恋愛審査員〜俺達の恋は何点ですか?私達の愛は何点ですか?〜

がーりっくとーすと

文字の大きさ
3 / 7

3話 「高校2年生編(3)」

しおりを挟む
高校2年生。初日。204の教室。

始業式後。



担任が、決まりました。
もう見た目から厳しい先生に決まりました。

去年のテストでカンニングを疑ってきた先生に決まりました。

俺はカンニングなんかしてないんですよ!

なんかね、斜め前の方でね、消しゴムを落としちゃった女の子がいてね、その子が手を上げて先生にとってもらうかためらってるときにね、隣の席の男子が手を上げて先生を呼んでたんですよ。

もうそんなの見せられたら見るに決まってんじゃん!

テストの答えなんて見てないんだって!


とにかく因縁の先生が担任になりました。

「担任の川上です。一年間よろしく。それじゃ出席番号順にひとりひとり自己紹介してもらおうかな。」


「え~いきなり~」「待って何話せばいいの~」「好きな食べ物とか言えばいいの??」「部活とかでいいんじゃない~?」


クラスがざわざわし始める
そんなに大きな声でガヤを入れることができるなら、自己紹介くらい余裕だろ(笑)



「先生!自己紹介ってことは好きな子とか発表しちゃってもいいんですか???」


おい、蒼汰!アホなこと言ってんじゃねえ!
悪目立ちはするな!


「じゃあ俺と山登は好きな子発表します!」

「俺を巻き込むなボケ!!!」


ハハハハハ(笑)ハハハハハ(笑)…


笑いが起こる

笑いが起こってしまう

注目されてしまう


静かに過ごしたいのに…
目立ったら人間観察しづらくなるんだから!


『あの二人面白いな(笑)』
『だよね(笑)息ピッタリ。』
『このクラスのボケ役とツッコミ役は決まりだな!』
『そうだね!』


この会話が見れるならオールオッケー!
むしろ蒼汰ナイス!よくぞ、この二人の笑顔を引き出してくれた!


齋藤君も佐々木さんも良い人すぎる。


『でも、自己紹介何話す?』
『あ、私は…、うーんどうしよ!』
『俺は、まあ部活と…、えっと…』
『あ、次、齋藤君の番だよ、』
『え、もう俺の番?』

さっきよりも会話が自然になってる。
距離の縮まり方が、絶妙。


『齋藤湊です。野球部です。好きな食べ物は…ラーメンです。一年間よろしくお願いします!』



『ふー、終わった。次ファイト。』
『ありがとう、』



『佐々木瑞穂です。えっと、部活は吹奏楽部です。あとは…』

『好きな食べ物とかでいいんじゃない?』

『好きな食べ物は、、ラーメンです』
『え、』

『一年間よろしくお願いします!』


『助けてくれて、ありがとう。』
『え、ラーメン好きなの?』
『いや、なんというか、それしか思い浮かばなかった。齋藤君が言ってたから』
『え、//』
『あ、いや、そうゆうことじゃなくて//』
『いや、わかってるわかってる//』


おい、最高じゃねえか!
なんだこの二人の進展具合は、
ほんとにお似合いすぎるよ、


「おい、齋藤と佐々木、しゃべるなよ~。」


『ごめんなさい!』『ごめんなさい。』

『注意されちゃったな』
『だね。』


たまらん。
二人で喋ってて一緒に怒られる件…
一生に一度はやってみたいってくらい、素晴らしい


「南蒼汰です!サッカー部です!好きな子は…内緒です!最高のクラスにしたいです!一年間よろしく!」

この二人の未来を想像するだけで楽しいよ、
これからどんな感じになっちゃうんだろう、
もうはやく…

「おい、山登の番だぞ?」
「え、もう俺?」
「お前ちゃんと俺の自己紹介聞いてたか?」
「いや、全然聞いてなかったわ。」
「聞いとけよ!」
「え、じゃあ好きな子とか言ったのか?、お前の気になってる子って…」
「おい、言うな言うな!!!」


ハハハハハ(笑)


このクラスのツボ浅すぎるって!
俺らの会話全部笑ってくれるじゃん!


「あ、守田山登です。帰宅部です。好きな食べ物はラーメンです、あっ、」

やらかした!
齋藤君と佐々木さんにつられてラーメンとか言ってしまった!
え、どうしよ、どうしよ、
もういいや、

「南蒼汰の気になってる人は…」
「おい、バカ!やめろ!」
「1組の~…」
「いや、1組じゃねえよ!」
「ってことは、いるってことですか~??」
「うわ、やられた!おいまじでやめろよ!」


「って感じのやりとりを蒼汰とはしています。このクラスでも楽しくできたらなって思います。一年間よろしくお願いします。」


少々目立ち過ぎました。
反省です。



「じゃあ今日はここまでだな。明日から授業始まるからちゃんと準備しとけよ~。」


終わった終わった、
さあ、出会った初日の齋藤君と佐々木さんをしっかり見納めておこう

あれ?齋藤君がスマホを持ってソワソワしてる?


『あのさ、佐々木さん、もしよかったら俺と…』
「クラスの連絡グループ作ろうぜ!」

おい、蒼汰!タイミング悪すぎる!

『あ、ごめん、なんだった?』
『いや、やっぱりなんでもない、』

おい、蒼汰。
今、絶好の連絡先交換チャンスだったんだぞ!

『じゃ、じゃあまた明日!』
『うん、また明日。』


これで今日は終わりですね。

短いのに、とても充実した素晴らしい出会いの日でしたね


それじゃ、採点メモしとかなきゃ、



《採点シート⑴齋藤湊君、佐々木瑞穂さん》

・4月9日、出会いの日


【採点】

・出会い方、席を間違えちゃう件、席を交換する流れ。出会い方としてはほぼ完璧。(+10)

・笑顔からの見つめ合い、からの笑顔(+3)

・会話内容。お互いのことがわかり、つながりをみ見出していた、関係が大きく進展(+7)

・二人で先生に注意される。たまらん。(+5)

・タイミング。ちょうどいいところで遮られる。これも恋愛の醍醐味ではあるが、二人の恋愛にとってはマイナス。(-2×2=-4)



【コメント】
爽やかな野球部ボーイの齋藤君と、清楚な吹部ガール佐々木さんの、最高の出会い。
全ての出来事が「まさに青春」といった素晴らしい展開。
二人の性格の良さが、関係性の進展にも反映されていて、誰もが憧れるような理想のカップルのような関わり方ができている。
もうすでに、次の日が楽しみである。

採点期間は1ヶ月間の予定である。
短い間だが、そのなかでかなりの進展があることが期待できる。

以上。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

それは、ホントに不可抗力で。

樹沙都
恋愛
これ以上他人に振り回されるのはまっぴらごめんと一大決意。人生における全ての無駄を排除し、おひとりさまを謳歌する歩夢の前に、ひとりの男が立ちはだかった。 「まさか、夫の顔……を、忘れたとは言わないだろうな? 奥さん」 その婚姻は、天の啓示か、はたまた……ついうっかり、か。 恋に仕事に人間関係にと翻弄されるお人好しオンナ関口歩夢と腹黒大魔王小林尊の攻防戦。 まさにいま、開始のゴングが鳴った。 まあね、所詮、人生は不可抗力でできている。わけよ。とほほっ。

完結 愚王の側妃として嫁ぐはずの姉が逃げました

らむ
恋愛
とある国に食欲に色欲に娯楽に遊び呆け果てには金にもがめついと噂の、見た目も醜い王がいる。 そんな愚王の側妃として嫁ぐのは姉のはずだったのに、失踪したために代わりに嫁ぐことになった妹の私。 しかしいざ対面してみると、なんだか噂とは違うような… 完結決定済み

兄みたいな騎士団長の愛が実は重すぎでした

鳥花風星
恋愛
代々騎士団寮の寮母を務める家に生まれたレティシアは、若くして騎士団の一つである「群青の騎士団」の寮母になり、 幼少の頃から仲の良い騎士団長のアスールは、そんなレティシアを陰からずっと見守っていた。レティシアにとってアスールは兄のような存在だが、次第に兄としてだけではない思いを持ちはじめてしまう。 アスールにとってもレティシアは妹のような存在というだけではないようで……。兄としてしか思われていないと思っているアスールはレティシアへの思いを拗らせながらどんどん膨らませていく。 すれ違う恋心、アスールとライバルの心理戦。拗らせ溺愛が激しい、じれじれだけどハッピーエンドです。 ☆他投稿サイトにも掲載しています。 ☆番外編はアスールの同僚ノアールがメインの話になっています。

10年引きこもりの私が外に出たら、御曹司の妻になりました

専業プウタ
恋愛
25歳の桜田未来は中学生から10年以上引きこもりだったが、2人暮らしの母親の死により外に出なくてはならなくなる。城ヶ崎冬馬は女遊びの激しい大手アパレルブランドの副社長。彼をストーカーから身を張って助けた事で未来は一時的に記憶喪失に陥る。冬馬はちょっとした興味から、未来は自分の恋人だったと偽る。冬馬は未来の純粋さと直向きさに惹かれていき、嘘が明らかになる日を恐れながらも未来の為に自分を変えていく。そして、未来は恐れもなくし、愛する人の胸に飛び込み夢を叶える扉を自ら開くのだった。

イケメン警視、アルバイトで雇った恋人役を溺愛する。

楠ノ木雫
恋愛
 蒸発した母の借金を擦り付けられた主人公瑠奈は、お見合い代行のアルバイトを受けた。だが、そのお見合い相手、矢野湊に借金の事を見破られ3ヶ月間恋人役を務めるアルバイトを提案された。瑠奈はその報酬に飛びついたが……

灰かぶりの姉

吉野 那生
恋愛
父の死後、母が連れてきたのは優しそうな男性と可愛い女の子だった。 「今日からあなたのお父さんと妹だよ」 そう言われたあの日から…。 * * * 『ソツのない彼氏とスキのない彼女』のスピンオフ。 国枝 那月×野口 航平の過去編です。

溺愛ダーリンと逆シークレットベビー

吉野葉月
恋愛
同棲している婚約者のモラハラに悩む優月は、ある日、通院している病院で大学時代の同級生の頼久と再会する。 立派な社会人となっていた彼に見惚れる優月だったが、彼は一児の父になっていた。しかも優月との子どもを一人で育てるシングルファザー。 優月はモラハラから抜け出すことができるのか、そして子どもっていったいどういうことなのか!?

羽柴弁護士の愛はいろいろと重すぎるので返品したい。

泉野あおい
恋愛
人の気持ちに重い軽いがあるなんて変だと思ってた。 でも今、確かに思ってる。 ―――この愛は、重い。 ------------------------------------------ 羽柴健人(30) 羽柴法律事務所所長 鳳凰グループ法律顧問 座右の銘『危ない橋ほど渡りたい。』 好き:柊みゆ 嫌い:褒められること × 柊 みゆ(28) 弱小飲料メーカー→鳳凰グループ・ホウオウ総務部 座右の銘『石橋は叩いて渡りたい。』 好き:走ること 苦手:羽柴健人 ------------------------------------------

処理中です...