滑って転んで突き刺して

とえ

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第2章

魔法の拳

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 ルアさんの優しい罵倒を聞き終えてすぐ。
腰を強く引く重量に、頭が緊張へと切り替わる。
即座にルアさんも気づき、目付きが変わった。
心の中でダガーに質問する。

(方向を教えてください。進行方向……右……左……)

 左で肯定。僕は声を張り上げる。

「進行方向左!敵の可能性があります!」

 馬車の停止を合図する角笛と共に、馬車が減速を
始める。まだ速度の落ちきって居ない荷台から、
ルアさんが飛び出した。続いて僕も飛び降りる。

 ガンドの指示は左集中。ヴィリ、ルッソさんのみ
馬車周辺で右側警戒。

 森の中目を凝らしても、生物の姿は確認できない。
"居る"はずなのに何もいない。隣にいたルアさんは
周囲を見回し、上を見た。

「……居たぜ。派手な歓迎だ」

 木の枝、幹に何やら蠢くものが多数見える。地上で
はなく上からの襲撃。モゾモゾと動くソレは、"蜘蛛"
のように見えた。だが大きさが尋常でない。おそらく
頭のサイズが人のそれと変わらない。……これは、
生理的嫌悪感を覚える……!

「デニス。その得物じゃやりにくい。少し下がってろ」

 ルアさんはそういうと、一旦しゃがんで己の膝に
手を当てる。掌から漏れだした光が、膝、脹脛、腿、
足首、爪先を包み込む。両の脚が輝きを纏うと、次の
瞬間、大きな土煙を立ててルアさんの姿が消えた。
姿を見失う勢いで地面を蹴り跳躍した小さな体は、
速度を落とさず木の幹を蹴り渡り、あっという間に
上空へ。蜘蛛の頭上に位置取ると、そのまま強烈な
踵落としを叩き込んだ。叩き込むという表現すら
生ぬるい。蜘蛛の頭は弾け飛んだ・・・・・のだ。

 彼女は空中で手の指を綺麗に揃える。指先からは
青白い光が現れ、それは身の丈ほどの刃を成す。
踵落としの回転そのままに、身を返す勢いで2体の
蜘蛛を斬り裂いた。

 ……圧倒的だ。身のこなし、攻撃の無駄のなさ、
美しさすら纏う戦闘技術。小柄な身体をハンデとも
せず、その流麗な曲線は光の尾を引いて音もなく
地に降り立った。その一瞬に目を奪われていた事に、
僕は遅れて気がついた。

「……口が開いてんぞ、間抜け面」

 言われて慌てて集中する。周囲を見ると、ガンド
は手にした剣を肩に担ぎ、木に手を当てて立って
いた。ドクンという心音のような音が響き、1拍
おいて砕けた蜘蛛の残骸がぼとぼとと降り注ぐ。
彼の触れていた大木は、瞬く間に"清掃"された。
……このキャラバンは、魔物よりも遥かに怖いのでは
ないだろうか。

 ガサリという葉を潰す音とともに、数匹の蜘蛛が
僕とルアさんの周囲に着地した。それと同時に第2
馬車の幌にも数匹の蜘蛛が取り付く。ルアさんは
目の前の1体の前足を捌き、横から光の刃を突き立て
て幌に跳んだ。僕は目の前の蜘蛛と対峙する。磨き
上げられた珠のような目に僕の顔が映る。構えた
ダガーを握り直し、並んだ8つ珠の中心に突き
立てた。頭頂部を穿たれた蜘蛛は身を仰け反り、
刺さった短刀と共に僕の体は宙に浮いた。

(ダガー!重く!)

 急激に加重されたダガーは蜘蛛の背を折るように
強引に着地する。頭の潰れた蜘蛛は脚をばたつかせ、
そのまま息絶えた。僕は前転で受身をとり、周囲の
蜘蛛を警戒する。……こんな奴をまるで土塊の様に
崩し壊していくルアさんとガンドに、改めて戦慄
した。

 蜘蛛の1体がくるりと背を向ける。腹先端の糸疣
から、太い糸が噴射された。やや汁気を帯びるその
糸を、僕は咄嗟に左腕で受けてしまった。粘着質。
細い線を束ねたロープのような糸は強固で重い。

 周囲に人がいないことに乗じて、ダガーが声を
届けてくる。

『デニス!そいつらだけでは無い!』

(ちょっと待ってください!それより糸が!)

動かんモノが居る・・・・・・・・!!』

 ……え?ダガーの言葉の意味を理解できない。
咄嗟に左腕に《滑れ》と念じ、糸はバラバラと解け
散る。僕の後ろから飛びかかる蜘蛛を、ルアさんの
飛び蹴りが打ち抜いた。

「……おい。その能力、"滑らす"んだよな……?」

 頭の処理が追いつかない。雑に「そうです」とだけ
答え、僕は糸の主に飛びかかる。背後から敵の胸に
向け逆手のダガーを突き下ろした。パキッという音を
立て刃は確かに突き刺さる。だが止まらない。蜘蛛は
僕を背に乗せたまま、脚をばたつかせて暴れた。

 蜘蛛と地に落ちていた細長い影が、ぬるりと動く。
光景の異様さに、一瞬ゾクリと悪寒を覚え、蜘蛛の
背にしがみついたまま、僕は後ろに振り向いた。
…………樹木が、嗤っていた。僕の思考が、一瞬
止まった。

「トレントか!」

 ルアさんの声に正気を取り戻す。トレント……木の
化け物、確か、そんな感じだった。ファンタジーの
世界の動く樹木。精霊の一種だった気がするが、
確実に敵意を持ってこちらに枝を振り下ろす。
身を捻ってギリギリ躱すが、未だ蜘蛛は動いている。
ダガーの重さで貫き、地面に縫い止めた。蜘蛛の
生命力はえげつない。確実に急所を捉えなければ、
多少のダメージなら普通に動いてしまう。だが、
今はそれより何より、アレが問題だ。動く大樹なん
て、反則だろう……!

 ルアさんの蹴りが木の皮を剥ぐ。だが致命傷には
至らない。彼女の足は木々の間を壁飛びしていた。
つまり木を折り倒す脚力は無い。彼女の蹴りを意に
介さずトレントは押しつぶすように僕の方へ倒れ
込んできた。嫌にゆっくりに見える。大きいモノが
倒れる時はだいたいそうだ。ギリギリと音を立て、
トレントの気色悪い笑顔が眼前に迫る。

 ……その時、耳を轟音が貫いた。一瞬自分が潰され
た音だと思った。だが今目の前には空が見えている。
迫っていたはずの巨木は僕の横に転がっていた。

「ほんとだ!筋肉足りてないな!デニス!」

 拳打を振りぬいた姿勢のカイルが、そこにいた。
余裕ある笑顔。堂々たる立ち姿。拳を掌に叩き付け、
パァンという景気のいい音を出す。……化け物が、
もうひとり、居た。

「カイル!コイツ硬い。任せたー」

 ルアさんの声に「うすっ」と答え、カイルは再度
ファイティングポーズをとる。ようやく動かなくなった蜘蛛からダガーを引き抜き、僕はルアさんの方に
駆け寄った。

 木造の建物が崩れるような音を立て、トレントは
立ち上がる。大きく抉れた側面からバラバラと皮を
剥ぎ落とし、再び巨木はその場に立った。

「……魔法ってのはな。使い方次第なんだよ。デニス、
お前あいつの魔法は何か、聞いたか?」

 ……昨晩聞こうとした時にはいびきが聞こえていた。
僕は首を横に振る。

「あいつは魔法の才能が無い。だから使えるモノは
チンケなもんだ」

 カイルが後ろ足に体重を乗せると、その足の下が
金色に光る。極わずかな範囲の光は眩く輝き、小さな
地面の隆起を起こした。

「……アレだけだ。あのちっこい地面魔法があいつの
全てだ。だがそれでいい」

 筋肉が張り詰める。腰に据えた拳がビキビキと音を
立て握り込まれていく。空気が震えるような圧迫感。
息を限界までゆっくり吐き出し、止める。

「あいつの真価は、魔法じゃねぇ」

 空気の壁を貫き、音すら超えて放たれる正拳突き。
地面の隆起で反作用を受け止め、全体重と発条を乗せ
砲弾のように撃ち込まれる拳。凄まじい爆発音と共にトレントはその笑顔ごと、木っ端微塵に砕け散った。

 ……このキャラバン、怖い。僕は素直にそう思った。
薄々感じていたルアさんの猛者感。見るからにわかる
カイルの物理筋力。そしてガンドの言い表せない
不気味な強さ。彼らは僕と違い、それぞれが戦いに
特化した技術を持っている。本来なら心強いと言う
ところだが、純粋な怯えか覆いかぶさっている。

 魔物の処理が完了し、各々馬車に戻っていく。
馬車の中で震えていた商人たちが感謝の言葉で迎え
てくれた。席に着いて呼吸を整えると、ルアさんが
僕を訝しげに見ていた。

「デニス。お前ちょっと後で話がある。お前の能力
についてだ。……自分でどこまでわかってる?」

「え……?」

 滑らせる力の事か?いや、そのまんま、滑らせる力
としか認識してないけど……

「……お前の力、ちょっと妙だぞ」

 足を組み頬杖をついた姿勢で、彼女はそう言った。





 森を越えて、2度目の野営。昨日と同じく馬車を
囲んで護衛組は焚き火を囲む。この焚き火には僕、
カイル、ルアさんのみ。彼女は大きな木箱を平らに
置いて、簡易的なテーブルとした。

「……現段階でお前がわかってる事を教えろ。細かい
事まで全てだ」

 ルアさんの言葉に、僕は少し面食らった。細かい
事?あまり意識していなかった。

「まず……滑らせたい部分に心で"滑れ"って念じます」

「うん。それで?」

「滑ります」

 ルアさんは焚き火を吹き消しそうな程の溜息を
吐き散らした。心底呆れている。頭まで抱えている。

「もっとこう、なんかねぇのか。条件とか、不思議だ
と思ったこととか……」

 条件……?ああ、それなら。

「1度に滑らせられるのは1箇所だけです」

「うん、じゃ、今までどんな使い方したことがある?」

 どんな使い方……色々使ったけど、どこから話せば
良いのだろう。

「水を汲んだ桶を滑らせたり、両足を滑らせて地面を
滑走移動したり……あとは、刺さってるナイフを滑ら
せて抜いたりしたことあります」

 ルアさんがパチンと指を鳴らす。

「……それだ。お前既に矛盾してるぞ」

 え?何が……?自分の能力なのに、自分で把握
できていないのか?

「まずひとつ。お前、自分で言ってておかしいと
思わなかったんか?なんで1箇所しか滑らせられねぇ
のに"両足"滑ってんだよ」

 …………あ。

「滑らすって現象は、2つのモノが触れ合ってなきゃ
成り立たねぇ。桶を滑らす時、お前は
滑らせてたのか、それとも地面・・を滑らせてた
のか。思うにお前は今まで、"どちらを"滑らすか、
漠然としてたんじゃねぇか?」

 言われてみればそうかもしれない。物体を滑らせる
というのは、そのどちらの摩擦を抜いているのか、
全く意識していなかった。

『ワシからもいいか』

 ダガーが割って入る。声の範囲は問題ない。

『覚えておるか、デニス。ワシがお前の能力をどう
見えておると言ったか』

 ダガーが僕の能力を見る時……魂の残滓が、……
"轍のように"……!

「……そうか……僕は地面を滑らせてたんだ」

 ルアさんが頷く。

「まずその、どちらを滑らすかを明確にしなきゃ、
多分効果は半減する。今まで何かしくじった事は
無かったか?」

 しくじった事……そういえば、狼の足……

「走っている狼を滑らせようとして、不発に終わり
ました。……多分、地面を滑らせようとして、狼の
足の接点とズレたところを狙ってしまった、のかも」

 なんてことだ。今までそんな事考えたことも
なかった。何となく滑れと念じれば滑る。そういう
力だと思っていた。

「試しに、だ」

 ルアさんは木のコップを2つ木箱に置く。

「木箱を狙って滑らせてみろ」

 言われるがままに、木箱に《滑れ》と念じる。
ルアさんは2つのコップを指で軽く弾くと、両方
綺麗に滑って行った。……2つ、滑ってる……

「確かに1箇所しか滑らせられねぇ。だがそれは対象
選択と効果範囲次第で、常識が変わるんだよ」

 ……これは、ちょっと衝撃的だ。昔からの思い込み
とは、なんとも恐ろしい。

「当然、何か反動もあるだろ。こんな能力が無制限
で使えるはずがねぇ。範囲を広げたりすりゃ、
何かしら代償が発生するはずだ」

「力を使いすぎた時は、眠気が来ますね」

 「まぁそれだろうな」とルアさんは言い、おもむろ
に水筒を取り出す。片方のコップだけに水を注ぎ、
満杯にした。普通に飲もうとカイルが手を伸ばすも、
この手を無言で叩き落とすルアさん。

「次だ。お前、桶を滑らせたと言ったな。かなりの
重さだっただろ?」

「はい、それなりに……」

「もう一度、木箱を滑らせてみろ」

 意図が見えず、言われるままに念じる。
先程と同じように、ルアさんがコップを両方弾くと、
ふたつのコップは"同じように"滑った。

「……あ、そうか……おかしいですね!」

「気づいたかよ。重量がかかりゃ、その分摩擦は
強くなる。にもかかわらず、水の入ってるコップと
入ってねぇコップが、1度の能力使用で"同じように
滑る"。これは異常だ。水満載の桶を地面を滑る?
バカ言っちゃいけねぇ。そんな無茶苦茶な事が
あってたまるか。お前の能力は単純に滑らすなんて
代物じゃねぇんだよ」

 ルアさんはコップの水を飲み、1滴だけ木箱に
垂らす。水は瞬く間に木の表面に染み込み、ただの
シミとなった。

「最後に駄目押しだ。木箱滑らせてみろ」

 僕が念じた瞬間、染み込んでいた水がむくむくと
玉となり、撥水加工されたガラス上の水滴のような
形になった。……なんだ、これ。目の前で起きている
現象に、自分で寒気を覚えた。
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