72 / 259
level 8
「どんなにきつく力を込めても足りません」(性表現あり)
しおりを挟む
花芯をめくるようにヨシキさんの指がうごめき、からだの奥がジンジンとしびれて、もうなにも考えられない。
まるで泉が湧き出すように、からだが潤っていくのだけはわかる。
そうしているうちに、ヨシキさんがわたしの脚の間に自分のからだを入れて、熱いものを押しつけてきた。
ゆっくりゆっくりと、大きな塊がわたしのなかへ進んでくる。
ほんの少しずつ、でも無理矢理押し広げられ、自分じゃない別のものが、からだのいちばん深いところまで、めりこんでくる感覚。
怖いけど、もう戻れない。
歯を食いしばって、わたしはヨシキさんを受け入れた。
熱い!
思わずビクンと、からだがのけぞる。
焼き火箸を刺されたみたいに、からだの奥が熱くなって膨れ上がり、わたしは思わず呻き声を上げた。
「ううっ。いっ、痛っ。ヨシキさん?!」
「凛子ちゃん… やっぱり、はじめて?」
「う、うう…」
言葉にならない唸り声を発しながら、わたしは眉をひそめて瞳を閉じる。
「感激だよ、凛子ちゃん。すごく可愛いよ」
「ううっ… ううぅ」
「もっと力抜いて」
「そん… 無理」
押し寄せる痛みの波と、そのなかでときおり、チカチカときらめく色とりどりの光の束。
なに?
なんなの? この感覚。
言葉なんかで表現できない。
異次元へトリップするみたい。
混沌とした意識のなかで、わたしは薄目を開けて、からだの上にのしかかり、蠢いているヨシキさんを見た。
はじめて目にする、よろこびに浸っているみたいな、切なげな表情。
額には、うっすらと汗が滲んでいて、頬もわずかに紅潮している。
一瞬も逸らすことなく、ヨシキさんはわたしを悩ましげに見つめていた。
この瞬間の、すべてを記憶にとどめておこうとするかのように。
「凛子、ちゃん」
「ぅ… うう…」
「いちばん奥まで、届いたよ」
「ほん… とう。ですか…」
「オレ、最高に幸せだよ。凛子ちゃんとこうして、ひとつになれて」
「ヨシキ… さん」
「あったかい。凛子ちゃんのなか」
これまで見せたこともなかったやさしい微笑みを浮かべ、ヨシキさんは耳元でささやき、深いキスをした。
「ぅ… ヨシ、キ… さん」
「すっごい可愛いよ。凛子ちゃん」
「あっ…」
「もっと凛子ちゃんを、感じたい」
どのくらい経ってからだろうか。
ヨシキさんは少しずつ、本当にゆっくりゆっくりと、腰を動かしはじめた。
からだを密着させたまま、円を描いてゆく。
一周するごとに僅かずつ円は大きくなって、下腹部全体を揺らす感じ。
そうしているうちに痛みも薄れてきて、からだのなかにいるヨシキさんを、次第に感じることができるようになってきた。
わたしのなかに、好きな人がいる。
自分に足りなかったものを、いっぱいに満たしてくれている。
愛おしい。
好きだという気持ちが溢れ出て、止まらない。
涙が出そう。
「わたしも、ヨシキさんを感じます」
「凛子ちゃん」
「好きです。もっと… 感じさせてください」
「オレも好きだよ。もうなにも考えられないくらい」
「ヨシキさん…」
「凛子ちゃんはオレのすべてだ。ずっとずっと、こうしてような」
「ぁ…ヨシキさん。ヨシキさん。ヨシキさん… ああ…」
うわごとみたいに名前を繰り返しながら、わたしはヨシキさんの首に腕を回し、思いっきり抱きしめた。
どんなにきつく力を込めても、足りない。
もっと彼のこと、包み込みたい。
わたしのすべてで、受け入れていたい。
ヨシキさんのすべてがほしい。
ひとつになりたい。
この世に生を受けて17年と9ヶ月あまり。
それは、はじめて芽生えた感情だった。
つづく
まるで泉が湧き出すように、からだが潤っていくのだけはわかる。
そうしているうちに、ヨシキさんがわたしの脚の間に自分のからだを入れて、熱いものを押しつけてきた。
ゆっくりゆっくりと、大きな塊がわたしのなかへ進んでくる。
ほんの少しずつ、でも無理矢理押し広げられ、自分じゃない別のものが、からだのいちばん深いところまで、めりこんでくる感覚。
怖いけど、もう戻れない。
歯を食いしばって、わたしはヨシキさんを受け入れた。
熱い!
思わずビクンと、からだがのけぞる。
焼き火箸を刺されたみたいに、からだの奥が熱くなって膨れ上がり、わたしは思わず呻き声を上げた。
「ううっ。いっ、痛っ。ヨシキさん?!」
「凛子ちゃん… やっぱり、はじめて?」
「う、うう…」
言葉にならない唸り声を発しながら、わたしは眉をひそめて瞳を閉じる。
「感激だよ、凛子ちゃん。すごく可愛いよ」
「ううっ… ううぅ」
「もっと力抜いて」
「そん… 無理」
押し寄せる痛みの波と、そのなかでときおり、チカチカときらめく色とりどりの光の束。
なに?
なんなの? この感覚。
言葉なんかで表現できない。
異次元へトリップするみたい。
混沌とした意識のなかで、わたしは薄目を開けて、からだの上にのしかかり、蠢いているヨシキさんを見た。
はじめて目にする、よろこびに浸っているみたいな、切なげな表情。
額には、うっすらと汗が滲んでいて、頬もわずかに紅潮している。
一瞬も逸らすことなく、ヨシキさんはわたしを悩ましげに見つめていた。
この瞬間の、すべてを記憶にとどめておこうとするかのように。
「凛子、ちゃん」
「ぅ… うう…」
「いちばん奥まで、届いたよ」
「ほん… とう。ですか…」
「オレ、最高に幸せだよ。凛子ちゃんとこうして、ひとつになれて」
「ヨシキ… さん」
「あったかい。凛子ちゃんのなか」
これまで見せたこともなかったやさしい微笑みを浮かべ、ヨシキさんは耳元でささやき、深いキスをした。
「ぅ… ヨシ、キ… さん」
「すっごい可愛いよ。凛子ちゃん」
「あっ…」
「もっと凛子ちゃんを、感じたい」
どのくらい経ってからだろうか。
ヨシキさんは少しずつ、本当にゆっくりゆっくりと、腰を動かしはじめた。
からだを密着させたまま、円を描いてゆく。
一周するごとに僅かずつ円は大きくなって、下腹部全体を揺らす感じ。
そうしているうちに痛みも薄れてきて、からだのなかにいるヨシキさんを、次第に感じることができるようになってきた。
わたしのなかに、好きな人がいる。
自分に足りなかったものを、いっぱいに満たしてくれている。
愛おしい。
好きだという気持ちが溢れ出て、止まらない。
涙が出そう。
「わたしも、ヨシキさんを感じます」
「凛子ちゃん」
「好きです。もっと… 感じさせてください」
「オレも好きだよ。もうなにも考えられないくらい」
「ヨシキさん…」
「凛子ちゃんはオレのすべてだ。ずっとずっと、こうしてような」
「ぁ…ヨシキさん。ヨシキさん。ヨシキさん… ああ…」
うわごとみたいに名前を繰り返しながら、わたしはヨシキさんの首に腕を回し、思いっきり抱きしめた。
どんなにきつく力を込めても、足りない。
もっと彼のこと、包み込みたい。
わたしのすべてで、受け入れていたい。
ヨシキさんのすべてがほしい。
ひとつになりたい。
この世に生を受けて17年と9ヶ月あまり。
それは、はじめて芽生えた感情だった。
つづく
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
俺様上司に今宵も激しく求められる。
美凪ましろ
恋愛
鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。
蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。
ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。
「おまえの顔、えっろい」
神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。
――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。
中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語
jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ
★作品はマリーの語り、一人称で進行します。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる