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初めて、二人きりになった。
外界の喧噪から逃れて、今までは一人の世界に浸れるはずだった空間に彼女はいる。
正直なところ、本当はまったく独りだけになれる時間がなくなるのが、嫌だった。
彼女を選んだのも、大人しそうで、無闇に絡んできそうになく、自分のことを放っておいてくれそうだったという理由からだ。決して愛とか好意とか、そんな情があったわけではない。そうは言っても、自分が選んで連れ帰って来た以上、自分の部屋でのもてなしに関しては己に責任があった。いつまでも、部屋の隅で縮こまられて、会話もしないのはさすがに心地が悪い。歓待する気にはなれなかったが、少しは自分から歩み寄ろうかと思った。花嫁候補選びの夜会から、三日目の夜だ。
「……あのさ」
アーティフは部屋の隅のベッドに腰掛けている彼女に声をかけた。長い艶やかな黒髪が揺れて、ゆっくりと彼女はアーティフをふり仰ぐ。
白い肌に、黒い髪が映えていた。その上、円らな瞳は吸い込まれそうなほどに漆黒だ。
極東部族エンヴィの生き残りだと、風のうわさにきいた。見慣れない容姿だが、アーティフは純粋に美しいと思った。
「きみは、なぜここにいるの」
距離もつめないで、十分に離れたまま、アーティフはぽつりと尋ねた。その瞬間、彼女の眉がぴくりと動いた。
「……ごめん、言い方をかえる、なぜ、にげないの」
今度こそ彼女は、目に見えてばっと顔を上げる。黒眸がアーティフをさくりと射た。だが、しばらく待っても、言葉はその口から紡がれなかった。
アーティフはゆっくりと、彼女に歩み寄る。
「きみにとっては退屈だろう、ここにいることは。なにも強制しているわけじゃない、出ていきたければいつでも」
ベッドのすぐそばまでやってきて、彼女を見下ろした時、腹部に激痛を感じアーティフの視界が一変した。床に背中から激しくたたきつけられる。目の前が真っ暗だと思ったら自分が目を閉じていた。うっすらと開くと、目の前にエンヴィの女の顔がある。きつくアーティフを睨み、手にはナイフを握って彼の喉仏に突きつけていた。長い黒髪がアーティフの頬を撫ぜて落ちる。
「なに……」
突然のことに驚いたアーティフは、ようやく状況を理解する。自分は、あのエンヴィの女に復讐されようとしているのだ。先々代の犯した罪を着せられて。
「まさかあなたが」
女が開いた口から漏れた声は、思いの他低かった。そういえば、彼女の声も初めて聞く。夜会で名乗ったはずだが、名前も覚えていない。
「本当に俺を選んでくれるとは思わなかったけれど」
黒眸が、ぎりっと鋭く光る。
「とんだ朴念仁だったものだから、せっかくの計算が狂ってしまった」
そういって、にっと笑う。地の底から湧きあがる憎悪を隠しもしないで。
アーティフはそれでも身の危険を感じなかった。自分には恐れる能力が欠如していると、改めて思う。
「そう……どんな、計画だったの」
あまりにもあっさりとアーティフが声を出したことに、脅しているつもりのエンヴィは一瞬たじろいだがナイフを握りしめる手を緩めることはなかった。
「……我々の人権獲得と保護の、約束を」
押し殺した声でいうさまは真剣だった。だがそれゆえに、アーティフは苦笑してしまう。
「それは、見込み違いだったね。おれに、そんな甲斐性はないよ。こんなことをしても、……それよりも、そのナイフを一気に振り下ろした方がはやいんじゃないかな」
「……そうだ、だから、迷っていた。このままここに居続ける意味なんてないと。でも、このまま手ぶらでは帰れない。だが、あなたは」
殺す価値もない。
低い声で言われた。その時、ああこいつは男なんだと、自分に近づく為に女の格好をしていたんだと、アーティフは気づいたけれど、何も言わなかった。言えなかった。自分に価値がないことは自分が一番よく知っている。
「……じゃあ、どうする。価値もないおれでも、こんなふうにナイフを突きつけているところなんて見られたら、きみはただじゃすまないよ」
純粋にどうするんだろう、という好奇心が、アーティフを微笑させる。対峙するエンヴィの男は、それを嘲りとでもとったのか眉根を一層厳しく曲げた。
「下手な命乞いだな。交渉相手の感情を逆なでするのは、最悪のやり方だ」
押し殺すような声を落とすエンヴィの男に、アーティフは唐突に興味が沸いた。燃えるような怒りをその瞳に映しているのに、それを抑えてまで冷静でいようとする様に感嘆した。
「きみは交渉が上手いの」
少なくともあなたよりはね、と、今度はエンヴィの男が嘲笑する。たとえそれが嘲りだったとしても、彼が表情を変えたことにアーティフは高揚した。己の言葉に言葉を返してくれる、問えば答えてくれる存在に、奇妙な具合にときめく。
「それで、これから、どうするの」
言いながら、顔に笑みが浮かぶのは止められなかった。エンヴィの男は言葉を返さない。だがそれでもよかった。彼がこの後取る行動こそが答えだ。アーティフはその答えを欲していた。
「ねえ、どうする」
眸に期待が満ちるのが自分でもわかった。殺されるのでもよかった。どうせ何一つ自分の意志でできないつまらない生だ。目の前の彼がそれを終わらせてくれるのならそれは大歓迎だった。万が一別の答えをだすのだとしたら、一体他にどんな選択肢があるのかとても興味深い。
「あなたは死にたいのか」
エンヴィの男は緊張を解かずに尋ねてくる。アーティフには純粋な期待があるだけだ。それがタナトスだと受け止められるのなら、それでいい。自分でも、何に期待しているのか実のところ定かではなかった。
「どうかな。でも死にたくないとは思ってないよ」
「なるほど。交渉の席につく気もないということか」
「きれる手札を持ってないからね」
「そうか、俺は……初めから間違えていたわけだな」
「残念だったね」
何度か言葉を交わすうちに、エンヴィの男は少し落ち着いてきたようだった。アーティフの物言いに目に見えて気分を害するようなことはなくなった。
何事かを思案してしばし黙るエンヴィの男に、アーティフは提案する。
「ねえ」
男は気を取り直したようにナイフを握りなおす。
「提案があるんだけど」
男の目は先を促していた。
「その手を下して、おれを解放してくれないかな。そうしてくれたら、きみの身の安全の保障はするよ」
一瞬目を丸くするエンヴィの男にアーティフは微笑して見上げる。
「ここにいて、おれの話し相手になってくれないかな。そうしてくれたら、おれ、きみの望みを叶えるために動くよ」
「話し相手、だと?」
ふざけているのか、と男は凄んだが、どこかに冷静さを残している物言いだった。アーティフは小さく頷く。男の構えたナイフの刃が、微かに首筋に触れた。びくりと手を震わせて少し引いたのは男の方だった。
「そう、それだけでいい。もともと婚約者として名乗り出ているんだ、おれがきみの見立て通りだったのならーー王政を動かそうとしていたかは知らないがーー少なくとも当初はおれに取り入るつもりだったんだろう」
「……では見返りに、あなたに、なにができる。父王の圧倒的権力の中で抑圧されているあなたに。世間はあなたを無能王子だというそうじゃないか」
「それをもっと早く知っていれば、きみは、少なくともこんな方法ではここへ来ていなかっただろうね」
あくまでも会話を楽しむ姿勢が崩れないアーティフに、エンヴィの男は言葉を飲み込む。彼の反応の一つ一つが、アーティフにとって新鮮だった。自然と饒舌になる自分自身をも面白く感じる。
「何ができるか保障はできない。でも、きみはエンヴィだろう。極東での弾圧と迫害は、確かにこのきみの行動の動機に十分だ。そしておれは、その後の国の対応は愚策だと思っている」
男は何も返してこない。アーティフはさらに言葉を募る。
「おれは、おれのためになにかをする気にはなれなかった。自分だけじゃない、ほかの……だれのためにも、なんのためにも。でも、きみをみていて思ったんだ、きみのために、おれはおれのできることをやってみたい。おれがきみの望みをどこまで叶えられるのか試してみたいって」
「……何故」
「さあどうしてかな、おれはきみに興味を持った。きっとおれの言葉に応えてくれたから。だからおれはきみともっと話してみたい」
「……唐突だな」
「そうかな。でも悪い条件じゃあないと思うよ。きみはもともとその目的でおれの元に来たんだし、もし一年たって成果が上がらなければきみを無事に帰してあげる。万が一おれがなにかきみのためになることを一つでも成せれば、それはきみにとってマイナスじゃあない」
男は、しばらく黙っていた。じっと、己が握りしめているナイフの切っ先を見つめていた。
たっぷりと沈黙した後で、彼はやおら手を下して呟いた。
「わかった。あなたの提案に乗ろう」
外界の喧噪から逃れて、今までは一人の世界に浸れるはずだった空間に彼女はいる。
正直なところ、本当はまったく独りだけになれる時間がなくなるのが、嫌だった。
彼女を選んだのも、大人しそうで、無闇に絡んできそうになく、自分のことを放っておいてくれそうだったという理由からだ。決して愛とか好意とか、そんな情があったわけではない。そうは言っても、自分が選んで連れ帰って来た以上、自分の部屋でのもてなしに関しては己に責任があった。いつまでも、部屋の隅で縮こまられて、会話もしないのはさすがに心地が悪い。歓待する気にはなれなかったが、少しは自分から歩み寄ろうかと思った。花嫁候補選びの夜会から、三日目の夜だ。
「……あのさ」
アーティフは部屋の隅のベッドに腰掛けている彼女に声をかけた。長い艶やかな黒髪が揺れて、ゆっくりと彼女はアーティフをふり仰ぐ。
白い肌に、黒い髪が映えていた。その上、円らな瞳は吸い込まれそうなほどに漆黒だ。
極東部族エンヴィの生き残りだと、風のうわさにきいた。見慣れない容姿だが、アーティフは純粋に美しいと思った。
「きみは、なぜここにいるの」
距離もつめないで、十分に離れたまま、アーティフはぽつりと尋ねた。その瞬間、彼女の眉がぴくりと動いた。
「……ごめん、言い方をかえる、なぜ、にげないの」
今度こそ彼女は、目に見えてばっと顔を上げる。黒眸がアーティフをさくりと射た。だが、しばらく待っても、言葉はその口から紡がれなかった。
アーティフはゆっくりと、彼女に歩み寄る。
「きみにとっては退屈だろう、ここにいることは。なにも強制しているわけじゃない、出ていきたければいつでも」
ベッドのすぐそばまでやってきて、彼女を見下ろした時、腹部に激痛を感じアーティフの視界が一変した。床に背中から激しくたたきつけられる。目の前が真っ暗だと思ったら自分が目を閉じていた。うっすらと開くと、目の前にエンヴィの女の顔がある。きつくアーティフを睨み、手にはナイフを握って彼の喉仏に突きつけていた。長い黒髪がアーティフの頬を撫ぜて落ちる。
「なに……」
突然のことに驚いたアーティフは、ようやく状況を理解する。自分は、あのエンヴィの女に復讐されようとしているのだ。先々代の犯した罪を着せられて。
「まさかあなたが」
女が開いた口から漏れた声は、思いの他低かった。そういえば、彼女の声も初めて聞く。夜会で名乗ったはずだが、名前も覚えていない。
「本当に俺を選んでくれるとは思わなかったけれど」
黒眸が、ぎりっと鋭く光る。
「とんだ朴念仁だったものだから、せっかくの計算が狂ってしまった」
そういって、にっと笑う。地の底から湧きあがる憎悪を隠しもしないで。
アーティフはそれでも身の危険を感じなかった。自分には恐れる能力が欠如していると、改めて思う。
「そう……どんな、計画だったの」
あまりにもあっさりとアーティフが声を出したことに、脅しているつもりのエンヴィは一瞬たじろいだがナイフを握りしめる手を緩めることはなかった。
「……我々の人権獲得と保護の、約束を」
押し殺した声でいうさまは真剣だった。だがそれゆえに、アーティフは苦笑してしまう。
「それは、見込み違いだったね。おれに、そんな甲斐性はないよ。こんなことをしても、……それよりも、そのナイフを一気に振り下ろした方がはやいんじゃないかな」
「……そうだ、だから、迷っていた。このままここに居続ける意味なんてないと。でも、このまま手ぶらでは帰れない。だが、あなたは」
殺す価値もない。
低い声で言われた。その時、ああこいつは男なんだと、自分に近づく為に女の格好をしていたんだと、アーティフは気づいたけれど、何も言わなかった。言えなかった。自分に価値がないことは自分が一番よく知っている。
「……じゃあ、どうする。価値もないおれでも、こんなふうにナイフを突きつけているところなんて見られたら、きみはただじゃすまないよ」
純粋にどうするんだろう、という好奇心が、アーティフを微笑させる。対峙するエンヴィの男は、それを嘲りとでもとったのか眉根を一層厳しく曲げた。
「下手な命乞いだな。交渉相手の感情を逆なでするのは、最悪のやり方だ」
押し殺すような声を落とすエンヴィの男に、アーティフは唐突に興味が沸いた。燃えるような怒りをその瞳に映しているのに、それを抑えてまで冷静でいようとする様に感嘆した。
「きみは交渉が上手いの」
少なくともあなたよりはね、と、今度はエンヴィの男が嘲笑する。たとえそれが嘲りだったとしても、彼が表情を変えたことにアーティフは高揚した。己の言葉に言葉を返してくれる、問えば答えてくれる存在に、奇妙な具合にときめく。
「それで、これから、どうするの」
言いながら、顔に笑みが浮かぶのは止められなかった。エンヴィの男は言葉を返さない。だがそれでもよかった。彼がこの後取る行動こそが答えだ。アーティフはその答えを欲していた。
「ねえ、どうする」
眸に期待が満ちるのが自分でもわかった。殺されるのでもよかった。どうせ何一つ自分の意志でできないつまらない生だ。目の前の彼がそれを終わらせてくれるのならそれは大歓迎だった。万が一別の答えをだすのだとしたら、一体他にどんな選択肢があるのかとても興味深い。
「あなたは死にたいのか」
エンヴィの男は緊張を解かずに尋ねてくる。アーティフには純粋な期待があるだけだ。それがタナトスだと受け止められるのなら、それでいい。自分でも、何に期待しているのか実のところ定かではなかった。
「どうかな。でも死にたくないとは思ってないよ」
「なるほど。交渉の席につく気もないということか」
「きれる手札を持ってないからね」
「そうか、俺は……初めから間違えていたわけだな」
「残念だったね」
何度か言葉を交わすうちに、エンヴィの男は少し落ち着いてきたようだった。アーティフの物言いに目に見えて気分を害するようなことはなくなった。
何事かを思案してしばし黙るエンヴィの男に、アーティフは提案する。
「ねえ」
男は気を取り直したようにナイフを握りなおす。
「提案があるんだけど」
男の目は先を促していた。
「その手を下して、おれを解放してくれないかな。そうしてくれたら、きみの身の安全の保障はするよ」
一瞬目を丸くするエンヴィの男にアーティフは微笑して見上げる。
「ここにいて、おれの話し相手になってくれないかな。そうしてくれたら、おれ、きみの望みを叶えるために動くよ」
「話し相手、だと?」
ふざけているのか、と男は凄んだが、どこかに冷静さを残している物言いだった。アーティフは小さく頷く。男の構えたナイフの刃が、微かに首筋に触れた。びくりと手を震わせて少し引いたのは男の方だった。
「そう、それだけでいい。もともと婚約者として名乗り出ているんだ、おれがきみの見立て通りだったのならーー王政を動かそうとしていたかは知らないがーー少なくとも当初はおれに取り入るつもりだったんだろう」
「……では見返りに、あなたに、なにができる。父王の圧倒的権力の中で抑圧されているあなたに。世間はあなたを無能王子だというそうじゃないか」
「それをもっと早く知っていれば、きみは、少なくともこんな方法ではここへ来ていなかっただろうね」
あくまでも会話を楽しむ姿勢が崩れないアーティフに、エンヴィの男は言葉を飲み込む。彼の反応の一つ一つが、アーティフにとって新鮮だった。自然と饒舌になる自分自身をも面白く感じる。
「何ができるか保障はできない。でも、きみはエンヴィだろう。極東での弾圧と迫害は、確かにこのきみの行動の動機に十分だ。そしておれは、その後の国の対応は愚策だと思っている」
男は何も返してこない。アーティフはさらに言葉を募る。
「おれは、おれのためになにかをする気にはなれなかった。自分だけじゃない、ほかの……だれのためにも、なんのためにも。でも、きみをみていて思ったんだ、きみのために、おれはおれのできることをやってみたい。おれがきみの望みをどこまで叶えられるのか試してみたいって」
「……何故」
「さあどうしてかな、おれはきみに興味を持った。きっとおれの言葉に応えてくれたから。だからおれはきみともっと話してみたい」
「……唐突だな」
「そうかな。でも悪い条件じゃあないと思うよ。きみはもともとその目的でおれの元に来たんだし、もし一年たって成果が上がらなければきみを無事に帰してあげる。万が一おれがなにかきみのためになることを一つでも成せれば、それはきみにとってマイナスじゃあない」
男は、しばらく黙っていた。じっと、己が握りしめているナイフの切っ先を見つめていた。
たっぷりと沈黙した後で、彼はやおら手を下して呟いた。
「わかった。あなたの提案に乗ろう」
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