あいつに惚れるわけがない

茉莉 佳

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level 14

「美人はいじめられやすい傾向にあるのでしょうか?」

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「それはですね、美月姫があまりにふつくしすぎて、気高すぎて、恐れ多いからではないでしょうか °˖✧◝(・∀・)◜✧˖」

察するように桃李さんが言う。

「そうでしょうか?」
「そもそも、お互いのレベルが同じくらいでないと、お友達関係は成り立たないから、美月姫にお友達がなかなかできないのも、当たり前だと、桃李は思うのです (((^_^;)」
「桃李さんは、わたしの友達ではないのですか?」

わたしの言葉に、桃李さんは『とんでもない』という風に、首を振った。

「そんな、、、桃李ごときが美月姫のお友達だなんて、おこがましすぎますっ(((o≧▽≦)o
いえいえ。決してお友達でいたくないというわけでなく、美月姫と桃李では月とスッポン。ヴィーナスとヒョットコ。まったく同列に並べることができないわけでして、いわば桃李は、水槽のなかで優雅に泳ぐ美月人魚姫にぶらさがってる、ウンチみたいなもので、、、
あわわわわわ~~っっ!!
それではまるで美月姫がウンチをしたような言い回し(☆Д☆) すみません、すみません!!!
とにかく、こんな桃李をお友達カウントしてくださる美月姫には、ほんとうにありがたくて、涙が出そうになるくらいでして、、ありがとうございますぅ~・°・(ノД`)・°・。ゥエエェェン」
「まあまあ、桃李さん、落ち着いて」

自分でも、なにを言っているかわからなくなっている桃李さんをなだめながら、ソリンさんが急にまじめな顔になって、語りはじめた。

「確かに… 栞里ちゃんも美月さんも、滅多にお目にかかれないレベルの超絶美少女だものね」
「いえ… そんな」

照れてうつむく栞里さんを見つめながら、慰めるようにソリンさんは続けた。

「『女の敵は女』って言うしね。
だいたい美少女ってのは、ふつうの女子からしたら目障りな存在で、なんとなく近寄り難いし、扱いにくいしで。ハブられやすいっていうか、下手したらいじめられやすい傾向にはあると思うわよ。
小学校時代は可愛い女子を男子がいじめて… ってか、その子のことが好きだからいじめるんだけどね。
中学生になると同性から、『可愛いから』ってひがみでいじめられて。
大人になったらなったで、『男にちやほやされてる』って、ねたみでいじめられる。
病んでる女の子に美人が多いのも、そんな理由かもね」
「ソリンさんもなかなかの美人さんじゃない。やっぱりいじめられた?」

恋子さんの問いに、ソリンさんは笑って答える。

「ははは。まぁね。
でも、桃李ちゃんじゃないけど、わたしは自分よりレベルの高いとつるむようにしてたから。
美人さんって、小さい頃から褒められ慣れてるから、心に余裕があって、おっとり優しい人が多いのよね。もちろん、容姿を鼻にかけて、ワガママで高慢になってるヤツもいるけど」

うなづきながら、今度は恋子さんが語りはじめた。
「あたしもね。中学時代とか、陰湿に絡んでくるヤツいたけど、徹底的にシカトしてたわ。陰口叩かれたり変な噂流されたりしても、『絶対負けるか』って気持ちで、学校行ってた。
まあ、いじめてくるのはたいてい、男に振り向かれることもなさそうな、性格悪いデブスばっかりだったけどね。『おまえみたいなブサイクは、そんなことでしかストレス発散できないんだろ』って、言ってやったことあったわ」
「恋子ちゃんは気が強いし、いじめをはね返す力があったんだろうけど、ふつうはやっぱり、ヘコむわよね」
「もちろんあたしだって、すっごいイヤだったよ。掲示板とかでも定期的にボロクソ叩かれてたし。そんなわけで学生時代はかなり、ヨロイかぶってたな~」
「掲示板はキツイよね~。相手が誰かわかんないし、闇討ちと同じでいちばん卑怯なやり口だわ」
「掲示板って?」
「いけません、美月姫!」

恋子さんとソリンさんの会話に入ったわたしに、珍しく桃李さんが強烈に反応した。

つづく
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