学年21位から40位が集まる、連鎖的主従関係教室

4話「メンバーを知らなきゃ何も始まらない」

命令によって、クラスを仕切ることにした灰塚。


「灰塚…何か策があるのか？」


「まあ、そうゆうことにしといてやるよ、とりあえず任せろ」


「おい、お前ら、俺の名前知ってるか？
そこのやつ、俺の名前わかるか？」

「え、私？、えっと…灰塚くん…？」

「あ、わかるのか、」

「さっき仙道くんが言ってたから…」


「だよな！そうやって、まだ名前すらよくわかんねえ状況なんだよ！
さすがにこのまま企画を進めなきゃいけないのはきつすぎるだろ！

だから、自己紹介しよう」 


自然な流れで、クラスをまとめ、命令も遂行した灰崎。


「灰塚、お前そんなことできるんだな」
「やれって言われたからやるしかねえだろ」
「まあそうゆうことだろうとは思った、」
「うるせえ」
「意外な一面だ」
「仙道、お前だけにはそんなこと言われたくねえボケ」
「ふふ、やっぱり変わらねえな、」


「…仙道…俺はこの企画楽しませてもらうぞ…」



自己紹介が進む、


あまりにも個性豊かなメンバーだ。

男子はスポーツ万能な生徒が多く、女子は芸術性に長けた能力を持っている生徒が多い。

ただ、有名進学校のなかでも上位のメンバーということで、間違いなく勉強ができることは事実だ。

…

「宮本優香です、特技はバレエです。3歳の頃からずっと続けています。楽しいクラスにしていきたいです。1年間よろしくお願いします！」


「よし、これで全員の自己紹介がおわったな、」



「それで、結局さっきの命令したのは誰なんだよ」

今まで気だるそうにしていた鶴谷が呟く。


「たしかに！」
「そうだよ、誰なんだよ！」
「あの命令はかわいそうでしょ！」

怒号が飛び交うクラス、
そこで、仙道が

「ちょっと待ってくれ！！」

「確かにあの命令は良くないものであった。
ただ、そのおかげでこの企画の現実を把握することができた。
遠藤と小笠原さんには申し訳ないが、ここで犯人探しをするのはやめよう」


「じゃあここからなんもしなければいつも通りに戻るのか？」


「それは違う」

神宮寺が立ち上がる、

「最初に送られたメールをよく読んでくれ、命令は1日1回から5回ってかいてあるはずだ。
ということは、絶対に一回はやらなきゃいけない」 


「じゃ、じゃあどうすれば！」


「あの～案があるんだけど…」


切り込んだのは学年のマドンナとも言われる櫻井麗奈だ。
ルックスが良い上に、幅広い趣味を持っており、誰とでも仲良くなってしまう女子。
そんな彼女の提案は…



「せっかくだし、みんなで同じ命令にしてみない？？」


「クラスみんなで集合写真撮ろうよ！」