弟を好きになりました

used

文字の大きさ
30 / 76
小学生高学年編

二人きりの夏休み(R15

しおりを挟む
 ついに、待望の夏休みがやってきた! 律が毎日のように泊まりに来てくれる。
 俺の夏休みも同じくらいから始まるから、律とたくさんイチャイチャできる。
 ……まあ、俺の夏休みは随分と早く終わっちゃうんだけどさ。
 
 あまりに浮かれすぎていて、職場のOLさんたちからは、いいわね、デート、なんてからかわれたりした。
 もちろん、はいって言っておいたけど。
 
 週末はほぼ泊まりに来てくれているんだから今更かもしれないけど、それでも一週間連続で律がいることが嬉しくて、すきやきの材料を買って帰った。
 鍋系統は不器用な俺でもそれなりの味に仕上がるから助かる。
 夏に鍋。暑いかもしれないが、それがいい。律の汗の匂いたくさん感じられるし。
 
 こんなに浮かれてるのは俺だけかなと思ったけど、そうでもないみたいで……。家に帰った途端、待ち受けていた律が抱きついてキスしてきた。
 ああ、可愛い……。スーパーのビニール袋を床に置いて、律の身体を持ち上げてぎゅうっとする。頬ずりすると、待ち望んでいた律の匂いがした。
 
「お帰りなさい」
「ただいま」
 
 新婚みたい。半ズボンからすらりと伸びる足が悩ましい。エロイ。触りたい……。
 と思って、つい隙間から指を差し入れてしまった。律が少しずつ大きくなって、最近禁忌感が薄れてきてる。まだ小学生なんだぞ、と何度も自分に言い聞かせてブレーキをかけるけど、そろそろ耐えられなくなりそうだ。
 
「やっ……。もう、お兄ちゃんのエッチ」
「律だってエッチなくせに」
「だって男の子だもん」
 
 そのまま深いキスをかわして、玄関先でペッティング。壁に押し付けて野獣のように貪ると、律が熱い息を漏らした。
 
「どうしたの、なんか今日激しい……」
「一週間律がお泊まりだと思うと嬉しくて」
「……うん、僕も、嬉しい。ずっとお兄ちゃんと一緒にいられるの」
「っ……」
 
 ズボンの中を探られて、触られてすぐに出た。いくらなんでも早すぎて恥ずかしい。凄い興奮してたから、仕方ないかもしれないけど。
 律もさすがに驚いて、白濁にまみれた指先を見ている。
 
「その……。もう、帰り道から、ずっと欲しくて仕方なかったから」
「可愛い」
 
 ちゅっとキスをされた。可愛いのは律なのに。あー、でもここはちょっと可愛くなくなってきたよな。そう思いながら、律のズボンの中を探る。
 剥いてやろうと思ってたのにいつの間にか剥けてたし、このままここも育っていくんだろうか。凄くいい形してる。くわえたい。
 先端の辺りを中心にすりすりすると、律はびくりと身体を震わせて、俺の首にしがみついてきた。
 
「あ、あっ……お兄ちゃ……っ」
 
 可愛い。薄着になって肌とか露出してるし。袖のこのあたりとか、ズボンの裾からいくらでも指先侵入させられるし。
 なんか暑くて頭が煮えてきた……。

「律……」
「っん」
 
 尻を撫で上げてから、狭間を指先できゅうっと強くズボンの上から押し上げてみた。
 その刺激が良かったのか、手の平に律が熱を吐き出して、俺はハッと我に返る。
 何やろうとしてるんだ。そっちはまだ弄っちゃダメだろ、俺。
 
「今の……凄い、良かった」
 
 律がそんなことを言いながら口付けてくるものだから、ますますやりたくなってしまう。
 あまり刺激しないで欲しい。いつも鋼の理性で耐えているけれど本当にギリギリなんだ。
 
「もっとお兄ちゃんに近付きたい……」
 
 そう言われて、とにかく強く抱き締め合った。ぎゅうぎゅう抱き締めるのも、凄く近付けたって気がする。
 本当は中に入りたかった。最後までしたいけど、我慢した。
 楽しい一週間は、地獄の一週間でもあった。薄着で棒アイスなんて食べられた日にはそのままガーッといきたくなる。
 しかもここには俺と律の二人きり。誰にもばれない。防音がきくところを選んである。
 小学生の男の子を毎回連れ込んでいたら問題あるかもしれないけど、幸い律は弟だ。俺が捕まることはない。
 言うなれば俺のモラルの問題だ。その垣根を跳び越えて、襲うか、我慢するか……。
 
 俺は、律が大切だから、我慢する方を選んだ、それだけ。
 例え律が望んでもそこまではやっちゃいけないと思ってる。
 
 最後の一線は越えない。手でするだけ。舐める……ことに関しては、律も中学校に上がったらなんてことを言っていたので安心だ。
 
 クーラーつけずに水風呂へ一緒に入ってイチャイチャしたり、夜はベッドに入って扱き合ったり。結局やってることはいつもと変わりないんだけど、明日もこうできるって判っているのが幸せ。
 最後まではできないけど、律と性的な触れ合いをできるってだけでも、充分だ。
 
 楽しくて、ちょっぴり辛い一週間が過ぎて、俺は夢のような世界から現実へ戻る。明日からは仕事だ。
 でも律の夏休みはまだ続くから、二日ほど家に帰ってまた来てくれるらしい。
 
「家でご飯作って待って、お兄ちゃんを出迎えてあげる」
 
 そんな可愛らしい台詞付きで、ちゅっとキスをくれる。愛しい律。
 今年も恋人同士の夏休みを過ごせることが、どれだけ嬉しいか。
 また、夏祭りにも行こう。背が少し伸びて格好良くなった君と、手を繋いで歩くんだ。今年はどんな表情を見せてくれるかな。
 
 さすがにもう、道の真ん中でちゅっは勘弁して欲しいけどね。
しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

【完結】愛されたかった僕の人生

Kanade
BL
✯オメガバース 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。 今日も《夫》は帰らない。 《夫》には僕以外の『番』がいる。 ねぇ、どうしてなの? 一目惚れだって言ったじゃない。 愛してるって言ってくれたじゃないか。 ねぇ、僕はもう要らないの…? 独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。

【完結】伴侶がいるので、溺愛ご遠慮いたします

  *  ゆるゆ
BL
3歳のノィユが、カビの生えてないご飯を求めて結ばれることになったのは、北の最果ての領主のおじいちゃん……え、おじいちゃん……!? しあわせの絶頂にいるのを知らない王子たちが、びっくりして憐れんで溺愛してくれそうなのですが、結構です! めちゃくちゃかっこよくて可愛い伴侶がいますので! ノィユとヴィルの動画を作ってみました!(笑)  インスタ @yuruyu0   Youtube @BL小説動画 です!  プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったらお話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです! ヴィル×ノィユのお話です。 本編完結しました! 『もふもふ獣人転生』に遊びにゆく舞踏会編、完結しました! 時々おまけのお話を更新するかもです。 名前が  *   ゆるゆ  になりましたー! 中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!

異世界にやってきたら氷の宰相様が毎日お手製の弁当を持たせてくれる

七瀬京
BL
異世界に召喚された大学生ルイは、この世界を救う「巫覡」として、力を失った宝珠を癒やす役目を与えられる。 だが、異界の食べ物を受けつけない身体に苦しみ、倒れてしまう。 そんな彼を救ったのは、“氷の宰相”と呼ばれる美貌の男・ルースア。 唯一ルイが食べられるのは、彼の手で作られた料理だけ――。 優しさに触れるたび、ルイの胸に芽生える感情は“感謝”か、それとも“恋”か。 穏やかな日々の中で、ふたりの距離は静かに溶け合っていく。 ――心と身体を癒やす、年の差主従ファンタジーBL。

鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる

結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。 冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。 憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。 誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。 鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。

【完結】抱っこからはじまる恋

  *  ゆるゆ
BL
満員電車で、立ったまま寄りかかるように寝てしまった高校生の愛希を抱っこしてくれたのは、かっこいい社会人の真紀でした。接点なんて、まるでないふたりの、抱っこからはじまる、しあわせな恋のお話です。 ふたりの動画をつくりました! インスタ @yuruyu0 絵もあがります。 YouTube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。 プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったら! 完結しました! おまけのお話を時々更新しています。 BLoveさまのコンテストに応募するお話に、真紀ちゃん(攻)視点を追加して、倍以上の字数増量でお送りする、アルファポリスさま限定版です! 名前が  *   ゆるゆ  になりましたー! 中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

魔王の息子を育てることになった俺の話

お鮫
BL
俺が18歳の時森で少年を拾った。その子が将来魔王になることを知りながら俺は今日も息子としてこの子を育てる。そう決意してはや数年。 「今なんつった?よっぽど死にたいんだね。そんなに俺と離れたい?」 現在俺はかわいい息子に殺害予告を受けている。あれ、魔王は?旅に出なくていいの?とりあえず放してくれません? 魔王になる予定の男と育て親のヤンデレBL BLは初めて書きます。見ずらい点多々あるかと思いますが、もしありましたら指摘くださるとありがたいです。 BL大賞エントリー中です。

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

処理中です...