廃スペックブラザー

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本編

ゲーム初日

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 やりたいことがある。
 兄貴はそう言って突然会社を辞め、引きこもりになった。

 一応、俺も両親も、現実世界で気遣うようにコンタクトをとってみた。

『心配ない。あと少しだけ、我が儘を許してくれ』

 小さな頃から我が儘なんてついぞ言ったことのない兄貴が!!
 どこか感動すら覚えた俺たちは兄貴の望むまま時間を与え、あっと言う間に一ヶ月が経過しちまった。
 徐々に食事の時間も俺たちとずらすようになり、顔をあわせなくなっていった。
 そして兄貴抜きの家族会議が開かれた。

「大丈夫なのかしら。毎日毎日部屋に閉じこもってばかりじゃ身体に悪いわ。和(かず)ちゃん、ちょっとお兄ちゃんに探りを入れてみてよ」
「お、俺が!? こういうのは父親の役目じゃないのか?」
「いや、歳が近いほうがいいだろう。父さんにも母さんにも打ち明けてくれそうにはないじゃないか? 幸平(こうへい)の性格的に」

 確かに兄貴が何かを話すなら、両親よりは俺だろうな。
 家族に対して優しく、己に対してストイックな兄貴はまるで貰われっ子みたいな生活を送っていた。しかも兄貴だけどっかから拾ってきたんじゃないかってくらいデキがいい。
 ただ、顔は親父とお袋の良パーツ総取りって感じだし、俺ともまず間違いなく兄弟だと言われる程度に似てるから、血が繋がってないと思い込んで悩んでる、というような線はない。そもそもそんな事実もない。
 仕事も順調だったみたいだし、一体何があってこうなったのか……。やっぱり人間関係なんだろうなあ。品行方正で他人に対して優しい兄貴が誰かとトラぶったってのも、あんまり考えられねーんだけど。

 兄貴が何か我が儘を言うなら、それを叶えてあげたいし、なるべく自由にさせてやりたい。多分親父もお袋もそう思ってる。
 ただ、それが人として道を外すようなことだったり、今回みたいに引きこもって健康を害するようなら話は別だ。
 それに兄貴の性格的に欝になって自殺とか、むちゃくちゃありえそうでヤバイ。

「わかった。今度一日、大学を休んで探ってみる。とりあえず兄貴の精神状態を先に調べよう。下手につつくと危ないかもしれない」
「そうよね。幸ちゃんは思いつめたり頑張りすぎるところがあるから……。母さん、とても心配で」
「だな。和彰、あまり刺激しないよう、そーっと、そーっとな?」

 やっぱ二人とも、同じような心配してたか。
 下手に追いつめるとやばそうだし、何が地雷になるかわからないからな。慎重にいかないと。 




 そして、家族会議から三日後。調査の結果、兄貴がネットゲームに依存していることが判明した。しかも……ネカマだ。

 やりたいことってネトゲかよ! しかもネカマかよ!

 確かにネットゲームは依存度がやばい。兄貴は俺と違ってゲームなんてくだらないとばかりにまったくやってこなかったし、初のオンラインゲームっつうのは、ハマる奴はもうとことん依存する。
 それにしても、兄貴にネットゲームを勧めるような友人がいるとも思えないし、なんでプレイしようと思ったんだかな……。あの兄貴がネトゲーなんてにわかには信じられないが、何事も完璧な兄貴なら極めなきゃ気がすまないのかもしれない。そして終わりがないネットゲームはそれこそ、地雷だろうな……。

 ただ、基本的にネットゲームにハマる人間っていうのは、現実が充実していない奴が多い。他に楽しいことがないからゲームっていう暇つぶしの娯楽に逃げるワケだ。
 兄貴にとって現実は厳しいもんじゃない。むしろ人生イージーモード。ネトゲの中で嫌なことがあれば、きっとアッサリ現実の世界へ戻ってくる。

 そこで俺は兄貴と同じネットゲームをプレイし、自分に惚れさせてこっぴどく振ってやる作戦を立てた。胸は痛むが、これも兄貴のため。
 別に、恋愛にならなくてもいい。そうなったら尚ショックが大きいだろってくらいで、ようは信じさせてそれを裏切ればいいってことだ。

 兄貴は欝になってるワケでもなさそうだし、本当にただゲームにハマっているだけみたいに見えた。
 依存している場合は、ただやめろというより何かしら他の要因があるほうが、さめやすいからな。

 ただ、俺だってことはバレないようにしないと。もしバレたりしたら、兄貴の奴、本当にそれこそ自殺しかねない。

 兄貴と同じネットゲームで遊ぶ。作戦のためだが……ちょっと、楽しみだな。


 なんて思っていた一週間前の俺を殴りたい。


 本当にこれは、俺の兄貴なんだよな?
 実際動かしているのを覗いたし、名前だって幸平(こうへい)の幸からとってサチなんだろう。疑う余地はないのに、目の前で喋る猫耳ドットキャラが可愛らしいどころか異形のものに思えて吐き気がした。
 俺、想像以上に、兄貴に対して夢を見ていたらしい。
 弟にすら偶像化されてるんじゃ、そりゃ息もつまるよな。弾けてネカマにもなるかもしれん。兄弟ってのは、もっときやすい、両親より近しいところにある存在のはずなのに。

「じゃ、狩りに行こうにゃ! 初心者にオススメの狩場、教えてあげる! 今日は気軽に楽しくアソボ! 敬語もいらないにゃ!」

 そう言って兄貴は俺の手を引いた。
 ……いや、引けるワケはないから実際は俺の幻想だ。
 まだ小さい頃、兄貴がそう言って俺を遊びに連れていってくれたことを思い出した。
 なんか兄貴は産まれた時から大人だったような気でいたけど、子供時代だってあったんだよな。なんで忘れてたんだろ。まあ、結構小さい頃だったし……中学へ上がった頃には、兄貴は真面目人間になってたしな。
 よし! とりあえず楽しく遊ぶか! 俺が仲良く楽しく遊ぶのも、作戦のうちだしな。相手の感情って、画面通しても伝わるものがあると思うし、嫌々やるのはよくない。
 ここは童心にかえって遊びまくるぞォォ!

「うん、よろしくね、サッちゃん!」
「任せるにゃ!」

 やっぱり顔は、素直にひきつってしまうワケなんだが。
 ああ、画面越しでよかった……。




 ゲームには、種族の他に異なる特技や特性を持ったクラスというものがある。兄貴がソーサラーをしていたので、俺はクレリックにしてみた。
 兄貴が攻撃呪文で俺もファイターなどの攻撃系じゃ、回復がアイテム任せになる。じゃあ回復役を入れようかなんて言われたら、二人きりになるチャンスも減る。何より優しく可愛く回復してくるキャラなら、惚れさせやすいと思ったからだ。男を手玉にとるためネカマを華麗に演じるのなら、これ鉄壁。間違いない。
 それが兄貴に通じるかどうかは、また別の話だが……。

 しかし、今日のところは俺のレベルが極端に低いため、優しく回復してあげる! と言える隙はまったくない。兄貴、攻撃くらってもノーダメージだし。そんな、兄貴……もとい、サチという廃スペックな肉壁に守られながら、狩り場らしきマップへ到着した。

「じゃ、サチはこの近くで素材拾いをしてるから、自由に狩っててにゃ」

 サチはそう言って近くの木の根本で何やらゴソゴソし始める。素材……確か、レベルが上がると調合やらなんやらできるようになるから、それの材料のことだろう。
 木の近くには小さい猿型のモンスターがたくさん棲息している。こいつらをやっつければいいんだな。特になんの注意もされないってことは、ここには殴ってマズイ敵もでない……と思う。
 見渡す画面内には俺たち以外のキャラは誰もいない。多分穴場ってヤツだ。ここへ来るまでに少し強そうな敵がいたから、初心者はこられない。中級者はここまできても狩る意味のあるモンスターがいないってトコか。

「ここにいるモンスターは、経験値がなかなかいいんにゃ。少し強いけど、その装備があれば大丈夫にゃ。クレリックなら自分で回復もできるし、ノープロブレム」
「さすがサッちゃん! 詳しいのね」
「にゃにゃ……。いかに! 短時間で効率よく稼ぐか! レベルが6まではこの猿がいいにゃ。次からは、少し経験値は減るけどサチとパーティーを組んで、貝を狩るにゃ。そしてレベル10になったら生産スキルクエストができるようになるから、スキルを料理にすると貝からマジックポイント回復薬が作れて一石二鳥にゃ。トレードも活用して装備を揃えるにゃ。ちなまに料理のマジック回復薬の材料は貝の他にも三種類あって……」

 ……さっき。これは本当に兄貴なのかと少し疑ったが、もう兄貴以外ありえねーわこれ。遊びでも容赦なく効率化してやがる。しかも説明、まだ延々と続いてる。頭に入んなくなってきた。

「……あっ、ごめんにゃ。初心者なら、効率とか考えず自由に遊んだほうが楽しいにゃよね。これだからサチはあまり友達ができないんにゃ……しょぼん」

 あっ……兄貴ぃぃぃ。オンラインゲームでボッチとか寂しすぎるだろ。しかも、せっかくの女キャラなのに。
 てか、しょぼんまで打つなよ、しょぼんまで。感情マーク出るんだからわざわざタイピングしなくてもわかんだよ。

「ううん、私、楽しいよ! サッちゃんといると、楽しい」
「そう言って何人ものヒトが、サチからアイテムだけ貰って逃げていったにゃ」

 既に裏切られ済……ッ。これは想像してたより、依存度が深そうだぜ。

「でも、なんでかにゃ。アズちゃんのコトは、信じられる気がするのにゃ。仲良くしてにゃー」

 ハートマークが出た。
 ……可愛いじゃねーか。放っておけない可愛さ。
 いや! これは兄貴だから! にゃんにゃん言ってて猫耳ついてて不憫可愛いけど兄貴だから!! 俺のほうが術中に陥りそうになってどうする馬鹿!

 さあ、気をとりなおしてモンスターをやっつけるぞ。
 剣アイコンのポインタをモンスターにあててクリックすると俺のウサコがメイスを振り下ろし、少しずつダメージを与えていく。
 プリーストだから攻撃力がないし、レベルも低いから少し時間がかかった。
 けど、防具がきちんとしているおかげか俺自身がくらうダメージも少なく、初めから覚えている回復魔法……ヒールを使って倒すことができた。
 うおっ、1匹倒しただけでレベルアップした!
 横で兄貴ことサッちゃんが飛び跳ねている。

「おめでとー!」
「ありがとう!」

 始めたばかりのゲームってこともあって、それなりに楽しく、俺は15分くらいポチポチとクリックしていた。

 よし……。これでレベル6だな。

「レベル6にゃね! じゃあパーティー組むにゃ!」

 早速サチが、ウキウキとアズキに近づいてくる。パーティーに誘われました、という文章が画面に表示された。
 ハイを押すと、サチのレベルとステータスが表示されるようになる。
 聞きしに勝る廃スペック……。いわゆる最高装備、アクセサリーをつけている。武器強化も+10のMAX数値で表示。このゲームはリリースされたばかりで、とりあえずのレベル制限があるが、兄貴は当然制限値であるレベル50だ。
 つまり、兄貴はもうレベルの上がらないこのゲームを何時間も何時間もプレイしてたってことになる。しかも、ボッチで。
 あかん。目頭が熱くなってきやがったぜ。

「えっと、貝を狩りに行くんだっけ?」
「それもいいけど、ちょっとはりきってプチメタを倒しに行ってみるにゃ。アズちゃん、サチの後ろにいてね」
「うん」

 幸い俺がいくら同情したところで、画面にそれは滲み出ない。
 さっきネットゲームはこれが初めてだと兄貴に告げたが、実際はやったことがあるし、このゲームについても攻略サイトで予習はしてある。
 プチメタというのは、経験値が美味しくてレアドロップが美味しい、レベル40以上を対象とした小さな鋼鉄のドラゴン……だったはず。
 そのまま行くのかと思われたが、何故かサチは動かない。
 まさか兄貴、寝落ちでもしたのか?

「……サチ、自分の都合でアズちゃんのレベルを一気に上げようとしてるにゃ。一緒に遊びたいから。でも、効率はいいのにゃ」
「いいよ! 私も早く追いついて、サッちゃんと一緒に遊びたいから!」
「アズちゃん……」

 画面で見ると百合百合しいのに、実際にはいい歳した男二人なんだぜ、これ。ネットって怖いよな。

「プチメタは火を吐いてくる時、少しだけ後ろに下がるからそうしたらその瞬間右に二歩ずれて、ヒールの詠唱をを始めるにゃ。今のスキルレベルだと、許されるロスタイムは……」

 また、怒涛の勢いで説明が始まった。長い。長いよ。どんだけだよ兄貴。秒数まで把握かよ。覚えらんねーよ、予習してきた俺でも。真実がどうであれ、オンラインゲームこれが初めてだって言ってあんだろーがよ。

「……というのは、今日はあまり気にしなくていいにゃ。いつかの参考までに。気楽に行くにゃよー」

 だったら言うなよ!!
 そんなふうに言われたあとで、気楽に楽しめると思ってんのか?
 そんな俺の気も知らず、はりきって『♪』のモーションを出しながら歩くサチについていく。
 そして俺は……プチメタ生息地にたどり着く前に、矢を打ってくるモンスターの流れ矢が当たって死亡した。
 画面に横たわる俺のキャラと、その横でおろおろうろうろする兄貴のキャラ。なんだか、不思議な笑いがこみあげてきてヤバイ。

「ま、守りきれなくてごめんにゃ……」

 噴き出すなよ、我慢だ、俺。隣に聞こえるからな。でも笑っちゃいけねえと思うと余計にやべえ。
 死んでる間は会話ができないようなので、町へ戻りますか? のコマンドにハイと答えて町へ戻った。
 幸いレベルが低いから、死亡時のペナルティはナシ。死亡すると町の入口へ転送される仕組みになっているらしい。

『今サチも戻るからそこにいてにゃ!』

 お。色の違うチャットだ。組んだままになってるし、パーティーチャットってヤツかな。
 多分移動呪文でもあるんだろう、サチが目の前に現れて駆け寄ってきた。

「アズちゃん! 本当、その。ごめんにゃ。サチ……サチ」

 今頃隣の部屋で兄貴、ヘッドホンつけたままめちゃめちゃ沈んでんのかな。泣いてるかもしれない。それとも無表情で入力してんの? 俺にはわからないし、画面の上から表面だけの言葉をかけるだけしかできない。

「気にしないで、楽しかったから」
「アズちゃん!」

 これは嘘じゃない。始めたばかりの頃なんて、何が起こったって楽しいもんだと思う。
 まあこのニャンニャン言ってるのが兄貴だったつうショックは少し残っているが……。うん、楽しかった。

「でも、今日はもう疲れたから、そろそろ落ちようと思うの」

 主に、笑いたいけど笑えない苦しさから腹筋が重労働すぎて。

「にゃあ……」

 ん……? なんか元気ないような……。
 寂しいってだけならまだいいが、俺が落ちるの、自分のせいじゃないかとか思ってんなら可哀相だな。少しフォロー入れておこう。

「また一緒に遊びたいから、フレンド登録させてもらってもいい?」
「にゃっ! ……次にログインしたら、そっと外されてたりしないにゃ?」
「あはは、しないしない!」

 ……こっそりフレ解除、されたのか。
 まあ、社交辞令って必要だもんな。

「嬉しいにゃ。アズちゃん大好きにゃ。次にログインしたら、絶対声かけてにゃ! サチ、いつでもいるから!」

 い つ で も 。

 いやいやいや……いつでもいるなよ。24時間プレイしてる気かよ、兄貴。してそうだから怖い。

「身体、壊さない程度にね」
「アズちゃんは本当に優しいにゃー。こう言うと大抵は、廃人乙wwwって言われるにゃよ」

 そりゃ、言われるだろうよ。実際俺もお前が兄貴じゃなきゃ、そう突っ込んでるわ。

 でも俺は、兄貴が廃人スペックじゃなく、普通にハイスペックだった頃を知ってるから。そんで、俺が元に戻してやるって、決めてるから。
 無邪気に、楽しそうにアバターでくるくる回るサチを見ていると、それが兄貴にとっていいことなのか、わからなくなるが……。このままでいいはずないんだ。絶対に。

 俺はゲームからログアウトし、現実へ戻る。
 まだ2時間しか経ってなかった。たった2時間……。なのに、なんだかドッと疲れた。
 椅子の上で、んーっと伸びをしながら、兄貴の部屋側の壁を見る。

 壁の向こうで、兄貴はまだプレイしてるんだろう。マウスをカチリカチリとクリックし、画面上の猫耳少女をにゃんにゃん言いながら眺めている。
 俺はその世界から一足先に抜け出し、現実へ戻ってきた。
 ヘブンズアースオンライン……か。短い付き合いになるか、長い付き合いになるか。俺は取り込まれないようにしないとな。
 でも、ケッコー楽しかったな。兄貴とこんなふうに遊んだの、久し振りだったし。
 そういや、どうして一緒に遊ばなくなったんだっけか。お互い大きくなって、自然にか?
 いや……。そうだ。確か今日みたいに俺の手を引いた兄貴が……。

「こっちこっち、和ちゃん!」
「待ってよ、お兄ちゃん!」

 アスファルトの上を、小さい身体で二人、走っていく。
 まだ年齢差が顕著に出る年齢で、3歳上の兄貴に俺はなかなか追いつけない。
 宝物がたくさんある場所を見つけたんだ! そう言って目を輝かす兄貴に連れ込まれたのは、図書館だった。
 ……ありえねえだろ?
 普通、まだ幼稚園の弟を誘ったなら、宝物なんてビー玉とか昆虫とか、それこそゲームとか、そんなもんだって思うだろ?
 しかし兄貴は俺の落胆には気付かず、幼い俺におとなしくしていることを要求し、楽しそうに本を読み始めた。多分、図書館というものの存在を知ったばかりではしゃいでたんだと今ならわかる。
 それから俺は兄貴と遊ばなくなって、本の虜になった兄貴も俺を連れ出そうとはしなくなった。

 そうだな。うん……なんか。兄貴は小さい頃から、真面目で、そんでもって夢中になるとひとつのことしか見えなくなるタイプだったわ。
 現実復帰、これは無理かもわからんね。
 親父、お袋。兄貴を現実に戻せんかったらスマン。

 こうして俺の、ヘブンズアースオンラインプレイ初日は、幕を閉じたのだった。
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