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平日。
それも、こんな朝早い時間。
彼女ら以外にそこにいる者はほとんどいなかった。
まだ時間は十分にある。
そのことを、二人は理解していた。
これは、わざとであり、これから行うものの為に、早く家を出た結果であった。
園内をずんずんと進む。
彼女らの周りには、遠くの方から聞こえる車の音。
その他には、鳥の鳴き声しか聞こえない。
そわそわ……そわそわ……。
辺りを見渡す翔子。
そんな彼女は落ち着かない様子であった。
ここら辺で良いだろうか。
これを万が一、見られるようなことがあれば面倒だ。
その為、美成実も一度、周囲を見渡すのであった。
「うん、誰も見てなさそうだね。もう良いと思うよ。……さ、おいで?」
両手を広げる美成実。
「美成実ちゃん!」
よほど我慢していたのだろう。
美成実へ勢い良く飛び込む翔子。
身長差のある二人。
背の高い翔子が、美成実の胸元へ抱きつく。
そうなれば、正座するような状態になってしまう。
校内では見た目通りクールな美少女として知られている翔子。
そんな彼女が、実は自身に依存している。
その事実が、美成実にとっては堪らなく嬉しかった。
彼女ら二人は幼馴染だ。
互いの好き嫌い、性格等。
それらを熟知し合っている。
二人ともがそう思っていた。
数分が経過した。
依然として、美成実の胸元に翔子が抱きつく形になっていた。
「……もう大丈夫?」
呟くような声。
美成実の口から出たそれは、優しい音であった。
「……もうちょっとだけ……お願い。」
ぼそぼそ……。
長年一緒にいた。
その結果、美成実には翔子が何を考えているか、おおよそ分かるようになっていた。
それなのに、彼女に質問した。
その理由は簡単なものであった。
翔子が自分に甘える姿。
それを見たかったのだ。
独占欲。
早い話がそれであった。
本来の彼女を独り占めしている今が彼女にとって幸せな時間であった。
しかし、そんなことを言っている場合ではなくなってきた。
「あっ、いけない。もう時間だ。」
「……え?もう?」
しょんぼり。
悲しそうな翔子。
小犬のような姿。
つい心が揺らいでしまう。
「うん、ごめんね。」
これくらいは許されるだろう。
翔子の優しく頭を撫でる美成実。
いつも見上げている翔子。
彼女が今、目下にいる。
そして、それだけではなく自身の胸元にいて、そんな彼女の頭を撫でている。
それも、こんな朝早い時間。
彼女ら以外にそこにいる者はほとんどいなかった。
まだ時間は十分にある。
そのことを、二人は理解していた。
これは、わざとであり、これから行うものの為に、早く家を出た結果であった。
園内をずんずんと進む。
彼女らの周りには、遠くの方から聞こえる車の音。
その他には、鳥の鳴き声しか聞こえない。
そわそわ……そわそわ……。
辺りを見渡す翔子。
そんな彼女は落ち着かない様子であった。
ここら辺で良いだろうか。
これを万が一、見られるようなことがあれば面倒だ。
その為、美成実も一度、周囲を見渡すのであった。
「うん、誰も見てなさそうだね。もう良いと思うよ。……さ、おいで?」
両手を広げる美成実。
「美成実ちゃん!」
よほど我慢していたのだろう。
美成実へ勢い良く飛び込む翔子。
身長差のある二人。
背の高い翔子が、美成実の胸元へ抱きつく。
そうなれば、正座するような状態になってしまう。
校内では見た目通りクールな美少女として知られている翔子。
そんな彼女が、実は自身に依存している。
その事実が、美成実にとっては堪らなく嬉しかった。
彼女ら二人は幼馴染だ。
互いの好き嫌い、性格等。
それらを熟知し合っている。
二人ともがそう思っていた。
数分が経過した。
依然として、美成実の胸元に翔子が抱きつく形になっていた。
「……もう大丈夫?」
呟くような声。
美成実の口から出たそれは、優しい音であった。
「……もうちょっとだけ……お願い。」
ぼそぼそ……。
長年一緒にいた。
その結果、美成実には翔子が何を考えているか、おおよそ分かるようになっていた。
それなのに、彼女に質問した。
その理由は簡単なものであった。
翔子が自分に甘える姿。
それを見たかったのだ。
独占欲。
早い話がそれであった。
本来の彼女を独り占めしている今が彼女にとって幸せな時間であった。
しかし、そんなことを言っている場合ではなくなってきた。
「あっ、いけない。もう時間だ。」
「……え?もう?」
しょんぼり。
悲しそうな翔子。
小犬のような姿。
つい心が揺らいでしまう。
「うん、ごめんね。」
これくらいは許されるだろう。
翔子の優しく頭を撫でる美成実。
いつも見上げている翔子。
彼女が今、目下にいる。
そして、それだけではなく自身の胸元にいて、そんな彼女の頭を撫でている。
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