰うことがあってもそのまますぐに燃やしますね」
「燃やすのは手紙よね?まさか本人を燃やしにいくんじゃないわよね?」
「あはは、セリってば」
「ねぇ!?“セリってば”の続きは何なの!?肯定なの、否定なの!?やっぱり知るの怖いからまだ教えないで!!」
しゅんとしていた顔を一瞬黒い微笑みに変えたレオは、またすぐにしょんぼり俯いた。
“っていうかやっぱり私がこの顔に弱いの知っててやってるんじゃ⋯”
と思ったが、言葉の続き同様考えるのは止めた。
人間知らなくていいこともある。
「僕なら、怒っている相手からの手紙なんて捨てますし、セリに捨てられる事を想像するととても送るなんて出来なくて⋯。あ、もちろんセリから貰った手紙は捨てませんよ!?セリから貰った手紙は全て僕の宝物なので」
真剣な声色で続けられたその言葉に少し顔が熱くなる。
ーーというか、それは。
「私も同じよ、レオからの手紙は大切にしてるわ」
「セリ⋯」
「だから、貰えなくって寂しかったんだから⋯」
「すみません、あぁ、どうしよう⋯」
小さく震えた声でそう告げられ、どういう意味かと彼の顔を覗くと、そこには真っ赤になったレオがいて。
「こんなに嬉しい言葉を貰えるなんて思ってなかったので、幸せです。もう死んでもいい⋯」
「やめて!?貴方が言うと本気に聞こえるから!!」
「本気かどうか、試してみますか?」
「ひぇっ」
スンッと真顔になったレオにザッと血の気が引く。
そんな私の様子を見て、たまらず吹き出したレオは。
「もちろん嘘ですよ、だって僕はセリの事が大好きですから」
“やっぱりちょっと拗ねてるわね⋯?”
なんて気付き、私からは苦笑が漏れた。
「私もよ、大好きだわ。アリスも好きだけど、レオに対しての好きは他の人に対する好きとは違うこと、忘れないでね?」
「セリ⋯っ!」
わかりやすいくらい破顔するレオに、なんだか自分もうれしくなる。
そしてすぐふっと顔に影が落ち、ゆっくりレオの顔が近付いてきて。
「⋯ダメ、これはお仕置きよ」
「えっ」
両手でむぎゅ、とレオの唇を塞いだ。
「っ、へ、へひ⋯?」
もごもごと必死な様子のレオに私は堪えきれず小さく吹き出す。
“レオの方が絶対に強いんだから、私の手くらい掴んで離させればいいのに”
そういえば突き飛ばした時も簡単に尻もちをついていた事を思い出し、そんな事すら相手が私ならば受け入れるのかとなんだか少し胸がくすぐられる。
「⋯っ、⋯?」
「ここじゃダメ。二人きりになれるとこに行くまでお預けなんだからね」
「ッ!!」
私なりの精一杯の仕返しをすると、少し不安そうにしていたレオが両腕を私の腰に回して。
「えっ、ひゃあ!?」
そのまま軽々と持ち上げられる。
「そんな可愛いお仕置きならいくらでも⋯と言いたいですが、セリが可愛すぎて結構キツイお仕置きですね」
「ふふ、お仕置きだもの、そうこなくっちゃ!」
「辛いので早速移動してもいいですか?」
なんて、先程までとは違った欲を孕み潤んだ灰色の瞳で射貫かれるように見つめられて。
そしてそんなレオに連れていかれるのは、もちろん王宮にあるレオの宿舎だった。
「ー⋯もう、キスしてもいいですか?」
少し熱の籠った吐息が私の頬を掠める。
たったそれだけなのに、レオにされていると思うとまるで熱に浮かされたようで。
じわりと痺れたような感覚に委ねながら、私はくすくすと笑った。
「どうしようかしら?」
しれっと言うと、お預けされた子犬のようにじっと見つめられて⋯
「もうっ、本当にあざといんだから」
腕をレオの頭に回し、そのままちゅ、と軽く口付けをする。
それが合図だったかのように、貪るような口付けがレオから与えられて⋯
“さ、さっきまで子犬だったのに⋯っ!?”
主導権をあっさり奪われ、ついでに酸素という酸素も奪うような深い口付けを必死で受け止めた。
「んっ、は⋯っ、はん⋯っ」
吐息と共に溢れた一筋の唾液すらも逃さないと言うように何度も角度を変えて重ねられる唇。
私を求めて深く絡められるレオの舌は、相変わらずとても熱くて。
その熱すらも私を喜ばせてくれた。
与えられる口付けに夢中になっていると、突然胸を揉まれる。
その感触があまりにも直接的で⋯
「ッ!?ちょ⋯っ、いつの間に脱がしたのよっ!!?」
というか、気付いたら私のドレスは完全に緩められ、上半身はすっかりもう脱がされていて。
「えっと、本当にあざといんだから、辺りですね」
「そんな序盤なのっ!?」
予想よりも早い段階から徐々に脱がされていた事に驚きを隠せない。
というか、あの時はまだ子犬っぽかったはずなのに既にしれっと脱がしにかかっていただなんて⋯
“ぜ、全然子犬じゃないじゃない⋯っ”
呑気に愛でていた自分が急に恥ずかしくなった。
「僕の事を思い出してくれているのは嬉しいんですが、どうか今は目の前の僕と向き合ってくれますか?」
「えっ、なんでレオの事を思い出してるってわかーーー⋯ッッ、ひゃん!」
話しながらレオはぢゅうっと強く首筋を吸う。
首にピリッとした痛みと、そして胸を揉みしだいていた手はカリカリと乳首を刺激するように指先で転がしていて。
「ゃ⋯っ!待ってレオ、それ⋯っ」
「お仕置きは終わったんですよね?」
「え⋯」
“言った。確かにお仕置きって言った⋯けれどもっ!”
満面の笑みのレオに、私の血の気が引く。
“この笑顔の時のレオは、私にとって良くない気がするわ⋯っ!?”
これから与えられるであろう全てを想像し、思わずぞわりと震える。
そんな私とは対照に、相変わらず“愉しそう”なレオはそっと私の耳元に唇を寄せて。
「ーーお仕置きの後は、もちろんご褒美の時間ですよね?」
と、囁くのだった。
0
あなたにおすすめの小説
完璧(変態)王子は悪役(天然)令嬢を今日も愛でたい
咲桜りおな
恋愛
オルプルート王国第一王子アルスト殿下の婚約者である公爵令嬢のティアナ・ローゼンは、自分の事を何故か初対面から溺愛してくる殿下が苦手。
見た目は完璧な美少年王子様なのに匂いをクンカクンカ嗅がれたり、ティアナの使用済み食器を欲しがったりと何だか変態ちっく!
殿下を好きだというピンク髪の男爵令嬢から恋のキューピッド役を頼まれてしまい、自分も殿下をお慕いしていたと気付くが時既に遅し。不本意ながらも婚約破棄を目指す事となってしまう。
※糖度甘め。イチャコラしております。
第一章は完結しております。只今第二章を更新中。
本作のスピンオフ作品「モブ令嬢はシスコン騎士様にロックオンされたようです~妹が悪役令嬢なんて困ります~」も公開しています。宜しければご一緒にどうぞ。
本作とスピンオフ作品の番外編集も別にUPしてます。
「小説家になろう」でも公開しています。
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
男として王宮に仕えていた私、正体がバレた瞬間、冷酷宰相が豹変して溺愛してきました
春夜夢
恋愛
貧乏伯爵家の令嬢である私は、家を救うために男装して王宮に潜り込んだ。
名を「レオン」と偽り、文官見習いとして働く毎日。
誰よりも厳しく私を鍛えたのは、氷の宰相と呼ばれる男――ジークフリード。
ある日、ひょんなことから女であることがバレてしまった瞬間、
あの冷酷な宰相が……私を押し倒して言った。
「ずっと我慢していた。君が女じゃないと、自分に言い聞かせてきた」
「……もう限界だ」
私は知らなかった。
宰相は、私の正体を“最初から”見抜いていて――
ずっと、ずっと、私を手に入れる機会を待っていたことを。
義兄に甘えまくっていたらいつの間にか執着されまくっていた話
よしゆき
恋愛
乙女ゲームのヒロインに意地悪をする攻略対象者のユリウスの義妹、マリナに転生した。大好きな推しであるユリウスと自分が結ばれることはない。ならば義妹として目一杯甘えまくって楽しもうと考えたのだが、気づけばユリウスにめちゃくちゃ執着されていた話。
「義兄に嫌われようとした行動が裏目に出て逆に執着されることになった話」のifストーリーですが繋がりはなにもありません。
【完結】溺愛?執着?転生悪役令嬢は皇太子から逃げ出したい~絶世の美女の悪役令嬢はオカメを被るが、独占しやすくて皇太子にとって好都合な模様~
うり北 うりこ@ざまされ2巻発売中
恋愛
平安のお姫様が悪役令嬢イザベルへと転生した。平安の記憶を思い出したとき、彼女は絶望することになる。
絶世の美女と言われた切れ長の細い目、ふっくらとした頬、豊かな黒髪……いわゆるオカメ顔ではなくなり、目鼻立ちがハッキリとし、ふくよかな頬はなくなり、金の髪がうねるというオニのような見た目(西洋美女)になっていたからだ。
今世での絶世の美女でも、美意識は平安。どうにか、この顔を見られない方法をイザベルは考え……、それは『オカメ』を装備することだった。
オカメ狂の悪役令嬢イザベルと、
婚約解消をしたくない溺愛・執着・イザベル至上主義の皇太子ルイスのオカメラブコメディー。
※執着溺愛皇太子と平安乙女のオカメな悪役令嬢とのラブコメです。
※主人公のイザベルの思考と話す言葉の口調が違います。分かりにくかったら、すみません。
※途中からダブルヒロインになります。
イラストはMasquer様に描いて頂きました。
お兄ちゃんは、ヒロイン様のモノ!!……だよね?
夕立悠理
恋愛
もうすぐ高校一年生になる朱里には、大好きな人がいる。義兄の小鳥遊優(たかなしゆう)だ。優くん、優くん、と呼んで、いつも後ろをついて回っていた。
けれど、楽しみにしていた高校に入学する日、思い出す。ここは、前世ではまっていた少女漫画の世界だと。ヒーローは、もちろん、かっこよくて、スポーツ万能な優。ヒロインは、朱里と同じく新入生だ。朱里は、二人の仲を邪魔する悪役だった。
思い出したのをきっかけに、朱里は優を好きでいるのをやめた。優くん呼びは、封印し、お兄ちゃんに。中学では一緒だった登下校も別々だ。だって、だって、愛しの「お兄ちゃん」は、ヒロイン様のものだから。
──それなのに。お兄ちゃん、ちょっと、距離近くない……?
※お兄ちゃんは、彼氏様!!……だよね? は二人がいちゃついてるだけです。
兄様達の愛が止まりません!
桜
恋愛
五歳の時、私と兄は父の兄である叔父に助けられた。
そう、私達の両親がニ歳の時事故で亡くなった途端、親類に屋敷を乗っ取られて、離れに閉じ込められた。
屋敷に勤めてくれていた者達はほぼ全員解雇され、一部残された者が密かに私達を庇ってくれていたのだ。
やがて、領内や屋敷周辺に魔物や魔獣被害が出だし、私と兄、そして唯一の保護をしてくれた侍女のみとなり、死の危険性があると心配した者が叔父に助けを求めてくれた。
無事に保護された私達は、叔父が全力で守るからと連れ出し、養子にしてくれたのだ。
叔父の家には二人の兄がいた。
そこで、私は思い出したんだ。双子の兄が時折話していた不思議な話と、何故か自分に映像に流れて来た不思議な世界を、そして、私は…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる