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イリダルルート
26.ブラコンとは、ブラザーコレクションの事である
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妃教育と言っても色々あって。
元々ただのメイドであるアリスはマナーはもちろん、ダンスに歴史、外交など学ばなくてはならない事に溢れていた。
“その中で、私が担当するのはー⋯”
「わぁ、このお茶美味しいですねぇ!」
なんてにこにこ笑いかけてくるアリスに対し、扇をバサッと音をたてて広げる。
「えーっと、セリ様、それは⋯」
「これは、貴女とはお話したくありませんという意味ですわ」
「酷いっ!」
「酷いのは貴女です!!なんですかその隙ばかりの話題選びっ!」
『社交』
いわば、女の戦場である。
“後ろ盾のないアリスにはきっと厳しい戦いばかりになるわ、なら付け入る隙など与えないよう攻撃力増し増しで教えなくっちゃ⋯!”
「えぇ~?どこがダメでしたぁ?」
「そもそもそのお茶、どこのお茶かご存知?」
「えぇ!私のお気に入りのお店で買ったんですよ」
「そうね、庶民のお店のお茶、ね!付け込む隙しかないじゃない!」
「だって⋯美味しいし⋯」
「戦いだって言ってるでしょ!最高級ミスリルで貫きなさい!!」
どこか気の抜けたようなアリスに、持っていた扇を閉じたり開いたりしながら説教をしていた時だった。
「ごきげんよう、お義姉様」
どこか軽やかな声色で声をかけてきたのは、ヴァレリー殿下よりも濃い金髪と、殿下と同じモスグリーンの瞳を持ったこの国の第三王子であるイリダル・アストリッド殿下だった。
「イリダル殿下にご挨拶致します」
慌てて立ち上がりお辞儀をする。
私のその姿を見てアリスも真似するようにお辞儀をした。
「堅苦しいのはいいよぉ~!それよりボク、お義姉様とお話したかったんだぁ!」
ヴァレリー殿下より4つ年下のイリダル殿下は今年16歳のはずなのだが⋯
“かっ、可愛い⋯!!”
レオとは違い、まさに王道と言わんばかりの可愛さ。
下心など微塵も感じさせないその天使の笑顔は神々しさすら感じさせた。
「ー⋯というか、レオの可愛さってあざとさが強いというか下心100%だものね⋯」
「セリ様?」
「あっ、いえ、何でもないわ!」
これが天然の可愛さと養殖の可愛さか、なんて事を思わず考えてしまう。
「ねぇ、ボクもお茶会参加してもいーい?」
にこりと微笑みアリスに話しかけたイリダル殿下は、すぐに頷いたアリスにまた満面の笑みを向けて席についた。
それを見て間髪いれずドアへ進むアリスをパシンという扇の音で制する。
「どこに行かれるのかしら?」
「えっ?イリダル殿下の飲み物を用意しようと⋯」
「アリス、貴女は主催であってもうメイドじゃないのよ?」
人を使うことを覚える。
これは上に立つ人間に最も必要な事で、アリスに最も欠けているものだった。
だからこそ教育係としてこの指摘は必ずしなくてはいけないもの、だったのだが⋯
「⋯セシリス様、怖ぁい」
「へっ!?」
少し潤んだ瞳でイリダル殿下からそう非難され思わず怯む。
「お義姉様はボクの為に動こうとしてくれたのに⋯」
「そっ、それはそうなのですが⋯、ですかこれは必要な事で⋯」
「でも、こういうところもお義姉様のいいところなんじゃないの?そういうところがお兄様も好きなんだと思うんだけど無くしちゃっていーの?」
「え、えぇ⋯っ!?」
畳み掛けるようにそう続けられ、変な汗をかきそうだ。
“確かにそうかもしれないけれど、社交としては絶対NGなのよ⋯っ!でも殿下に言われると⋯”
これ以上反論するのは不敬だろうか、と内心頭を抱えた。
「じゃあ、今日は私がお持ちいたしますね!でも公式の場ではしないように気を付けます!」
「あ⋯えぇ、そうね」
そんな私達をじっと見ていたアリスは、にぱっと明るく言ってすぐに殿下の分のお茶を準備しに行く。
アリスに助け船を出されるなんて、と少し悔しい気持ちになりつつ優秀な生徒で、そして友達想いなところが嬉しくも感じた。
“ヒロインと悪役令嬢、配役なんかに負けずに仲良くなれて良かったー⋯”
破滅から、そして予言からも脱却したのだと実感し胸に温かいものが広がるようだ。
「ーーーーチッ」
そんな風に思わずしみじみしていた私の耳に聞こえたのは、その場に相応しくない舌打ちで。
“ーーえ、今の⋯まさかイリダル殿下?”
この場には私と殿下しかいない。
そしてもちろん自分じゃないとしたら必然的に該当者は一人しかいなくて。
思わず唖然と殿下へ視線を投げると、すぐにその視線に気付いたらしい殿下がきょとんと小首を傾げてきて。
“ーーー子猫ね!うん、聞き間違いだわ”
その可愛らしさから私はすぐにそう納得した、のだが。
「わぁ、わざわざありがとうお義姉様!」
すぐに戻ってきたアリスが殿下へお茶をいれる。
洗濯メイドだったとはいえ、流石王宮メイド。
慣れた手つきで、むしろ優雅にも見えて。
「上手いものね」
「ふふ、実はヴァレリーにも毎晩いれてるんですよっ」
「毎晩!?」
“それって毎晩夜を共にしてるのかしら!?”なんて連想し少し顔が赤くなった私の耳に聞こえたのは。
「へぇーえ」
天使の声色から数段低い、地を這うような声。
“⋯⋯⋯?”
「あっ、ねぇ!このお茶ってもしかしてお兄様がご用意してくれなやつなのっ?」
しかし次に聞こえてきた声はまた可愛らしく、やっぱり聞き間違いかしら?なんてー⋯
「いえ、これは私が市場で買ってきたんですよ」
「あー、そーなんだ」
“いえ、勘違いじゃないわね!?”
「あ、でもこのクッキーはヴァレリーが選んでくれたんですよ」
「わぁい!ボクの大好きなクッキーだぁ!ね、ちょっと持って帰ってもいーい?」
“やっぱり勘違いかしら!?”
アリスとの会話で上がり下がりする声色。
“というか、ヴァレリー殿下の話題の時は一際声が高いような⋯”と気付いた私は、確認するように更に耳を澄まして。
「では後程お包みいたしますね」
「わぁ!お義姉様ありがとう~っ!ボクのコレクションに加えなきゃ!」
「コレクション!?」
食べるんじゃないの!?と気付けば思いっきり会話に乱入してしまった。
「そうだよ~っ!ボクお兄様が大好きだから、いつかお兄様みたいになりたくてお兄様グッズをコレクションしてるの!」
「えっ、これ食べ物ですが⋯っ!?」
「は?ダメなの?」
「ッ」
急にピリッとした雰囲気に一瞬呑まれそうになる。
“可愛さについ惑わされてたけど、イリダル殿下って16歳、つまり私と2歳しか違わないじゃない!”
つまり思ったよりも大人ということで。
「美味しく食べれるタイミングでお召し上がりになられた方がヴァレリー殿下も喜ばれるかと思いますわ」
それでも一応進言だけはしておくか、と思ったのが間違いだったのだろう。
「は?お兄様が喜ぶことなんでアンタにわかんの?」
「え⋯」
どれが逆鱗に触れたのか、どうやら完全に怒らせてしまったと気付き焦る。
慌てて立ち上がり謝罪しようとした私に、そっと誰かが肩を触れてー⋯
「イリー、どうかしたの?」
「お兄様っ!」
「ヴァレリー殿下⋯っ!?」
「セリ、他の男の名前を呼ぶ前にまず僕の名前を呼んで貰えますか?」
颯爽と現れたのは、ヴァレリー殿下と護衛についているのであろうレオだった。
「今セシリス嬢が頭を下げようとしていたみたいだったけど?」
「えぇー?そんな事ないよ?」
「いえ、絶対セリに突っかかってましたね、詳しく教えていただけますか」
「れ、レオっ、いいから!レオは黙って仕事して!」
ご兄弟の会話に喧嘩腰で割り込もうとするレオを慌てて止める。
そんな私達を一瞥したイリダル殿下は、わざとらしいほど大きなため息を吐いた。
元々ただのメイドであるアリスはマナーはもちろん、ダンスに歴史、外交など学ばなくてはならない事に溢れていた。
“その中で、私が担当するのはー⋯”
「わぁ、このお茶美味しいですねぇ!」
なんてにこにこ笑いかけてくるアリスに対し、扇をバサッと音をたてて広げる。
「えーっと、セリ様、それは⋯」
「これは、貴女とはお話したくありませんという意味ですわ」
「酷いっ!」
「酷いのは貴女です!!なんですかその隙ばかりの話題選びっ!」
『社交』
いわば、女の戦場である。
“後ろ盾のないアリスにはきっと厳しい戦いばかりになるわ、なら付け入る隙など与えないよう攻撃力増し増しで教えなくっちゃ⋯!”
「えぇ~?どこがダメでしたぁ?」
「そもそもそのお茶、どこのお茶かご存知?」
「えぇ!私のお気に入りのお店で買ったんですよ」
「そうね、庶民のお店のお茶、ね!付け込む隙しかないじゃない!」
「だって⋯美味しいし⋯」
「戦いだって言ってるでしょ!最高級ミスリルで貫きなさい!!」
どこか気の抜けたようなアリスに、持っていた扇を閉じたり開いたりしながら説教をしていた時だった。
「ごきげんよう、お義姉様」
どこか軽やかな声色で声をかけてきたのは、ヴァレリー殿下よりも濃い金髪と、殿下と同じモスグリーンの瞳を持ったこの国の第三王子であるイリダル・アストリッド殿下だった。
「イリダル殿下にご挨拶致します」
慌てて立ち上がりお辞儀をする。
私のその姿を見てアリスも真似するようにお辞儀をした。
「堅苦しいのはいいよぉ~!それよりボク、お義姉様とお話したかったんだぁ!」
ヴァレリー殿下より4つ年下のイリダル殿下は今年16歳のはずなのだが⋯
“かっ、可愛い⋯!!”
レオとは違い、まさに王道と言わんばかりの可愛さ。
下心など微塵も感じさせないその天使の笑顔は神々しさすら感じさせた。
「ー⋯というか、レオの可愛さってあざとさが強いというか下心100%だものね⋯」
「セリ様?」
「あっ、いえ、何でもないわ!」
これが天然の可愛さと養殖の可愛さか、なんて事を思わず考えてしまう。
「ねぇ、ボクもお茶会参加してもいーい?」
にこりと微笑みアリスに話しかけたイリダル殿下は、すぐに頷いたアリスにまた満面の笑みを向けて席についた。
それを見て間髪いれずドアへ進むアリスをパシンという扇の音で制する。
「どこに行かれるのかしら?」
「えっ?イリダル殿下の飲み物を用意しようと⋯」
「アリス、貴女は主催であってもうメイドじゃないのよ?」
人を使うことを覚える。
これは上に立つ人間に最も必要な事で、アリスに最も欠けているものだった。
だからこそ教育係としてこの指摘は必ずしなくてはいけないもの、だったのだが⋯
「⋯セシリス様、怖ぁい」
「へっ!?」
少し潤んだ瞳でイリダル殿下からそう非難され思わず怯む。
「お義姉様はボクの為に動こうとしてくれたのに⋯」
「そっ、それはそうなのですが⋯、ですかこれは必要な事で⋯」
「でも、こういうところもお義姉様のいいところなんじゃないの?そういうところがお兄様も好きなんだと思うんだけど無くしちゃっていーの?」
「え、えぇ⋯っ!?」
畳み掛けるようにそう続けられ、変な汗をかきそうだ。
“確かにそうかもしれないけれど、社交としては絶対NGなのよ⋯っ!でも殿下に言われると⋯”
これ以上反論するのは不敬だろうか、と内心頭を抱えた。
「じゃあ、今日は私がお持ちいたしますね!でも公式の場ではしないように気を付けます!」
「あ⋯えぇ、そうね」
そんな私達をじっと見ていたアリスは、にぱっと明るく言ってすぐに殿下の分のお茶を準備しに行く。
アリスに助け船を出されるなんて、と少し悔しい気持ちになりつつ優秀な生徒で、そして友達想いなところが嬉しくも感じた。
“ヒロインと悪役令嬢、配役なんかに負けずに仲良くなれて良かったー⋯”
破滅から、そして予言からも脱却したのだと実感し胸に温かいものが広がるようだ。
「ーーーーチッ」
そんな風に思わずしみじみしていた私の耳に聞こえたのは、その場に相応しくない舌打ちで。
“ーーえ、今の⋯まさかイリダル殿下?”
この場には私と殿下しかいない。
そしてもちろん自分じゃないとしたら必然的に該当者は一人しかいなくて。
思わず唖然と殿下へ視線を投げると、すぐにその視線に気付いたらしい殿下がきょとんと小首を傾げてきて。
“ーーー子猫ね!うん、聞き間違いだわ”
その可愛らしさから私はすぐにそう納得した、のだが。
「わぁ、わざわざありがとうお義姉様!」
すぐに戻ってきたアリスが殿下へお茶をいれる。
洗濯メイドだったとはいえ、流石王宮メイド。
慣れた手つきで、むしろ優雅にも見えて。
「上手いものね」
「ふふ、実はヴァレリーにも毎晩いれてるんですよっ」
「毎晩!?」
“それって毎晩夜を共にしてるのかしら!?”なんて連想し少し顔が赤くなった私の耳に聞こえたのは。
「へぇーえ」
天使の声色から数段低い、地を這うような声。
“⋯⋯⋯?”
「あっ、ねぇ!このお茶ってもしかしてお兄様がご用意してくれなやつなのっ?」
しかし次に聞こえてきた声はまた可愛らしく、やっぱり聞き間違いかしら?なんてー⋯
「いえ、これは私が市場で買ってきたんですよ」
「あー、そーなんだ」
“いえ、勘違いじゃないわね!?”
「あ、でもこのクッキーはヴァレリーが選んでくれたんですよ」
「わぁい!ボクの大好きなクッキーだぁ!ね、ちょっと持って帰ってもいーい?」
“やっぱり勘違いかしら!?”
アリスとの会話で上がり下がりする声色。
“というか、ヴァレリー殿下の話題の時は一際声が高いような⋯”と気付いた私は、確認するように更に耳を澄まして。
「では後程お包みいたしますね」
「わぁ!お義姉様ありがとう~っ!ボクのコレクションに加えなきゃ!」
「コレクション!?」
食べるんじゃないの!?と気付けば思いっきり会話に乱入してしまった。
「そうだよ~っ!ボクお兄様が大好きだから、いつかお兄様みたいになりたくてお兄様グッズをコレクションしてるの!」
「えっ、これ食べ物ですが⋯っ!?」
「は?ダメなの?」
「ッ」
急にピリッとした雰囲気に一瞬呑まれそうになる。
“可愛さについ惑わされてたけど、イリダル殿下って16歳、つまり私と2歳しか違わないじゃない!”
つまり思ったよりも大人ということで。
「美味しく食べれるタイミングでお召し上がりになられた方がヴァレリー殿下も喜ばれるかと思いますわ」
それでも一応進言だけはしておくか、と思ったのが間違いだったのだろう。
「は?お兄様が喜ぶことなんでアンタにわかんの?」
「え⋯」
どれが逆鱗に触れたのか、どうやら完全に怒らせてしまったと気付き焦る。
慌てて立ち上がり謝罪しようとした私に、そっと誰かが肩を触れてー⋯
「イリー、どうかしたの?」
「お兄様っ!」
「ヴァレリー殿下⋯っ!?」
「セリ、他の男の名前を呼ぶ前にまず僕の名前を呼んで貰えますか?」
颯爽と現れたのは、ヴァレリー殿下と護衛についているのであろうレオだった。
「今セシリス嬢が頭を下げようとしていたみたいだったけど?」
「えぇー?そんな事ないよ?」
「いえ、絶対セリに突っかかってましたね、詳しく教えていただけますか」
「れ、レオっ、いいから!レオは黙って仕事して!」
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