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挿話1
水竜のあいさつ
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「こ、ん、に、ち、は」
「……」
「あ、り、が、と、う」
「…………」
顎がだんだん痛くなってきた。
表情が微動だにしない水竜の鼻先にぐったりもたれ、冷たい鱗を撫でる。──本当は分かっているのだ。
水竜は人語を理解はしても喋れない。
(もっともっと長生きすれば、魔法で話せるようになるらしいけど、この子はまだ生まれて三十年ちょっとだものね……)
「もう今日はそれくらいにしといたらどうだ? 姫」
「ガレス」
「昼飯もまだだろ。王子様が心配してたぞ」
サンドイッチのトレイを片手に王城の階段を降りてきた無精髭の料理人が、湖から顔だけ出した水竜をチラッと見て苦笑いを浮かべる。
「すっげーだるそうな顔してるな……あいつ。ムキになる気持ちも分かるけど、あんまり無理させるなよ」
「分かってますわ。でも、でも……! 市場の皆んなが馬鹿にするんですもの。オウムですらきちんと挨拶できるのに、ケルトは竜のくせに高級メロンを貰っても礼のひとつも言えないのか、って。……わたくし、もう悔しくて悔しくて」
「あー、まあ……俺からすると、竜を市場に連れて来ることに関しては何の苦情も出てないってのが、凄いと言うか驚きと言うか」
「まあ、そんなの当然ですわ。ケルトはテラナ公国の救世主ですもの」
貯水湖が常に満タンなのはもちろん、国中の畑や果樹園にまで出張し、水まきや用水池への補給までほぼ無償で行っている。
役立たずの雨季だった昨年も作物は順調に実り、小さな農村や辺境地でも飢餓に陥ることはなかった。市場に毎朝、水分たっぷりの野菜や果物が並んでいるのは、働き者の水竜のおかげなのである。
「わたくし、絶対に諦めなくってよ! あの恩知らずどもを必ずぎゃふんと言わせてみせますわ!」
「あー、そうか。うん、頑張れ」
雑な応援を残し、ガレスは王城へと戻って行った。
(もう、薄情なんだから。あとでユーリィに言いつけてやりますわ)
怒ったらなんだかお腹が空いてきた。
サンドイッチをぺろりと平らげると、ケルトにも小さいチーズを一個だけ口に入れてやる。基本的には草食なのであまり消化にはよくないのだが、好物らしいので、頑張ったご褒美としてたまに与えているのだ。
「美味しい?」
「……」
やはり無言か。
ため息をつきつつ紅茶を口に含む。その肩をポン、と後ろから叩かれた。
「ただいま、マシェリ」
「殿下? ……って、どうしたんですの? その格好!」
「ああ、剣と魔法の鍛錬をしてきたからね。少しばかりボロボロになってしまった」
麗しい顔をすっかり泥だらけにして、グレンが笑う。
だがマシェリは笑えなかった。
慌ててベンチから立ち上がると、湖で濡らしたハンカチでグレンの頰を拭う。訓練用の服も、上下ともあちこち裂けたり汚れ放題だ。焦げてる部分も何箇所かある。
(一体どんな訓練をしたらこうなるのかしら?)
憤慨しながらグレンの黒髪のほこりを払う。
「教官は誰ですの? わたくしがひと言文句を言ってやりますわ! これはいくらなんでもやり過ぎじゃありませんか」
「剣はルディ。魔法はユーリィとビビアンに教わってる。ふたりとも精霊魔法の達人だからね」
「王城の教官じゃないんですの?」
「うん。魔王を倒すには、普通の訓練じゃダメだろう。特に僕は障壁を作るのが下手だから、このままだと君を護ることもできない」
「殿下……」
マシェリはハンカチをぎゅっと握り締めた。──どうしよう。
(今すぐに抱き締めたい)
でも、とチラリと見上げる。
いつの間にかケルトが湖から陸に上がり、ふたりをじっと見下ろしていたのだ。
「ケルト、ただいま」
「……」
「"ありがとう"って言う練習してるんだって? 調子はどう?」
「…………」
やはりダメか。ガックリ項垂れたマシェリの肩を、グレンが抱き寄せる。
「そんなに落ち込むことはないよ。ケルトが声を我慢してるのは、たぶん君のためだから」
「わ、わたくしのため? それってどういうことですの?」
「竜は仲間の声を聴き分ける。空を飛ぶ竜もいるから、水竜の声に惹かれて魔界から飛来してこないとも限らない。それがもしも水竜より強くて大きな竜だったら、君が襲われても護ってやれないだろう。だからきっとケルトは、どんなに皆に馬鹿にされても君に怒られても、だんまりを決め込んでいるんだよ」
「……」
グレンの言葉に、水竜が静かに耳を傾ける。
鋭い牙の並ぶ大きな口が、気のせいか、ほんの少しだけ笑ったように見えた。
じわ、と新緑色の瞳に涙が滲む。
「ケルト……わ、わた、わたくし」
「……」
「ご、ごめんなさい。知らなくて」
「…………」
「大好きよ、ケルト」
「…………!」
鼻先に抱きつき、冷たい鱗に頰ずりすると、ぱちぱちと蒼い眼がまばたく。
「なんだか少し妬けちゃうなあ。マシェリ、僕とも……」
「……」
ケルトがじとりとグレンを睨む。もしや、やきもちを焼いたのだろうか。
ますます可愛い。マシェリは思わず、ちゅっと鼻先にキスした。
「あっ!」
「!!!」
「もう、無理してご挨拶しなくてもよろしくてよ。あなたの悪口を言う方々は、わたくしが返り討ちにして差し上げますわ」
何を言われようと、ケルトは自分が護ってみせる。
三十年前の湖で出会ったあの瞬間から、マシェリはこの水竜にとって、ただひとりの主人になったのだから。
◇
「これならどうだ! テラナ公国が誇る最高級品のメロンだぞ。ケル公、勝負だ!!」
「……クジャ様。その呼び名はやめてくださらない? なんだか犬みたいで嫌ですわ」
「そうだな、犬のほうがあいつより賢いか。ガーッハッハッハッ!」
背後の賑やかな声にげんなりしてしまう。
朝日が昇るのを横目で見ながら、空箱を馬車の荷台に積み終えると、マシェリはため息をついた。
──今日はどうにか顔を合わせずに帰れそうだと思ったのに。
(出口でばったり会うなんて、ついてないわ)
テラナ公国の市場の朝は早い。
まだ暗いうちから、荷を満杯に積んだ馬車がどんどん入って来る。忙しなく人が行き交う市場の隅で、首に縄を付けられた水竜が、欠伸をしながらマシェリの帰りを待っていた。
こうしていると、いつの間にかその周りに野菜や果物が供えられてしまう。
通りすがりの子どもたちが、それをひょいひょい水竜の口に運ぶものだから、市場の仕事を終えてマシェリが戻って来るころには、お腹は既にパンパンだ。
(別腹も無理そうだわ。かと言ってクジャ様の分だけ残したら、それこそ何を言われるかわからないし)
下手をすれば、俺のメロンが食えねえのか、とキレて暴れ出すかもしれない。
豊かな髭を自慢げにさすりつつ、ドヤ顔で差し出された大ぶりのメロンを渋々受け取ると、マシェリはしばし考えこんだ。
「素晴らしい出来栄えのメロンですわね。水竜には勿体ないんじゃありませんの? なんでしたら、クロフォード伯爵家で買取りますわよ」
「食いたきゃ別に買え。こいつはケル公に食わせてやろうと俺が手塩にかけて育てた世界でたった一つのメロンなんだからな。お前にゃ食わせん」
腕組みをしてにやりと笑う。──ダメだ。相手は百戦錬磨の市場長。父にすら口で勝てないマシェリが、説き伏せられるはずがない。
「ケ、ケルト。これ、市場長から貴方へのプレゼントよ。お腹がまだ平気ならお食べなさい」
そろそろと鼻先へ持っていく。背後で片眼鏡の奥の目をギラつかせる大男の視線が痛い。
冷や汗を流すマシェリの手から、ケルトがひょい、と鼻先でメロンを奪い取る。
そしてポン、と上に弾ませた。
「え」
「おお⁉︎ な、何だ、こりゃ??」
クジャが片眼鏡を外し、鼻先で器用にメロンをキャッチした水竜をポカンと見上げる。
ポン、と弾ませては受け止めること十回。大きな口を開き、曲芸のボールと化していたメロンをぱくりと食べた。
いつの間にか集まってきた見物人たちが見守る中、もぐもぐ咀嚼していた口がぴたりと止まり、ごくんと飲み込む。
「………………」
「くっそう、やっぱり無言かコノヤロウ」
ぎりぎりと歯ぎしりするクジャを、カッと見開いた蒼い眼が見下ろす。
そして──パチンとウィンクした。
「え??」
「は……ガッハッハッハッ。美味かったってか。そうか、そうか。可愛いじゃねえか、コノヤロウ!!」
バンバン、とケルトの腹をクジャが叩く。その後ろで、わっ、と拍手が沸き起こった。
「ちゃんとご挨拶できたんですのね。偉かったわ。ケルト」
「……」
鼻先をマシェリに撫でられたケルトは相変わらず無言だったが、なぜか少々不満げに眼を逸らした。
「……」
「あ、り、が、と、う」
「…………」
顎がだんだん痛くなってきた。
表情が微動だにしない水竜の鼻先にぐったりもたれ、冷たい鱗を撫でる。──本当は分かっているのだ。
水竜は人語を理解はしても喋れない。
(もっともっと長生きすれば、魔法で話せるようになるらしいけど、この子はまだ生まれて三十年ちょっとだものね……)
「もう今日はそれくらいにしといたらどうだ? 姫」
「ガレス」
「昼飯もまだだろ。王子様が心配してたぞ」
サンドイッチのトレイを片手に王城の階段を降りてきた無精髭の料理人が、湖から顔だけ出した水竜をチラッと見て苦笑いを浮かべる。
「すっげーだるそうな顔してるな……あいつ。ムキになる気持ちも分かるけど、あんまり無理させるなよ」
「分かってますわ。でも、でも……! 市場の皆んなが馬鹿にするんですもの。オウムですらきちんと挨拶できるのに、ケルトは竜のくせに高級メロンを貰っても礼のひとつも言えないのか、って。……わたくし、もう悔しくて悔しくて」
「あー、まあ……俺からすると、竜を市場に連れて来ることに関しては何の苦情も出てないってのが、凄いと言うか驚きと言うか」
「まあ、そんなの当然ですわ。ケルトはテラナ公国の救世主ですもの」
貯水湖が常に満タンなのはもちろん、国中の畑や果樹園にまで出張し、水まきや用水池への補給までほぼ無償で行っている。
役立たずの雨季だった昨年も作物は順調に実り、小さな農村や辺境地でも飢餓に陥ることはなかった。市場に毎朝、水分たっぷりの野菜や果物が並んでいるのは、働き者の水竜のおかげなのである。
「わたくし、絶対に諦めなくってよ! あの恩知らずどもを必ずぎゃふんと言わせてみせますわ!」
「あー、そうか。うん、頑張れ」
雑な応援を残し、ガレスは王城へと戻って行った。
(もう、薄情なんだから。あとでユーリィに言いつけてやりますわ)
怒ったらなんだかお腹が空いてきた。
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「美味しい?」
「……」
やはり無言か。
ため息をつきつつ紅茶を口に含む。その肩をポン、と後ろから叩かれた。
「ただいま、マシェリ」
「殿下? ……って、どうしたんですの? その格好!」
「ああ、剣と魔法の鍛錬をしてきたからね。少しばかりボロボロになってしまった」
麗しい顔をすっかり泥だらけにして、グレンが笑う。
だがマシェリは笑えなかった。
慌ててベンチから立ち上がると、湖で濡らしたハンカチでグレンの頰を拭う。訓練用の服も、上下ともあちこち裂けたり汚れ放題だ。焦げてる部分も何箇所かある。
(一体どんな訓練をしたらこうなるのかしら?)
憤慨しながらグレンの黒髪のほこりを払う。
「教官は誰ですの? わたくしがひと言文句を言ってやりますわ! これはいくらなんでもやり過ぎじゃありませんか」
「剣はルディ。魔法はユーリィとビビアンに教わってる。ふたりとも精霊魔法の達人だからね」
「王城の教官じゃないんですの?」
「うん。魔王を倒すには、普通の訓練じゃダメだろう。特に僕は障壁を作るのが下手だから、このままだと君を護ることもできない」
「殿下……」
マシェリはハンカチをぎゅっと握り締めた。──どうしよう。
(今すぐに抱き締めたい)
でも、とチラリと見上げる。
いつの間にかケルトが湖から陸に上がり、ふたりをじっと見下ろしていたのだ。
「ケルト、ただいま」
「……」
「"ありがとう"って言う練習してるんだって? 調子はどう?」
「…………」
やはりダメか。ガックリ項垂れたマシェリの肩を、グレンが抱き寄せる。
「そんなに落ち込むことはないよ。ケルトが声を我慢してるのは、たぶん君のためだから」
「わ、わたくしのため? それってどういうことですの?」
「竜は仲間の声を聴き分ける。空を飛ぶ竜もいるから、水竜の声に惹かれて魔界から飛来してこないとも限らない。それがもしも水竜より強くて大きな竜だったら、君が襲われても護ってやれないだろう。だからきっとケルトは、どんなに皆に馬鹿にされても君に怒られても、だんまりを決め込んでいるんだよ」
「……」
グレンの言葉に、水竜が静かに耳を傾ける。
鋭い牙の並ぶ大きな口が、気のせいか、ほんの少しだけ笑ったように見えた。
じわ、と新緑色の瞳に涙が滲む。
「ケルト……わ、わた、わたくし」
「……」
「ご、ごめんなさい。知らなくて」
「…………」
「大好きよ、ケルト」
「…………!」
鼻先に抱きつき、冷たい鱗に頰ずりすると、ぱちぱちと蒼い眼がまばたく。
「なんだか少し妬けちゃうなあ。マシェリ、僕とも……」
「……」
ケルトがじとりとグレンを睨む。もしや、やきもちを焼いたのだろうか。
ますます可愛い。マシェリは思わず、ちゅっと鼻先にキスした。
「あっ!」
「!!!」
「もう、無理してご挨拶しなくてもよろしくてよ。あなたの悪口を言う方々は、わたくしが返り討ちにして差し上げますわ」
何を言われようと、ケルトは自分が護ってみせる。
三十年前の湖で出会ったあの瞬間から、マシェリはこの水竜にとって、ただひとりの主人になったのだから。
◇
「これならどうだ! テラナ公国が誇る最高級品のメロンだぞ。ケル公、勝負だ!!」
「……クジャ様。その呼び名はやめてくださらない? なんだか犬みたいで嫌ですわ」
「そうだな、犬のほうがあいつより賢いか。ガーッハッハッハッ!」
背後の賑やかな声にげんなりしてしまう。
朝日が昇るのを横目で見ながら、空箱を馬車の荷台に積み終えると、マシェリはため息をついた。
──今日はどうにか顔を合わせずに帰れそうだと思ったのに。
(出口でばったり会うなんて、ついてないわ)
テラナ公国の市場の朝は早い。
まだ暗いうちから、荷を満杯に積んだ馬車がどんどん入って来る。忙しなく人が行き交う市場の隅で、首に縄を付けられた水竜が、欠伸をしながらマシェリの帰りを待っていた。
こうしていると、いつの間にかその周りに野菜や果物が供えられてしまう。
通りすがりの子どもたちが、それをひょいひょい水竜の口に運ぶものだから、市場の仕事を終えてマシェリが戻って来るころには、お腹は既にパンパンだ。
(別腹も無理そうだわ。かと言ってクジャ様の分だけ残したら、それこそ何を言われるかわからないし)
下手をすれば、俺のメロンが食えねえのか、とキレて暴れ出すかもしれない。
豊かな髭を自慢げにさすりつつ、ドヤ顔で差し出された大ぶりのメロンを渋々受け取ると、マシェリはしばし考えこんだ。
「素晴らしい出来栄えのメロンですわね。水竜には勿体ないんじゃありませんの? なんでしたら、クロフォード伯爵家で買取りますわよ」
「食いたきゃ別に買え。こいつはケル公に食わせてやろうと俺が手塩にかけて育てた世界でたった一つのメロンなんだからな。お前にゃ食わせん」
腕組みをしてにやりと笑う。──ダメだ。相手は百戦錬磨の市場長。父にすら口で勝てないマシェリが、説き伏せられるはずがない。
「ケ、ケルト。これ、市場長から貴方へのプレゼントよ。お腹がまだ平気ならお食べなさい」
そろそろと鼻先へ持っていく。背後で片眼鏡の奥の目をギラつかせる大男の視線が痛い。
冷や汗を流すマシェリの手から、ケルトがひょい、と鼻先でメロンを奪い取る。
そしてポン、と上に弾ませた。
「え」
「おお⁉︎ な、何だ、こりゃ??」
クジャが片眼鏡を外し、鼻先で器用にメロンをキャッチした水竜をポカンと見上げる。
ポン、と弾ませては受け止めること十回。大きな口を開き、曲芸のボールと化していたメロンをぱくりと食べた。
いつの間にか集まってきた見物人たちが見守る中、もぐもぐ咀嚼していた口がぴたりと止まり、ごくんと飲み込む。
「………………」
「くっそう、やっぱり無言かコノヤロウ」
ぎりぎりと歯ぎしりするクジャを、カッと見開いた蒼い眼が見下ろす。
そして──パチンとウィンクした。
「え??」
「は……ガッハッハッハッ。美味かったってか。そうか、そうか。可愛いじゃねえか、コノヤロウ!!」
バンバン、とケルトの腹をクジャが叩く。その後ろで、わっ、と拍手が沸き起こった。
「ちゃんとご挨拶できたんですのね。偉かったわ。ケルト」
「……」
鼻先をマシェリに撫でられたケルトは相変わらず無言だったが、なぜか少々不満げに眼を逸らした。
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