甘え嬢ずな海部江さん。

あさまる

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7ー5

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「あなた、海部江さんのクラスメイトなんだよね?」

「っ!?え、えぇ。そうですけど……。」

また深く考え込んでしまった。
不意に卯佐子に話しかけられ、ビクッと身体が反応する真優。

「……彼女と……海部江さんとは仲良いの?」

「……。」
即答出来ない真優。

実際、どうなのだろう?
彼女自身、翔子との距離感が分かっていない。

「……まぁ、いいや。あっ、せっかくだし私何か一曲歌って良い?」
何となく聞いたのだろう。
特に興味がなかったようだ。

「はい。私は飲み物持って来ますよ。」
そう言うと、真優は部屋を出ていった。

「……。」
無言で曲を予約する卯佐子であった。

腹いせにだろうか。
何曲も予約していった。


部屋を出た真優。
廊下を歩いていると、クラスメイトの何人かにすれ違った。
咄嗟に顔を背ける真優。

薄暗い。
そして、顔も見られないように背けている。
バレることはないだろう。

「あれ?真優ちゃんじゃん!」

「あっ、本当だ!真優ちゃんだ。」

なぜ分かってしまったんだ。
皆目検討もつかない真優。
「い、いえ……た、他人じゃないですか?ワタ、ワタシ真優チャン違ウ。」

「あはは!うちの制服着ててこんなにちっちゃい子、真優ちゃんしかいないよー!」

「そ、そんなことないんじゃないですか?ほら、同級生にはいないかもしれないですけど……その、先輩にいるかもしれないですよ?」
それだけは反論されてくれ。
我々の先輩にもいるのだ。
なんなら今まで一緒にいたのだ。

「あはは!先輩なら尚更いるわけないよー。」

「誰かと来てるの?真優ちゃんもうちらと歌おうよー!」

「え、えっとー……。」
どうしようか。
いや、本来困る必要などないだろう。
断るべきだ。
そうでなければ曲がりなりにも一緒に来た卯佐子に失礼だ。

「海部江さんもいるよー。」

「是非行きます。……あっ、しまった。」
しまった。
つい反射で言ってしまった。

「よーし!行こう行こう!」

ズルズル、ズルズル……。
引きずられてしまう真優。


ブブブ……。
バイブレーション。
真優の携帯電話からだ。

「ちょ、ちょっと待って下さい。」

いってらっしゃい。
海部江さんのお土産話よろしく。
メッセージアプリのポップアップ。
送り主は、卯佐子であった。

「……どうしたの?」

「い、いえ……。何でもないです……。」
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