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翌日。
いつものように翔子の寝顔を見てから朝食を作ろうと思っていた梨華。
しかし、彼女の部屋の前に着き、梨華は足が止まってしまっていた。
「……。」
今日は止めておこう。
気まずさに負けてしまった梨華はキッチンへ向かう。
少し早く準備をしていた母とともに朝食と昼用の弁当を作る梨華。
少しでも美味しいものを食べてもらいたい。
そんな気持ちで彼女は料理していた。
「お、おはよう……。」
か細い声。
今にも消えてしまいそうなほど弱々しいそれは、それでも確かに梨華の耳に届いた。
今一番聞きたい。
それでいて、今聞くのは、会うのは一番恐い者。
「しょ、翔子ちゃん……お、おはよう……。」
「あら、翔子。おはよう。」
翔子に会うのが恐ろしい。
梨華はそう思っていた。
確かにそう思っていたのだ。
しかし、やはり嬉しさが勝ってしまった。
彼女の顔を見れた。
それだけで幸せになってしまった。
あぁ、なんて単純なのだろう。
自身のことながら、その分かりやすい思考に呆れてしまう梨華。
「も、もう学校行くね。い、行ってきます。」
「え?もう?早くない?」
翔子の言葉に慌てる母。
「きょ、今日はその……あ、朝練!朝練があるからっ!い、いってきます!」
そう言うと、翔子はバタバタと足早に外へと出て行くのであった。
「えっ!?朝練!?翔子部活やってたの!?ちょっと!?え?ねぇ!?」
寝耳に水。
慌てて彼女への質問をぶつける母。
しかし、その声は翔子に届くことはなかった。
「……い、いってらっしゃい……。」
きっともうこの声は届くことはないだろう。
それでも送り出す言葉を翔子へと向ける梨華であった。
「それで今日は朝から疲れてるんだね。」
「……うん。」
自身の教室に到着した途端、机に突っ伏していた翔子。
そんな彼女に事情を聞いた真優が苦笑いしている。
「……ごめんね、翔子……。私のせいで……。」
居心地の悪い美成実。
目を伏せながら謝罪をした。
「そ、そんなこと……。」
むくっと起き上がり、口を動かす翔子。
彼女の言葉の否定。
それをしようとしたが、最後まで言葉が続かなかった。
翔子自身、少なからずそう思ってしまっていたからだ。
翔子の妹なのだ。
過去のことを知っていてもおかしくない。
そして、翔子のことを好きなのであれば敵意を持っていても何ら不思議ではない。
いつものように翔子の寝顔を見てから朝食を作ろうと思っていた梨華。
しかし、彼女の部屋の前に着き、梨華は足が止まってしまっていた。
「……。」
今日は止めておこう。
気まずさに負けてしまった梨華はキッチンへ向かう。
少し早く準備をしていた母とともに朝食と昼用の弁当を作る梨華。
少しでも美味しいものを食べてもらいたい。
そんな気持ちで彼女は料理していた。
「お、おはよう……。」
か細い声。
今にも消えてしまいそうなほど弱々しいそれは、それでも確かに梨華の耳に届いた。
今一番聞きたい。
それでいて、今聞くのは、会うのは一番恐い者。
「しょ、翔子ちゃん……お、おはよう……。」
「あら、翔子。おはよう。」
翔子に会うのが恐ろしい。
梨華はそう思っていた。
確かにそう思っていたのだ。
しかし、やはり嬉しさが勝ってしまった。
彼女の顔を見れた。
それだけで幸せになってしまった。
あぁ、なんて単純なのだろう。
自身のことながら、その分かりやすい思考に呆れてしまう梨華。
「も、もう学校行くね。い、行ってきます。」
「え?もう?早くない?」
翔子の言葉に慌てる母。
「きょ、今日はその……あ、朝練!朝練があるからっ!い、いってきます!」
そう言うと、翔子はバタバタと足早に外へと出て行くのであった。
「えっ!?朝練!?翔子部活やってたの!?ちょっと!?え?ねぇ!?」
寝耳に水。
慌てて彼女への質問をぶつける母。
しかし、その声は翔子に届くことはなかった。
「……い、いってらっしゃい……。」
きっともうこの声は届くことはないだろう。
それでも送り出す言葉を翔子へと向ける梨華であった。
「それで今日は朝から疲れてるんだね。」
「……うん。」
自身の教室に到着した途端、机に突っ伏していた翔子。
そんな彼女に事情を聞いた真優が苦笑いしている。
「……ごめんね、翔子……。私のせいで……。」
居心地の悪い美成実。
目を伏せながら謝罪をした。
「そ、そんなこと……。」
むくっと起き上がり、口を動かす翔子。
彼女の言葉の否定。
それをしようとしたが、最後まで言葉が続かなかった。
翔子自身、少なからずそう思ってしまっていたからだ。
翔子の妹なのだ。
過去のことを知っていてもおかしくない。
そして、翔子のことを好きなのであれば敵意を持っていても何ら不思議ではない。
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