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8.くちづけ
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大広間の奥。
休憩のために使用される一室で、ミシェルはクラウスから手当を受けた。
切れた傷口を消毒され、朱く染まった頬を氷で冷やす。
そうしているうちに、動揺し、ぼんやりとしていた頭が次第にはっきりしてくる。
「あなた、どうして私を助けたの?」
「彼らにも言ったが……アレクシ殿に君のことを頼まれていたんだ。君に……不埒な想いを抱いている者がいるので気に掛けていて欲しいと。彼は君を一人にするのが不安だったのだろう。もっと早く気づいてやれば、こんな傷をつくらせたりしなかったのに……すまなかった」
「……そう」
どうしてアレクシはクラウスにそんなことを頼んだのだろう。
ミシェルを任せるならもっと適任な者がいるだろう。バルニエ男爵に頼んだって、良かったはずだ。
クラウスには、蟠りがあるとアレクシに言ったはずなのに。
(思わせぶりなことを言った私への悪戯みたいなものかしら)
掴み所がなく、飄々としたところは、アレクシの欠点でもあったが、一番魅力的なところでもある。
だから彼の行為は『ささいな悪戯』として流すことは出来た。
しかし、クラウスが素直に彼に従ったことが、なぜだか、無性に腹立たしくなる。
彼に助けられなければ、今頃どのような目に合っていたか。考えるとぞっとするが、素直に礼を言う気持ちにはなれない。
ひどく動揺していたせいで、弱々しい自分を見せてしまったのも、許せなくて、素直にはなれなかった。
「……何もされてはいないか?」
椅子に座ったミシェルに、クラウスは気遣う視線を向ける。
「何も、って何?」
「……」
躊躇うように彼はミシェルから目を逸らす。
「犯されてはいないわ」
失笑混じりに言って、冷えて感覚がなくなってきた頬から氷嚢を外し、テーブルに置いた。
「今夜のことは黙っていて。アレクシにも言わなくていいわ」
「……彼らは相応の罰を受けなければならない」
「詮索されるのが鬱陶しいのよ。何かされたのではないかって。今のあなたのように、疑われることがね」
卑劣な行為を見逃すのは腹立たしい。彼らに罰を与えられるのならば、男達から乱暴を受けた女だと、社交界で噂になっても別に構いはしなかった。
けれど今は、そんな感情より、目の前の男に、嫌味を言いたかった。
「……すまない」
目を伏せた彼に、気分が良くなる。
「謝る必要はないわ。だって、誰だって。あんな状況を見たら想像するでしょう?事後だったのだろうかって。そのうえ、女の方にも隙があったせいだって、思われたりもするの」
「確かに……君にも隙があったんじゃないのか?」
クラウスが真剣な口調で問い掛けてくる。
嫌味の途中で口を挟まれ、ミシェルは眉を寄せた。
「彼らの人間性には君も気づいていたのだろう?夜会で顔を合わすことは致し方ないとしても、一人きりになるべきではない。大勢いるから、何かあっても悲鳴をあげれば誰か駆けつけると安心していたのかも知れないが、群集は異音を幻聴だと聞き流す傾向がある。君はもう少し用心した方が良い」
真面目に諭されて、ミシェルの上昇していた気分は、一気に下降する。
(何よ、偉そうに)
「ご忠告、どうもありがとう」
苛々しながらも、笑顔を作って礼を言った。
「……君が俺を嫌っていて、だから、俺の言葉を聞き入れたくないのはわかる。だが彼らのした行為を黙っているならば、これから先も、今夜と同じような事が起こる危険性がある。君自身の安全のためだ。きちんと考えてくれ」
「聞き入れているでしょ。ありがとう、って言ったわ」
「君の目がそうは言っていない」
クラウスの黒い双眸がミシェルを見据える。
心の中まで見透かされそうな瞳を、ミシェルはじっと見返した。
「私、あなたのこと嫌っていないわ。軽蔑しているだけよ」
抑揚のない声で告げると、クラウスの方が視線を外した。
「……家まで送ろう」
「あなたがどんなに素晴らしい演奏をして、多くの人々を感銘させようとも、私はあなたを軽蔑している」
「……それで構わない」
まるで聞き分けのない幼子を相手にするように、クラウスは緩く笑った。
その態度はミシェルの頭の奥が、熱くなった。
「私程度の人間に軽蔑されても、痛くはないってことなのかしら?そうよね、ダトルでは大層、有名で、名声もあるんでしょうし。……ふふ。お父様がいなくて良かったわね。死んでいて、ほっとした?ああ、それとも死んでいることがわかっていたから、ライネローズに来たのかしら。今はあなたの罪を知るのは私だけだけど、お父様がいたら、あなた、平静ではいられなかったものね」
ミシェルは口早に彼を嘲った。
クラウスは黙ったまま何も言い返さない。
言い返さないのではなく、罪を認めているから言い返せないだけなのかもしれないが――。
その沈黙もまた、癇癪を起こした子どもを相手にしているようにも見え、ミシェルの怒りは募った。
父の墓で会った時、責めないと言ったのを思い出すが、込み上げてくる苛立ちを抑えきれない。
彼の演奏を聴いた時の悔しさも、ミシェルの衝動を後押した。
(この男はつまらない人間なのよ。ただの盗人。矮小な男よ。……私を犯そうとしたあの下劣な男達と、さほど変わりのない……)
それに未亡人の愛人なのだ。
怜悧で涼やかな顔をしていたって、夜な夜な飢えた未亡人の相手をしているのだ。いくら素晴らしい才能を持っていたとしても、中身は発情した雌猫を慰める雄猫なのだ。
(いやらしい……不潔だわ)
誘ったのはどちらからなのだろう。
未亡人が未亡人になったのは一年前だとアレクシが言っていた。いつ頃、そういう関係になったのだろう。亡くなってすぐか、それとも……。
都で流行っている愛を主題にした小説を思い出す。
分野は違えど小説も芸術だ。そういったものに感銘を受けることで、演奏にも深みが出ると読んでみたのだが。感想は猥褻ね、の一言だった。
年老いて性的な営みが出来なくなった男が、妻のために若い男を用意する。睦み合う妻と愛人を見て、嫉妬しながらも妻への愛を深めていく。ミシェルには、不健全としか思えない内容の小説であった。
(生前から、そういう関係だったのかしら。まさか、三人で!)
あの一見、初心そうな未亡人。
けれど、アレクシと関係があったくらいだから淫奔に違いない未亡人。
あの女が寝台の上で、雌犬のごとき痴態で、彼を翻弄するのだ。いや、もしかすると彼が雄犬のようにガツガツと。
卑猥な妄想が、ミシェルの頭の中を駆けめぐった。
「……ミシェル?」
表情をなくしたミシェルを男が訝しみ、見下ろしてくる。
涼やかな仮面を被って、雄の本性を隠している男が――。
許せなかった。その涼やかな仮面をどうにかして壊してやりたくなった。くだらない、つまらない男なのだと、彼を貶めたくて仕方がなくなる。
ミシェルは立ち上がり、男の首に手を回した。そして、つま先立ちして、男の唇に自身の唇を押し当てた。
その行動が間違っているとは、思えなかった。
なぜなら八年前。もし彼が父を裏切ることなく、盗みを働かず、ミシェルの元から、いなくなりさえしなければ。
彼の涼やかな仮面を取るのは、自分だったはずだ。
――彼はミシェルだけのもので。そう、あるべきだった。
(私、正気じゃないわ……)
一瞬冷静になりかけた心が、初めて触れた唇の。見掛けよりも柔らかな感触に、消えてなくなる。
彼を知りたい。
欲しい。
胸の奥から込み上げてくる欲望を留めることなど、出来なかった。
休憩のために使用される一室で、ミシェルはクラウスから手当を受けた。
切れた傷口を消毒され、朱く染まった頬を氷で冷やす。
そうしているうちに、動揺し、ぼんやりとしていた頭が次第にはっきりしてくる。
「あなた、どうして私を助けたの?」
「彼らにも言ったが……アレクシ殿に君のことを頼まれていたんだ。君に……不埒な想いを抱いている者がいるので気に掛けていて欲しいと。彼は君を一人にするのが不安だったのだろう。もっと早く気づいてやれば、こんな傷をつくらせたりしなかったのに……すまなかった」
「……そう」
どうしてアレクシはクラウスにそんなことを頼んだのだろう。
ミシェルを任せるならもっと適任な者がいるだろう。バルニエ男爵に頼んだって、良かったはずだ。
クラウスには、蟠りがあるとアレクシに言ったはずなのに。
(思わせぶりなことを言った私への悪戯みたいなものかしら)
掴み所がなく、飄々としたところは、アレクシの欠点でもあったが、一番魅力的なところでもある。
だから彼の行為は『ささいな悪戯』として流すことは出来た。
しかし、クラウスが素直に彼に従ったことが、なぜだか、無性に腹立たしくなる。
彼に助けられなければ、今頃どのような目に合っていたか。考えるとぞっとするが、素直に礼を言う気持ちにはなれない。
ひどく動揺していたせいで、弱々しい自分を見せてしまったのも、許せなくて、素直にはなれなかった。
「……何もされてはいないか?」
椅子に座ったミシェルに、クラウスは気遣う視線を向ける。
「何も、って何?」
「……」
躊躇うように彼はミシェルから目を逸らす。
「犯されてはいないわ」
失笑混じりに言って、冷えて感覚がなくなってきた頬から氷嚢を外し、テーブルに置いた。
「今夜のことは黙っていて。アレクシにも言わなくていいわ」
「……彼らは相応の罰を受けなければならない」
「詮索されるのが鬱陶しいのよ。何かされたのではないかって。今のあなたのように、疑われることがね」
卑劣な行為を見逃すのは腹立たしい。彼らに罰を与えられるのならば、男達から乱暴を受けた女だと、社交界で噂になっても別に構いはしなかった。
けれど今は、そんな感情より、目の前の男に、嫌味を言いたかった。
「……すまない」
目を伏せた彼に、気分が良くなる。
「謝る必要はないわ。だって、誰だって。あんな状況を見たら想像するでしょう?事後だったのだろうかって。そのうえ、女の方にも隙があったせいだって、思われたりもするの」
「確かに……君にも隙があったんじゃないのか?」
クラウスが真剣な口調で問い掛けてくる。
嫌味の途中で口を挟まれ、ミシェルは眉を寄せた。
「彼らの人間性には君も気づいていたのだろう?夜会で顔を合わすことは致し方ないとしても、一人きりになるべきではない。大勢いるから、何かあっても悲鳴をあげれば誰か駆けつけると安心していたのかも知れないが、群集は異音を幻聴だと聞き流す傾向がある。君はもう少し用心した方が良い」
真面目に諭されて、ミシェルの上昇していた気分は、一気に下降する。
(何よ、偉そうに)
「ご忠告、どうもありがとう」
苛々しながらも、笑顔を作って礼を言った。
「……君が俺を嫌っていて、だから、俺の言葉を聞き入れたくないのはわかる。だが彼らのした行為を黙っているならば、これから先も、今夜と同じような事が起こる危険性がある。君自身の安全のためだ。きちんと考えてくれ」
「聞き入れているでしょ。ありがとう、って言ったわ」
「君の目がそうは言っていない」
クラウスの黒い双眸がミシェルを見据える。
心の中まで見透かされそうな瞳を、ミシェルはじっと見返した。
「私、あなたのこと嫌っていないわ。軽蔑しているだけよ」
抑揚のない声で告げると、クラウスの方が視線を外した。
「……家まで送ろう」
「あなたがどんなに素晴らしい演奏をして、多くの人々を感銘させようとも、私はあなたを軽蔑している」
「……それで構わない」
まるで聞き分けのない幼子を相手にするように、クラウスは緩く笑った。
その態度はミシェルの頭の奥が、熱くなった。
「私程度の人間に軽蔑されても、痛くはないってことなのかしら?そうよね、ダトルでは大層、有名で、名声もあるんでしょうし。……ふふ。お父様がいなくて良かったわね。死んでいて、ほっとした?ああ、それとも死んでいることがわかっていたから、ライネローズに来たのかしら。今はあなたの罪を知るのは私だけだけど、お父様がいたら、あなた、平静ではいられなかったものね」
ミシェルは口早に彼を嘲った。
クラウスは黙ったまま何も言い返さない。
言い返さないのではなく、罪を認めているから言い返せないだけなのかもしれないが――。
その沈黙もまた、癇癪を起こした子どもを相手にしているようにも見え、ミシェルの怒りは募った。
父の墓で会った時、責めないと言ったのを思い出すが、込み上げてくる苛立ちを抑えきれない。
彼の演奏を聴いた時の悔しさも、ミシェルの衝動を後押した。
(この男はつまらない人間なのよ。ただの盗人。矮小な男よ。……私を犯そうとしたあの下劣な男達と、さほど変わりのない……)
それに未亡人の愛人なのだ。
怜悧で涼やかな顔をしていたって、夜な夜な飢えた未亡人の相手をしているのだ。いくら素晴らしい才能を持っていたとしても、中身は発情した雌猫を慰める雄猫なのだ。
(いやらしい……不潔だわ)
誘ったのはどちらからなのだろう。
未亡人が未亡人になったのは一年前だとアレクシが言っていた。いつ頃、そういう関係になったのだろう。亡くなってすぐか、それとも……。
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(生前から、そういう関係だったのかしら。まさか、三人で!)
あの一見、初心そうな未亡人。
けれど、アレクシと関係があったくらいだから淫奔に違いない未亡人。
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卑猥な妄想が、ミシェルの頭の中を駆けめぐった。
「……ミシェル?」
表情をなくしたミシェルを男が訝しみ、見下ろしてくる。
涼やかな仮面を被って、雄の本性を隠している男が――。
許せなかった。その涼やかな仮面をどうにかして壊してやりたくなった。くだらない、つまらない男なのだと、彼を貶めたくて仕方がなくなる。
ミシェルは立ち上がり、男の首に手を回した。そして、つま先立ちして、男の唇に自身の唇を押し当てた。
その行動が間違っているとは、思えなかった。
なぜなら八年前。もし彼が父を裏切ることなく、盗みを働かず、ミシェルの元から、いなくなりさえしなければ。
彼の涼やかな仮面を取るのは、自分だったはずだ。
――彼はミシェルだけのもので。そう、あるべきだった。
(私、正気じゃないわ……)
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