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第二章 魔ノ胎動編
暴力の本質
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空気が凍りつく。
血と戦火に染まった草原で、カイとバルザが真正面から対峙していた。
黒鎧の巨漢バルザが、にぃと口角を吊り上げて笑う。
戦斧を肩に担ぎ、舌をだらりと垂らして笑うその顔は、まさしく悪鬼。
「さあ、俺たちも始めようぜぇ。楽しい楽しい“死合い”をよぉ」
「……一つ、聞きたい」
槍を握るカイの眼差しは、どこまでも冷静だった。
だがその奥には、怒りと疑問と、戦士としての誇りがあった。
「お前たちは、それほどの力を持っていながら……なぜ、他者を蹂躙する?」
バルザは目を瞬かせたかと思うと、腹の底から吹き出すように爆笑した。
「はぁ?なんだそりゃ。理由?そんなもん、決まってんだろ」
戦斧の刃が、空を裂いて振るわれる。草地が裂け、土がえぐれ、砂塵が舞う。
「“楽しい”からだよォ!他人を踏み潰すのは、サイッコーだぜェ!」
笑いながら、バルザは言った。
「民のためにその力を振るえば……お前ならすぐに将軍クラスになれるはず。名誉も、栄誉も与えられるだろう」
「将軍?名誉?栄誉?ああ、全部いらねぇ!そんなもんで腹は膨れねぇし、オレの“衝動”は癒せねぇ」
瞳が赤黒く染まる。
「欲しいのはただひとつ……このクソみてぇな世の中で、俺が“最強”って証明だけだ!!」
「……」
「他人の悲鳴、涙、絶望。そいつらを喰らって、踏み潰して、骨の髄までしゃぶってやるのが……俺の最高の悦びなんだよ!」
カイは目を伏せる。そして静かに言い放つ。
「……下衆が」
その刹那。
地面を蹴る音と、風の奔流。
バルザは静かに兜の面頬を下ろした。
バルザが巨体に似合わぬ速さで突進する。鉄塊が唸りを上げ、空気を裂いて迫る。
「いくぞォォオオオッ!!!」
斧が振り下ろされる。空気が裂ける。
だが、カイはすでにその下にいない。
「遅い……!」
姿勢を低く、地を這うような動きでバルザの懐に潜り込み、
槍の柄で肘を叩き上げる。
「崩芯!!」
ぐらり、とバルザの重心が乱れる。
しかし、バルザはそのまま逆回転の勢いで斧を横薙ぎに振る。
「喰らえやアアアア!!」
風圧ごと殺傷力を持った一撃。
カイは槍の柄をクロスさせて防御するも
──轟っ!
凄まじい衝撃とともに吹き飛ばされ、草地に背中から叩きつけられる。
「くっ……」
背中に焼けるような痛み。だが、すぐに受け身をとって着地。
汗が額を伝い落ちる。
──くそっ。一撃が重すぎる……直撃すれば終わる。
「逃げ足は速ぇな!だが次は逃がさねぇ!!」
バルザが前傾姿勢で、四足獣のようなスピードで突進してくる。
「逃げてなんかいない」
槍を逆手に持ち、力を一点に集中する。
「重力崩壊」
低く跳ね上がり、バルザの足元の地面を狙って槍を突き刺す。
魔法が鎧で阻まれるのならば、鎧以外を狙えばいい。
突き刺さった槍を起点に、草地がうねるように陥没する。
地面が揺らぎ、バルザの重心が傾く。バランスが崩れる。
しかし、崩れた体勢のまま、斧が迫る。
「甘い!」
カイが、空中で体勢を切り替える。
槍の柄を軸に、風を裂いて回転蹴りを叩き込む。
ガンッ!
甲高い衝撃音とともに、バルザの兜が吹き飛んだ。
露わになる、傷だらけの素顔と、狂気に満ちた血走った双眸。
──だが。
「…………ククク……ッははっ、いいぞォ……面白れぇ!」
バルザが、笑った。
まるで快楽に酔ったような、壊れた笑みで。
「これでようやく、遊びじゃなくなった。“戦い”が始まるってことだ!」
その言葉と共に、バルザの肉体から圧が噴き出す。
まるで魔物。
まるで、“殺し”のために生まれた生物兵器。
鎧などなくとも、この男は十二分に強い。
純粋な破壊力と、暴力の権化。
カイの喉が、ごくりと鳴る。
──世界は広いな。こんな奴がいるとは。
互いに一歩、前に出る。
破壊と誇り。欲望と理性。
正反対の二人が、ぶつかり合う。
カイは、表情ひとつ変えずに距離を詰める。
草原の風が、二人の間を駆け抜けた瞬間
「瞬連──崩突!!」
カイの槍が、音すら置き去りにして連打を繰り出す。
一突き、二突き、三突き……すべてが急所を狙い、鋭さは雷光の如し。
バルザは斧で防ごうとするが、その一撃ごとに体が揺れる。
肩、脇腹、腿、喉元。容赦のない刺突が装甲の隙間を的確に貫く。
「どうした、さっきの勢いは……?」
カイの声は、冷たい。
まるで何かを見限るような口調だった。
「……ッ!」
バルザの口元がわずかに引きつる。
しかし、退かない。むしろ、その目に宿った光はますます狂気に近づいていた。
カイが更に距離を詰める。
回転と共に腰を捻り、鋭い横薙ぎの一撃。
「断風刃!!」
真横から叩き込まれる鋭い一撃。風すら切り裂く速度と精度。
その斬撃が、バルザの胸部装甲を深く抉った。
「自慢の鎧が残念だったな。俺は魔法を使わずとも戦える」
カイは、冷ややかな眼差しを向け言い放った。
声音は静か。だが、氷の刃のように鋭く突き刺さる。
しかし──
「アーハッハッハッ!いいぞ!お前、いいぞォッ!!最高だ!最高に滾るぜぇぇぇ!!」
バルザは、笑っていた。
血を滴らせながら、狂気じみた笑顔で空を仰ぎ、歓喜を爆ぜさせる。
「早とちりすんなよ。ようやく、身体が温まってきたところだ」
槍が突き立ったままの胸部から血が流れる。
痛みに顔を歪めるどころかその眼には、ますます光が宿っていた。
「今度は、こっちの番だ!!」
ごうっ、と草原の空気が逆流する。
バルザの筋肉が膨張し、全身が爆ぜるように盛り上がる。
戦斧を持つ手に、重厚な気迫が宿った。
その斧は、まさに破壊のために生まれた刃。
斬るためではない。叩き潰すための、獣の牙。
「烈斬鬼牙!!」
振り下ろされた一撃は、大気を圧縮しながら炸裂。
爆風と轟音が大地を裂き、地面を隆起させ、広範囲を吹き飛ばす。
「──ッ……!」
カイは槍で受け止めるも、衝撃は防ぎきれず、体ごと吹き飛ばされる。
土煙がもうもうと舞い上がり、視界を閉ざす。
その中で、雷鳴のような声が響いた。
「色男さんよォ……本当に“強ぇ奴”ってのはなぁ、痛みも恐怖も全部まとめて喰らって、それでも笑ってる奴のことを言うんだよ!!」
土煙の中から、重い足音が響く。
ずしん、ずしん。
踏みしめるたび、地が震える。
バルザが再び姿を現す。
傷だらけで、血まみれで、なのにその顔には、純粋な歓喜が浮かんでいた。
まるで、生きることそのものが戦うことだと語るような。
その存在はもはや人ではなく、“死合い”に酔った怪物。
「止まるなよ!まだまだ、死合いは終わっちゃいねえ!!」
土煙を割って、バルザが踏み込む。
一歩ごとに大地がうねる。全身の筋肉が軋み、武器というよりも質量そのものと化した斧が振るわれる。
カイは、刹那の判断で身をひねる。斧が頭上をかすめ、空気が爆ぜた。
──さっきまでより、ずっと速い……!
カイの脳裏に、かすかに焦りが走る。冷静な判断力に、小さなノイズが生まれる。
連撃。受け、受け、受け──防ぎ切れない。
バルザの攻撃は、戦術でも技術でもない。だが純粋な“暴力”が、すべてを押し流す。
「どうしたどうしたぁ!冷静な面してんのに、手が止まってんじゃねえかァ!」
バルザの咆哮が響く。
突き上げる斧の柄がカイの脇腹をえぐる。血が吹き出す。
「……クッ!」
カイは蹴りで距離を取り、肩で息をする。足元がふらつく。
視界の端がわずかにぼやけていた。
──受け流すだけじゃ……間に合わない。
冷静さを維持しようとする思考とは裏腹に、身体が反応しきれていない。
「まだやれんだろ?こんなもんじゃねぇよな、色男さんよォ!!」
バルザが駆ける。足元の草がはじけ飛び、斧が真横から迫る。
受けるよりも前に、カイは飛ぶように後退。だが、遅い。
「もらったァ!!」
その叫びと共に、斧の柄がカイの胸にめり込んだ。
「──っがはっ!!」
肺から空気が抜ける音が漏れ、カイの身体が宙を舞う。
草原に叩きつけられ、転がりながらようやく体勢を立て直す。
……だが、膝が、沈む。
「……チッ……」
舌打ち一つ。顔を上げたカイの額から血が流れ、目の焦点が一瞬ぶれた。
それでも、崩れはしない。
槍を支えに、立ち上がる。
「おいおい、今のが効いちまったのかァ?これからだってのによォ」
バルザが迫る。獣じみた笑みを浮かべ、今まさに、とどめを刺す者の歩みで。
───────
獣人編は残り三話です。……多分。
血と戦火に染まった草原で、カイとバルザが真正面から対峙していた。
黒鎧の巨漢バルザが、にぃと口角を吊り上げて笑う。
戦斧を肩に担ぎ、舌をだらりと垂らして笑うその顔は、まさしく悪鬼。
「さあ、俺たちも始めようぜぇ。楽しい楽しい“死合い”をよぉ」
「……一つ、聞きたい」
槍を握るカイの眼差しは、どこまでも冷静だった。
だがその奥には、怒りと疑問と、戦士としての誇りがあった。
「お前たちは、それほどの力を持っていながら……なぜ、他者を蹂躙する?」
バルザは目を瞬かせたかと思うと、腹の底から吹き出すように爆笑した。
「はぁ?なんだそりゃ。理由?そんなもん、決まってんだろ」
戦斧の刃が、空を裂いて振るわれる。草地が裂け、土がえぐれ、砂塵が舞う。
「“楽しい”からだよォ!他人を踏み潰すのは、サイッコーだぜェ!」
笑いながら、バルザは言った。
「民のためにその力を振るえば……お前ならすぐに将軍クラスになれるはず。名誉も、栄誉も与えられるだろう」
「将軍?名誉?栄誉?ああ、全部いらねぇ!そんなもんで腹は膨れねぇし、オレの“衝動”は癒せねぇ」
瞳が赤黒く染まる。
「欲しいのはただひとつ……このクソみてぇな世の中で、俺が“最強”って証明だけだ!!」
「……」
「他人の悲鳴、涙、絶望。そいつらを喰らって、踏み潰して、骨の髄までしゃぶってやるのが……俺の最高の悦びなんだよ!」
カイは目を伏せる。そして静かに言い放つ。
「……下衆が」
その刹那。
地面を蹴る音と、風の奔流。
バルザは静かに兜の面頬を下ろした。
バルザが巨体に似合わぬ速さで突進する。鉄塊が唸りを上げ、空気を裂いて迫る。
「いくぞォォオオオッ!!!」
斧が振り下ろされる。空気が裂ける。
だが、カイはすでにその下にいない。
「遅い……!」
姿勢を低く、地を這うような動きでバルザの懐に潜り込み、
槍の柄で肘を叩き上げる。
「崩芯!!」
ぐらり、とバルザの重心が乱れる。
しかし、バルザはそのまま逆回転の勢いで斧を横薙ぎに振る。
「喰らえやアアアア!!」
風圧ごと殺傷力を持った一撃。
カイは槍の柄をクロスさせて防御するも
──轟っ!
凄まじい衝撃とともに吹き飛ばされ、草地に背中から叩きつけられる。
「くっ……」
背中に焼けるような痛み。だが、すぐに受け身をとって着地。
汗が額を伝い落ちる。
──くそっ。一撃が重すぎる……直撃すれば終わる。
「逃げ足は速ぇな!だが次は逃がさねぇ!!」
バルザが前傾姿勢で、四足獣のようなスピードで突進してくる。
「逃げてなんかいない」
槍を逆手に持ち、力を一点に集中する。
「重力崩壊」
低く跳ね上がり、バルザの足元の地面を狙って槍を突き刺す。
魔法が鎧で阻まれるのならば、鎧以外を狙えばいい。
突き刺さった槍を起点に、草地がうねるように陥没する。
地面が揺らぎ、バルザの重心が傾く。バランスが崩れる。
しかし、崩れた体勢のまま、斧が迫る。
「甘い!」
カイが、空中で体勢を切り替える。
槍の柄を軸に、風を裂いて回転蹴りを叩き込む。
ガンッ!
甲高い衝撃音とともに、バルザの兜が吹き飛んだ。
露わになる、傷だらけの素顔と、狂気に満ちた血走った双眸。
──だが。
「…………ククク……ッははっ、いいぞォ……面白れぇ!」
バルザが、笑った。
まるで快楽に酔ったような、壊れた笑みで。
「これでようやく、遊びじゃなくなった。“戦い”が始まるってことだ!」
その言葉と共に、バルザの肉体から圧が噴き出す。
まるで魔物。
まるで、“殺し”のために生まれた生物兵器。
鎧などなくとも、この男は十二分に強い。
純粋な破壊力と、暴力の権化。
カイの喉が、ごくりと鳴る。
──世界は広いな。こんな奴がいるとは。
互いに一歩、前に出る。
破壊と誇り。欲望と理性。
正反対の二人が、ぶつかり合う。
カイは、表情ひとつ変えずに距離を詰める。
草原の風が、二人の間を駆け抜けた瞬間
「瞬連──崩突!!」
カイの槍が、音すら置き去りにして連打を繰り出す。
一突き、二突き、三突き……すべてが急所を狙い、鋭さは雷光の如し。
バルザは斧で防ごうとするが、その一撃ごとに体が揺れる。
肩、脇腹、腿、喉元。容赦のない刺突が装甲の隙間を的確に貫く。
「どうした、さっきの勢いは……?」
カイの声は、冷たい。
まるで何かを見限るような口調だった。
「……ッ!」
バルザの口元がわずかに引きつる。
しかし、退かない。むしろ、その目に宿った光はますます狂気に近づいていた。
カイが更に距離を詰める。
回転と共に腰を捻り、鋭い横薙ぎの一撃。
「断風刃!!」
真横から叩き込まれる鋭い一撃。風すら切り裂く速度と精度。
その斬撃が、バルザの胸部装甲を深く抉った。
「自慢の鎧が残念だったな。俺は魔法を使わずとも戦える」
カイは、冷ややかな眼差しを向け言い放った。
声音は静か。だが、氷の刃のように鋭く突き刺さる。
しかし──
「アーハッハッハッ!いいぞ!お前、いいぞォッ!!最高だ!最高に滾るぜぇぇぇ!!」
バルザは、笑っていた。
血を滴らせながら、狂気じみた笑顔で空を仰ぎ、歓喜を爆ぜさせる。
「早とちりすんなよ。ようやく、身体が温まってきたところだ」
槍が突き立ったままの胸部から血が流れる。
痛みに顔を歪めるどころかその眼には、ますます光が宿っていた。
「今度は、こっちの番だ!!」
ごうっ、と草原の空気が逆流する。
バルザの筋肉が膨張し、全身が爆ぜるように盛り上がる。
戦斧を持つ手に、重厚な気迫が宿った。
その斧は、まさに破壊のために生まれた刃。
斬るためではない。叩き潰すための、獣の牙。
「烈斬鬼牙!!」
振り下ろされた一撃は、大気を圧縮しながら炸裂。
爆風と轟音が大地を裂き、地面を隆起させ、広範囲を吹き飛ばす。
「──ッ……!」
カイは槍で受け止めるも、衝撃は防ぎきれず、体ごと吹き飛ばされる。
土煙がもうもうと舞い上がり、視界を閉ざす。
その中で、雷鳴のような声が響いた。
「色男さんよォ……本当に“強ぇ奴”ってのはなぁ、痛みも恐怖も全部まとめて喰らって、それでも笑ってる奴のことを言うんだよ!!」
土煙の中から、重い足音が響く。
ずしん、ずしん。
踏みしめるたび、地が震える。
バルザが再び姿を現す。
傷だらけで、血まみれで、なのにその顔には、純粋な歓喜が浮かんでいた。
まるで、生きることそのものが戦うことだと語るような。
その存在はもはや人ではなく、“死合い”に酔った怪物。
「止まるなよ!まだまだ、死合いは終わっちゃいねえ!!」
土煙を割って、バルザが踏み込む。
一歩ごとに大地がうねる。全身の筋肉が軋み、武器というよりも質量そのものと化した斧が振るわれる。
カイは、刹那の判断で身をひねる。斧が頭上をかすめ、空気が爆ぜた。
──さっきまでより、ずっと速い……!
カイの脳裏に、かすかに焦りが走る。冷静な判断力に、小さなノイズが生まれる。
連撃。受け、受け、受け──防ぎ切れない。
バルザの攻撃は、戦術でも技術でもない。だが純粋な“暴力”が、すべてを押し流す。
「どうしたどうしたぁ!冷静な面してんのに、手が止まってんじゃねえかァ!」
バルザの咆哮が響く。
突き上げる斧の柄がカイの脇腹をえぐる。血が吹き出す。
「……クッ!」
カイは蹴りで距離を取り、肩で息をする。足元がふらつく。
視界の端がわずかにぼやけていた。
──受け流すだけじゃ……間に合わない。
冷静さを維持しようとする思考とは裏腹に、身体が反応しきれていない。
「まだやれんだろ?こんなもんじゃねぇよな、色男さんよォ!!」
バルザが駆ける。足元の草がはじけ飛び、斧が真横から迫る。
受けるよりも前に、カイは飛ぶように後退。だが、遅い。
「もらったァ!!」
その叫びと共に、斧の柄がカイの胸にめり込んだ。
「──っがはっ!!」
肺から空気が抜ける音が漏れ、カイの身体が宙を舞う。
草原に叩きつけられ、転がりながらようやく体勢を立て直す。
……だが、膝が、沈む。
「……チッ……」
舌打ち一つ。顔を上げたカイの額から血が流れ、目の焦点が一瞬ぶれた。
それでも、崩れはしない。
槍を支えに、立ち上がる。
「おいおい、今のが効いちまったのかァ?これからだってのによォ」
バルザが迫る。獣じみた笑みを浮かべ、今まさに、とどめを刺す者の歩みで。
───────
獣人編は残り三話です。……多分。
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