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イリダルルート
28.どうせお仕置きされるなら、先払いでお願いします
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「今日のレオは護衛じゃなくて訓練日だったわね」
気付けばレオが私の手帳にレオの予定を勝手に書き込んでいるのだが、まさか本当に活用する日がくるとは思っていなかった。
“ついでにレオの休みは全部デートの予定にされているのだけれど⋯”
まぁ、それも嫌ではないなと考え、思ったよりも順応している自分に少し笑ってしまう。
こんな時なのに、と思いつつ訓練所のドアから様子を窺うとすぐに私に気付いたレオが満面の笑みで走ってきて。
「セリ!僕に会いに来てくれるなんて嬉しいです」
「そう、レオが喜んでくれると私も嬉しいわ」
さっと手を取られたのでその手をしっかりと握る。
“最近ストレス感じてたからかしら、レオの手の温かさが心地良いわね⋯”
剣を握るからか、見た目よりもゴツゴツした手。
汗で少ししっとりしているが全然嫌ではなく、また力を入れたら私なんて簡単に怪我させられるであろうに壊れ物のようにそっと握られる手が、レオからの愛を実感させてくれる。
その全てが、とても心地良くささくれだった私の心をほわりと温かくしてくれてー⋯
「実はイリダル殿下の事を聞きたくてきたの」
「は?」
そして、他の男性の名前を出した瞬間に温かくなった心と体感温度が一気に氷点下になった。
「あ、えっとね、その、違うの。ちょっと気になることがあって」
「なるほど、最近僕よりもイリダル殿下と一緒にいる時間が長いせいで僕の愛を見失ったんですね」
「見失ってない、見失ってないわ!?レオこそ現実を見て!その⋯っ」
婚約者の訪問に休憩がてら様子を見ていたレオの同僚騎士達も、一気に雰囲気が変わった私達に驚き様子を窺っていて。
“こ、こんなに注目されてる中でこれを口にするのは恥ずかしい、恥ずかしいんだけれども⋯っ”
しかし、ここで会話の選択肢を間違えるとまたお仕置きか、もしくはお仕置きを強要されるというとんでもプレイに発展してしまう訳でー⋯
“女は度胸よ、なるようになれ⋯!”
ごくりと唾を呑み込んだ私は、睨むような勢いでレオと視線を合わせて。
「レオから愛されてると知ってるし、わ、私だってレオの事を愛してるから!!」
“だから変なスイッチ入れるのはやめて!”
そう全力で願いながらハッキリと断言した。
ひゅう、と見物していた周りの騎士達から口笛が聞こえ羞恥を刺激されるが今はレオの機嫌を取る方が大切だった私は必死にレオの様子を窺う。
瞳孔から光が失われ冷気を醸し出していたレオは、私の発言を一瞬きょとんと聞いていたのだがー⋯
「⋯はい、ありがとうございます」
ふわりと花が綻ぶように笑った。
そのレオの表情を見て、一先ずはお仕置きから脱せれたのだと安堵する。
“イリダル殿下の事を聞きたいけど、今なら聞けるかしら⋯?”
なんて次の言葉を発するタイミングを図っていた私の手を軽く引いたレオは気付けば私をお姫様抱っこして。
「へっ!?」
「ふふ、そろそろ休憩しようと思ってたんです。セリからの愛をもっと実感させてくれますよね?」
「実感⋯?」
にっこりと笑ったレオの瞳孔には、劣情が揺らめいていた。
“ーーーあ、ミスったわね⋯”
なんて気付いてももちろん遅く。
しれっと抱えられながら私はいつものレオの部屋に連れられていた。
ちなみに抵抗はしなかった。
抵抗したところで、しれっと言いくるめられるどころか何かしらのハードルが上がり、レオも興奮するだけだと身をもって学んでいたからだ。
「あ、レオ」
「どうかしましたか?」
ベッドに寝かされ、そっと私の服を弛めているレオに声をかける。
“終わった後だと疲れて寝ちゃって聞けないもの、どうせまた嫉妬されるなら先に聞く方がいいわ”
もし終わった後私が起きていられたとしても、他の男性の名前をまた出した時点でお仕置きという名の二回戦に入ることは安易に想像できた為、だったら初っぱなからやらかしてしまえ!と開き直った私はイリダル殿下の事を聞くことにした。
「イリダル殿下って、昔からあんなにヴァレリー殿下にべったりだったの?」
もし昔からなら、予言書とは関係なく『そういう距離感の兄弟』なのだろう。
“だけど、もし最近なら⋯”
知的だと聞いていたレフ様が突然人が変わったように豹変した事を思い出す。
“もし最近なら、予言書の力で感情のコントロールが出来ず理性が働かなくなってしまっている可能性があるー⋯”
これが本当に予言書の強制力のせいだとしたら。
“悪役令嬢である私か、常にダークサイドに片足突っ込んでるレオか、今まさに悪役令息に抜擢されかけているイリダル殿下の誰かが破滅するかもしれないわ”
だからこそ、イリダル殿下の変化は確かめなくてはならず、そしてヴァレリー殿下の護衛として近くでイリダル殿下も見ていたレオならそれがわかるだろう。
問題なのは、名前を聞いただけで体感温度を下げるレオから上手く情報が引き出せるかという事⋯だったのだが。
「そうですね、昔からヴァレリー殿下にべったりではありましたね」
「えっ、答えてくれるの!?」
「えっ、返答内容ではなくそっちが気になる感じですか!?」
さらりと教えてくれたレオに思わず驚いた。
「そ、そういう訳じゃないけど⋯その、さっきは名前を聞いただけでスンッてなってたから⋯」
「そのスンッというのは置いておいて。そんなの関係なくセリが一生愛し続ける唯一が僕だと皆の前で断言してくださったので、少しくらいならいいかな、と思いまして」
“なんだか過大になっている気がしなくもないけど⋯”
あながち間違いではないか、と考え直して頷いた。
「じゃあ、最近ブラコン度合いが更に過激になったとかはないかしら?」
「そう⋯ですね、どちらかと言えば逆にヴァレリー殿下の近くにあまり来なくなったかな、とは思いましたね」
「えっ、あれで!?」
「えぇ、あれで。」
社交教育で一緒にお茶をしている時もヴァレリー殿下がちらりと見えたらきゅるんきゅるんした笑顔で抱きついているイリダル殿下を思い出し唖然とする。
“あれで頻度が減ったとか⋯前はどんだけだったのよ!?”
ある意味王家の闇のようなものを感じ、なんだか肌寒くなった私はふるりと体を震わせー⋯
「って、え!?!?」
気付けば私は一糸纏わぬ姿になっていて。
「ちょ、へ、え!?」
「ふふ、考え事に夢中で堂々と体を見せつけているセリも大胆で素敵ですが、羞恥に頬を染めている姿も可愛いです」
「見せつけてなんかないわよ!?」
“気付かなかっただけなんですけどっ”という抗議も兼ねた主張は。
「ふふ、体はしっかりと期待してくれているみたいですね」
なんて嬉しそうにしながら私のナカにレオの指がぐぷりと挿入された事で最後まで口には出来なかった。
「ーーひ!」
突然だったにも関わらず、幾度となくレオと体を重ねたからか私のソコからは指の動きに合わせて水音を響かせながら愛液が溢れていて。
「そんなに締め付けられると指が持っていかれそうですね」
なんて楽しそうにレオが笑う。
優しげな眼差しと柔らかな微笑みを浮かべているくせに、その指は容赦なく私のナカをぐちゅぐちゅとかき混ぜた。
「ひゃーー、んんっ、はぁ⋯っん!」
抗えない快感が体を走り、嬌声が漏れる。
その声が恥ずかしく両手で口を押さえると、その押さえている手の上からレオがそっとキスしてきて。
「キスしたいです、ねぇ、その手をどけてくれますよね?」
「ーーぅ、んんっ」
促されるがままそっと手を外すとすかさず熱い口付けが落とされた。
ぬるりとすぐに入ってきたレオの舌に翻弄される。
絡め取られた自身の舌が求められるままレオの舌に精一杯応えると、それを誉めるようにやさしく胸を撫でられて。
「ひゃん!」
突然乳首を弾かれ体が跳ねる。
そんな私を楽しむように何度も弾かれた先端はしっかりと尖ってしまっていて。
「こんなに勃たせて、本当に可愛いです」
ふっと笑ったレオはそのまま右の乳首を口に含み、強く吸った。
「や、やぁ⋯っ!」
そのままちゅぱちゅぱと音を響かせながら舌で捏ねられる。
反対の乳首は強く指で捻られたかと思うと掠めるように優しく触れられて。
「んんっ、どっちもは⋯っ、ダメ⋯!」
両乳首にそれぞれ違った快感を刷り込まれ必死にそう懇願する。
そんな私を、本当に不思議そうに見てレオは。
「“どっちも”とは、胸とこれですか?」
しれっとそう聞き反り返ったレオの熱棒でそのまま一気に奥まで貫いた。
「ーーーッッ!」
「ん、凄く熱いです⋯」
突然の刺激ではくはくと口を動かすしか出来ない私に気付いたレオは、愛おしそうにそっと額に口付けを落とすが。
その慈しむような行動と反比例するかのように、容赦なく腰を揺さぶられる。
「ひ、ゃあ⋯っ!」
「気持ちいい、ですか?ねぇ、言って、セリ⋯?」
「き、もちい⋯、いから⋯っ!少し待っ⋯」
「良かった、なら、もっと気持ち良くなって?」
「ーーーぁああっ!」
ナカを抉るように何度も貫かれ一気に快感が体を巡り、ゾクゾクと敏感に快感を拾い続ける。
私は目の前が真っ白になったと思うほどパチパチと星を散らしレオから与えられるがまま感じてしまった。
「ーーあぁ、可愛い、絶対手離さないから忘れないで。一生僕のモノでいるか、一生僕をセリのモノにしてくださいね⋯」
それは呪いとも取れるような強い愛だった。
レオからの想いをぶつけられながら絶頂に導かれた私の体は、レオのソレをぎゅうぎゅうと搾り取るように締め付けて。
「ーーーんッ」
じわりとナカで広がり馴染む熱を感じ、そのままナカでレオの精が放たれた事をどこか意識の遠くで知る。
毎度の事ながら私はそのまま意識を手離すのだった。
気付けばレオが私の手帳にレオの予定を勝手に書き込んでいるのだが、まさか本当に活用する日がくるとは思っていなかった。
“ついでにレオの休みは全部デートの予定にされているのだけれど⋯”
まぁ、それも嫌ではないなと考え、思ったよりも順応している自分に少し笑ってしまう。
こんな時なのに、と思いつつ訓練所のドアから様子を窺うとすぐに私に気付いたレオが満面の笑みで走ってきて。
「セリ!僕に会いに来てくれるなんて嬉しいです」
「そう、レオが喜んでくれると私も嬉しいわ」
さっと手を取られたのでその手をしっかりと握る。
“最近ストレス感じてたからかしら、レオの手の温かさが心地良いわね⋯”
剣を握るからか、見た目よりもゴツゴツした手。
汗で少ししっとりしているが全然嫌ではなく、また力を入れたら私なんて簡単に怪我させられるであろうに壊れ物のようにそっと握られる手が、レオからの愛を実感させてくれる。
その全てが、とても心地良くささくれだった私の心をほわりと温かくしてくれてー⋯
「実はイリダル殿下の事を聞きたくてきたの」
「は?」
そして、他の男性の名前を出した瞬間に温かくなった心と体感温度が一気に氷点下になった。
「あ、えっとね、その、違うの。ちょっと気になることがあって」
「なるほど、最近僕よりもイリダル殿下と一緒にいる時間が長いせいで僕の愛を見失ったんですね」
「見失ってない、見失ってないわ!?レオこそ現実を見て!その⋯っ」
婚約者の訪問に休憩がてら様子を見ていたレオの同僚騎士達も、一気に雰囲気が変わった私達に驚き様子を窺っていて。
“こ、こんなに注目されてる中でこれを口にするのは恥ずかしい、恥ずかしいんだけれども⋯っ”
しかし、ここで会話の選択肢を間違えるとまたお仕置きか、もしくはお仕置きを強要されるというとんでもプレイに発展してしまう訳でー⋯
“女は度胸よ、なるようになれ⋯!”
ごくりと唾を呑み込んだ私は、睨むような勢いでレオと視線を合わせて。
「レオから愛されてると知ってるし、わ、私だってレオの事を愛してるから!!」
“だから変なスイッチ入れるのはやめて!”
そう全力で願いながらハッキリと断言した。
ひゅう、と見物していた周りの騎士達から口笛が聞こえ羞恥を刺激されるが今はレオの機嫌を取る方が大切だった私は必死にレオの様子を窺う。
瞳孔から光が失われ冷気を醸し出していたレオは、私の発言を一瞬きょとんと聞いていたのだがー⋯
「⋯はい、ありがとうございます」
ふわりと花が綻ぶように笑った。
そのレオの表情を見て、一先ずはお仕置きから脱せれたのだと安堵する。
“イリダル殿下の事を聞きたいけど、今なら聞けるかしら⋯?”
なんて次の言葉を発するタイミングを図っていた私の手を軽く引いたレオは気付けば私をお姫様抱っこして。
「へっ!?」
「ふふ、そろそろ休憩しようと思ってたんです。セリからの愛をもっと実感させてくれますよね?」
「実感⋯?」
にっこりと笑ったレオの瞳孔には、劣情が揺らめいていた。
“ーーーあ、ミスったわね⋯”
なんて気付いてももちろん遅く。
しれっと抱えられながら私はいつものレオの部屋に連れられていた。
ちなみに抵抗はしなかった。
抵抗したところで、しれっと言いくるめられるどころか何かしらのハードルが上がり、レオも興奮するだけだと身をもって学んでいたからだ。
「あ、レオ」
「どうかしましたか?」
ベッドに寝かされ、そっと私の服を弛めているレオに声をかける。
“終わった後だと疲れて寝ちゃって聞けないもの、どうせまた嫉妬されるなら先に聞く方がいいわ”
もし終わった後私が起きていられたとしても、他の男性の名前をまた出した時点でお仕置きという名の二回戦に入ることは安易に想像できた為、だったら初っぱなからやらかしてしまえ!と開き直った私はイリダル殿下の事を聞くことにした。
「イリダル殿下って、昔からあんなにヴァレリー殿下にべったりだったの?」
もし昔からなら、予言書とは関係なく『そういう距離感の兄弟』なのだろう。
“だけど、もし最近なら⋯”
知的だと聞いていたレフ様が突然人が変わったように豹変した事を思い出す。
“もし最近なら、予言書の力で感情のコントロールが出来ず理性が働かなくなってしまっている可能性があるー⋯”
これが本当に予言書の強制力のせいだとしたら。
“悪役令嬢である私か、常にダークサイドに片足突っ込んでるレオか、今まさに悪役令息に抜擢されかけているイリダル殿下の誰かが破滅するかもしれないわ”
だからこそ、イリダル殿下の変化は確かめなくてはならず、そしてヴァレリー殿下の護衛として近くでイリダル殿下も見ていたレオならそれがわかるだろう。
問題なのは、名前を聞いただけで体感温度を下げるレオから上手く情報が引き出せるかという事⋯だったのだが。
「そうですね、昔からヴァレリー殿下にべったりではありましたね」
「えっ、答えてくれるの!?」
「えっ、返答内容ではなくそっちが気になる感じですか!?」
さらりと教えてくれたレオに思わず驚いた。
「そ、そういう訳じゃないけど⋯その、さっきは名前を聞いただけでスンッてなってたから⋯」
「そのスンッというのは置いておいて。そんなの関係なくセリが一生愛し続ける唯一が僕だと皆の前で断言してくださったので、少しくらいならいいかな、と思いまして」
“なんだか過大になっている気がしなくもないけど⋯”
あながち間違いではないか、と考え直して頷いた。
「じゃあ、最近ブラコン度合いが更に過激になったとかはないかしら?」
「そう⋯ですね、どちらかと言えば逆にヴァレリー殿下の近くにあまり来なくなったかな、とは思いましたね」
「えっ、あれで!?」
「えぇ、あれで。」
社交教育で一緒にお茶をしている時もヴァレリー殿下がちらりと見えたらきゅるんきゅるんした笑顔で抱きついているイリダル殿下を思い出し唖然とする。
“あれで頻度が減ったとか⋯前はどんだけだったのよ!?”
ある意味王家の闇のようなものを感じ、なんだか肌寒くなった私はふるりと体を震わせー⋯
「って、え!?!?」
気付けば私は一糸纏わぬ姿になっていて。
「ちょ、へ、え!?」
「ふふ、考え事に夢中で堂々と体を見せつけているセリも大胆で素敵ですが、羞恥に頬を染めている姿も可愛いです」
「見せつけてなんかないわよ!?」
“気付かなかっただけなんですけどっ”という抗議も兼ねた主張は。
「ふふ、体はしっかりと期待してくれているみたいですね」
なんて嬉しそうにしながら私のナカにレオの指がぐぷりと挿入された事で最後まで口には出来なかった。
「ーーひ!」
突然だったにも関わらず、幾度となくレオと体を重ねたからか私のソコからは指の動きに合わせて水音を響かせながら愛液が溢れていて。
「そんなに締め付けられると指が持っていかれそうですね」
なんて楽しそうにレオが笑う。
優しげな眼差しと柔らかな微笑みを浮かべているくせに、その指は容赦なく私のナカをぐちゅぐちゅとかき混ぜた。
「ひゃーー、んんっ、はぁ⋯っん!」
抗えない快感が体を走り、嬌声が漏れる。
その声が恥ずかしく両手で口を押さえると、その押さえている手の上からレオがそっとキスしてきて。
「キスしたいです、ねぇ、その手をどけてくれますよね?」
「ーーぅ、んんっ」
促されるがままそっと手を外すとすかさず熱い口付けが落とされた。
ぬるりとすぐに入ってきたレオの舌に翻弄される。
絡め取られた自身の舌が求められるままレオの舌に精一杯応えると、それを誉めるようにやさしく胸を撫でられて。
「ひゃん!」
突然乳首を弾かれ体が跳ねる。
そんな私を楽しむように何度も弾かれた先端はしっかりと尖ってしまっていて。
「こんなに勃たせて、本当に可愛いです」
ふっと笑ったレオはそのまま右の乳首を口に含み、強く吸った。
「や、やぁ⋯っ!」
そのままちゅぱちゅぱと音を響かせながら舌で捏ねられる。
反対の乳首は強く指で捻られたかと思うと掠めるように優しく触れられて。
「んんっ、どっちもは⋯っ、ダメ⋯!」
両乳首にそれぞれ違った快感を刷り込まれ必死にそう懇願する。
そんな私を、本当に不思議そうに見てレオは。
「“どっちも”とは、胸とこれですか?」
しれっとそう聞き反り返ったレオの熱棒でそのまま一気に奥まで貫いた。
「ーーーッッ!」
「ん、凄く熱いです⋯」
突然の刺激ではくはくと口を動かすしか出来ない私に気付いたレオは、愛おしそうにそっと額に口付けを落とすが。
その慈しむような行動と反比例するかのように、容赦なく腰を揺さぶられる。
「ひ、ゃあ⋯っ!」
「気持ちいい、ですか?ねぇ、言って、セリ⋯?」
「き、もちい⋯、いから⋯っ!少し待っ⋯」
「良かった、なら、もっと気持ち良くなって?」
「ーーーぁああっ!」
ナカを抉るように何度も貫かれ一気に快感が体を巡り、ゾクゾクと敏感に快感を拾い続ける。
私は目の前が真っ白になったと思うほどパチパチと星を散らしレオから与えられるがまま感じてしまった。
「ーーあぁ、可愛い、絶対手離さないから忘れないで。一生僕のモノでいるか、一生僕をセリのモノにしてくださいね⋯」
それは呪いとも取れるような強い愛だった。
レオからの想いをぶつけられながら絶頂に導かれた私の体は、レオのソレをぎゅうぎゅうと搾り取るように締め付けて。
「ーーーんッ」
じわりとナカで広がり馴染む熱を感じ、そのままナカでレオの精が放たれた事をどこか意識の遠くで知る。
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