蟻喜多利奈のありきたりな日常

あさまる

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藍堂流奈と蟻喜多利奈の日常

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「なっ!?は、離れて!離れてよ!離れ……はな、離れろっ!」
ぐいぐい。
さらに力を込める。
しかし、びくともしない。

「無理だと言っている。」

「こ、このポンコツロボット!離れろっ!」
吐き捨てるような流奈の言葉。

「っ!?聞き捨てならない。前言撤回しろ、この宇……。」

「……ちょ、ちょっと?」
扉が開く。
そこにいたのは両手に飲み物の入ったコップと、菓子類の袋が持たれている利奈であった。

「どうしたの、利奈?」

「先輩?どうしました?」

「……え?あ、いや……。」
先ほどまで騒いでいたはず。
しかし、彼女の目の前にいる二人は何事もなかったかのような面持ちでキョトンとしている。

「さ、先輩?勉強会始めましょう?」

「う、うん。」
半ば無理矢理納得させられた。
準備をする利奈。

「……。」
どこか居心地が悪くなった路歩子。
利奈のベッドに寝ていたが、そそくさと彼女らのように勉強の準備し出した。


路歩子は黙々と、利奈は所々で流奈に教えながら過ごしていた。
そして、数時間が経過した頃。
そろそろ終わろうという時間になった。

「……そろそろ終わろっか。」
利奈の声で、終了となった。


「……じゃあ、私は帰るね。」
立ち上がり、帰宅の意思を伝える路歩子。

「うん、じゃあねロボっち。」

「さようなら、庵銅さん。」

「……?」
流奈は帰らないのか?
彼女は疑問に思った。

「ロボっちどうしたの?」

「いや、その人帰らないの?」

「あぁ、大丈夫ですよ?」
ニヤリ。
まるで見せつけるかのように笑みを浮かべる流奈。
それは、路歩子を苛つかれるには十分過ぎるものであった。

「……利奈?なんでこの人帰らないの?」
今度は利奈に聞く。
これ以上流奈に聞くのは良くないと思ってのことだ。

「今日はルナルーちゃん泊まりこみだよ。」

「……え?」
思考停止。
理解不能。
アンドロイドである路歩子。
しかし、そんな彼女の高性能な頭脳を持ってしてもそんな現象が起きてしまうのであった。

「そういうことなんです、だから庵銅さんはもう帰宅して下さい。先輩のことは私が責任持ってしっかり守ってあげますから。」
ニヤリ。
負け犬は早々に立ち去れ。
そう言わんとせんばかりの表情で流奈が言う。

「……は?」

「だーかーらー、私が先輩と今晩は一つ屋根の下で過ごすって言ってるんです。」
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