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イリダルルート
27.天然と養殖ってわからないものはわからない
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「は、なに?目の前でイチャつかれるこっちの身にもなってよね」
「!?い、イチャついてなんか⋯っ」
おりません!と反論しようとしたのだが、すかさずレオが抱きしめて来て言葉を呑み込む。
「あの、レオ⋯」
「はい、離れろと言われなかったので引っ付きました」
「十分遠回しに離れろって言われてるわよ!?」
“ひぃい、アリスはまるで嫉妬したような瞳で見てくるしイリダル殿下は死んだ魚みたいな瞳で見てるけど最早私達は写してないし⋯っ!”
段々カオスになる場に冷や汗をかく。
そんな私達を見ていたヴァレリー殿下が、そっとアリスを手招きした。
「ふふ、俺達も少しくらいいいんじゃない?」
「も、もうっ、ヴァレリーってば⋯」
嫉妬に歪んだような瞳をしていたアリスがころっと頬を染める。
応援していた二人の仲睦まじい姿に私の胸が少し熱くなった。
“ー⋯ま、まぁ私がしたのはレフ様の邪魔くらいなんですけどね⋯”
それでも微笑ましい気持ちで視線をそちらに投げていたのだがー⋯
「もうっ、お兄様ってば!」
「え」
ヴァレリー殿下のそばに行こうとしていたアリスをドンッと押し退け、頬を赤く染めたイリダル殿下が満面の笑みでヴァレリー殿下に飛び付いていた。
「あ⋯えっと、その、アリス大丈夫⋯?」
行く宛のなくなった腕を宙にさ迷わせたままのアリスに声をかけると、勢いよく振り向いたアリスが飛び付いてきて。
「うぅ、せ、セリ様ぁ⋯」
「は?抱きつきたいなら最後まで殿下の方に行ってよ、なんでここでセリにすがり付くわけ?邪魔」
「ちょ、レオ!?」
半泣きになったアリスを慰めていると今度はレオが後ろから抱き締めるように私を抱える。
前と後ろから抱きつかれ動けない私の目の前には、物凄くどや顔をしているイリダル殿下と、そんな殿下を物凄く優しい“お兄ちゃん”な表情で撫でているヴァレリー殿下がいて。
“えーっと、この状況何かしら⋯”
とりあえず今の私にわかるのは。
“イリダル殿下が、ヴァレリー殿下を大好きってことね⋯”
どことなく面倒くさ⋯ではなく、不穏な雰囲気を感じつつ私はただ抱きしめられるがままになっていた。
週に1から2回ほどのペースでアリスとの社交教育は続いていた。
流石ヒロイン⋯と思うくらいには彼女の潜在能力が高く、とてもいい生徒だしある意味順調ではあるのだが。
「ねぇ、お義姉様?このお茶の産地は?なんで今日はこれを選んだの?」
「イリダル殿下、本日ご用意したのはターツライ国の特産ですわ。この度王女様の輿入れが決まり外交も増えるとの事で親交を深めるべく選ばせていただきました」
スラスラと答えるアリスににこりと微笑み頷くと、ぱっとアリスが顔を綻ばす。
「へぇーえ、軽そうな頭なのにそれなりに考えてるんだ。でも、だったら輿入れ先のマリスン国の特産選ぶ方が良かったんじゃない?」
「なるほど、確かに⋯?」
しかしそんなふわりとした笑顔のアリスとは対照に、どことなく蔑みを含んだような笑顔のイリダル殿下は。
「こんなこともわかんないとか、先生が悪いんじゃないのー?」
「⋯申し訳ありませんでした、イリダル殿下」
「ひゃ!セリ様が頭を下げる必要は⋯っ」
ちらりと私を見てそうため息混じりに言ったのだった。
“社交は、相手の言葉の裏を読む事が最も重要。特に裏に潜む悪意にちゃんと気付けるか、そして躱せるかが大切で⋯”
チクチクつつくイリダル殿下の言葉は、不足しがちな『実践での悪意』を見抜く訓練には最適とは言えた。
“本当に社交訓練としてはある意味最高の環境と経験になるのは間違いないのだけれど⋯っ!”
「こ、小姑感⋯っ」
「は?」
「どうかなさいまして?」
「ううん。ただ扇を広げるのが早すぎてボクの言葉は拒否するつもりだったのかなって感じただけ」
「⋯まぁ、まさかそんな⋯」
“そんなこと、あるけどねっ!?”
まるで嫁いびりだと感じるほどに、些細な事にも過剰に指摘される。
しかも、それはアリスが対象というよりアリスを使って私ことセシリスに向けられているように感じていた。
“しかも何故か毎回参加してくるし⋯っ!”
ー⋯ただ、表だって何かされている訳でもない為どうすることも出来ず、かつ言われている内容は過敏ではあるが事実であり正論で。
それがまた私のストレスにもなっていた。
「ここまで毎回だと、流石に嫌がらせとしか思えないわね⋯」
“でも国母になるアリスの教育係なんだもの。私のような経験の少ない者が先生だとやはり不安にもなるってこと、よね⋯?”
なんて、私はイリダル殿下の小言を精一杯受け止める。
「せめてもう少し減るとありがたいんだけれど⋯」
その時の私が、予言書を手にしたのは本当に『なんとなく』だった。
なんとなく、せめて次に言われる内容のヒントだけでもあれば⋯と。
本当にそれくらいの軽い気持ちで、イリダル殿下が沢山書かれているページを探し、開く。
“『イリダルルート』やっぱりあるのよね”
「まぁ、もうアリスは婚約してるしイリダル殿下が執着してるのはヒロインというより兄であるヴァレリー殿下⋯だし⋯⋯、え?」
だから予言は関係ない。
時系列も違い、イリダルルートにある時期よりも“今”は大分進んでいて“ルート”が終わった未来に私達はいる。
ーーーはず、なのに。
「“悪役令嬢セシリスからの執拗なまでの言葉での嫌がらせ”⋯?」
イリダルルートでの予言に書かれていたのは、洗濯メイドであるヒロインの仕事に対してのいびりと思えるほどの細かい注意。
指一本触れず、ひたすら言葉だけで追い詰め疲弊させていく様が書かれていてーー⋯
「状況は違うけど、これってやってる事は今のイリダル殿下と同じ⋯?」
どことなく予言書の中の悪役である“私”と重なる事実に背筋がゾクリとした。
「確かめ⋯なきゃ⋯」
もしも予言書の強制力で、『ルート』の補正が入り今イリダルルートが始まったのだとしたら。
「悪役令息になったイリダル殿下が、ヴァレリー殿下の婚約者であるアリスを排除しようとしてるのかもしれないわ」
もちろんこの世界線で言えば私の婚約者はレオで、イリダルルートにあるようにイリダル殿下と婚約は結んでいない。
しかし私がイリダル殿下と婚約をしなかったせいでヒロインであるアリスと出会ったときには兄の婚約者になっていてー⋯
それをキッカケに、イリダル殿下が闇落ちし悪役令息になってしまったのだとしたら。
“また私のせいで⋯!”
レフ様という『前科』がある私は半ば確信を持って、レオの元に向かったのだった。
「!?い、イチャついてなんか⋯っ」
おりません!と反論しようとしたのだが、すかさずレオが抱きしめて来て言葉を呑み込む。
「あの、レオ⋯」
「はい、離れろと言われなかったので引っ付きました」
「十分遠回しに離れろって言われてるわよ!?」
“ひぃい、アリスはまるで嫉妬したような瞳で見てくるしイリダル殿下は死んだ魚みたいな瞳で見てるけど最早私達は写してないし⋯っ!”
段々カオスになる場に冷や汗をかく。
そんな私達を見ていたヴァレリー殿下が、そっとアリスを手招きした。
「ふふ、俺達も少しくらいいいんじゃない?」
「も、もうっ、ヴァレリーってば⋯」
嫉妬に歪んだような瞳をしていたアリスがころっと頬を染める。
応援していた二人の仲睦まじい姿に私の胸が少し熱くなった。
“ー⋯ま、まぁ私がしたのはレフ様の邪魔くらいなんですけどね⋯”
それでも微笑ましい気持ちで視線をそちらに投げていたのだがー⋯
「もうっ、お兄様ってば!」
「え」
ヴァレリー殿下のそばに行こうとしていたアリスをドンッと押し退け、頬を赤く染めたイリダル殿下が満面の笑みでヴァレリー殿下に飛び付いていた。
「あ⋯えっと、その、アリス大丈夫⋯?」
行く宛のなくなった腕を宙にさ迷わせたままのアリスに声をかけると、勢いよく振り向いたアリスが飛び付いてきて。
「うぅ、せ、セリ様ぁ⋯」
「は?抱きつきたいなら最後まで殿下の方に行ってよ、なんでここでセリにすがり付くわけ?邪魔」
「ちょ、レオ!?」
半泣きになったアリスを慰めていると今度はレオが後ろから抱き締めるように私を抱える。
前と後ろから抱きつかれ動けない私の目の前には、物凄くどや顔をしているイリダル殿下と、そんな殿下を物凄く優しい“お兄ちゃん”な表情で撫でているヴァレリー殿下がいて。
“えーっと、この状況何かしら⋯”
とりあえず今の私にわかるのは。
“イリダル殿下が、ヴァレリー殿下を大好きってことね⋯”
どことなく面倒くさ⋯ではなく、不穏な雰囲気を感じつつ私はただ抱きしめられるがままになっていた。
週に1から2回ほどのペースでアリスとの社交教育は続いていた。
流石ヒロイン⋯と思うくらいには彼女の潜在能力が高く、とてもいい生徒だしある意味順調ではあるのだが。
「ねぇ、お義姉様?このお茶の産地は?なんで今日はこれを選んだの?」
「イリダル殿下、本日ご用意したのはターツライ国の特産ですわ。この度王女様の輿入れが決まり外交も増えるとの事で親交を深めるべく選ばせていただきました」
スラスラと答えるアリスににこりと微笑み頷くと、ぱっとアリスが顔を綻ばす。
「へぇーえ、軽そうな頭なのにそれなりに考えてるんだ。でも、だったら輿入れ先のマリスン国の特産選ぶ方が良かったんじゃない?」
「なるほど、確かに⋯?」
しかしそんなふわりとした笑顔のアリスとは対照に、どことなく蔑みを含んだような笑顔のイリダル殿下は。
「こんなこともわかんないとか、先生が悪いんじゃないのー?」
「⋯申し訳ありませんでした、イリダル殿下」
「ひゃ!セリ様が頭を下げる必要は⋯っ」
ちらりと私を見てそうため息混じりに言ったのだった。
“社交は、相手の言葉の裏を読む事が最も重要。特に裏に潜む悪意にちゃんと気付けるか、そして躱せるかが大切で⋯”
チクチクつつくイリダル殿下の言葉は、不足しがちな『実践での悪意』を見抜く訓練には最適とは言えた。
“本当に社交訓練としてはある意味最高の環境と経験になるのは間違いないのだけれど⋯っ!”
「こ、小姑感⋯っ」
「は?」
「どうかなさいまして?」
「ううん。ただ扇を広げるのが早すぎてボクの言葉は拒否するつもりだったのかなって感じただけ」
「⋯まぁ、まさかそんな⋯」
“そんなこと、あるけどねっ!?”
まるで嫁いびりだと感じるほどに、些細な事にも過剰に指摘される。
しかも、それはアリスが対象というよりアリスを使って私ことセシリスに向けられているように感じていた。
“しかも何故か毎回参加してくるし⋯っ!”
ー⋯ただ、表だって何かされている訳でもない為どうすることも出来ず、かつ言われている内容は過敏ではあるが事実であり正論で。
それがまた私のストレスにもなっていた。
「ここまで毎回だと、流石に嫌がらせとしか思えないわね⋯」
“でも国母になるアリスの教育係なんだもの。私のような経験の少ない者が先生だとやはり不安にもなるってこと、よね⋯?”
なんて、私はイリダル殿下の小言を精一杯受け止める。
「せめてもう少し減るとありがたいんだけれど⋯」
その時の私が、予言書を手にしたのは本当に『なんとなく』だった。
なんとなく、せめて次に言われる内容のヒントだけでもあれば⋯と。
本当にそれくらいの軽い気持ちで、イリダル殿下が沢山書かれているページを探し、開く。
“『イリダルルート』やっぱりあるのよね”
「まぁ、もうアリスは婚約してるしイリダル殿下が執着してるのはヒロインというより兄であるヴァレリー殿下⋯だし⋯⋯、え?」
だから予言は関係ない。
時系列も違い、イリダルルートにある時期よりも“今”は大分進んでいて“ルート”が終わった未来に私達はいる。
ーーーはず、なのに。
「“悪役令嬢セシリスからの執拗なまでの言葉での嫌がらせ”⋯?」
イリダルルートでの予言に書かれていたのは、洗濯メイドであるヒロインの仕事に対してのいびりと思えるほどの細かい注意。
指一本触れず、ひたすら言葉だけで追い詰め疲弊させていく様が書かれていてーー⋯
「状況は違うけど、これってやってる事は今のイリダル殿下と同じ⋯?」
どことなく予言書の中の悪役である“私”と重なる事実に背筋がゾクリとした。
「確かめ⋯なきゃ⋯」
もしも予言書の強制力で、『ルート』の補正が入り今イリダルルートが始まったのだとしたら。
「悪役令息になったイリダル殿下が、ヴァレリー殿下の婚約者であるアリスを排除しようとしてるのかもしれないわ」
もちろんこの世界線で言えば私の婚約者はレオで、イリダルルートにあるようにイリダル殿下と婚約は結んでいない。
しかし私がイリダル殿下と婚約をしなかったせいでヒロインであるアリスと出会ったときには兄の婚約者になっていてー⋯
それをキッカケに、イリダル殿下が闇落ちし悪役令息になってしまったのだとしたら。
“また私のせいで⋯!”
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