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3章
衝動(R15
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彼の名前はセアラといって、身分証のために冒険者をしながら恋人探しをしているらしい。
遠目に見て僕を気に入ったけど、近づいたら『オテツキ』の匂いがしたとのこと。
なんというか。本当にこの噛み痕、効果あるんだな。
リゼルを疑っていたわけじゃないけど、平和な村では特に襲われたりもしなかったし、動物も今まで通り懐いてきてたから効いているのかわからなかった。
「この部屋だよ」
「結構いいところに泊まってるんだね」
「今日のところはね。……リゼル、開けて」
ノックをすると、すぐに鍵が開いた。飛び出してくるかと思ったのに、扉は開かない。
部屋へ入るとリゼルは窓際あたりでモジモジしていた。
……これはまた、意外な反応。敵対心を剥き出しにするか、僕に怒るかするかと思ったのに。
初めて見た親以外の同族に、緊張しているのかもしれない。
「貴方の相手オスなんだー。ビックリ」
「相手というか、実は恋人ではないんだ」
どうせ話すつもりではあったし、僕らの出会いから今までを簡単に説明する。
リゼルの両親が殺されて、親になってほしいと押しかけてきたこと。リゼルの正体がバレ、冒険者に追われていること。
「なるほど。いい村だねー。俺もそんなところで暮らしたいなあ」
「だろー?」
リゼルがようやく喋った。自分の暮らした村を自慢したかったらしい。可愛い。
でも……。仲間に会いたくないと言っていた割には、こう、結構……嬉しそうにしているような。なんだかちょっと、モヤモヤする。
僕とリゼルは家族としてずっと仲良く暮らしてきたけれど、でもそれでも。いつかは僕の元を去っていくんだろうなとか、人ではなく同族と暮らしたほうがいいんじゃないかなと、何度も考えてきたから。
リゼルがこの青年を気に入り、僕を置いていってしまうような、そんな気がして。
でも、だって。ツガイだとか、恋人だとか。僕とリゼルでは、そもそも種族が違うんだ。
「ところでさ、どうしてシアンはリゼルくんが大好きーって顔してるのに、ツガイになってあげないの?」
「オレも不思議なんだけど、心の整理とかいうやつが必要なんだって」
「人間って面倒くさいんだね」
銀色の魔物的には僕がおかしいのか。
それとも、不思議と言われるくらい、僕がわかりやすい顔をしているのか。
「それは、リゼルは僕にとっては息子で……」
「でも本当に血が繋がってるわけでもないでしょー?」
「まだ子どもだし……」
「えっ? リゼルくんはもうオトナだと思うよ。人間の中で暮らしてきたせいか、ちょっと成長は遅れてるみたいだけど」
セアラに匂いを嗅がれ、リゼルは真っ赤になって僕の後ろに隠れた。
リゼルが他人にこんな態度を取るなんて、初めてだ。
警戒とかじゃない。明らかに、意識して照れている。
今まで子どもだ子どもだと思ってきたのは、こういう思春期的な姿を見せず僕にベッタリだったからというのも大きい。
少しずつ大人に近づいてるのはわかってた。僕がまだ子どもでいてほしくて、リゼルはそれに応えてくれていたのかもしれない。
「ニンゲンとしてなら、これでもオレは大きいほうなんだ」
「じゃあ、シアンを食べたいって思う?」
「思うぞ。ずっと思ってる。でも、食べない」
「ほら、やっぱり、まだだ」
性的なことに目覚めてないって言いたいのかな。
僕もそこはちょっと気になってたけど……。ずっと一緒のベッドに寝てる身としては。
「あの、セアラ、それって……」
「……うん。そうなんだけど、人間とはちょっと違うっていうか」
ついぼやかした会話をしてしまう。リゼルはわからない様子で僕とセアラの顔を交互に見ている。
「リゼルくん、頑張りなよ。その時がきたら、きっとツライと思うけど」
「そのトキ……?」
「まあ、ニンゲンに近く育ちすぎてるから、ないかもしれない……」
「発情期か!?」
ようやくわかった! という顔で、リゼルが目を輝かせた。
どうしてか、凄く嬉しそうにしている。
「わかってなさそうなのに、このコ、こういうことは知ってんの……?」
「オジサンたちに混ざって狩りしてたせいか、リゼルはこういう言葉だけは覚えてしまって……」
「とりあえず、発情期とは違うかな。俺たちの本能ではあるけど」
でもそうか。発情期ではないんだ。僕もそういうことだと思ってた。
何しろ、前に……リゼルに噛まれて、あんなふうになってしまったし。
できればアレに関しても訊きたいけど、リゼルの前じゃ訊けない。
「あ! そうだ! ツライといえば、前にオレがシアンの腹を噛んだとき、具合が悪くなったらしいんだけど、それ、わかるか?」
まさかの、リゼルのほうが訊いてくれた。
「えっ。具合が?」
セアラと目が合う。いたたまれない。
「うーん。わかんないな。まあ俺たちの血肉にはニンゲンが元気になる成分が入ってるわけだし、噛まれると多少気持ちよくなったりはするかもしんないけど……」
多少じゃなかった……。
「シアン、オレに噛まれると気持ちいいのか?」
「えっ。……そ、そんな、ことは」
「だから、あんな声を出すのか?」
「ち、ちが……」
いたたまれないというレベルじゃない。恥ずかしくて死ぬ。
リゼルにもう少し、デリカシーというものを教えておくべきだった。
「リゼルくん、さすがにそのあたりにしておいてあげなよ。シアン、顔から火を噴きそうだよ」
「恥ずかしかったんだ。可愛いな、シアン」
この場で倒れても、もう許されると思う……。
「まあ、肩だと平気なら、肩を噛んでおけばいいんじゃない?」
「そうだな、そうする」
本当は具合が悪くなったというより、むしろ良くなりすぎてしまったわけだから、心配してくれる姿を見ると少し申し訳なくはある。
でもリゼルは僕が気持ちいいかもって思っただけで、あんな態度を取るんだぞ。絶対に真実は言えない。
「これでもう話したいことは終わり?」
「あ……。最後に、ひとつだけ。君は恋人探しをしていると言ってたけど……。その相手を食べる……つもりで、いるのかな?」
「食べないよ。食べたらなくなっちゃうでしょー」
リゼルとまったく同じ答えだ。少し、ホッとする。
僕自身は安全だとしても、彼が人を食べるつもりであるのなら、きっと後味の悪いことになる。
「最近銀色の魔物が減ってるって言われるのは、ニンゲンを食べたくないって個体が人に混じって生活してるからだと思う。俺やリゼルくんみたいにね」
「でも、食いたいよな?」
「衝動はねー。消えないね。食べたくないって思ってても、愛しさが過ぎてペロッていくパターンもなくはないし」
何気なく恐ろしいことを言っている。
「そんなことになったら、オレはきっと後を追って死ぬ……」
リゼルの愛が重い。でもそれに思わず嬉しくなってしまう僕も、中々のものだ。
「まあ、リゼルくんなら平気だよ。多分ね」
「オレもそう思う!!」
「自信満々だねー。リゼルくん、可愛いなあ」
ニコニコと言うセアラに、また頬を染めるリゼル。
やっぱりいつもと違う……反応、してる。
初めて会う同族だから? それだけ?
「ふふっ。シアンの顔が、僕のリゼルを取らないでーって言ってるから、俺はそろそろ行くよ。またどこかで会えたら、ツガイになった二人の姿を見せてね」
「おう、またな!」
「あっ、きょ、今日はありがとう」
僕の心に波紋を残して、セアラが部屋から出て行った。
「リゼル、セアラに対しては……なんか少し、反応違うよね」
「あ、ああ。メスって初めて見たから……」
「メス!? え、セアラって女性なの!?」
「ウン。オレには匂いでわかるからなー」
どう見ても男にしか見えなかったのに。
ああ、でも……。一応人間に化けているわけだから、多少は姿を選べるものなのかな。リゼルはいつも同じ姿でいるけど……。
メスだから照れたり、緊張したりしてたのかと思うとなんかモヤモヤする。
「シアン、もしかしてヤキモチやいてくれたのか? 大丈夫だぞ、オレはシアンヒトスジだからな!」
「っ、いや、そういう……」
ごまかしたってしかたがない。そういうことだ。
それにこんなに嬉しそうにしてるリゼルに、違うなんて言って悲しませたくない。
「……うん。あ、あ、ありがとう。嬉しい……」
みっともなく何度もつっかかってしまったけど、きちんと言えた。
リゼルはもう輝かんばかりの笑顔になって、僕をベッドへ押し倒してきた。
「わ、くすぐったい……ッ」
首から頬からベロベロと舐められる。狼というより、本当に犬だ。尻尾は出てないけど、きっとあったら千切れそうなくらい振ってる。
まるで子犬がじゃれるみたいなキス。唇やその周りをペロペロと舐めてくる。
リゼルのこのキスには、どんな意味があるんだろう。やっぱり僕を食べたいって気持ちも含まれているのかな。でもその割にはとても優しいキスだ。
僕も経験ないし、あまり詳しいわけじゃないけど、こう……それこそ、相手の全部を食べちゃうみたいなキスも、あるらしいし。
「シアン……」
リゼルの声に熱がこもる。潤む瞳がとても綺麗で思わず魅入ってしまう。
性的なことをする覚悟は欠片もないんだけど、それでもリゼルに望まれたら拒めないんだろう。
「オレもシアンに噛んでほしい。ツガイの証、ほしい」
「えっ。無理だよ。君の身体を傷つけるなんて……。僕が噛んだところで血が出るだけだし、歯型だってそう何日も残らないよ?」
「傷がつかない程度でいい。ダメか?」
「……それ、くらい、なら」
僕が育ててきた肌に歯を立てる。軽く、愛撫でもするように、甘く噛むだけ……。それだけのことなのに、酷く興奮した。
心臓が口から飛び出てしまいそうなくらい高鳴り、喉が乾く。
「んッ……」
「あっ。痛かった?」
「ウウン。くすぐったかった。ふふ、シアンの痕だ。嬉しい」
キスマークみたいになってしまった。恥ずかしい。
「シアン……」
「あ……」
舌が咥内に忍び込む。奥まで入りそうなほど深く、ぬるりと僕の舌を擦って絡む。
リゼルがこの行為を知っていたのかはわからない。舐めようとしたところに口があったから、そのまま入ってきただけなのかもしれない。
ただ僕はとても驚いてしまって、思わずリゼルの舌をガブリと噛んでしまった。
口の中いっぱいに錆びた鉄の味が広がった。
「ご、ごめん! 噛もうと思って噛んだわけじゃないんだ!」
「熱烈な証で嬉しい。できれば首筋とかがよかったけど」
「わああ、ごめん……!」
君の身体を傷つけるなんて……と言った傍からこれだ。
ああ……。どうしよう。リゼルに血を流させたこともショックだけど、何より……僕、飲んでしまった。リゼルの血を。
これ、絶対にマズイ気がする!
というか既に身体が熱くなってきてる……!
覚えのある感覚に身震いすると、リゼルが僕の顔を見て固まった。
「シアン、凄く……食べたくなる顔、してる」
「えっ……」
「大丈夫か? もしかして、オレの血を飲んだから?」
お腹を噛まれて具合が悪くなった。僕はそんな嘘をついていて、リゼルはそれを信じている。
だから血を飲んだせいで具合が悪くなったのだと思ったらしい。
「お腹、平気か?」
「あ、あッ……!」
さすられて、思い切り変な声が出た。汗もドッと吹き出て、リゼルが触れた部分から下がじっとりと重くなっていく。
ダメ……。ダメだ、これ。このままだと、リゼルに助けを求めてしまう。
「リゼル……。ち、ちょっとだけ、部屋を……出て、ほしいんだけど」
「こんなに具合悪そうにしてるのに、そんなことできるわけないだろ!」
ここまできて、僕の具合が悪いのだと思っているリゼルに、おかしな姿を見せたくない。
「じゃあ、お風呂……。お風呂、入ってくる」
「この状態で風呂に入るとか、ジョーダンだろ!?」
何馬鹿なこと言ってんだって目で見られた。
いつも優しいリゼルも、僕が無茶をしようとする時だけは厳しくなる。
「効くかわからないけど、回復魔法かけるからな」
「ん……。んんッ、やだぁ、リゼル……」
回復魔法をかけるのは、効かないだろうけど別に構わない。
でも、ペロペロとお腹を舐めるのはやめてほしい。くすぐったいより先に、身体が跳ねるほど感じてしまう。
「た、大変だ、シアン! ちんちんが腫れてるぞ!」
もういっそ殺してほしい。いや、頭から食べてほしい。消えてなくなりたい。
「あ、あ、あ、ダメ……脱がさないでッ」
啜り泣く声は無視された。
火の魔法とかを使う時は普通なのに、何故リゼルは回復魔法を使う時に舐めようとするのか。
ソコも舐められた。それはそれは、熱心に。なんとかして僕を治そうという気持ちが込められていた。
でも、僕のほうはたまったものじゃない。気を失うくらい気持ちよくて、恥ずかしくて、リゼルの前でたくさん喘いで泣きじゃくってしまった。
「大丈夫だぞ。具合が悪かったんだから、漏らしても泣かなくていいんだ」
「ち……違うからぁ……! ひ、ひっく……。ううぅ……」
しかも身体の熱はまだおさまらない。
再び舐めてこようとするリゼルの頭を、力の入らない手で押し退ける。
「もしかして、舐められるのイヤなのか?」
今更すぎる。さっきから何度も何度も、そう言ってるのに。
でも喘いでいて、上手く言葉になってなかったのかもしれない。
コクコクと頷くと、リゼルはようやく身体を離してくれた。
やめてほしいと望んだのは僕なのに、本能は快楽を求めていてたまらず指先を伸ばす。
ダメなのに。リゼルの前で、こんな……。自分で擦る、なんて。
「シアン……」
ゴクリとリゼルの喉が鳴った。
「どうしよう。オレ、信じられないくらい、シアンのこと食べたい」
今はまだ食欲に行き着くのか、飢えた獣の目で僕を見てくる。
牙が首筋に緩く立てられる。熱い吐息が触れた。味見をするように舌が這う。
「いつもと全然違う。これ、どうしたらいいんだ……。嫌なのに、シアンを食べるなんて、絶対に嫌なのに」
僕の可愛いリゼルが泣いている。僕だって泣きたいというか、もうさっきから涙が止まらないけど、それよりもリゼルに泣かれるほうがつらかった。
「リゼル、いいこ……」
汚れていないほうの手で、リゼルの頭を撫でる。そのまま耳、頬、首筋へ。
どうにかしてあげたいのに、僕のほうがたまらなくなる。
「リゼル……」
小さい身体を引き寄せて、唇を吸い上げた。舐めて、ねだるように舌を絡ませる。
「ダメだ。嬉しいけど、こんなことされたらオレ、シアンのこと食っちまう……!」
「多分、へ、平気だから……」
まだ結びつかないだけで、リゼルの言う食べたいは、きっと性的欲求に通じている。
それがわからないから、全部食欲になってしまってるんだ。
僕の身体も限界だし、少し……少し、だけ。
「味見……して。僕の指、噛んで、舐めて、啜って」
「でも、でも……ッ。食べちゃったら」
「いいよ。リゼルになら指の一本くらい食べられてもいいから」
「オレがヤダ。シアンが痛いの、や……」
「リゼルのそれ、発情期……だと、思うから」
実際には違うと思うけど、わかりやすくそういうことにしておく。
単語を知っているなら、多少は意味もわかるだろう。
「これがそうなのか? 確かに、ツライ。こんなに食べたくなるなんて」
「……食べるってね、別の意味も、あって……」
僕はリゼルの肩を甘く噛んだ。もちろん、血が出ないくらい、柔らかく。
「具合が悪かったんじゃない。気持ちよかったんだ。リゼルに触れられると、泣きたいくらい気持ちいい」
「シアン……気持ち、いい?」
「ん。そう……」
リゼルがおずおずと僕の身体に触れてくる。食べたいという欲求は消えないのか、低く唸った。
僕には性交渉の経験がない。自慰だって滅多にしない。リゼルもまだそういう衝動はないように見えた。だから……急にこんなことになるなんて思わなかった。
でも僕の身体はもう、したくて、したくて、頭にモヤがかかったみたいになってる。
身体の中に渦巻いている熱を出さないと、どうにかなりそうなほど。
それは案外、リゼルが今抱いている僕を食べたいという欲求と近いものなのかもしれない。
僕のために耐えてくれている姿がいじらしくて、愛しい。
「リゼル……。リゼル。ここ、さっきみたいに、して。今度は舌じゃなくて、指で」
「ウ、ウン……」
指先が僕の性器に触れる。自分から、こんなことをねだるなんて。
さっきは快感で気が狂いそうになったのに、今度はどうしてか楽になった気がした。
「んん……ッ。リゼル」
鋭い刺激が脳を焼く。リゼルは壊れ物でも扱うみたいにたどたどしく擦りながら、食い入るように僕を見つめていた。
「シアン、さっきもこんな顔、してたんだ」
「き、気持ちいいから……」
「これがキモチイイ、カオ……」
「うんっ……。んっ。はぁ……あ、あっ。気持ちい……」
じっとりと汗が吹き出す。リゼルが触れたところが、とけてしまいそうなくらい熱い。
「ね……。わ、わかる……? 僕の身体が、君を欲しがってるって」
一人でする時とは全然違う。満たされていく。
なのに身体は貪欲で、もっともっととリゼルを欲しがる。
「シアンが、オレを……」
リゼルの指先に力がこもった。僅かな痛みに身をよじると、逃げるのは許さないとばかりにシーツへ縫い止められた。
「あっ……!」
首筋に噛みつかれる。このまま食べられるかと思った瞬間、リゼルは僕にグッと腰を押しつけてきた。
「リゼル……」
「シアン。オレも、気持ちい……」
「うん。大丈夫、だからね」
また泣きそうにしているリゼルの頬を撫でてから、押し当てられたそれに手を這わせた。
「あ……。お、オレも、シアンみたいに、なってる」
「ね、リゼル。僕を食べたい? それとも、これを……僕に、擦りつけたい?」
「食べたいけど、さっきと違う感じがする……」
リゼルが噛んだばかりの僕の首筋を、ねっとりと舐めた。
傷がついていたのか僅かな痛みと、それを癒やす光が漏れる。
「シア……シアン。苦しいんだ。擦りつけたら、これ、楽になる?」
もどかしいのか、尋ねながらもう腰を振っている。
下腹部が変に疼く。されたことなんてないのに、中がリゼルを求めている。
でも今は僕のことより、リゼルだ。食べたい気持ちが性欲へ変わっているなら、楽にしてあげたい。
「ん……。僕で、いっぱい擦って」
「シアンッ……!」
リゼルがしがみつくようにして、僕の身体を揺さぶる。
それだけで僕も信じられないくらい気持ち良かった。
舐められた時や指でされた時とは違う充足感が心と身体を満たしていく。
「キモチイイ。凄い……。はぁ……シアン。好き……ダイスキ」
胸の奥がきゅうっとして、泣きたくなる。リゼルに求められていることが、こんなにも嬉しい。
もっと気持ちよくしたい。気持ちよくなりたい。ちゃんと、繋がりたい。
でも擦りつけられるリゼルのソレは、平常時とは比べものにならないくらい立派で、したことのない僕ではどう考えても無理。
それに血を飲んだだけでこんなになるって、精液を入れられたりしたら一体どうなってしまうのか。
「シアン……ッ」
リゼルが僕の上でぶるりと身を震わせ、そのままくたりと動かなくなった。
そして不思議なことに僕を襲っていた苦しいまでの衝動もおさまった。
イケてはいないから、まだ熱が燻ってはいるけれど。
そして今度は死んでしまいたくなるほどの恥ずかしさが戻ってきた……。
「気持ちよかった……。シアンもこんな感じだった?」
「う、うん……」
目があわせられない。
顔を背けていたら正面を向かされ、ぶちゅっとキスをされた。
「オレ、本気で心配してたのに」
「あ……っ。ご、ごめん……」
そうだ。どんな理由であれ、僕はリゼルに嘘をついていた。
今だってリゼルが傷つくかもしれないのに、恥ずかしさからそっけない態度をとってしまった。
「でも、具合が悪かったんじゃなくて良かった」
なのに優しいリゼル……。本当にいい子だ。
「恥ずかしくて、言い出せなかったんだ。リゼルにあんな姿は見せられないと思ったし……。それに具合は悪くなくても、身体が熱くなりすぎてつらいんだよ」
「そっか……。どうしてああなるんだろ。今は平気なのか?」
「今は……平気」
燻っていた熱も、元々の性欲の薄さ故か話しているうちに鎮火した。
「リゼルが満足した途端におさまったから、ツガイに噛まれると相手を誘うべくこうなるとか?」
「うーん。どうなんだろ。でもオレは誘ってくれるなら嬉しいし、積極的にお腹を噛んでいきたい」
「えっ! や、やだよ。本当にツライんだって……」
そう言ってお腹を隠したけど、リゼルはニコニコしている。
これは絶対に噛んでくる。意図せずに発情してしまう感じで、本当に嫌なのに。
「あと、身体がシアンの魔力ですっごい満ちてる。食べたーって感じがする」
「そ、そうなんだ……」
僕は……いつかリゼルに食べられるのだと思っていた。
それがまさか、こんな意味になるとは思ってもみなかったな……。
今度からは迂闊に食べてって言えない。いや、普通は逆か。
一応、その……。つ、ツガイ、なんだし?
「これからはシアンを食べたくなるたびに、コレ、したくなりそう」
「…………できれば食事中は、やめてね」
「食事……。あっ! そうだ! パンは!?」
「買うの忘れてた……。宿に食事できるところがあるから、今日はそこで一緒に食べよ?」
「ウン! 魔力は満ちてるんだけどさ、たくさん動いたからか、お腹はすっごく空いてる!」
やらしい雰囲気はどこへやら。
少し大人になったけどまだ子どもなリゼルと、恋愛初心者の僕。
もうしばらくは、親子な関係がしっくりきそうだ。
これからゆっくりと二人で成長していくのも悪くはない。
まあ。まずは……このぐっしょりになったシーツと、衣服と僕らの身体をなんとかしないと。
「お風呂、一緒に入る?」
「あ。そっか。さすがにこのままじゃ、どこにも行けないな」
そのまま部屋を出るつもりだったのか……。
「シアンと入るの、久し振りで嬉しい」
「僕も嬉しいよ。身体、洗ってあげるね」
リゼルは僕にくっついて、幸せそうにへへーっと笑った。
いつもと同じように可愛いのに、なんだかドキドキしてしまう。
「お風呂ついでに服もシーツも洗っちゃおう」
「お腹は空いたけど、しかたないな」
「ベッドふたつあってよかったね。今日はもう片方のほうで寝よう」
「ウン!」
寝床だけは元からいつでも一緒だった。
別々にしようと提案したこともあったけど、こうなってはこれから先も、ずっと一緒だろう。
いつまでもベタベタしてくれるだろうし、結婚して出ていくこともないし、最高かも……。
薄々気づいてはいたけど僕、相当リゼルに依存してるな。
「シアンー。脱がせてくれ!」
「今日のリゼルは甘えただなー」
「だってツガイだから!」
「じゃあ、はい、バンザイ」
「バンザーイ!」
むしろ母親と小さい子って感じなんだけど、リゼルは恋人というものを誤解してないか?
と思いつつも、嬉しそうに脱がせてしまう僕も激甘だ。
二人で部屋についているお風呂へ一緒に入る。
リゼルも大きくなったし、浴槽も狭いのでかなりみっちり。
僕の足の間にリゼルが座ってやっと浸かれる。
「さっき首噛んじゃったけどさ、嚙み痕残んなくて良かったな」
「あっ、そうか。気にしてなかった」
残ってないのか。なんか、残念な気もするな……。
首を押さえてさすると、さっきまでの甘い疼きが蘇り、熱いお湯に浸かっているせいだけじゃなく、体温が上昇する。
よく考えたら裸で密着しあってるんだから、興奮もするか。相手の肌の温度を直に感じて、変な気分にならないほうがおかしい。
僕だけ? リゼルは……どうなのかな。
「なあ、シアンの身体舐めていいか?」
「エッ……! なんで!?」
思わず声が裏返った。
「さっきはシアンの身体に色々できなかったから」
そういう知識、どこからくるんだろう。
まだ小さなリゼルに、村の人も凄いことまで教えないよね。
……多分。
「色々って、僕にどんなことする気なの?」
「んー」
リゼルはくるっと振り返って膝の上に座り直すと、僕の身体を舐め始めた。
僕が尋ねた時点で許可したことになったらしい。
「あっ。か、噛まないでね。さっきみたいになったら困るし」
「ウン。舐めるだけ……」
子猫がミルクを舐めてるみたいで、とっても可愛い。
いや、毛づくろい……?
「もっとシアンと、繋がりたい。あれじゃ、足りない気がする」
僕もそう詳しいわけじゃないけど、リゼルよりは知識がある。
それをするにはまだ少し勇気が足りないし……。
「……お腹、空いた」
「そ、そこ吸っても出ないから……ッ!」
身体を舐めておっぱいを吸いながらこんな感想が出るうちは、まだ早いかなと思うのだった。
遠目に見て僕を気に入ったけど、近づいたら『オテツキ』の匂いがしたとのこと。
なんというか。本当にこの噛み痕、効果あるんだな。
リゼルを疑っていたわけじゃないけど、平和な村では特に襲われたりもしなかったし、動物も今まで通り懐いてきてたから効いているのかわからなかった。
「この部屋だよ」
「結構いいところに泊まってるんだね」
「今日のところはね。……リゼル、開けて」
ノックをすると、すぐに鍵が開いた。飛び出してくるかと思ったのに、扉は開かない。
部屋へ入るとリゼルは窓際あたりでモジモジしていた。
……これはまた、意外な反応。敵対心を剥き出しにするか、僕に怒るかするかと思ったのに。
初めて見た親以外の同族に、緊張しているのかもしれない。
「貴方の相手オスなんだー。ビックリ」
「相手というか、実は恋人ではないんだ」
どうせ話すつもりではあったし、僕らの出会いから今までを簡単に説明する。
リゼルの両親が殺されて、親になってほしいと押しかけてきたこと。リゼルの正体がバレ、冒険者に追われていること。
「なるほど。いい村だねー。俺もそんなところで暮らしたいなあ」
「だろー?」
リゼルがようやく喋った。自分の暮らした村を自慢したかったらしい。可愛い。
でも……。仲間に会いたくないと言っていた割には、こう、結構……嬉しそうにしているような。なんだかちょっと、モヤモヤする。
僕とリゼルは家族としてずっと仲良く暮らしてきたけれど、でもそれでも。いつかは僕の元を去っていくんだろうなとか、人ではなく同族と暮らしたほうがいいんじゃないかなと、何度も考えてきたから。
リゼルがこの青年を気に入り、僕を置いていってしまうような、そんな気がして。
でも、だって。ツガイだとか、恋人だとか。僕とリゼルでは、そもそも種族が違うんだ。
「ところでさ、どうしてシアンはリゼルくんが大好きーって顔してるのに、ツガイになってあげないの?」
「オレも不思議なんだけど、心の整理とかいうやつが必要なんだって」
「人間って面倒くさいんだね」
銀色の魔物的には僕がおかしいのか。
それとも、不思議と言われるくらい、僕がわかりやすい顔をしているのか。
「それは、リゼルは僕にとっては息子で……」
「でも本当に血が繋がってるわけでもないでしょー?」
「まだ子どもだし……」
「えっ? リゼルくんはもうオトナだと思うよ。人間の中で暮らしてきたせいか、ちょっと成長は遅れてるみたいだけど」
セアラに匂いを嗅がれ、リゼルは真っ赤になって僕の後ろに隠れた。
リゼルが他人にこんな態度を取るなんて、初めてだ。
警戒とかじゃない。明らかに、意識して照れている。
今まで子どもだ子どもだと思ってきたのは、こういう思春期的な姿を見せず僕にベッタリだったからというのも大きい。
少しずつ大人に近づいてるのはわかってた。僕がまだ子どもでいてほしくて、リゼルはそれに応えてくれていたのかもしれない。
「ニンゲンとしてなら、これでもオレは大きいほうなんだ」
「じゃあ、シアンを食べたいって思う?」
「思うぞ。ずっと思ってる。でも、食べない」
「ほら、やっぱり、まだだ」
性的なことに目覚めてないって言いたいのかな。
僕もそこはちょっと気になってたけど……。ずっと一緒のベッドに寝てる身としては。
「あの、セアラ、それって……」
「……うん。そうなんだけど、人間とはちょっと違うっていうか」
ついぼやかした会話をしてしまう。リゼルはわからない様子で僕とセアラの顔を交互に見ている。
「リゼルくん、頑張りなよ。その時がきたら、きっとツライと思うけど」
「そのトキ……?」
「まあ、ニンゲンに近く育ちすぎてるから、ないかもしれない……」
「発情期か!?」
ようやくわかった! という顔で、リゼルが目を輝かせた。
どうしてか、凄く嬉しそうにしている。
「わかってなさそうなのに、このコ、こういうことは知ってんの……?」
「オジサンたちに混ざって狩りしてたせいか、リゼルはこういう言葉だけは覚えてしまって……」
「とりあえず、発情期とは違うかな。俺たちの本能ではあるけど」
でもそうか。発情期ではないんだ。僕もそういうことだと思ってた。
何しろ、前に……リゼルに噛まれて、あんなふうになってしまったし。
できればアレに関しても訊きたいけど、リゼルの前じゃ訊けない。
「あ! そうだ! ツライといえば、前にオレがシアンの腹を噛んだとき、具合が悪くなったらしいんだけど、それ、わかるか?」
まさかの、リゼルのほうが訊いてくれた。
「えっ。具合が?」
セアラと目が合う。いたたまれない。
「うーん。わかんないな。まあ俺たちの血肉にはニンゲンが元気になる成分が入ってるわけだし、噛まれると多少気持ちよくなったりはするかもしんないけど……」
多少じゃなかった……。
「シアン、オレに噛まれると気持ちいいのか?」
「えっ。……そ、そんな、ことは」
「だから、あんな声を出すのか?」
「ち、ちが……」
いたたまれないというレベルじゃない。恥ずかしくて死ぬ。
リゼルにもう少し、デリカシーというものを教えておくべきだった。
「リゼルくん、さすがにそのあたりにしておいてあげなよ。シアン、顔から火を噴きそうだよ」
「恥ずかしかったんだ。可愛いな、シアン」
この場で倒れても、もう許されると思う……。
「まあ、肩だと平気なら、肩を噛んでおけばいいんじゃない?」
「そうだな、そうする」
本当は具合が悪くなったというより、むしろ良くなりすぎてしまったわけだから、心配してくれる姿を見ると少し申し訳なくはある。
でもリゼルは僕が気持ちいいかもって思っただけで、あんな態度を取るんだぞ。絶対に真実は言えない。
「これでもう話したいことは終わり?」
「あ……。最後に、ひとつだけ。君は恋人探しをしていると言ってたけど……。その相手を食べる……つもりで、いるのかな?」
「食べないよ。食べたらなくなっちゃうでしょー」
リゼルとまったく同じ答えだ。少し、ホッとする。
僕自身は安全だとしても、彼が人を食べるつもりであるのなら、きっと後味の悪いことになる。
「最近銀色の魔物が減ってるって言われるのは、ニンゲンを食べたくないって個体が人に混じって生活してるからだと思う。俺やリゼルくんみたいにね」
「でも、食いたいよな?」
「衝動はねー。消えないね。食べたくないって思ってても、愛しさが過ぎてペロッていくパターンもなくはないし」
何気なく恐ろしいことを言っている。
「そんなことになったら、オレはきっと後を追って死ぬ……」
リゼルの愛が重い。でもそれに思わず嬉しくなってしまう僕も、中々のものだ。
「まあ、リゼルくんなら平気だよ。多分ね」
「オレもそう思う!!」
「自信満々だねー。リゼルくん、可愛いなあ」
ニコニコと言うセアラに、また頬を染めるリゼル。
やっぱりいつもと違う……反応、してる。
初めて会う同族だから? それだけ?
「ふふっ。シアンの顔が、僕のリゼルを取らないでーって言ってるから、俺はそろそろ行くよ。またどこかで会えたら、ツガイになった二人の姿を見せてね」
「おう、またな!」
「あっ、きょ、今日はありがとう」
僕の心に波紋を残して、セアラが部屋から出て行った。
「リゼル、セアラに対しては……なんか少し、反応違うよね」
「あ、ああ。メスって初めて見たから……」
「メス!? え、セアラって女性なの!?」
「ウン。オレには匂いでわかるからなー」
どう見ても男にしか見えなかったのに。
ああ、でも……。一応人間に化けているわけだから、多少は姿を選べるものなのかな。リゼルはいつも同じ姿でいるけど……。
メスだから照れたり、緊張したりしてたのかと思うとなんかモヤモヤする。
「シアン、もしかしてヤキモチやいてくれたのか? 大丈夫だぞ、オレはシアンヒトスジだからな!」
「っ、いや、そういう……」
ごまかしたってしかたがない。そういうことだ。
それにこんなに嬉しそうにしてるリゼルに、違うなんて言って悲しませたくない。
「……うん。あ、あ、ありがとう。嬉しい……」
みっともなく何度もつっかかってしまったけど、きちんと言えた。
リゼルはもう輝かんばかりの笑顔になって、僕をベッドへ押し倒してきた。
「わ、くすぐったい……ッ」
首から頬からベロベロと舐められる。狼というより、本当に犬だ。尻尾は出てないけど、きっとあったら千切れそうなくらい振ってる。
まるで子犬がじゃれるみたいなキス。唇やその周りをペロペロと舐めてくる。
リゼルのこのキスには、どんな意味があるんだろう。やっぱり僕を食べたいって気持ちも含まれているのかな。でもその割にはとても優しいキスだ。
僕も経験ないし、あまり詳しいわけじゃないけど、こう……それこそ、相手の全部を食べちゃうみたいなキスも、あるらしいし。
「シアン……」
リゼルの声に熱がこもる。潤む瞳がとても綺麗で思わず魅入ってしまう。
性的なことをする覚悟は欠片もないんだけど、それでもリゼルに望まれたら拒めないんだろう。
「オレもシアンに噛んでほしい。ツガイの証、ほしい」
「えっ。無理だよ。君の身体を傷つけるなんて……。僕が噛んだところで血が出るだけだし、歯型だってそう何日も残らないよ?」
「傷がつかない程度でいい。ダメか?」
「……それ、くらい、なら」
僕が育ててきた肌に歯を立てる。軽く、愛撫でもするように、甘く噛むだけ……。それだけのことなのに、酷く興奮した。
心臓が口から飛び出てしまいそうなくらい高鳴り、喉が乾く。
「んッ……」
「あっ。痛かった?」
「ウウン。くすぐったかった。ふふ、シアンの痕だ。嬉しい」
キスマークみたいになってしまった。恥ずかしい。
「シアン……」
「あ……」
舌が咥内に忍び込む。奥まで入りそうなほど深く、ぬるりと僕の舌を擦って絡む。
リゼルがこの行為を知っていたのかはわからない。舐めようとしたところに口があったから、そのまま入ってきただけなのかもしれない。
ただ僕はとても驚いてしまって、思わずリゼルの舌をガブリと噛んでしまった。
口の中いっぱいに錆びた鉄の味が広がった。
「ご、ごめん! 噛もうと思って噛んだわけじゃないんだ!」
「熱烈な証で嬉しい。できれば首筋とかがよかったけど」
「わああ、ごめん……!」
君の身体を傷つけるなんて……と言った傍からこれだ。
ああ……。どうしよう。リゼルに血を流させたこともショックだけど、何より……僕、飲んでしまった。リゼルの血を。
これ、絶対にマズイ気がする!
というか既に身体が熱くなってきてる……!
覚えのある感覚に身震いすると、リゼルが僕の顔を見て固まった。
「シアン、凄く……食べたくなる顔、してる」
「えっ……」
「大丈夫か? もしかして、オレの血を飲んだから?」
お腹を噛まれて具合が悪くなった。僕はそんな嘘をついていて、リゼルはそれを信じている。
だから血を飲んだせいで具合が悪くなったのだと思ったらしい。
「お腹、平気か?」
「あ、あッ……!」
さすられて、思い切り変な声が出た。汗もドッと吹き出て、リゼルが触れた部分から下がじっとりと重くなっていく。
ダメ……。ダメだ、これ。このままだと、リゼルに助けを求めてしまう。
「リゼル……。ち、ちょっとだけ、部屋を……出て、ほしいんだけど」
「こんなに具合悪そうにしてるのに、そんなことできるわけないだろ!」
ここまできて、僕の具合が悪いのだと思っているリゼルに、おかしな姿を見せたくない。
「じゃあ、お風呂……。お風呂、入ってくる」
「この状態で風呂に入るとか、ジョーダンだろ!?」
何馬鹿なこと言ってんだって目で見られた。
いつも優しいリゼルも、僕が無茶をしようとする時だけは厳しくなる。
「効くかわからないけど、回復魔法かけるからな」
「ん……。んんッ、やだぁ、リゼル……」
回復魔法をかけるのは、効かないだろうけど別に構わない。
でも、ペロペロとお腹を舐めるのはやめてほしい。くすぐったいより先に、身体が跳ねるほど感じてしまう。
「た、大変だ、シアン! ちんちんが腫れてるぞ!」
もういっそ殺してほしい。いや、頭から食べてほしい。消えてなくなりたい。
「あ、あ、あ、ダメ……脱がさないでッ」
啜り泣く声は無視された。
火の魔法とかを使う時は普通なのに、何故リゼルは回復魔法を使う時に舐めようとするのか。
ソコも舐められた。それはそれは、熱心に。なんとかして僕を治そうという気持ちが込められていた。
でも、僕のほうはたまったものじゃない。気を失うくらい気持ちよくて、恥ずかしくて、リゼルの前でたくさん喘いで泣きじゃくってしまった。
「大丈夫だぞ。具合が悪かったんだから、漏らしても泣かなくていいんだ」
「ち……違うからぁ……! ひ、ひっく……。ううぅ……」
しかも身体の熱はまだおさまらない。
再び舐めてこようとするリゼルの頭を、力の入らない手で押し退ける。
「もしかして、舐められるのイヤなのか?」
今更すぎる。さっきから何度も何度も、そう言ってるのに。
でも喘いでいて、上手く言葉になってなかったのかもしれない。
コクコクと頷くと、リゼルはようやく身体を離してくれた。
やめてほしいと望んだのは僕なのに、本能は快楽を求めていてたまらず指先を伸ばす。
ダメなのに。リゼルの前で、こんな……。自分で擦る、なんて。
「シアン……」
ゴクリとリゼルの喉が鳴った。
「どうしよう。オレ、信じられないくらい、シアンのこと食べたい」
今はまだ食欲に行き着くのか、飢えた獣の目で僕を見てくる。
牙が首筋に緩く立てられる。熱い吐息が触れた。味見をするように舌が這う。
「いつもと全然違う。これ、どうしたらいいんだ……。嫌なのに、シアンを食べるなんて、絶対に嫌なのに」
僕の可愛いリゼルが泣いている。僕だって泣きたいというか、もうさっきから涙が止まらないけど、それよりもリゼルに泣かれるほうがつらかった。
「リゼル、いいこ……」
汚れていないほうの手で、リゼルの頭を撫でる。そのまま耳、頬、首筋へ。
どうにかしてあげたいのに、僕のほうがたまらなくなる。
「リゼル……」
小さい身体を引き寄せて、唇を吸い上げた。舐めて、ねだるように舌を絡ませる。
「ダメだ。嬉しいけど、こんなことされたらオレ、シアンのこと食っちまう……!」
「多分、へ、平気だから……」
まだ結びつかないだけで、リゼルの言う食べたいは、きっと性的欲求に通じている。
それがわからないから、全部食欲になってしまってるんだ。
僕の身体も限界だし、少し……少し、だけ。
「味見……して。僕の指、噛んで、舐めて、啜って」
「でも、でも……ッ。食べちゃったら」
「いいよ。リゼルになら指の一本くらい食べられてもいいから」
「オレがヤダ。シアンが痛いの、や……」
「リゼルのそれ、発情期……だと、思うから」
実際には違うと思うけど、わかりやすくそういうことにしておく。
単語を知っているなら、多少は意味もわかるだろう。
「これがそうなのか? 確かに、ツライ。こんなに食べたくなるなんて」
「……食べるってね、別の意味も、あって……」
僕はリゼルの肩を甘く噛んだ。もちろん、血が出ないくらい、柔らかく。
「具合が悪かったんじゃない。気持ちよかったんだ。リゼルに触れられると、泣きたいくらい気持ちいい」
「シアン……気持ち、いい?」
「ん。そう……」
リゼルがおずおずと僕の身体に触れてくる。食べたいという欲求は消えないのか、低く唸った。
僕には性交渉の経験がない。自慰だって滅多にしない。リゼルもまだそういう衝動はないように見えた。だから……急にこんなことになるなんて思わなかった。
でも僕の身体はもう、したくて、したくて、頭にモヤがかかったみたいになってる。
身体の中に渦巻いている熱を出さないと、どうにかなりそうなほど。
それは案外、リゼルが今抱いている僕を食べたいという欲求と近いものなのかもしれない。
僕のために耐えてくれている姿がいじらしくて、愛しい。
「リゼル……。リゼル。ここ、さっきみたいに、して。今度は舌じゃなくて、指で」
「ウ、ウン……」
指先が僕の性器に触れる。自分から、こんなことをねだるなんて。
さっきは快感で気が狂いそうになったのに、今度はどうしてか楽になった気がした。
「んん……ッ。リゼル」
鋭い刺激が脳を焼く。リゼルは壊れ物でも扱うみたいにたどたどしく擦りながら、食い入るように僕を見つめていた。
「シアン、さっきもこんな顔、してたんだ」
「き、気持ちいいから……」
「これがキモチイイ、カオ……」
「うんっ……。んっ。はぁ……あ、あっ。気持ちい……」
じっとりと汗が吹き出す。リゼルが触れたところが、とけてしまいそうなくらい熱い。
「ね……。わ、わかる……? 僕の身体が、君を欲しがってるって」
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なのに身体は貪欲で、もっともっととリゼルを欲しがる。
「シアンが、オレを……」
リゼルの指先に力がこもった。僅かな痛みに身をよじると、逃げるのは許さないとばかりにシーツへ縫い止められた。
「あっ……!」
首筋に噛みつかれる。このまま食べられるかと思った瞬間、リゼルは僕にグッと腰を押しつけてきた。
「リゼル……」
「シアン。オレも、気持ちい……」
「うん。大丈夫、だからね」
また泣きそうにしているリゼルの頬を撫でてから、押し当てられたそれに手を這わせた。
「あ……。お、オレも、シアンみたいに、なってる」
「ね、リゼル。僕を食べたい? それとも、これを……僕に、擦りつけたい?」
「食べたいけど、さっきと違う感じがする……」
リゼルが噛んだばかりの僕の首筋を、ねっとりと舐めた。
傷がついていたのか僅かな痛みと、それを癒やす光が漏れる。
「シア……シアン。苦しいんだ。擦りつけたら、これ、楽になる?」
もどかしいのか、尋ねながらもう腰を振っている。
下腹部が変に疼く。されたことなんてないのに、中がリゼルを求めている。
でも今は僕のことより、リゼルだ。食べたい気持ちが性欲へ変わっているなら、楽にしてあげたい。
「ん……。僕で、いっぱい擦って」
「シアンッ……!」
リゼルがしがみつくようにして、僕の身体を揺さぶる。
それだけで僕も信じられないくらい気持ち良かった。
舐められた時や指でされた時とは違う充足感が心と身体を満たしていく。
「キモチイイ。凄い……。はぁ……シアン。好き……ダイスキ」
胸の奥がきゅうっとして、泣きたくなる。リゼルに求められていることが、こんなにも嬉しい。
もっと気持ちよくしたい。気持ちよくなりたい。ちゃんと、繋がりたい。
でも擦りつけられるリゼルのソレは、平常時とは比べものにならないくらい立派で、したことのない僕ではどう考えても無理。
それに血を飲んだだけでこんなになるって、精液を入れられたりしたら一体どうなってしまうのか。
「シアン……ッ」
リゼルが僕の上でぶるりと身を震わせ、そのままくたりと動かなくなった。
そして不思議なことに僕を襲っていた苦しいまでの衝動もおさまった。
イケてはいないから、まだ熱が燻ってはいるけれど。
そして今度は死んでしまいたくなるほどの恥ずかしさが戻ってきた……。
「気持ちよかった……。シアンもこんな感じだった?」
「う、うん……」
目があわせられない。
顔を背けていたら正面を向かされ、ぶちゅっとキスをされた。
「オレ、本気で心配してたのに」
「あ……っ。ご、ごめん……」
そうだ。どんな理由であれ、僕はリゼルに嘘をついていた。
今だってリゼルが傷つくかもしれないのに、恥ずかしさからそっけない態度をとってしまった。
「でも、具合が悪かったんじゃなくて良かった」
なのに優しいリゼル……。本当にいい子だ。
「恥ずかしくて、言い出せなかったんだ。リゼルにあんな姿は見せられないと思ったし……。それに具合は悪くなくても、身体が熱くなりすぎてつらいんだよ」
「そっか……。どうしてああなるんだろ。今は平気なのか?」
「今は……平気」
燻っていた熱も、元々の性欲の薄さ故か話しているうちに鎮火した。
「リゼルが満足した途端におさまったから、ツガイに噛まれると相手を誘うべくこうなるとか?」
「うーん。どうなんだろ。でもオレは誘ってくれるなら嬉しいし、積極的にお腹を噛んでいきたい」
「えっ! や、やだよ。本当にツライんだって……」
そう言ってお腹を隠したけど、リゼルはニコニコしている。
これは絶対に噛んでくる。意図せずに発情してしまう感じで、本当に嫌なのに。
「あと、身体がシアンの魔力ですっごい満ちてる。食べたーって感じがする」
「そ、そうなんだ……」
僕は……いつかリゼルに食べられるのだと思っていた。
それがまさか、こんな意味になるとは思ってもみなかったな……。
今度からは迂闊に食べてって言えない。いや、普通は逆か。
一応、その……。つ、ツガイ、なんだし?
「これからはシアンを食べたくなるたびに、コレ、したくなりそう」
「…………できれば食事中は、やめてね」
「食事……。あっ! そうだ! パンは!?」
「買うの忘れてた……。宿に食事できるところがあるから、今日はそこで一緒に食べよ?」
「ウン! 魔力は満ちてるんだけどさ、たくさん動いたからか、お腹はすっごく空いてる!」
やらしい雰囲気はどこへやら。
少し大人になったけどまだ子どもなリゼルと、恋愛初心者の僕。
もうしばらくは、親子な関係がしっくりきそうだ。
これからゆっくりと二人で成長していくのも悪くはない。
まあ。まずは……このぐっしょりになったシーツと、衣服と僕らの身体をなんとかしないと。
「お風呂、一緒に入る?」
「あ。そっか。さすがにこのままじゃ、どこにも行けないな」
そのまま部屋を出るつもりだったのか……。
「シアンと入るの、久し振りで嬉しい」
「僕も嬉しいよ。身体、洗ってあげるね」
リゼルは僕にくっついて、幸せそうにへへーっと笑った。
いつもと同じように可愛いのに、なんだかドキドキしてしまう。
「お風呂ついでに服もシーツも洗っちゃおう」
「お腹は空いたけど、しかたないな」
「ベッドふたつあってよかったね。今日はもう片方のほうで寝よう」
「ウン!」
寝床だけは元からいつでも一緒だった。
別々にしようと提案したこともあったけど、こうなってはこれから先も、ずっと一緒だろう。
いつまでもベタベタしてくれるだろうし、結婚して出ていくこともないし、最高かも……。
薄々気づいてはいたけど僕、相当リゼルに依存してるな。
「シアンー。脱がせてくれ!」
「今日のリゼルは甘えただなー」
「だってツガイだから!」
「じゃあ、はい、バンザイ」
「バンザーイ!」
むしろ母親と小さい子って感じなんだけど、リゼルは恋人というものを誤解してないか?
と思いつつも、嬉しそうに脱がせてしまう僕も激甘だ。
二人で部屋についているお風呂へ一緒に入る。
リゼルも大きくなったし、浴槽も狭いのでかなりみっちり。
僕の足の間にリゼルが座ってやっと浸かれる。
「さっき首噛んじゃったけどさ、嚙み痕残んなくて良かったな」
「あっ、そうか。気にしてなかった」
残ってないのか。なんか、残念な気もするな……。
首を押さえてさすると、さっきまでの甘い疼きが蘇り、熱いお湯に浸かっているせいだけじゃなく、体温が上昇する。
よく考えたら裸で密着しあってるんだから、興奮もするか。相手の肌の温度を直に感じて、変な気分にならないほうがおかしい。
僕だけ? リゼルは……どうなのかな。
「なあ、シアンの身体舐めていいか?」
「エッ……! なんで!?」
思わず声が裏返った。
「さっきはシアンの身体に色々できなかったから」
そういう知識、どこからくるんだろう。
まだ小さなリゼルに、村の人も凄いことまで教えないよね。
……多分。
「色々って、僕にどんなことする気なの?」
「んー」
リゼルはくるっと振り返って膝の上に座り直すと、僕の身体を舐め始めた。
僕が尋ねた時点で許可したことになったらしい。
「あっ。か、噛まないでね。さっきみたいになったら困るし」
「ウン。舐めるだけ……」
子猫がミルクを舐めてるみたいで、とっても可愛い。
いや、毛づくろい……?
「もっとシアンと、繋がりたい。あれじゃ、足りない気がする」
僕もそう詳しいわけじゃないけど、リゼルよりは知識がある。
それをするにはまだ少し勇気が足りないし……。
「……お腹、空いた」
「そ、そこ吸っても出ないから……ッ!」
身体を舐めておっぱいを吸いながらこんな感想が出るうちは、まだ早いかなと思うのだった。
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