8 / 66
第二章 魔ノ胎動編
活気のない村
しおりを挟む
野営地に戻ると、商隊の主人と女主人が安堵の表情でカイたちを出迎えた。
「本当に……助けてくれてありがとう。君たちがいなければ、どうなっていたことか……」
主人が深く頭を下げる傍ら、女主人は真っ先にティアのもとへ駆け寄り、彼女の腕を取った。
「怪我してるじゃないか!こっちへ、すぐに手当てを……!」
ティアは少し戸惑いながらも、女主人の手に引かれて簡易テントへと入っていく。
袖をまくり上げ、傷口に指先が触れた瞬間、女主人が小さく息をのんだ。
「え?……もう塞がってる?」
「……え?」
ティアは思わず自分の腕を見下ろした。
数時間前に斬られたはずの傷は、すでに血が止まり、薄く線のような痕跡を残すだけになっていた。痛みも、ほとんどない。
──どうして?
幼い頃から屋敷の中で育ったティアにとって、怪我をすること自体が珍しかった。
だからこそ、こんなにも早く治っていることに、かえって不安を覚えた。
「ふふ、若いって、すごいのね」
女主人は感心したように笑い、丁寧に包帯を巻いてくれたが、ティアの心には奇妙なざわめきだけが残った。
翌朝。
「ティア!包帯、替えましょうか?」
女主人がにこやかに声をかけてきたが、ティアは慌てて首を振った。
「……自分で、やりますので」
人気のないテントの隅でそっと身をかがめ、包帯をほどいていく。
だが、その下に現れた肌はまるで、初めから傷などなかったかのように滑らかだった。
「……うそ……」
目を疑った。傷跡すら残っていない。肌の色も均一で、怪我の形跡はどこにも見当たらない。
回復薬の効果だとしても、こんな回復は聞いたことがない。
理由は分からない。でも、誰かに知られてはいけない気がする。
「これは、普通じゃない……」
恐怖とも戸惑いともつかぬ感情が、喉元までこみ上げてくる。
ティアは黙って包帯を巻き直すと、それを隠すように袖をしっかりと下ろした。
#
それから数日後。一行は目的地である山間の村へとたどり着いた。
しかし、そこに活気はなかった。
人々の顔は土色にくすみ、言葉を交わす声も小さい。
子どもたちは道ばたに座り込み、ぼんやりと地面を見つめている。
聞けば、この数ヶ月、雨が一滴も降らず、村の唯一の井戸はすでに枯れてしまったという。
わずかな水を得るために、数日がかりで山奥の泉まで通う者もいるが、高齢者や幼子にはとても無理な話だった。
何度も役場や領主に救援を求めたが、返ってきたのは冷たい言葉と追い返しだけ。
「辺境の小村に構っていられない」と突き放され、行政はまるで存在しないかのようだった。
依頼を出そうにも、金がない。特産品も産業もなく、村人たちはただ飢えと乾きに耐える日々を送っていた。
その夜、焚き火の傍らで、ティアは地面に棒を使って線を引いていた。
「アースダム……それに、導水路……Leat(リート)って呼ばれてたはず……」
前世で見たドキュメンタリー映像の記憶が蘇る。
日本人の技術者が干ばつに苦しむ地で、現地の人と協力して土を積み、小さなダムと導水路を築いた。
それだけで、村に水が戻り、作物が育ち、生活が甦ったのだ。
ティアは唇を引き結んだ。
──私にも、できるかもしれない。
幸い、この世界には魔法がある。
水や土を操る魔法が使える者がいれば、時間も労力も大きく短縮できる。
本来なら何ヶ月もかかる建設が、数日、あるいは数週間でできる可能性もある。
けれど、一人では無理だ。
村の人々、商隊の人たちの協力があってこそ、実現できる計画だった。
焚き火の火がぱち、と小さく爆ぜる音を聞きながら、ティアは地面に引いた線をじっと見つめた。
「何を描いてるんだ?」
背後から不意に声がして、ティアは顔を上げた。
カイが焚き火の向かい側から身を乗り出し、彼女の描いた地面の線を覗き込んでいる。
「あっ……これは……」
戸惑いながらも、ティアは描いた図と周囲の地形を照らし合わせながら口を開いた。
「ダム……というか、土を積んで水をせき止める壁と、水を引くための水路。それから……ここに水を溜めておける場所も作りたいの。雨が降らなくても、水が残せるように……」
言いながら、やはり自信がなかった。
彼女は元の世界でも、ダムの専門家でも建築士でもなかった。ただの一般人。
映像や断片的な知識を頼りに描いたものに過ぎない。
「でも、あんまり上手く描けなくて……やっぱり、こんな話……」
「それ、面白いじゃないか」
カイが笑いながら腰を下ろした。それを合図に、他の商隊の仲間たちも焚き火の周りに集まり始める。
「水をためる仕組み、か。ああ、魔道具の【流し壺】なら、一定量の水を一方向に流せるぜ。村にあるのと同じ型なら、まだ使えるかもな」
「高低差をつければ、水の流れは魔法なしでもいけるんじゃない?あたし、昔畑に水引いたことあるし」
「けど、図がないと村の人にも説明しづらいな……」
次々と飛び出す意見。思いがけず皆が興味を持ってくれたことに、ティアは目を丸くした。
そのとき、一人の男がふっと笑って手を挙げる。
「だったら俺に任せてくれ。こういうの、ちょっと得意なんだ」
彫り師の男──商隊の一員で、魔道具に装飾を施す職人だった。
彼の腕には見事な刺繍のような紋様が刻まれており、それは道具を通して魔力の流れを調整するための彫魔という技術だという。
男はティアの描いた拙い線を見て、懐から紙と炭筆を取り出した。
「ここが高台なんだな?じゃあ、水をこう流して……土手をこの辺に──」
炭筆が滑るように動く。数分もしないうちに、彼は仮設ダムと導水路の詳細な図を描き出していた。
「……すごい……」
「やるなぁ、彫り師のくせに絵描きみたいじゃん!」
「うるせぇ、どっちも手先の仕事だよ」
笑い合う声。ティアは、その輪の中にいる自分を少し不思議な気持ちで見ていた。
最初は自分ひとりの思いつきだった。誰にも言わずにいようかとさえ思った。
それが今では──
「……私、みんなを巻き込んでしまって……。こんな大変なこと、何日かかるかもわからないし……ごめんなさい」
ティアの小さな声に、男たちが一斉に顔を上げた。
カイが、にっと笑って肩を叩く。
「何言ってんだ。面白そうじゃねぇか、村を救うなんてよ」
「暇だったしなぁ。足止めも悪くない」
「こんなこと、滅多にできる経験じゃない。オレ、魔道具の記録に残すぞ」
誰も文句を言わないどころか、どこか楽しそうに準備を始めていく姿を見て、ティアの胸の奥に温かいものが広がった。
翌日から、一行はさっそく行動を開始した。
地形の確認。必要な土や資材の運搬。村人との打ち合わせ。
魔法が使える者は、水の流れを操って水路の試作を始め、彫り師は設計図をさらに精密に描き上げていく。
これはもう、ひとつの「プロジェクト」だった。
ティアの心には、言葉にならない充足感があった。
たとえ偶然でも、たとえ不完全な知識でも「誰かを救いたい」という想いは、ちゃんと届いていた。
「本当に……助けてくれてありがとう。君たちがいなければ、どうなっていたことか……」
主人が深く頭を下げる傍ら、女主人は真っ先にティアのもとへ駆け寄り、彼女の腕を取った。
「怪我してるじゃないか!こっちへ、すぐに手当てを……!」
ティアは少し戸惑いながらも、女主人の手に引かれて簡易テントへと入っていく。
袖をまくり上げ、傷口に指先が触れた瞬間、女主人が小さく息をのんだ。
「え?……もう塞がってる?」
「……え?」
ティアは思わず自分の腕を見下ろした。
数時間前に斬られたはずの傷は、すでに血が止まり、薄く線のような痕跡を残すだけになっていた。痛みも、ほとんどない。
──どうして?
幼い頃から屋敷の中で育ったティアにとって、怪我をすること自体が珍しかった。
だからこそ、こんなにも早く治っていることに、かえって不安を覚えた。
「ふふ、若いって、すごいのね」
女主人は感心したように笑い、丁寧に包帯を巻いてくれたが、ティアの心には奇妙なざわめきだけが残った。
翌朝。
「ティア!包帯、替えましょうか?」
女主人がにこやかに声をかけてきたが、ティアは慌てて首を振った。
「……自分で、やりますので」
人気のないテントの隅でそっと身をかがめ、包帯をほどいていく。
だが、その下に現れた肌はまるで、初めから傷などなかったかのように滑らかだった。
「……うそ……」
目を疑った。傷跡すら残っていない。肌の色も均一で、怪我の形跡はどこにも見当たらない。
回復薬の効果だとしても、こんな回復は聞いたことがない。
理由は分からない。でも、誰かに知られてはいけない気がする。
「これは、普通じゃない……」
恐怖とも戸惑いともつかぬ感情が、喉元までこみ上げてくる。
ティアは黙って包帯を巻き直すと、それを隠すように袖をしっかりと下ろした。
#
それから数日後。一行は目的地である山間の村へとたどり着いた。
しかし、そこに活気はなかった。
人々の顔は土色にくすみ、言葉を交わす声も小さい。
子どもたちは道ばたに座り込み、ぼんやりと地面を見つめている。
聞けば、この数ヶ月、雨が一滴も降らず、村の唯一の井戸はすでに枯れてしまったという。
わずかな水を得るために、数日がかりで山奥の泉まで通う者もいるが、高齢者や幼子にはとても無理な話だった。
何度も役場や領主に救援を求めたが、返ってきたのは冷たい言葉と追い返しだけ。
「辺境の小村に構っていられない」と突き放され、行政はまるで存在しないかのようだった。
依頼を出そうにも、金がない。特産品も産業もなく、村人たちはただ飢えと乾きに耐える日々を送っていた。
その夜、焚き火の傍らで、ティアは地面に棒を使って線を引いていた。
「アースダム……それに、導水路……Leat(リート)って呼ばれてたはず……」
前世で見たドキュメンタリー映像の記憶が蘇る。
日本人の技術者が干ばつに苦しむ地で、現地の人と協力して土を積み、小さなダムと導水路を築いた。
それだけで、村に水が戻り、作物が育ち、生活が甦ったのだ。
ティアは唇を引き結んだ。
──私にも、できるかもしれない。
幸い、この世界には魔法がある。
水や土を操る魔法が使える者がいれば、時間も労力も大きく短縮できる。
本来なら何ヶ月もかかる建設が、数日、あるいは数週間でできる可能性もある。
けれど、一人では無理だ。
村の人々、商隊の人たちの協力があってこそ、実現できる計画だった。
焚き火の火がぱち、と小さく爆ぜる音を聞きながら、ティアは地面に引いた線をじっと見つめた。
「何を描いてるんだ?」
背後から不意に声がして、ティアは顔を上げた。
カイが焚き火の向かい側から身を乗り出し、彼女の描いた地面の線を覗き込んでいる。
「あっ……これは……」
戸惑いながらも、ティアは描いた図と周囲の地形を照らし合わせながら口を開いた。
「ダム……というか、土を積んで水をせき止める壁と、水を引くための水路。それから……ここに水を溜めておける場所も作りたいの。雨が降らなくても、水が残せるように……」
言いながら、やはり自信がなかった。
彼女は元の世界でも、ダムの専門家でも建築士でもなかった。ただの一般人。
映像や断片的な知識を頼りに描いたものに過ぎない。
「でも、あんまり上手く描けなくて……やっぱり、こんな話……」
「それ、面白いじゃないか」
カイが笑いながら腰を下ろした。それを合図に、他の商隊の仲間たちも焚き火の周りに集まり始める。
「水をためる仕組み、か。ああ、魔道具の【流し壺】なら、一定量の水を一方向に流せるぜ。村にあるのと同じ型なら、まだ使えるかもな」
「高低差をつければ、水の流れは魔法なしでもいけるんじゃない?あたし、昔畑に水引いたことあるし」
「けど、図がないと村の人にも説明しづらいな……」
次々と飛び出す意見。思いがけず皆が興味を持ってくれたことに、ティアは目を丸くした。
そのとき、一人の男がふっと笑って手を挙げる。
「だったら俺に任せてくれ。こういうの、ちょっと得意なんだ」
彫り師の男──商隊の一員で、魔道具に装飾を施す職人だった。
彼の腕には見事な刺繍のような紋様が刻まれており、それは道具を通して魔力の流れを調整するための彫魔という技術だという。
男はティアの描いた拙い線を見て、懐から紙と炭筆を取り出した。
「ここが高台なんだな?じゃあ、水をこう流して……土手をこの辺に──」
炭筆が滑るように動く。数分もしないうちに、彼は仮設ダムと導水路の詳細な図を描き出していた。
「……すごい……」
「やるなぁ、彫り師のくせに絵描きみたいじゃん!」
「うるせぇ、どっちも手先の仕事だよ」
笑い合う声。ティアは、その輪の中にいる自分を少し不思議な気持ちで見ていた。
最初は自分ひとりの思いつきだった。誰にも言わずにいようかとさえ思った。
それが今では──
「……私、みんなを巻き込んでしまって……。こんな大変なこと、何日かかるかもわからないし……ごめんなさい」
ティアの小さな声に、男たちが一斉に顔を上げた。
カイが、にっと笑って肩を叩く。
「何言ってんだ。面白そうじゃねぇか、村を救うなんてよ」
「暇だったしなぁ。足止めも悪くない」
「こんなこと、滅多にできる経験じゃない。オレ、魔道具の記録に残すぞ」
誰も文句を言わないどころか、どこか楽しそうに準備を始めていく姿を見て、ティアの胸の奥に温かいものが広がった。
翌日から、一行はさっそく行動を開始した。
地形の確認。必要な土や資材の運搬。村人との打ち合わせ。
魔法が使える者は、水の流れを操って水路の試作を始め、彫り師は設計図をさらに精密に描き上げていく。
これはもう、ひとつの「プロジェクト」だった。
ティアの心には、言葉にならない充足感があった。
たとえ偶然でも、たとえ不完全な知識でも「誰かを救いたい」という想いは、ちゃんと届いていた。
33
あなたにおすすめの小説
転生社畜、転生先でも社畜ジョブ「書記」でブラック労働し、20年。前人未到のジョブレベルカンストからの大覚醒成り上がり!
nineyu
ファンタジー
男は絶望していた。
使い潰され、いびられ、社畜生活に疲れ、気がつけば死に場所を求めて樹海を歩いていた。
しかし、樹海の先は異世界で、転生の影響か体も若返っていた!
リスタートと思い、自由に暮らしたいと思うも、手に入れていたスキルは前世の影響らしく、気がつけば変わらない社畜生活に、、
そんな不幸な男の転機はそこから20年。
累計四十年の社畜ジョブが、遂に覚醒する!!
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』
夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」
教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。
ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。
王命による“形式結婚”。
夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。
だから、はい、離婚。勝手に。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。
何か問題あります?
【完結】政略婚約された令嬢ですが、記録と魔法で頑張って、現世と違って人生好転させます
なみゆき
ファンタジー
典子、アラフィフ独身女性。 結婚も恋愛も経験せず、気づけば父の介護と職場の理不尽に追われる日々。 兄姉からは、都合よく扱われ、父からは暴言を浴びせられ、職場では責任を押しつけられる。 人生のほとんどを“搾取される側”として生きてきた。
過労で倒れた彼女が目を覚ますと、そこは異世界。 7歳の伯爵令嬢セレナとして転生していた。 前世の記憶を持つ彼女は、今度こそ“誰かの犠牲”ではなく、“誰かの支え”として生きることを決意する。
魔法と貴族社会が息づくこの世界で、セレナは前世の知識を活かし、友人達と交流を深める。
そこに割り込む怪しい聖女ー語彙力もなく、ワンパターンの行動なのに攻略対象ぽい人たちは次々と籠絡されていく。
これはシナリオなのかバグなのか?
その原因を突き止めるため、全ての証拠を記録し始めた。
【☆応援やブクマありがとうございます☆大変励みになりますm(_ _)m】
没落領地の転生令嬢ですが、領地を立て直していたら序列一位の騎士に婿入りされました
藤原遊
ファンタジー
魔力不足、財政難、人手不足。
逃げ場のない没落領地を託された転生令嬢は、
“立て直す”以外の選択肢を持たなかった。
領地経営、改革、そして予想外の縁。
没落から始まる再建の先で、彼女が選ぶ未来とは──。
※完結まで予約投稿しました。安心してお読みください。
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
無能妃候補は辞退したい
水綴(ミツヅリ)
ファンタジー
貴族の嗜み・教養がとにかく身に付かず、社交会にも出してもらえない無能侯爵令嬢メイヴィス・ラングラーは、死んだ姉の代わりに15歳で王太子妃候補として王宮へ迎え入れられる。
しかし王太子サイラスには周囲から正妃最有力候補と囁かれる公爵令嬢クリスタがおり、王太子妃候補とは名ばかりの茶番レース。
帰る場所のないメイヴィスは、サイラスとクリスタが正式に婚約を発表する3年後までひっそりと王宮で過ごすことに。
誰もが不出来な自分を見下す中、誰とも関わりたくないメイヴィスはサイラスとも他の王太子妃候補たちとも距離を取るが……。
果たしてメイヴィスは王宮を出られるのか?
誰にも愛されないひとりぼっちの無気力令嬢が愛を得るまでの話。
この作品は「小説家になろう」「カクヨム」にも掲載しています。
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる