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藍堂流奈と蟻喜多利奈の日常
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「……は?」
駄目だ。
再度言われても理解出来ない。
いや、理解することを拒絶しているようだ。
「……ろ、ロボっち?」
思わず利奈が口を出してしまった。
今まで聞いたことのない彼女の低くドスの効いた声に動揺してしまったのだ。
「……なんでこいつ、え?な、は?え?うん?」
路歩子の頭上にプスプスと煙が出てて来た。
そして、流れるようにパタリと倒れ、気絶してしまった。
「ありゃりゃ、壊れちゃいましたね。もう可哀想だから外に出してあげましょう。」
ニシシ。
罪悪感の欠片もない笑みで、流奈が言う。
優越感。
彼女が抱いていたのは、紛れもなくそれであった。
しかし、そんな幸せもすぐになくなってしまう。
「もう!そんな意地悪言わないの!今日はロボっちも泊まらせるからね!」
彼女が気絶するのは慣れていたのだろう。
利奈が当たり前だと言わんばかりにそう発言する。
「え、せ、先輩!?そんな……。」
当初の目的と違う。
慌てる流奈。
只でさえアイドル活動と学業で忙しい。
そんな中で手に入れた唯一と言っても良い千載一遇のチャンス。
利奈と二人きりになれるはずであった。
それが、こうも簡単に御破算になってしまうのだ。
そんなことは認めるわけにはいかない。
どうにか回避出来ないものか。
必死に知恵を絞る流奈。
しかし、どうにも最適案が浮かばない。
「……はっ!?」
意識を取り戻した路歩子。
目の前は、もう真っ暗になっている。
隣で寝ているのは利奈。
流奈はいない。
良かった。
彼女は泊まっていくと言っていたが、あれは嘘だったのだろう。
冷静に考えればそうだろう。
そもそも、彼女らはそれほどの仲であるわけがない。
利奈のことなら何でも分かる。
彼女が路歩子という絶対的で唯一の存在がいるのに、他に現を抜かすわけがない。
路歩子はそう思い、勝手に納得するのであった。
「……。」
ボソボソ……。
廊下から何やら聞こえる。
「……?」
声の主は、流奈だ。
聞いたことのない言語。
しかし、今はそんなことはどうでも良い。
泊まるというのが嘘だったはずなのに、なぜまだ彼女がいるのか。
そこが疑問であったのだ。
窓の外。
カーテン越しに見えるのは、街灯。
それ以外の光源はない。
明確には分からないが、深夜であるはずだ。
利奈を起こさないよう、細心の注意を払いベッドから移動する。
そして、部屋の扉を開けた。
駄目だ。
再度言われても理解出来ない。
いや、理解することを拒絶しているようだ。
「……ろ、ロボっち?」
思わず利奈が口を出してしまった。
今まで聞いたことのない彼女の低くドスの効いた声に動揺してしまったのだ。
「……なんでこいつ、え?な、は?え?うん?」
路歩子の頭上にプスプスと煙が出てて来た。
そして、流れるようにパタリと倒れ、気絶してしまった。
「ありゃりゃ、壊れちゃいましたね。もう可哀想だから外に出してあげましょう。」
ニシシ。
罪悪感の欠片もない笑みで、流奈が言う。
優越感。
彼女が抱いていたのは、紛れもなくそれであった。
しかし、そんな幸せもすぐになくなってしまう。
「もう!そんな意地悪言わないの!今日はロボっちも泊まらせるからね!」
彼女が気絶するのは慣れていたのだろう。
利奈が当たり前だと言わんばかりにそう発言する。
「え、せ、先輩!?そんな……。」
当初の目的と違う。
慌てる流奈。
只でさえアイドル活動と学業で忙しい。
そんな中で手に入れた唯一と言っても良い千載一遇のチャンス。
利奈と二人きりになれるはずであった。
それが、こうも簡単に御破算になってしまうのだ。
そんなことは認めるわけにはいかない。
どうにか回避出来ないものか。
必死に知恵を絞る流奈。
しかし、どうにも最適案が浮かばない。
「……はっ!?」
意識を取り戻した路歩子。
目の前は、もう真っ暗になっている。
隣で寝ているのは利奈。
流奈はいない。
良かった。
彼女は泊まっていくと言っていたが、あれは嘘だったのだろう。
冷静に考えればそうだろう。
そもそも、彼女らはそれほどの仲であるわけがない。
利奈のことなら何でも分かる。
彼女が路歩子という絶対的で唯一の存在がいるのに、他に現を抜かすわけがない。
路歩子はそう思い、勝手に納得するのであった。
「……。」
ボソボソ……。
廊下から何やら聞こえる。
「……?」
声の主は、流奈だ。
聞いたことのない言語。
しかし、今はそんなことはどうでも良い。
泊まるというのが嘘だったはずなのに、なぜまだ彼女がいるのか。
そこが疑問であったのだ。
窓の外。
カーテン越しに見えるのは、街灯。
それ以外の光源はない。
明確には分からないが、深夜であるはずだ。
利奈を起こさないよう、細心の注意を払いベッドから移動する。
そして、部屋の扉を開けた。
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