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イリダルルート
30.駆け落ちが最終手段であって、それは最終手段ではありません
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投獄先は2種類ある。
罪人が投獄される地下監獄は、部屋というより完全な檻で無機質。
そこにいるだけでしんどくなるようなそんな場所。
そしてもう1種類は、貴族裁判と呼ばれる裁判にかけられ、罪が決められるまで待機しておく牢屋になる、のだがー⋯
「いや、豪華すぎでは?」
そこは牢屋というより警備が厳重な“部屋”だった。
公爵家の娘だからか、それとも王太子妃の教育係という立場だからなのか。
侍女こそいないもののそこはどう見ても客室。
それも王城の客室でどう考えても監獄とは思えない。
「とはいえ、扉の外には騎士が見張っていて出れる訳じゃないんだけどね⋯」
私を守る為じゃなく、私を出さない為の騎士。
当たり前なその事実は少し私の心を沈ませる。
“レオが騎士という職業だからかしら、騎士が敵って考えたらちょっと凹むわね”
沈んだ気持ちを浮上させようと部屋を見渡す。
シンプルというよりゴテゴテに近いこの部屋は、ベッドもソファもありぶっちゃけ余裕で住めるのだが、出入口は騎士が見張っているその扉1つでやはりここは『檻』なのだと実感させられた。
「あとは窓が1つね」
ここが4階だからか窓には鍵や柵などはなく小さなベランダにも出れる仕様になっていて。
「景色もいいわね、本当に投獄されてるのかしら」
なんて不可思議にすら思う。
せっかくだからとベランダに出てみたまでは良かったのだがー⋯
「⋯ん?ここの景色、この高さって⋯」
“れ、レオンルートで悪役令嬢が飛び降りたベランダに似てないかしらっ!?”
あのスチルは、飛び降りる悪役令嬢ではなく抱き合うヒロインとレオにスポットが当たっていた為あまり詳細にはわからず『ここ』が『そこ』とは限らないものの気になってしまったのは確かで。
「なんだか怖いから近付かないようにしましょう」
そうそそくさとベランダから部屋に戻り、窓を閉めーーー
「きゃ⋯⋯⋯んごんぐぐ」
「ダメですよ、大きな声を出したら見られてしまいますからね」
ベランダに出た時は居なかったはずのレオが、何故か目の前にいた。
指先を口元に当て、「しーっ」とされた私はこくこくと頷く。
押さえられていた口元から手を外された私は、小声だが全力で抗議した。
「なっんでここにいるの!?」
「セリのいるところに僕がいる、それだけです」
「というかここにどうやって⋯」
「窓づたいに移動しました」
「ひぇっ」
窓伝ってくるって、どういうこと!?と思わず頭を抱える。
スチルで見たからとはいえ、私なんて高さが怖くてベランダには近付かないと決めたばかりだというのに。
軽く頭痛を感じ思わず額を手で押さえると心配そうにレオが覗き込んできて。
「大丈夫ですか?痛むのでしょうか?」
「いえ、ちょっとこれからが不安になっただけ⋯」
そう言って小さくため息を吐いた。
“ここにレオがいるのを見られたらまずいわ、厚待遇とはいえ一応私は投獄された身ですもの。でもまたこの高さの窓を伝ってレオを帰らせるのは不安だし⋯”
というか、そもそも。
“帰ってくれるかしら⋯?”
罪人となってしまった私に会いに平然とここまで来ちゃうような人だ。
下手したらこの部屋に一緒に住むとか言い出すのでは、と不安になる。
“いつまでこの部屋にいることになるかはわからないけれど、少なくともその間ここにレオが住むとか言い出したら⋯”
ここにレオがいるとバレる可能性も高くなるし、殿下の護衛の仕事をどうするのかとかも気になるし。
あと絶対抱き潰されて私の体力もかすんかすんになるー⋯
色々想像し思わずぶるりと体が震えた。
「レオ、あの⋯、会いに来てくれたのはとても嬉しいんだけれどね。レオはいつまでここにいる気かしら?」
「流石に長時間ここにはいれませんね、宿舎にいないのがバレたら絶対ここ一番に探されますし、そうしたら忍び込んだのがバレてしまいますから」
「そ、そうよね!?」
想像した不安点があっさりと否定され少し安堵した私に重ねられた言葉は。
「ですので、僕と駆け落ちしましょう」
「は?」
さぁさぁと言わんばかりに腰に腕を回された私は、促されるようにベランダに立って。
「待って、待って待って待って!?まさか飛び降りる気じゃないわよね!?」
「ここから飛び降りたら怪我では済まなー⋯え、もしかして僕と心中したいって事ですか?」
「言ってない、言ってないわよ!?」
「死んで愛を完結させる⋯悪くないですね」
「悪いわよ!!」
どこか恍惚とした表情になるレオを見て冷や汗をかく。
“ま、まさか本気じゃないわよね!?”
ザァッと青ざめた私だったのだが、しれっとこちらに向き直ったレオは。
「ーーま、それは最終手段で。僕、セリとの子供欲しいですし」
「そ、そうね、その最終手段を使わなくていいよにしなくちゃね、うん」
最終手段として候補に残っているのは恐ろしいものの、今目の前の危機は去ったようで安心するが。
「とりあえず、ここから脱出しましょう」
そのまま腰を押さえていたレオの腕に力が入った。
「だ、脱出って⋯!?」
「とりあえず隣の部屋に飛び移るというのを繰り返して、僕が入ってきた部屋から廊下に出てそのまま王城を出ます」
「その後は?」
「そして国からも出ます」
「そ、その後は!?」
「沢山の子供と幸せに暮らしましょう」
「それほぼ無計画よね!?」
思わずツッコむと、しょぼんと子犬みたいな顔をしたレオが小首を傾げてきて。
“だからあざといーーー!あざと可愛いーーー!!”
くっ、と思わず視線を外した。
“イリダル殿下のきゅるんとした可愛さもいいけど、やっぱりこのレオの表情が私に刺さるのよね⋯、確実に計算だけど”
まぁ、計算と言えばイリダル殿下も計算よね?とふと考えた私はそういえばとあることを思い出した。
「ーーレオ、私が叩き落としたお茶に、毒って入っていたのかしら?」
そもそも予言書に書かれていたその毒殺の日が、先日のお茶会でなかったのなら毒は出ない。
つまり、本当に私は王族であるイリダル殿下を無意味に叩いただけという犯罪を犯したことになる。
“でも、もし毒が入っていたのならー⋯”
毒から殿下を助けたかったという、『叩いた理由』が出来たなら。
そしてその毒を私が用意したのではないと証明出来たならー⋯
「⋯毒は、出ました」
「それは、一口で致死するほどの強い毒?」
「はい」
毒が出た。
その事実は、私が殿下に手をあげたという罪の他に『暗殺を目論んだ』という罪状が付け加えられるという事を意味して。
“⋯あ、だからこそここから連れ出そうとしてくれたのかしら”
毒を用意したのが殿下本人だということは間違いない。
だが、それを証明出来なければ私は暗殺を目論んだ罪人にされてしまう。
そしてその罪が貴族裁判で決定されてしまえば、処刑されるだろう事は目に見えていて。
「貴族裁判はいつになるのかしら?」
「5日後です」
「随分早いのね!?」
それまでに決定的な証拠がなければ私は処刑。
というか、相手が王族である事を鑑みると、逆に私が“した”という証拠を作られかねない。
「だから、駆け落ち?」
「⋯⋯⋯。」
答えないレオが、まさに“答え”だった。
既に何かしらの証拠が作られて、私の処刑が決まったようなものだから全てを捨てて逃げることを選んでくれたのだと知る。
“レオにそこまで愛される価値、私にあるのかしら?”
思わずそんなことを考えてしまうが、それを口にするべきではないと小さく頭を左右に振った。
“レオの気持ちを疑うなんてダメだわ。私がするべきなのは、レオに愛される私でいることよ”
そして、レオに愛される私とは。
「私は堂々と貴方の妻になりたいわ」
「だったら今すぐ結婚しましょう、それがいいですね。だから駆け落⋯」
「でも、駆け落ちはしない。もちろん私は毒なんて用意してないし暗殺なんて考えたこともないの」
「ですが相手は⋯っ」
「どれだけ証拠を作られたとしても、“本物”には敵わないはずよ」
「本物⋯?」
この国の第三王子であるイリダル殿下なら、毒を用意するルートなんていくらでもあるだろう。
そう、“今の世界線”ならば。
ーーーでも。
“本来の、『イリダルルート』で毒を用意したのは悪役令嬢セシリスだわ”
同じルートで毒を用意したという証拠はないが、幾度となく実感させられた予言書の強制力が働いたのだとしたならば、イリダルルートでセシリスが入手したのと同じところから毒を買っている可能性は高いと思った。
そして『セシリス』が毒を入手出来る先なんて限られている。
“もし、私が毒を用意したいと思ったときに頼るなら⋯”
「レオ、調べて欲しい人がいるの」
罪人が投獄される地下監獄は、部屋というより完全な檻で無機質。
そこにいるだけでしんどくなるようなそんな場所。
そしてもう1種類は、貴族裁判と呼ばれる裁判にかけられ、罪が決められるまで待機しておく牢屋になる、のだがー⋯
「いや、豪華すぎでは?」
そこは牢屋というより警備が厳重な“部屋”だった。
公爵家の娘だからか、それとも王太子妃の教育係という立場だからなのか。
侍女こそいないもののそこはどう見ても客室。
それも王城の客室でどう考えても監獄とは思えない。
「とはいえ、扉の外には騎士が見張っていて出れる訳じゃないんだけどね⋯」
私を守る為じゃなく、私を出さない為の騎士。
当たり前なその事実は少し私の心を沈ませる。
“レオが騎士という職業だからかしら、騎士が敵って考えたらちょっと凹むわね”
沈んだ気持ちを浮上させようと部屋を見渡す。
シンプルというよりゴテゴテに近いこの部屋は、ベッドもソファもありぶっちゃけ余裕で住めるのだが、出入口は騎士が見張っているその扉1つでやはりここは『檻』なのだと実感させられた。
「あとは窓が1つね」
ここが4階だからか窓には鍵や柵などはなく小さなベランダにも出れる仕様になっていて。
「景色もいいわね、本当に投獄されてるのかしら」
なんて不可思議にすら思う。
せっかくだからとベランダに出てみたまでは良かったのだがー⋯
「⋯ん?ここの景色、この高さって⋯」
“れ、レオンルートで悪役令嬢が飛び降りたベランダに似てないかしらっ!?”
あのスチルは、飛び降りる悪役令嬢ではなく抱き合うヒロインとレオにスポットが当たっていた為あまり詳細にはわからず『ここ』が『そこ』とは限らないものの気になってしまったのは確かで。
「なんだか怖いから近付かないようにしましょう」
そうそそくさとベランダから部屋に戻り、窓を閉めーーー
「きゃ⋯⋯⋯んごんぐぐ」
「ダメですよ、大きな声を出したら見られてしまいますからね」
ベランダに出た時は居なかったはずのレオが、何故か目の前にいた。
指先を口元に当て、「しーっ」とされた私はこくこくと頷く。
押さえられていた口元から手を外された私は、小声だが全力で抗議した。
「なっんでここにいるの!?」
「セリのいるところに僕がいる、それだけです」
「というかここにどうやって⋯」
「窓づたいに移動しました」
「ひぇっ」
窓伝ってくるって、どういうこと!?と思わず頭を抱える。
スチルで見たからとはいえ、私なんて高さが怖くてベランダには近付かないと決めたばかりだというのに。
軽く頭痛を感じ思わず額を手で押さえると心配そうにレオが覗き込んできて。
「大丈夫ですか?痛むのでしょうか?」
「いえ、ちょっとこれからが不安になっただけ⋯」
そう言って小さくため息を吐いた。
“ここにレオがいるのを見られたらまずいわ、厚待遇とはいえ一応私は投獄された身ですもの。でもまたこの高さの窓を伝ってレオを帰らせるのは不安だし⋯”
というか、そもそも。
“帰ってくれるかしら⋯?”
罪人となってしまった私に会いに平然とここまで来ちゃうような人だ。
下手したらこの部屋に一緒に住むとか言い出すのでは、と不安になる。
“いつまでこの部屋にいることになるかはわからないけれど、少なくともその間ここにレオが住むとか言い出したら⋯”
ここにレオがいるとバレる可能性も高くなるし、殿下の護衛の仕事をどうするのかとかも気になるし。
あと絶対抱き潰されて私の体力もかすんかすんになるー⋯
色々想像し思わずぶるりと体が震えた。
「レオ、あの⋯、会いに来てくれたのはとても嬉しいんだけれどね。レオはいつまでここにいる気かしら?」
「流石に長時間ここにはいれませんね、宿舎にいないのがバレたら絶対ここ一番に探されますし、そうしたら忍び込んだのがバレてしまいますから」
「そ、そうよね!?」
想像した不安点があっさりと否定され少し安堵した私に重ねられた言葉は。
「ですので、僕と駆け落ちしましょう」
「は?」
さぁさぁと言わんばかりに腰に腕を回された私は、促されるようにベランダに立って。
「待って、待って待って待って!?まさか飛び降りる気じゃないわよね!?」
「ここから飛び降りたら怪我では済まなー⋯え、もしかして僕と心中したいって事ですか?」
「言ってない、言ってないわよ!?」
「死んで愛を完結させる⋯悪くないですね」
「悪いわよ!!」
どこか恍惚とした表情になるレオを見て冷や汗をかく。
“ま、まさか本気じゃないわよね!?”
ザァッと青ざめた私だったのだが、しれっとこちらに向き直ったレオは。
「ーーま、それは最終手段で。僕、セリとの子供欲しいですし」
「そ、そうね、その最終手段を使わなくていいよにしなくちゃね、うん」
最終手段として候補に残っているのは恐ろしいものの、今目の前の危機は去ったようで安心するが。
「とりあえず、ここから脱出しましょう」
そのまま腰を押さえていたレオの腕に力が入った。
「だ、脱出って⋯!?」
「とりあえず隣の部屋に飛び移るというのを繰り返して、僕が入ってきた部屋から廊下に出てそのまま王城を出ます」
「その後は?」
「そして国からも出ます」
「そ、その後は!?」
「沢山の子供と幸せに暮らしましょう」
「それほぼ無計画よね!?」
思わずツッコむと、しょぼんと子犬みたいな顔をしたレオが小首を傾げてきて。
“だからあざといーーー!あざと可愛いーーー!!”
くっ、と思わず視線を外した。
“イリダル殿下のきゅるんとした可愛さもいいけど、やっぱりこのレオの表情が私に刺さるのよね⋯、確実に計算だけど”
まぁ、計算と言えばイリダル殿下も計算よね?とふと考えた私はそういえばとあることを思い出した。
「ーーレオ、私が叩き落としたお茶に、毒って入っていたのかしら?」
そもそも予言書に書かれていたその毒殺の日が、先日のお茶会でなかったのなら毒は出ない。
つまり、本当に私は王族であるイリダル殿下を無意味に叩いただけという犯罪を犯したことになる。
“でも、もし毒が入っていたのならー⋯”
毒から殿下を助けたかったという、『叩いた理由』が出来たなら。
そしてその毒を私が用意したのではないと証明出来たならー⋯
「⋯毒は、出ました」
「それは、一口で致死するほどの強い毒?」
「はい」
毒が出た。
その事実は、私が殿下に手をあげたという罪の他に『暗殺を目論んだ』という罪状が付け加えられるという事を意味して。
“⋯あ、だからこそここから連れ出そうとしてくれたのかしら”
毒を用意したのが殿下本人だということは間違いない。
だが、それを証明出来なければ私は暗殺を目論んだ罪人にされてしまう。
そしてその罪が貴族裁判で決定されてしまえば、処刑されるだろう事は目に見えていて。
「貴族裁判はいつになるのかしら?」
「5日後です」
「随分早いのね!?」
それまでに決定的な証拠がなければ私は処刑。
というか、相手が王族である事を鑑みると、逆に私が“した”という証拠を作られかねない。
「だから、駆け落ち?」
「⋯⋯⋯。」
答えないレオが、まさに“答え”だった。
既に何かしらの証拠が作られて、私の処刑が決まったようなものだから全てを捨てて逃げることを選んでくれたのだと知る。
“レオにそこまで愛される価値、私にあるのかしら?”
思わずそんなことを考えてしまうが、それを口にするべきではないと小さく頭を左右に振った。
“レオの気持ちを疑うなんてダメだわ。私がするべきなのは、レオに愛される私でいることよ”
そして、レオに愛される私とは。
「私は堂々と貴方の妻になりたいわ」
「だったら今すぐ結婚しましょう、それがいいですね。だから駆け落⋯」
「でも、駆け落ちはしない。もちろん私は毒なんて用意してないし暗殺なんて考えたこともないの」
「ですが相手は⋯っ」
「どれだけ証拠を作られたとしても、“本物”には敵わないはずよ」
「本物⋯?」
この国の第三王子であるイリダル殿下なら、毒を用意するルートなんていくらでもあるだろう。
そう、“今の世界線”ならば。
ーーーでも。
“本来の、『イリダルルート』で毒を用意したのは悪役令嬢セシリスだわ”
同じルートで毒を用意したという証拠はないが、幾度となく実感させられた予言書の強制力が働いたのだとしたならば、イリダルルートでセシリスが入手したのと同じところから毒を買っている可能性は高いと思った。
そして『セシリス』が毒を入手出来る先なんて限られている。
“もし、私が毒を用意したいと思ったときに頼るなら⋯”
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追記:ヒーローが物凄く気持ち悪いです。
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