ストレンジ♤ワールド~悪役令嬢は王子様をご所望です~

茗裡

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三章 正編

十一話 ルベンの癇癪

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 ジェルヴェールが声を掛け、姿を現したのはルベンだった。

「ルイーズ、貴様またラシェルに何かしたのか!」

 怒りを隠さず、ルベンは勢いよく現れ、開口一番でこう言い放った。
 その言葉に、ルイーズは驚きと同時に、怒鳴られる理由を一瞬で理解できなかった。

「ラシェルが保健室に運ばれたと聞いて向かったら、ラシェルは泣きながら貴様とソレンヌの名前を口にした。どうしたのかと聞いても、貴様等を庇っているのか、ラシェルは首を振るばかりで───」

 ルベンの言葉が続く中、ルイーズは困惑した。何がどうなっているのか、状況が全く掴めない。
 だが、すぐにある可能性が頭をよぎる。思わず、ルベンの言葉を遮って問いかけた。

「その時、レナルド殿下は共にいらっしゃったのですか?」

 思わず出てしまった言葉に、ルベンは眉を顰め、少しの間沈黙した後、ようやく口を開いた。

「レナルドはソレンヌの所に行っている」

 ──やっぱり。脳内花畑となったあのバカ王子がソレンヌに何をするか分かったものじゃない。

 最近、ソレンヌは生徒会の仕事や留学生の接遇などで忙しく、その疲れが溜まりつつあった。
 そして、それに拍車をかけるように、レナルドの無邪気な(というより無神経な)接触が続き、ソレンヌは心身共に疲弊している様子が見受けられるようになった。
 どんなに気丈に振舞っても、彼女の中には今にも壊れそうな危うさが潜んでいた。

「それがどうした!今はレナルドの事より、お前がラシェルに何をしたのかを話せ!!」

 ルベンが再び怒鳴り散らしながら詰め寄ってきた。
 だが、ルイーズはその声を心の中で後回しにしていた。
 今は、あのバカ王子のことよりも、何よりもソレンヌの方が気がかりだった。
 ソレンヌのことを案じるルイーズは、何かに突き動かされるように思考を巡らせる。
 それよりも、何よりもソレンヌが心配だ。
 ルイーズの思考は、大切な友人の身を案じる一心で、他のことが頭に入らなくなっていた。

「横から失礼致します、ルベン殿下。ルイーズ嬢はラシェル嬢に何もしておりませんよ」

 怒り狂っているルベンをどうやって撒こうかと考えていたその時、冷たい声が頭上から聞こえた。
 声の主はジェルヴェールだった。腰に回されていた腕はすでに解かれていたが、彼はまるでルイーズを守るかのように一歩前に進み出て、ルベンの視線を遮るようにその姿を隠した。

「お前は……ロラン王子の護衛をしていた男か。ルイーズが何もしていないだと?ハッ、お前は知らないだろうが、そこの女はラシェルをいつもいじめるような醜悪な奴なんだぞ」

 ルベンの嘲笑が響く。ルイーズは思わず怒りを覚えた。
 ジェルヴェールの前でこんなことを言うなんて、許しがたい。婚約者候補を外れた後も、未だに付き纏ってくるルベンには本当に辟易していた。
 ジェルヴェールにこれ以上不快な思いをさせたくない。
 ここで一度、はっきりと「二度と付き纏うな」と告げるべきだろう。そうしなければ、この先も彼は何度でも絡んでくるに違いない。

「恐れながら、ルベン殿下。彼女はルベン殿下が仰るような女性ではございません。ましてや、ラシェル嬢はソレンヌ嬢に向かって飛んできたひまわりの種に驚いて、自ら倒れ込んだのです。いじめるどころか、ルイーズ嬢は侍女に保健室へ運ぶよう手配しておられました」

 ジェルヴェールの言葉を聞いた瞬間、ルイーズの胸に温かな感情が込み上げてきた。何だろう、このこそばゆさ。
 今まで、ソレンヌやエドを助けるためにルイーズが前に出ることはあったが、彼女が家族や従者以外の誰かに守られることなど、これまで一度もなかった。
 それに、ジェルヴェールはルベンの言葉ではなく、実際にこれまで接してきたルイーズの人となりを見て、彼女を庇ってくれた。それがこんなにも嬉しいなんて、思いもしなかった。

 ──好き。この気持ちを彼に伝えたい。

 右手が無意識にジェルヴェールの背中に触れたくなる。思わず左手で胸の前に抑えながら、その背中を見つめた。

「なっ!!王子であるこの僕の言葉よりも、そこの醜女を信じると言うのか!!……いや、そうか。分かったぞ!!御前、この女に惚れているんだろう!!」

 ルベンは、自分の言葉を否定されたことに激怒し、突然笑い声を上げて鼻息を荒くしながらジェルヴェールの後ろに隠れたルイーズを指差した。その得意げな顔には、完全に自信満々な態度がにじみ出ていた。

「だが、残念だったな!そいつは僕の婚約者だ!他国の王子の婚約者に横恋慕とは…幾ら貴様がそこの女に懸想しようと結ばれることは無い。早々に諦めることだな!」

 ──……は?誰が誰の婚約者だって?

 ルベンの言葉に、ルイーズは一瞬、思考が止まり、頭が真っ白になった。彼女の瞳に驚きが広がる。

「来いっ!ラシェルに謝らせた後にその腐った性根を叩き直してやる」

 そう言ってルベンはルイーズの元に歩み寄り、腕を掴んで無理矢理校舎に引き戻そうとした。

「いっ…」

 ──イヤっ!!

 抵抗しようにも、ルベンの手を無理に振り解けば、さらに事態が悪化するのは目に見えていた。これ以上、ジェルヴェールの前で醜態を晒すわけにはいかない。
 ルベンの言う通りにすれば、事はすぐに収まるだろう。感情を無理に押し殺して、ルイーズはそのまま身を任せることを選んだ。
 ルイーズの瞳から一切の感情が消えた。
 まるで何も感じていないかのように、無機質で冷たい視線が空を見つめている。

 その表情は、ジェルヴェールにとって見慣れないものであった。初めて見るルイーズの無感情な表情に、胸の奥がひどく痛む。まるで彼女の内面にある何かを見失ってしまったかのように、胸の内を掻き乱されるような、言葉にできない感情が湧き上がる。
 彼女が心を閉ざしている姿を目の当たりにすることが、こんなにもつらいものだとは思わなかった。

 ──彼女に、あんな顔をさせたくない。

 気が付いた時、ジェルヴェールは無意識のうちにルイーズの手を掴んでいた。
 ルベンとは反対側の手首に、ひやりと徐々にじんわりとした温もりが拡がった。
 ジェルヴェールに腕を取られた事で、ルイーズの動きが止まる。

「貴様、何のつもりだ」

 ルベンは激しくジェルヴェールを睨みつけ、怒りをあらわにした。視線の先で、ジェルヴェールは冷静な表情を崩さず、ルベンの挑戦的な態度に動じることなく応じた。

「いくら王族の方でも、無理矢理女性を従わせる暴挙は許されません」

 その言葉に、ジェルヴェールはルイーズを守るように、空いている手で彼女の肩を優しく抱き寄せた。ルベンの手がルイーズの腕から離れ、引き剥がされる。ジェルヴェールの手はしっかりとルイーズを支え、彼女が連れ去られないように手首を握り、肩を守るように強く抱き寄せる。

 ルベンに向き直ったジェルヴェールは、王族としての権威に臆することなく、ただ一貫して冷徹で鋭い目で彼を見据えた。

「それは僕の婚約者だ。僕の物をどう扱おうと、僕の勝手だろう!」

 その言葉に、ルイーズは思わず目眩を覚えた。人を物扱いする発言に衝撃を受け、しばし息を呑む。仮にも一国の王子が、人をモノとして扱うとは、あり得ないことだ。

 ルイーズは、ぐっと掴まれた手に力が入るのを感じ、顔を上げた。目の前に立つ端正なジェルヴェールのかんばせが、わずかに歪んだのを見た。
 眉間に寄った皺は、明らかな怒りを示しており、彼の冷徹な外見の下に燃え上がる熱を感じ取った。

「婚約者……ですか。婚約者をモノ呼ばわりとは、失礼ではありませんか?彼女があまりにも可哀想だ」

 ルイーズの心臓が一瞬止まったかのように感じた。ジェルヴェールの口から婚約者という言葉が発せられるのを聞き、胸が締め付けられるような苦しみが押し寄せた。
 すぐにでも誤解を解かねば、ジェルヴェールに自分がルベンの婚約者だと誤解されてしまう。それだけは避けたかった。
 ルイーズの胸の内で、想い人の言葉が頭の中を駆け巡る。今も昔も、彼女が想い続けてきたのはただ一人、ジェルヴェールだけだった。

「ジル様……」

 必死に、震える声でジェルヴェールの名を呼んだ。その声は、あまりにも弱々しく、まるで蚊の鳴くような小さなものだった。だが、ジェルヴェールはその声を確かに聞き取った。彼の目がルイーズを映す。
 ルイーズはそのまま、ジェルヴェールの服を掴んだ。無意識のうちに握る手に力が入る。皺が寄るほどに強く掴んでいたが、それを気にする余裕はもうなかった。
 そして、目を合わせたまま、必死に首を横に振った。

「わたくし、婚約者などおりませんわ……」

 振り絞るようにして発した声には、震えが含まれていた。その声が不安に満ちていたことに、ジェルヴェールは気づかずにはいられなかった。

「ルイーズ!!婚約者の前で、他の男に寄り添うとはっ!この阿婆擦れが!!」

 ──さっきから聞いていれば、本当にこの馬鹿王子は好き勝手言ってくれる。

 愛しい人の前でこんな醜態を晒したくはなかったが、事態はもう進行してしまった。後悔しても仕方がない。何より、ルベンとの関係を精算させるためには、この場ではっきりと事実を告げなければならない。
 ルイーズはジェルヴェールの手をそっと解き、両手を腹部の前で重ね、しっかりとルベンと向き合った。その目は冷静さを保とうと必死だったが、内心は激しく動揺していた。

「ルベン殿下、先程から虚偽の発言はお辞め下さい」
「僕の言葉が嘘だと!?」
「はい、そうですわ。先日、陛下よりわたくしがルベン殿下の婚約者候補を外れた旨が書かれた書簡が届いたと思うのですが」
「ああ、届いた。だが本当に不本意だが、貴様は婚約者候補を外れ、正式に婚約者になったんだろう。貴様が婚約者にならなければラシェルを迎えることができたのに……本当に不愉快だ」

 ──はい???不愉快なのはこっちの方なんですが……

 ルイーズは内心で唖然とした。
 ルベンはどうやら、婚約者候補を外れる=正式な婚約者になったと勘違いしているらしい。書簡の内容を最後まで読んでいなかったのか、ルベンの思考回路には到底理解できない誤解が渦巻いていた。
 思わず、ルイーズは心の中で愕然とした。この斜め上を行くお馬鹿な思考に、またしても頭を抱えたくなる。
 こんなにも間抜けな勘違いに、何度も悩まされるとは。本当に頭が痛い案件である。

「お言葉ですが、ルベン殿下の婚約者の席は、今も空席のままですわ」
「な、何!?そんなはずは…!」

 ルイーズの言葉に、ルベンは目を見開いて驚きの声を上げた。

「わたくしは、ルベン殿下の婚約者候補を外れ、完全にフリーとなりました」
「僕とお前の婚約が白紙など、父上と母上が許すはずがない!!」

 ルベンが言ったその言葉には、どこか取り乱した様子が見えた。

「事実ですわ。わたくしは直接、陛下より婚約者候補を外れる許可を頂き、書面でも手続きを済ませております」

 ルイーズの冷徹な言葉に、ルベンは一瞬言葉を失った。その後、ようやく動き出したように、彼はルイーズの後ろに立つジェルヴェールを見て、鋭く指差した。

「こいつに唆されたのか!!」

 いきなり指を指し、ジェルヴェールを非難する声を上げた。
 どうしてそうなるのか、全く理解できなかった。ジェルヴェールは一切関係ない。ルイーズが勝手にジェルヴェールの事を想い続けているだけなのだから。

「いいえ。彼は一切関係ありませんわ」

 冷静に答えるルイーズに、ルベンはさらに怒りを露わにする。ジェルヴェールの存在が彼の妄想をかき立てたようだった。彼は完全に自分の頭の中だけで物事を進めている。

「では誰だ!誰かの婚約者になるために、貴様は僕の婚約者候補を外れたのだろう!!」

 ルベンの言葉に、思わずルイーズは驚いた。その直感力、特に自分にとって不利益な事には鋭さを見せることに、思わず感心してしまう。しかし、その先にある想像力は相変わらずお粗末だ。誰かの婚約者になるために外れたわけではない。単にルベンとの関係を精算し、次の一歩を踏み出したかっただけだ。

「わたくしが誰を想っていようとも、ルベン殿下には関係ないのではございませんか?それに、わたくしとの婚約者候補の話が白紙になったということは、ラシェル嬢を婚約者として迎えることが出来ますわよ」

 その言葉に、ルベンは一瞬口をつぐんだ。
 先ほどラシェルを正式に婚約者として迎えたいと言っていたことを思い出す。ルイーズが婚約者候補から外れたことで、彼は再び婚約者を選び直すことができるようになった。
 ラシェルは珍しいストレンジを持ち、平民出自ではあるが、努力すればルベンの婚約者候補、さらには婚約者になれる可能性もある。しかし、それでもルベンの表情は険しく、どこか納得していない様子が見受けられた。

「貴様が想いを寄せているのはそいつか!お前は僕の物だ!!正妻はラシェルだが、貴様も僕の傍に侍らせてやると言っているんだ。勝手に婚約者候補を外れるなど、僕が許さないっっ」

 ──なんて横暴な。

 その言葉に、反論しようとした瞬間、目の前にスっと手が伸びる。

「ルベン殿下。お言葉ですが、彼女の幸せは彼女だけのものです。貴方達の事情は分かりませんが、国王陛下が認めた案件ならば、口を慎んだ方がよろしいのではないですか?」

 ジェルヴェールは冷静に、一歩前に出て言った。

「王族の僕に歯向かう気か!!貴様のその髪色に瞳の色は、僕の嫌いな奴を思い出させて、不快感しかない!!貴様にルイーズは渡さない!ソレは僕の物だと言っただろう!!」
「彼女は物じゃない。ルイーズ嬢にも感情がある」
「うるさい!うるさい!うるさい!!!」

 ルベンは叫びながら、感情を爆発させた。

「そいつはな!八年前に婚約者に先立たれ、可哀想なそいつを、僕だけが受け容れてやったんだぞ。なのに、その恩を仇で返すとは!!」

 精神年齢が子供のまま成長してしまったルベンは、今、最も耐えられないことを言った。

「お前の容姿は、その大っ嫌いだった兄上を思い出させる!!ルイーズも、大っ嫌いだった兄上からのお下がりでも我慢していた僕に対して、反論ばかりするし感謝が足りないんじゃないか!?」

 ルイーズは返す言葉が無くて、呆然としてしまう。
 ルベンの言葉が痛いところを突いた訳では無い。むしろその逆で、何を言っても彼の怒りが収まらないことに気づく。
 言い返すべき言葉が見当たらない。まるで子供のような癇癪を起こす姿を前にして、彼が王族だという事実が信じられない。
 しかし、このまま放置するわけにはいかない。
 ルベンがジェルヴェールの過去に触れる可能性があるからだ。ジェルヴェールに過去を思い出して欲しいとは思うが、苦しめたくは無い。
 ゲームでのジェルヴェールは、過去のことを思い出そうとする度に苦しんでいた。
 過去を忘れてしまったのならば、また好きになってもらえばいい。そう思って行動して来た。

「こいつと馬鹿な兄上の話でも聞かせてやろうか」

 ルベンはさらに言葉を続けようとしたが、ルイーズがすかさず止めた。

「ルベン殿下!おやめください」
「うるさい!僕に指図するな!」
「いたっ…」

 ルベンは激昂し、ルイーズに近づくと、彼女の髪を掴んだ。乱雑に握られた髪が引っ張られ、ルイーズは思わず顔を歪めた。頭を強引に引き寄せられ、ルベンの顔がすぐそこに迫る。

「お前にも思い出させてやる」

 ルイーズの耳元で、そう言ったルベンの表情は歪みきっていた。

「ジェルヴェールと言ったな。貴様は兄上の代用品に過ぎない!」
「ルベン殿下!ルイーズ嬢からその手をお放しください!」
「黙れ!僕の話だけを聞いていればいいんだ!」

 ルベンの目には狂気の光が宿っていた。

「兄上とこの女は恋仲だった!その兄上に先立たれて、寂しさに沈んでいたこの女は、髪色と瞳の色が似ているというだけで、貴様に兄上の姿を重ねているに過ぎない!貴様自身なんて、何も見ちゃいない!」
「やめ…っ、いたっ……」

 ルイーズが抗おうとした瞬間、ルベンの手が一層強く髪を握った。

「どうだ!とんだ阿婆擦れだろう!」

 その言葉とともに、髪を掴む手に力がこもる。ルイーズは苦痛に顔をしかめた。

 違う。確かに、ジェルヴェールはスタニスラスとは少し違う。
 初めはその違いに戸惑い、心がついていかずに、何度も何度も涙を流した。けれど、今の自分は確かに、ジェルヴェールその人に惹かれている。彼が彼であることに意味がある。

 だからこそ、彼を苦しめる者は、誰であろうと許さない。たとえ王族であっても、容赦などしない。
 いずれルベンには、その罪をじわじわと自らの破滅として償わせるつもりだった。だが今は、それより先にやるべきことがある。

 ルベンがこれ以上、余計な言葉を口にする前に。
 ルイーズは決然と行動に移った。
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