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天宮紫雨斗

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1章

1章 5話

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僕、東雲晃也の朝は早いが、今日は起きるとリビングから音が聞こえた。リビングに向かうとつい先日、夜半から貰ったテレビと言われる色々な情報を得られる機械を妹の明がそれをじっと見ていた。テレビでやっているのは軍人連続重軽傷事件。僕がリビングに入ってきたのが分かったのか、明はこちらを振り向いた。振り返った明の目には涙が潤んでいた。
「お兄ちゃん・・・お兄ちゃんは、大丈夫だよね・・・?」
その言葉に呆気に取られていたが、すぐ返す。
「ああ、大丈夫だよ。だから心配すんな」
何も言えなかった。しっかりと心配しなくてもいい理由が出てこなかったからだ。明は泣きついた。明の泣いているところは久々に見た。妹の為ならなんだってする。明をなだめながらそう決心した。

「え?戦い方を教えて欲しいって?」
まるでさっきの僕のように呆気に取られた夜半はすぐに、
「いやいや、君がそんなことを言うなんてね。何かあったの?」
「実は・・・」
そして僕は、今日の朝の経緯を話した。
「なるほどね。妹君を心配させたくないから自分でその事件を解決したいと」
「ああ、だから今少しでも強くなりたいんだ」
初めて強くなる理由が出来た瞬間だった。
「そっか!じゃあ解決に向かおうか」
・・・え?

・・・え?
「事件の犯人は必ず夜に、そして目撃者を必ず作らない。そして襲われる条件は軍人で、軍服を着ているとこだよ」
「なるほどな。確かに軍服着たこと無かったから新鮮なもんなんだな・・・ってじゃねえよ!」
「こらこら、大声出したら犯人来なくなっちゃうでしょ」
「いやいや僕はその犯人さんと戦える力をつける為に夜半さんのとこに行ったんでしょ!なのになんでそれより先に犯人探しになっちゃうの・・・」
「今更特訓したところで戦えるようになる訳じゃないし、君は特訓とかの訓練よりも、実戦で実力を上げるのに向いてると思うんだけどなぁ」
「一週間前死にかけたばっかなんですけど!」
一週間前に起こったビル爆破事件。それによるトラウマで一週間、少し気分が落ち込んでいた。
「僕からしたら君にはあんなもん、何度もくぐり抜けて貰わないと・・・」
夜半はいきなり会話を止め、後ろを向いた。その直後、ドスッと鈍い音が鳴った。目を向けると夜半の盾と、全身が黒い服で覆われた小柄な人が持っている短刀とがぶつかり合い、そこから鳴っていたのだった。暫く均衡状態だったが二人が距離をとるように離れた。すかさず僕は夜半の近くへ行く。
「やっぱりか」
「?何がやっぱりなんですか?」
「見て。奴は、いや彼女は、女性だよ」
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