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「……え?」
何がだろう?
「翔子ちゃんのこと、教えてもってことです……。」
「で、でも……。」
「お願いです、聞いてほしいんです。」
「っ!?」
それならば、仕方がないのか?
梨華の圧。
そして、自身の抱く好奇心に負けてしまった真優。
彼女は、ゆっくりと縦に頷いた。
「そんな……そんなことが……。」
「はい。だから、約束してほしいんです。」
「約束?」
「これからも、姉と友達でいてあげて下さい……。」
そんなもの、頼まれるまでもない。
答えなど、決まっている。
「もちろん!」
ガチャ。
扉が開かれた。
両親が帰宅する時間にしては早い。
ということは……。
「ただいまー。」
明るい声。
それは、今の二人が一番聞きたいものであった。
すぐさま声の主が誰か分かった。
彼女らは、すぐさま玄関へ向かうのであった。
「翔子ちゃん!」
「海部江さん!」
「あっ!梨華ちゃん、ただいま。……あれ?雨枝さん、来てたの?」
呑気なことを言っている。
なぜ無断欠席したのか。
なぜ両手にブランド品の紙袋をいくつかぶら下げているのか。
その他にも言いたいことがある。
しかし、それでも今の彼女らが言うことは、違うものであった。
「心配したんだからっ!」
何がだろう?
「翔子ちゃんのこと、教えてもってことです……。」
「で、でも……。」
「お願いです、聞いてほしいんです。」
「っ!?」
それならば、仕方がないのか?
梨華の圧。
そして、自身の抱く好奇心に負けてしまった真優。
彼女は、ゆっくりと縦に頷いた。
「そんな……そんなことが……。」
「はい。だから、約束してほしいんです。」
「約束?」
「これからも、姉と友達でいてあげて下さい……。」
そんなもの、頼まれるまでもない。
答えなど、決まっている。
「もちろん!」
ガチャ。
扉が開かれた。
両親が帰宅する時間にしては早い。
ということは……。
「ただいまー。」
明るい声。
それは、今の二人が一番聞きたいものであった。
すぐさま声の主が誰か分かった。
彼女らは、すぐさま玄関へ向かうのであった。
「翔子ちゃん!」
「海部江さん!」
「あっ!梨華ちゃん、ただいま。……あれ?雨枝さん、来てたの?」
呑気なことを言っている。
なぜ無断欠席したのか。
なぜ両手にブランド品の紙袋をいくつかぶら下げているのか。
その他にも言いたいことがある。
しかし、それでも今の彼女らが言うことは、違うものであった。
「心配したんだからっ!」
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