異世界転生した女子高校生は辺境伯令嬢になりましたが

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学園生活編

第十七話 私の魔法

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 魔人の元まで来たけど、何? これ…

 周囲には魔法で燃えたであろ家の残骸、焦げ臭い匂い、そしてなにより人の死体と血の匂い。

 落ち着いて周囲を見渡すと、大量の兵士が倒れていた。

 魔人と戦って負けたのか…にしても、これはやりすぎでしょ。

 だが次の瞬間、私は理性が吹き飛んだ。

 私の目線の先にはエルトルト辺境伯家に仕えるメイドの死体があった。

 そう、この世界に転生してきて始めて話し、エルトルト辺境伯家に仕える人のなかで唯一私に優しかった人だ。

 私が次に冷静になったのは魔人に攻撃してからだった。

 私は魔人の討伐を決め、二つの魔法を連続で詠唱した。

〈結界魔法・大爆発結界・発動〉

〈原子魔法・ウラン・ダベージェン・ケンバージェン・発動〉

 結界で魔人は閉じ込められ、正面から原子魔法を受けた魔人は消し飛んだ。

 原子魔法。これは私がこの世界にきてから作った私独自の私の魔法。これをつくるのは本当に大変だった。

 なんて言ってもこの魔法は四つの魔法を使って打つ魔法を一つに集約したものだからね。実際魔法詠唱は四節だし。

 これを作ったのは確か、シルカ先生に鍛錬してもらっていた時か。

 私の元いた世界にある原子爆弾。この魔法はあれに似ている。まぁ、それもそうか。その魔法自体が原子爆弾を利用しているものだしな。

 私の作った原子魔法は、私がこっちの世界にウランやプルトニウムがあることを知って作った。人工的にそれらを作る。そして核分裂させる。そして原子爆弾と同じ破壊力を持たせ、その破壊力を全て魔力に変換する。そしてその魔力を放つ。

 自分で作ったもやはり難しい。

 しかしこの魔法を応用すれば変換した魔力を取り込めるかもしれない。

 もしそれができるならウランを生成する魔力さえ残していれば無尽蔵に魔力を回復できることになる。

 これはこれで使えるな。

 私はそう思いながら次の魔人の元まで向かった。

 
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