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足音が遠くなる。
それを確認すると、ゆかりはベッドから出て部屋の中を歩き回った。
何かないだろうか。
キョロキョロと室内を見渡す。
「……うん?」
ふと、本棚が目に入る。
教科書や、辞書。
漫画や小説。
ごくごく普通なそれら。
その中に一つ、ゆかりには気になるものがあった。
「……卒業アルバム。」
ぽつり。
視界に入ったそれを言う。
小学生の頃の卒業アルバムが、そこにあった。
下の段。
それも、隅に隠すように配置されたそれ。
ゆっくりと近づきしゃがみこむ。
手に取る。
そして、すぐさま自身のバッグへしまいこんでしまおうとするゆかり。
早くしないとかすみが帰ってきてしまう。
慌ててしまっているからか、なかなかチャックを開けることが出来ない。
「おまたせー。おにぎり作ってきたよー。」
扉が開かれると同時にかすみの声がゆかりの耳に届く。
「……あっ。」
バッグを開け、そこへアルバムを入れようと構えたところで止まってしまった。
二人の目と目が合う。
無言のまま数秒が経つ。
「え、えっと……それ、どうしたの?」
「……あっ、え、えっと……。」
どうしよう。
どう誤魔化そうか。
それとも違う手段を使うか?
自分とエルにしか出来ない手段。
今こそそれを使うべきなのではないか?
ゆかりの瞳の色が変わっていく。
「懐かしいなぁ、卒業アルバム。」
「……え?」
「私達、幼馴染だからずっと一緒だけど、小学生の頃のクラスメイトの子達ってどうしてるか気にならない?」
ニコニコと言うと、机に盆を置く。
さほど気にしていないようだ。
「……そ、そうだね。私も、小学生の頃からのお友達って、かすみちゃんとエルしかいない。」
一応合わせる。
心臓の音がうるさい。
まさか、ばれてしまったか?
自身の迂闊な行動を悔いるゆかり。
「でも、見たいなら言ってくれれば良いのに……。」
「……あはは、ごめんね。」
「ほら、食べよう?」
「……うん、いただきます。」
盆に目をやる。
衛生面を考慮したのだろう。
サランラップにくるまれた可愛らしい小さなおにぎりが、皿に四つ並んでいる。
期待していたものと少し違うが、それでもゆかりはその一つを口へと運んだ。
「どう?美味しい?」
「……うん、美味しいよ。ありがとう、かすみちゃん。」
微笑んで言う。
それを確認すると、ゆかりはベッドから出て部屋の中を歩き回った。
何かないだろうか。
キョロキョロと室内を見渡す。
「……うん?」
ふと、本棚が目に入る。
教科書や、辞書。
漫画や小説。
ごくごく普通なそれら。
その中に一つ、ゆかりには気になるものがあった。
「……卒業アルバム。」
ぽつり。
視界に入ったそれを言う。
小学生の頃の卒業アルバムが、そこにあった。
下の段。
それも、隅に隠すように配置されたそれ。
ゆっくりと近づきしゃがみこむ。
手に取る。
そして、すぐさま自身のバッグへしまいこんでしまおうとするゆかり。
早くしないとかすみが帰ってきてしまう。
慌ててしまっているからか、なかなかチャックを開けることが出来ない。
「おまたせー。おにぎり作ってきたよー。」
扉が開かれると同時にかすみの声がゆかりの耳に届く。
「……あっ。」
バッグを開け、そこへアルバムを入れようと構えたところで止まってしまった。
二人の目と目が合う。
無言のまま数秒が経つ。
「え、えっと……それ、どうしたの?」
「……あっ、え、えっと……。」
どうしよう。
どう誤魔化そうか。
それとも違う手段を使うか?
自分とエルにしか出来ない手段。
今こそそれを使うべきなのではないか?
ゆかりの瞳の色が変わっていく。
「懐かしいなぁ、卒業アルバム。」
「……え?」
「私達、幼馴染だからずっと一緒だけど、小学生の頃のクラスメイトの子達ってどうしてるか気にならない?」
ニコニコと言うと、机に盆を置く。
さほど気にしていないようだ。
「……そ、そうだね。私も、小学生の頃からのお友達って、かすみちゃんとエルしかいない。」
一応合わせる。
心臓の音がうるさい。
まさか、ばれてしまったか?
自身の迂闊な行動を悔いるゆかり。
「でも、見たいなら言ってくれれば良いのに……。」
「……あはは、ごめんね。」
「ほら、食べよう?」
「……うん、いただきます。」
盆に目をやる。
衛生面を考慮したのだろう。
サランラップにくるまれた可愛らしい小さなおにぎりが、皿に四つ並んでいる。
期待していたものと少し違うが、それでもゆかりはその一つを口へと運んだ。
「どう?美味しい?」
「……うん、美味しいよ。ありがとう、かすみちゃん。」
微笑んで言う。
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