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プロッシモ村の『シスターズ』
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「う、うん。私達はもう大丈夫。」
イオリもロココの言葉に賛同する。
「じゃ、じゃあまた……。」
軽く頭を下げ、アイはスタスタと立ち去るのであった。
キクリと同じくらい酒を飲んだはずだ。
しかし、それを感じさせないほどしっかりした足取りであった。
そして、アヤメを抱える彼女の背中が小さくなっていった。
さて、そろそろ移動しようか。
うとうと。
こくりこくり。
既に寝ているのか起きてるのか分からない状態のキクリを支えつつ、イオリとロココは歩き出そうとしていた。
しかし、ここで問題が発生する。
キクリがアヤメのパフォーマンスに夢中になっており、イオリらもそれに付き添っていた。
それだけでなく、その後の飲み会にも参加していた。
つまり、今晩宿泊する場所を決めていなかったのだ。
「ど、どうしよう……。」
サーッと血の気が引き、真っ青な顔でイオリが声を出す。
「と、とにかく!ここにいても仕方ないわ!泊まれる場所探すわよ!」
自身も不安である。
しかし、ロココはそのように言った。
「う、うん。」
ズルズル。
キクリの足を引き摺りながら進んで行く。
漸く見つけた。
明かりの点いた建物。
恐らく宿泊施設に思えるような場所。
建物内から声がする。
楽しそうなそれらは、先ほどまでのキクリやアイに酷似していた。
「私、行ってくるわ、キクリを頼んだわよ。」
「うん、お願い。」
そうして、店内へと消えて行ったロココ。
キクリと二人きり。
イオリの胸中に後ろめたい欲望が湧き出て来る。
「……うーん……皆可愛いなぁ……。」
むにゃむにゃ……。
寝言を呟くキクリ。
ゴクリ。
生唾を飲むイオリ。
今なら誰も見ていない。
それに、きっと現在のキクリに何をしても分からないだろう。
イオリ内にて、天使と悪魔がそれぞれ囁く。
彼女がどちらに傾いてもおかしくない。
天使と悪魔。
まるで神話の大戦のような激戦が彼女の胸中で繰り広げられていた。
終戦。
彼女の中で決着が着いた。
結論。
悪魔の勝利。
肩を貸す形になっていたキクリを自身の胸元へと抱き寄せる。
そして、そのまま彼女を傷つけないよう細心の注意を払いながら力を強めていく。
「……う、うーん……。」
「……ふふふ。」
このまま時間が止まれば良い。
イオリは目を瞑り、自然と上がる口角でこの幸福を堪能していた。
しかし、それはすぐに終わりを告げた。
イオリもロココの言葉に賛同する。
「じゃ、じゃあまた……。」
軽く頭を下げ、アイはスタスタと立ち去るのであった。
キクリと同じくらい酒を飲んだはずだ。
しかし、それを感じさせないほどしっかりした足取りであった。
そして、アヤメを抱える彼女の背中が小さくなっていった。
さて、そろそろ移動しようか。
うとうと。
こくりこくり。
既に寝ているのか起きてるのか分からない状態のキクリを支えつつ、イオリとロココは歩き出そうとしていた。
しかし、ここで問題が発生する。
キクリがアヤメのパフォーマンスに夢中になっており、イオリらもそれに付き添っていた。
それだけでなく、その後の飲み会にも参加していた。
つまり、今晩宿泊する場所を決めていなかったのだ。
「ど、どうしよう……。」
サーッと血の気が引き、真っ青な顔でイオリが声を出す。
「と、とにかく!ここにいても仕方ないわ!泊まれる場所探すわよ!」
自身も不安である。
しかし、ロココはそのように言った。
「う、うん。」
ズルズル。
キクリの足を引き摺りながら進んで行く。
漸く見つけた。
明かりの点いた建物。
恐らく宿泊施設に思えるような場所。
建物内から声がする。
楽しそうなそれらは、先ほどまでのキクリやアイに酷似していた。
「私、行ってくるわ、キクリを頼んだわよ。」
「うん、お願い。」
そうして、店内へと消えて行ったロココ。
キクリと二人きり。
イオリの胸中に後ろめたい欲望が湧き出て来る。
「……うーん……皆可愛いなぁ……。」
むにゃむにゃ……。
寝言を呟くキクリ。
ゴクリ。
生唾を飲むイオリ。
今なら誰も見ていない。
それに、きっと現在のキクリに何をしても分からないだろう。
イオリ内にて、天使と悪魔がそれぞれ囁く。
彼女がどちらに傾いてもおかしくない。
天使と悪魔。
まるで神話の大戦のような激戦が彼女の胸中で繰り広げられていた。
終戦。
彼女の中で決着が着いた。
結論。
悪魔の勝利。
肩を貸す形になっていたキクリを自身の胸元へと抱き寄せる。
そして、そのまま彼女を傷つけないよう細心の注意を払いながら力を強めていく。
「……う、うーん……。」
「……ふふふ。」
このまま時間が止まれば良い。
イオリは目を瞑り、自然と上がる口角でこの幸福を堪能していた。
しかし、それはすぐに終わりを告げた。
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