32 / 151
5
5ー3
しおりを挟む
「遊びに行くんでしょ!?」
そうだった。
二人は思い出した。
休日。
その為、かすみの家に泊まりに来たのだ。
そして、今日は彼女と遊びに行くことになっていた。
「お、起きます。起きますから……。」
「……その、カーテン閉めて。」
「あ、あぁ、ごめんね。」
慌てて窓へ向かい、カーテンを閉めるかすみ。
すっかり忘れていた。
確か彼女ら二人は以前言っていたはずだ。
皮膚が弱いので直射日光を避けなければならない。
幼馴染。
いつも一緒にいたはずなのに、そんなことを忘れてしまっていた。
「よしっ!行こうか!」
身支度を整えて玄関を出る三人。
赤と黒の日傘。
その間にかすみ。
それが彼女らのいつも通りであった。
「こっち!こっちに行きましょう、かすみさん!」
「……駄目、かすみちゃんは私とこっちのお店に行くの。」
三人の家から少し離れた場所。
大型ショッピングモール。
電車を乗り継いで、彼女らはそこに来ていた。
かすみの右腕をエルが、左腕をゆかりが掴み、引っ張りあっている。
どちらが彼女と店内に入るか争っていたのだ。
周りの視線が痛い。
早くこの事態を解決したいかすみ。
「じゃ、じゃんけん!じゃんけんして勝った方から行こう?ね?」
「むっ……仕方がありませんね……。」
「……かすみちゃんが言うなら……。」
両サイドからの力が弱まる。
良かった。
腕への痛み、そして、視線の痛みがなくなっていく。
「あいこでしょ、あいこでしょ、あいこでしょ。」
「……あいこでしょ、あいこでしょ、あいこでしょ……。」
一体いつまで続くのだろう。
一休み出来るように置かれたベンチ。そこに座り、エルとゆかりがじゃんけんをしている。
しかし、決着が着く気配は感じられない。
「二人とも仲良いね。」
つい出てしまったかすみの一人言。
「そんなことありません!」
「……そんなことない!」
息ぴったりではないか。
苦笑いするかすみ。
その後もまだ続く。
一体どこまで続くのだろう。
思えば以前もこんなことがあった気がするかすみ。
何が原因だったのかは分からない。
それは、かすみにとって、それほど些細なものであった。
その時はどう解決しただろう。
思い出そうとするかすみ。
「あっ……。」
思い出した。
「かすみさん?どうしました?」
「……かすみちゃん?」
そうだった。
二人は思い出した。
休日。
その為、かすみの家に泊まりに来たのだ。
そして、今日は彼女と遊びに行くことになっていた。
「お、起きます。起きますから……。」
「……その、カーテン閉めて。」
「あ、あぁ、ごめんね。」
慌てて窓へ向かい、カーテンを閉めるかすみ。
すっかり忘れていた。
確か彼女ら二人は以前言っていたはずだ。
皮膚が弱いので直射日光を避けなければならない。
幼馴染。
いつも一緒にいたはずなのに、そんなことを忘れてしまっていた。
「よしっ!行こうか!」
身支度を整えて玄関を出る三人。
赤と黒の日傘。
その間にかすみ。
それが彼女らのいつも通りであった。
「こっち!こっちに行きましょう、かすみさん!」
「……駄目、かすみちゃんは私とこっちのお店に行くの。」
三人の家から少し離れた場所。
大型ショッピングモール。
電車を乗り継いで、彼女らはそこに来ていた。
かすみの右腕をエルが、左腕をゆかりが掴み、引っ張りあっている。
どちらが彼女と店内に入るか争っていたのだ。
周りの視線が痛い。
早くこの事態を解決したいかすみ。
「じゃ、じゃんけん!じゃんけんして勝った方から行こう?ね?」
「むっ……仕方がありませんね……。」
「……かすみちゃんが言うなら……。」
両サイドからの力が弱まる。
良かった。
腕への痛み、そして、視線の痛みがなくなっていく。
「あいこでしょ、あいこでしょ、あいこでしょ。」
「……あいこでしょ、あいこでしょ、あいこでしょ……。」
一体いつまで続くのだろう。
一休み出来るように置かれたベンチ。そこに座り、エルとゆかりがじゃんけんをしている。
しかし、決着が着く気配は感じられない。
「二人とも仲良いね。」
つい出てしまったかすみの一人言。
「そんなことありません!」
「……そんなことない!」
息ぴったりではないか。
苦笑いするかすみ。
その後もまだ続く。
一体どこまで続くのだろう。
思えば以前もこんなことがあった気がするかすみ。
何が原因だったのかは分からない。
それは、かすみにとって、それほど些細なものであった。
その時はどう解決しただろう。
思い出そうとするかすみ。
「あっ……。」
思い出した。
「かすみさん?どうしました?」
「……かすみちゃん?」
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる