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3rd stage
ホントは負け犬にはなりたくない
い、いかん!
興奮しすぎて、スケッチどころじゃない!
ほんとに落とし穴とかないか?
こんなおいしいシチュエーション、なにかの罠じゃないのか?
「デッ、デジカメで撮っていい? 長い時間ポーズとってると、栞里ちゃんも疲れるだろし」
モデルに発情するなんて、プロじゃない(プロじゃないけどさ)。
邪な気持ちを抱く前に、適当な理由をつけて、ぼくはバッグからデジカメを取り出した。
「デジカメで? いいよ」
特に疑う様子もなく、栞里ちゃんはレンズを向けるのを快諾してくれた。
やっぱり、リアル14歳の美少女の肉体は、女慣れしていないぼくには、刺激が強過ぎる。
レンズ越しでさえ、少女が発散する生々しいオーラに、くらくらめまいがしてきて、正気を失いそうだってのに。。。
そんな自分には、写真という、二次元ツールで接するのが、いっぱいいっぱい。
自ら負け犬になる自分、、、orz
撮影したデータをパソコンに落とし、色調を整えてプリントアウト。それを横に置いて、ぼくは改めてまっさらな紙に、デッサンをはじめた。
写真をトレースして描くとただのリアルイラストになるので、コミックっぽく体型や顔のパーツをデフォルメして、自分の萌えスタイルに近づけていくのだ。
机に向かって作業するぼくには興味ないらしく、栞里ちゃんはベッドに腰を降ろして、またスマホをいじりだした。
「お兄ちゃん。その描いたイラスト、どうするの?」
しばらくしてスマホの画面から顔を上げ、唐突に彼女は訊いてきた。
「ああ… pixivや自分のホームページにアップしたり、ポストカードにして、同人イベントで売ったりとかしてるかな」
「同人イベント? もしかして、『コミケ』とかいうやつ?」
「それは年に2回開かれる大きなイベントで、それ以外にも毎週どこかでやってるんだよ」
「ふ~ん」
「今度の日曜にもこの辺りで開催されるイベントがあるよ。ぼくも参加するんだけど」
「へぇ~、、、 それって、コスプレとかもやってるんでしょ? ちょっと行ってみたいかも」
同人イベントというのにちょっぴり興味が湧いたらしく、栞里ちゃんは身を乗り出してきたが、思い直した様にペタンとベッドに座って、残念そうに言う。
「あっ。ダメか」
「どうして?」
「だって、着てく服、ないもん」
「今着てるのは?」
「ずっと着たままで、汚いし」
「じゃあ、服とか買いに行こうか? 明日はぼくもバイト休みだし」
「え?」
ぼくの提案に栞里ちゃんはびっくりした様子だったが、口にした自分はもっとびっくり。
なんでそんな台詞が、スラスラと出てきたんだ、自分?
モデルをしてもらって、ハイになってるのか?
「服以外にも、いろいろ買わないとな。ここには栞里ちゃんが使えそうなもの、なんにもないし」
なんなんだ自分!
同棲でもはじめるつもりか?
勝手に口が動いてる!
だけど実際、彼女がもう少しここにいるのなら、それなりにいろいろ用意しないといけない。
着替えだけじゃなく、歯ブラシとか、タオルとか、パジャマとか、下着とか、、、
栞里ちゃんはしばらくなにか考える様に黙ってたが、戸惑う様に訊いた。
「ほんとにいいの?」
「うん」
ぼくはうなずく。
栞里ちゃんにはいろいろとしてあげたい。
幸い、今はコミケの売り上げがたっぷりあって、財布もあったかいから、少しくらい高価な服や化粧品とかでも、買ってやれる。
「…しかたないな。じゃあ、買い物、つきあってあげるか」
相変わらずの生意気な口調だったが、栞里ちゃんはちょっぴり恥ずかしそうにうつむいた。
つづく
興奮しすぎて、スケッチどころじゃない!
ほんとに落とし穴とかないか?
こんなおいしいシチュエーション、なにかの罠じゃないのか?
「デッ、デジカメで撮っていい? 長い時間ポーズとってると、栞里ちゃんも疲れるだろし」
モデルに発情するなんて、プロじゃない(プロじゃないけどさ)。
邪な気持ちを抱く前に、適当な理由をつけて、ぼくはバッグからデジカメを取り出した。
「デジカメで? いいよ」
特に疑う様子もなく、栞里ちゃんはレンズを向けるのを快諾してくれた。
やっぱり、リアル14歳の美少女の肉体は、女慣れしていないぼくには、刺激が強過ぎる。
レンズ越しでさえ、少女が発散する生々しいオーラに、くらくらめまいがしてきて、正気を失いそうだってのに。。。
そんな自分には、写真という、二次元ツールで接するのが、いっぱいいっぱい。
自ら負け犬になる自分、、、orz
撮影したデータをパソコンに落とし、色調を整えてプリントアウト。それを横に置いて、ぼくは改めてまっさらな紙に、デッサンをはじめた。
写真をトレースして描くとただのリアルイラストになるので、コミックっぽく体型や顔のパーツをデフォルメして、自分の萌えスタイルに近づけていくのだ。
机に向かって作業するぼくには興味ないらしく、栞里ちゃんはベッドに腰を降ろして、またスマホをいじりだした。
「お兄ちゃん。その描いたイラスト、どうするの?」
しばらくしてスマホの画面から顔を上げ、唐突に彼女は訊いてきた。
「ああ… pixivや自分のホームページにアップしたり、ポストカードにして、同人イベントで売ったりとかしてるかな」
「同人イベント? もしかして、『コミケ』とかいうやつ?」
「それは年に2回開かれる大きなイベントで、それ以外にも毎週どこかでやってるんだよ」
「ふ~ん」
「今度の日曜にもこの辺りで開催されるイベントがあるよ。ぼくも参加するんだけど」
「へぇ~、、、 それって、コスプレとかもやってるんでしょ? ちょっと行ってみたいかも」
同人イベントというのにちょっぴり興味が湧いたらしく、栞里ちゃんは身を乗り出してきたが、思い直した様にペタンとベッドに座って、残念そうに言う。
「あっ。ダメか」
「どうして?」
「だって、着てく服、ないもん」
「今着てるのは?」
「ずっと着たままで、汚いし」
「じゃあ、服とか買いに行こうか? 明日はぼくもバイト休みだし」
「え?」
ぼくの提案に栞里ちゃんはびっくりした様子だったが、口にした自分はもっとびっくり。
なんでそんな台詞が、スラスラと出てきたんだ、自分?
モデルをしてもらって、ハイになってるのか?
「服以外にも、いろいろ買わないとな。ここには栞里ちゃんが使えそうなもの、なんにもないし」
なんなんだ自分!
同棲でもはじめるつもりか?
勝手に口が動いてる!
だけど実際、彼女がもう少しここにいるのなら、それなりにいろいろ用意しないといけない。
着替えだけじゃなく、歯ブラシとか、タオルとか、パジャマとか、下着とか、、、
栞里ちゃんはしばらくなにか考える様に黙ってたが、戸惑う様に訊いた。
「ほんとにいいの?」
「うん」
ぼくはうなずく。
栞里ちゃんにはいろいろとしてあげたい。
幸い、今はコミケの売り上げがたっぷりあって、財布もあったかいから、少しくらい高価な服や化粧品とかでも、買ってやれる。
「…しかたないな。じゃあ、買い物、つきあってあげるか」
相変わらずの生意気な口調だったが、栞里ちゃんはちょっぴり恥ずかしそうにうつむいた。
つづく
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