5 / 12
第一部第一章
5 婚約破棄
しおりを挟む
「婚約を破棄する!」
凛とした、よく通る声が夜会の会場に響き渡った。
華やかな音楽も、ざわめきも、その瞬間だけは止まったかのように静まり返る。
視線が一斉に集まる。
その中心に立つのは──
ルナリアだった。
パトリス殿下が手にした書面には、彼女の罪状が並べられている。
アメリーへの嫌がらせ。
陰湿な言動。
数々の悪行。
突き付けられるその文字を、ルナリアはただ静かに見つめていた。
言い訳はしない。
だって──無駄だから。
「ルナリア。何か言うことはあるか」
パトリスの声が落ちる。
それは、おそらく最後の情けだった。
もし冤罪を晴らすなら、ここしかない。
この場で弁明すれば、まだ状況は変わるかもしれない。
だが。
ルナリアは分かっていた。
自分がしてきたことの多くは、事実だということを。
命に関わるような行為はしていない。
だが、それ以外の嫌がらせをしてきたのは紛れもない事実だった。
だから。
言い逃れをするつもりはなかった。
「では……お言葉に甘えて」
ルナリアはゆっくりと口を開いた。
「アメリー嬢には、心から申し訳なく思っておりますわ」
会場の空気がわずかに揺れる。
「許されないこととは承知しておりますが……辛い思いをさせてしまったこと、深くお詫び申し上げます」
そう言って。
ルナリアはアメリーへ向かって、深く頭を下げた。
その瞬間。
会場のあちこちから、ざわめきが広がる。
それも無理はない。
これまで高飛車で、気丈に振る舞っていたルナリアが。
自ら頭を下げたのだから。
(そりゃあ……驚くわよね)
ルナリアは心の中で小さく笑った。
まるで他人事のように。
「それと……パトリス様」
ルナリアは静かに顔を上げた。
「わたくしは、貴方様のことを心よりお慕い申しておりました」
会場が一瞬、息を呑む。
「今となっては叶わぬ夢……。どうか、アメリー嬢とお幸せに」
そう言って、ルナリアは微笑んだ。
潤みかけた瞳を誤魔化すように、そっと双眸を細める。
──さよなら。
私の初恋。
胸の奥が、ぎゅっと痛んだ。
だが、それもこれで終わりだ。
これまでずっと、胸を引き裂くように苦しめてきた想い。
その鎖から、ようやく解放される。
ルナリアは背筋を伸ばした。
そして、呆然とする観衆たちを残したまま、静かに会場を後にする。
◇
「……ふっ……うっ……」
会場の扉を抜けた瞬間。
張り詰めていた緊張の糸が、ぷつりと切れた。
「うぅ……」
堪えていたものが、堰を切ったように溢れ出す。
恋が、こんなにも苦しいものだなんて。
知らなかった。
知りたくもなかった。
前世では、恋も知らないまま人生を終えた。
だから。
こんなに痛い想いをするくらいなら──
知らないままの方が、きっと幸せだった。
そのとき。
パチパチパチ
静まり返った回廊に、場違いな拍手が響いた。
ルナリアははっと顔を上げる。
「うん。やっぱり、素敵だわ」
柔らかな声だった。
そこに立っていたのは、一人の女性。
ふわりと揺れる亜麻色の髪。
そして、淡い水色の瞳。
優しげな雰囲気を纏った女性が、微笑みながらルナリアを見ていた。
「はあ……やっと、この時が来た。長かったわ」
安堵したような、どこか満足げな声だった。
「アネット……様?」
ルナリアは戸惑いながらその名を呼ぶ。
目の前に立っていたのは──アネット・グラニエ。
ディオンの姉にあたる人物だ。
ルナリアはディオンと幼馴染であるため、彼女とも面識がある。
だが、どこか様子が違った。
そもそも、アネットは滅多に王都へ戻らないはずの人物だ。
彼女は数々の異例の業績を残し、若くして領地経営まで任されている才女。
そのため、普段は領地に引き籠っていると聞いていた。
それなのに、なぜここに──。
「ああ、やっぱりルナリアちゃん最高」
うっとりとした声が落ちる。
「ねぇ……貴方、転生者でしょ」
その言葉を聞いた瞬間。
ルナリアの目が大きく見開かれた。
心臓が跳ね上がる。
「安心して」
アネットはくすりと笑った。
「私も転生者なのよ」
さらりと言ってのける。
「私ね、前世からルナリアちゃんが大好きなの」
その言葉に、ルナリアの思考が一瞬止まった。
「アメジストの髪に、緑の宝玉みたいな瞳。悪役令嬢としての気の強さ。……何より、一途なところ」
アネットの表情は、どこか恍惚としていた。
まるで宝物を見つけたかのような顔。
その手が、そっとルナリアの髪を掬い上げる。
紫水晶の髪が、指の間からさらりと零れた。
「うぇっ!? え、えっと……あの……」
ルナリアは言葉を失う。
驚きすぎて、何を言えばいいのか分からない。
(アネット様も……転生者!?)
それだけでも衝撃なのに。
なぜ、自分が転生者だと分かったのか。
疑問が次々と浮かび、思考が追いつかない。
そのとき。
「アネットお嬢様。ルナリア様がお困りです」
静かな声が割って入った。
アネットの侍女だった。
主の様子を見かねて、助け舟を出したのだろう。
ルナリアは、ほっと息をついた。
「あらやだ。ごめんなさいね。ルナリアちゃんが手に入ると思うと嬉しくって」
アネットは無邪気に笑った。
その言葉に、ルナリアは小さく首を傾げる。
──手に入る?
どこか引っかかる言い回しだった。
「誰が……誰を?」
「私が、貴女を」
さらりと言い放つ。
アネットは、惚れ惚れするような笑みを浮かべていた。
まるで芸術品でも眺めるかのような目だ。
「私ね、気が強い子とか、美しい子が大好きなの」
うっとりとした声が続く。
「このままだとルナリアちゃん、奴隷になっちゃうでしょ? それなら私が貰ってもいいよね?」
ルナリアの思考が、数秒ほど停止した。
(……誰だ。この方を氷の女王なんて呼んだのは。)
頬をほんのり赤く染め、恍惚とした表情を浮かべている姿は、とても冷徹な女王とは思えない。
むしろ──
かなり怪しい。
「お嬢様。馬鹿丸出しですよ」
隣から、冷静な声が入った。
アネットの侍女、クロエだった。
「クロエひどおい」
アネットは頬を膨らませる。
ぷんぷんとでも音がつきそうな怒り方だ。
呆然と立ち尽くすルナリアを見て、アネットはようやく事情を説明し始めた。
まず明かされたのは、クロエの存在だった。
クロエはグラニエ家に仕える者の中でも、影のような役割を持つ存在だという。
そして彼女は、これまでずっとルナリアを見張っていたらしい。
──まったく気付かなかった。
そのため、ルナリアが倒れたあの日から人格が変わったことにも、すぐに気付いたのだという。
だが。
それ以上に衝撃的だったのは、次に告げられた話だった。
ルナリアが奴隷に落ちる未来。
それは偶然ではなく──
ルナリアの父の企みだった。
「貴女を人商人に売って、奴隷として売れた貴女の売上の四割を受け取る手筈だったのよ」
アネットは、包み隠さずそう告げた。
ルナリアは言葉を失う。
だが。
否定する気にはなれなかった。
あの父親なら──やりかねない。
昔から家庭よりも、権力や地位、そして金に執着する人だった。
娘よりも利益を優先するなど、十分にあり得る話だ。
「そこでね」
アネットはにっこり笑う。
「貴女が奴隷になってしまう前に、私が貴女を貰い受けようって魂胆なの」
ルナリアは小さく息を吐いた。
奴隷になるのは、もちろん嫌だ。
「ルナリアちゃんだって、知らない人に飼われるより私に飼われる方がいいでしょ?」
軽い調子で言う。
だが、その言葉にはどこか本気が混じっていた。
確かに。
見知らぬ誰かに買われるよりは──
同じ転生者であるアネットの元へ行った方が、まだましかもしれない。
ルナリアはゆっくりと頷いた。
「よろしくお願いいたします。アネットお嬢様」
一瞬の沈黙。
そして。
「やったあ!」
アネットが満面の笑みを浮かべた。
「じゃあ決まりね。これからよろしく、ルナリアちゃん」
差し出された手。
ルナリアはその手を、しっかりと握り返した。
後から聞いた話によると、侍女のクロエもまた、アネットに買われた身なのだという。
元々は盗賊団のリーダーだったらしい。
だが、ある日アネットに出会い──
「赤い瞳が綺麗だから」
という理由で、しつこく口説かれ続けた末、半ば押し切られる形でアネットの元に来ることになったのだとか。
その話を聞いたとき、ルナリアは言葉を失った。
……どうやら、アネットの“収集癖”は本物らしい。
強くて、美しくて、気の強い女性。
そういう人物を見つけると、どうしても手元に置きたくなるのだという。
そして今回、その対象に選ばれたのが──
ルナリアだった。
本当に。
自分の人生は、これでよかったのだろうか。
そう思わずには、いられなかった。
凛とした、よく通る声が夜会の会場に響き渡った。
華やかな音楽も、ざわめきも、その瞬間だけは止まったかのように静まり返る。
視線が一斉に集まる。
その中心に立つのは──
ルナリアだった。
パトリス殿下が手にした書面には、彼女の罪状が並べられている。
アメリーへの嫌がらせ。
陰湿な言動。
数々の悪行。
突き付けられるその文字を、ルナリアはただ静かに見つめていた。
言い訳はしない。
だって──無駄だから。
「ルナリア。何か言うことはあるか」
パトリスの声が落ちる。
それは、おそらく最後の情けだった。
もし冤罪を晴らすなら、ここしかない。
この場で弁明すれば、まだ状況は変わるかもしれない。
だが。
ルナリアは分かっていた。
自分がしてきたことの多くは、事実だということを。
命に関わるような行為はしていない。
だが、それ以外の嫌がらせをしてきたのは紛れもない事実だった。
だから。
言い逃れをするつもりはなかった。
「では……お言葉に甘えて」
ルナリアはゆっくりと口を開いた。
「アメリー嬢には、心から申し訳なく思っておりますわ」
会場の空気がわずかに揺れる。
「許されないこととは承知しておりますが……辛い思いをさせてしまったこと、深くお詫び申し上げます」
そう言って。
ルナリアはアメリーへ向かって、深く頭を下げた。
その瞬間。
会場のあちこちから、ざわめきが広がる。
それも無理はない。
これまで高飛車で、気丈に振る舞っていたルナリアが。
自ら頭を下げたのだから。
(そりゃあ……驚くわよね)
ルナリアは心の中で小さく笑った。
まるで他人事のように。
「それと……パトリス様」
ルナリアは静かに顔を上げた。
「わたくしは、貴方様のことを心よりお慕い申しておりました」
会場が一瞬、息を呑む。
「今となっては叶わぬ夢……。どうか、アメリー嬢とお幸せに」
そう言って、ルナリアは微笑んだ。
潤みかけた瞳を誤魔化すように、そっと双眸を細める。
──さよなら。
私の初恋。
胸の奥が、ぎゅっと痛んだ。
だが、それもこれで終わりだ。
これまでずっと、胸を引き裂くように苦しめてきた想い。
その鎖から、ようやく解放される。
ルナリアは背筋を伸ばした。
そして、呆然とする観衆たちを残したまま、静かに会場を後にする。
◇
「……ふっ……うっ……」
会場の扉を抜けた瞬間。
張り詰めていた緊張の糸が、ぷつりと切れた。
「うぅ……」
堪えていたものが、堰を切ったように溢れ出す。
恋が、こんなにも苦しいものだなんて。
知らなかった。
知りたくもなかった。
前世では、恋も知らないまま人生を終えた。
だから。
こんなに痛い想いをするくらいなら──
知らないままの方が、きっと幸せだった。
そのとき。
パチパチパチ
静まり返った回廊に、場違いな拍手が響いた。
ルナリアははっと顔を上げる。
「うん。やっぱり、素敵だわ」
柔らかな声だった。
そこに立っていたのは、一人の女性。
ふわりと揺れる亜麻色の髪。
そして、淡い水色の瞳。
優しげな雰囲気を纏った女性が、微笑みながらルナリアを見ていた。
「はあ……やっと、この時が来た。長かったわ」
安堵したような、どこか満足げな声だった。
「アネット……様?」
ルナリアは戸惑いながらその名を呼ぶ。
目の前に立っていたのは──アネット・グラニエ。
ディオンの姉にあたる人物だ。
ルナリアはディオンと幼馴染であるため、彼女とも面識がある。
だが、どこか様子が違った。
そもそも、アネットは滅多に王都へ戻らないはずの人物だ。
彼女は数々の異例の業績を残し、若くして領地経営まで任されている才女。
そのため、普段は領地に引き籠っていると聞いていた。
それなのに、なぜここに──。
「ああ、やっぱりルナリアちゃん最高」
うっとりとした声が落ちる。
「ねぇ……貴方、転生者でしょ」
その言葉を聞いた瞬間。
ルナリアの目が大きく見開かれた。
心臓が跳ね上がる。
「安心して」
アネットはくすりと笑った。
「私も転生者なのよ」
さらりと言ってのける。
「私ね、前世からルナリアちゃんが大好きなの」
その言葉に、ルナリアの思考が一瞬止まった。
「アメジストの髪に、緑の宝玉みたいな瞳。悪役令嬢としての気の強さ。……何より、一途なところ」
アネットの表情は、どこか恍惚としていた。
まるで宝物を見つけたかのような顔。
その手が、そっとルナリアの髪を掬い上げる。
紫水晶の髪が、指の間からさらりと零れた。
「うぇっ!? え、えっと……あの……」
ルナリアは言葉を失う。
驚きすぎて、何を言えばいいのか分からない。
(アネット様も……転生者!?)
それだけでも衝撃なのに。
なぜ、自分が転生者だと分かったのか。
疑問が次々と浮かび、思考が追いつかない。
そのとき。
「アネットお嬢様。ルナリア様がお困りです」
静かな声が割って入った。
アネットの侍女だった。
主の様子を見かねて、助け舟を出したのだろう。
ルナリアは、ほっと息をついた。
「あらやだ。ごめんなさいね。ルナリアちゃんが手に入ると思うと嬉しくって」
アネットは無邪気に笑った。
その言葉に、ルナリアは小さく首を傾げる。
──手に入る?
どこか引っかかる言い回しだった。
「誰が……誰を?」
「私が、貴女を」
さらりと言い放つ。
アネットは、惚れ惚れするような笑みを浮かべていた。
まるで芸術品でも眺めるかのような目だ。
「私ね、気が強い子とか、美しい子が大好きなの」
うっとりとした声が続く。
「このままだとルナリアちゃん、奴隷になっちゃうでしょ? それなら私が貰ってもいいよね?」
ルナリアの思考が、数秒ほど停止した。
(……誰だ。この方を氷の女王なんて呼んだのは。)
頬をほんのり赤く染め、恍惚とした表情を浮かべている姿は、とても冷徹な女王とは思えない。
むしろ──
かなり怪しい。
「お嬢様。馬鹿丸出しですよ」
隣から、冷静な声が入った。
アネットの侍女、クロエだった。
「クロエひどおい」
アネットは頬を膨らませる。
ぷんぷんとでも音がつきそうな怒り方だ。
呆然と立ち尽くすルナリアを見て、アネットはようやく事情を説明し始めた。
まず明かされたのは、クロエの存在だった。
クロエはグラニエ家に仕える者の中でも、影のような役割を持つ存在だという。
そして彼女は、これまでずっとルナリアを見張っていたらしい。
──まったく気付かなかった。
そのため、ルナリアが倒れたあの日から人格が変わったことにも、すぐに気付いたのだという。
だが。
それ以上に衝撃的だったのは、次に告げられた話だった。
ルナリアが奴隷に落ちる未来。
それは偶然ではなく──
ルナリアの父の企みだった。
「貴女を人商人に売って、奴隷として売れた貴女の売上の四割を受け取る手筈だったのよ」
アネットは、包み隠さずそう告げた。
ルナリアは言葉を失う。
だが。
否定する気にはなれなかった。
あの父親なら──やりかねない。
昔から家庭よりも、権力や地位、そして金に執着する人だった。
娘よりも利益を優先するなど、十分にあり得る話だ。
「そこでね」
アネットはにっこり笑う。
「貴女が奴隷になってしまう前に、私が貴女を貰い受けようって魂胆なの」
ルナリアは小さく息を吐いた。
奴隷になるのは、もちろん嫌だ。
「ルナリアちゃんだって、知らない人に飼われるより私に飼われる方がいいでしょ?」
軽い調子で言う。
だが、その言葉にはどこか本気が混じっていた。
確かに。
見知らぬ誰かに買われるよりは──
同じ転生者であるアネットの元へ行った方が、まだましかもしれない。
ルナリアはゆっくりと頷いた。
「よろしくお願いいたします。アネットお嬢様」
一瞬の沈黙。
そして。
「やったあ!」
アネットが満面の笑みを浮かべた。
「じゃあ決まりね。これからよろしく、ルナリアちゃん」
差し出された手。
ルナリアはその手を、しっかりと握り返した。
後から聞いた話によると、侍女のクロエもまた、アネットに買われた身なのだという。
元々は盗賊団のリーダーだったらしい。
だが、ある日アネットに出会い──
「赤い瞳が綺麗だから」
という理由で、しつこく口説かれ続けた末、半ば押し切られる形でアネットの元に来ることになったのだとか。
その話を聞いたとき、ルナリアは言葉を失った。
……どうやら、アネットの“収集癖”は本物らしい。
強くて、美しくて、気の強い女性。
そういう人物を見つけると、どうしても手元に置きたくなるのだという。
そして今回、その対象に選ばれたのが──
ルナリアだった。
本当に。
自分の人生は、これでよかったのだろうか。
そう思わずには、いられなかった。
0
あなたにおすすめの小説
私を選ばなかったくせに~推しの悪役令嬢になってしまったので、本物以上に悪役らしい振る舞いをして婚約破棄してやりますわ、ザマア~
あさぎかな@コミカライズ決定
恋愛
乙女ゲーム《時の思い出(クロノス・メモリー)》の世界、しかも推しである悪役令嬢ルーシャに転生してしまったクレハ。
「貴方は一度だって私の話に耳を傾けたことがなかった。誤魔化して、逃げて、時より甘い言葉や、贈り物を贈れば満足だと思っていたのでしょう。――どんな時だって、私を選ばなかったくせに」と言って化物になる悪役令嬢ルーシャの未来を変えるため、いちルーシャファンとして、婚約者であり全ての元凶とである第五王子ベルンハルト(放蕩者)に婚約破棄を求めるのだが――?
9時から5時まで悪役令嬢
西野和歌
恋愛
「お前は動くとロクな事をしない、だからお前は悪役令嬢なのだ」
婚約者である第二王子リカルド殿下にそう言われた私は決意した。
ならば私は願い通りに動くのをやめよう。
学園に登校した朝九時から下校の夕方五時まで
昼休憩の一時間を除いて私は椅子から動く事を一切禁止した。
さあ望むとおりにして差し上げました。あとは王子の自由です。
どうぞ自らがヒロインだと名乗る彼女たちと仲良くして下さい。
卒業パーティーもご自身でおっしゃった通りに、彼女たちから選ぶといいですよ?
なのにどうして私を部屋から出そうとするんですか?
嫌です、私は初めて自分のためだけの自由の時間を手に入れたんです。
今まで通り、全てあなたの願い通りなのに何が不満なのか私は知りません。
冷めた伯爵令嬢と逆襲された王子の話。
☆別サイトにも掲載しています。
※感想より続編リクエストがありましたので、突貫工事並みですが、留学編を追加しました。
これにて完結です。沢山の皆さまに感謝致します。
気配消し令嬢の失敗
かな
恋愛
ユリアは公爵家の次女として生まれ、獣人国に攫われた長女エーリアの代わりに第1王子の婚約者候補の筆頭にされてしまう。王妃なんて面倒臭いと思ったユリアは、自分自身に認識阻害と気配消しの魔法を掛け、居るかいないかわからないと言われるほどの地味な令嬢を装った。
15才になり学園に入学すると、編入してきた男爵令嬢が第1王子と有力貴族令息を複数侍らかせることとなり、ユリア以外の婚約者候補と男爵令嬢の揉める事が日常茶飯事に。ユリアは遠くからボーッとそれを眺めながら〘 いつになったら婚約者候補から外してくれるのかな? 〙と思っていた。そんなユリアが失敗する話。
※王子は曾祖母コンです。
※ユリアは悪役令嬢ではありません。
※タグを少し修正しました。
初めての投稿なのでゆる〜く読んでください。ご都合主義はご愛嬌ということで見逃してください( *・ω・)*_ _))ペコリン
私は《悪役令嬢》の役を降りさせて頂きます
・めぐめぐ・
恋愛
公爵令嬢であるアンティローゼは、婚約者エリオットの想い人であるルシア伯爵令嬢に嫌がらせをしていたことが原因で婚約破棄され、彼に突き飛ばされた拍子に頭をぶつけて死んでしまった。
気が付くと闇の世界にいた。
そこで彼女は、不思議な男の声によってこの世界の真実を知る。
この世界が恋愛小説であり《読者》という存在の影響下にあることを。
そしてアンティローゼが《悪役令嬢》であり、彼女が《悪役令嬢》である限り、断罪され死ぬ運命から逃れることができないことを――
全てを知った彼女は決意した。
「……もう、あなたたちの思惑には乗らない。私は、《悪役令嬢》の役を降りさせて頂くわ」
※全12話 約15,000字。完結してるのでエタりません♪
※よくある悪役令嬢設定です。
※頭空っぽにして読んでね!
※ご都合主義です。
※息抜きと勢いで書いた作品なので、生暖かく見守って頂けると嬉しいです(笑)
悪役令嬢だとわかったので身を引こうとしたところ、何故か溺愛されました。
香取鞠里
恋愛
公爵令嬢のマリエッタは、皇太子妃候補として育てられてきた。
皇太子殿下との仲はまずまずだったが、ある日、伝説の女神として現れたサクラに皇太子妃の座を奪われてしまう。
さらには、サクラの陰謀により、マリエッタは反逆罪により国外追放されて、のたれ死んでしまう。
しかし、死んだと思っていたのに、気づけばサクラが現れる二年前の16歳のある日の朝に戻っていた。
それは避けなければと別の行き方を探るが、なぜか殿下に一度目の人生の時以上に溺愛されてしまい……!?
悪役令嬢を彼の側から見た話
下菊みこと
恋愛
本来悪役令嬢である彼女を溺愛しまくる彼のお話。
普段穏やかだが敵に回すと面倒くさいエリート男子による、溺愛甘々な御都合主義のハッピーエンド。
小説家になろう様でも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる