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目にも止まらぬ早さで二人がその場を去る。
さらに言えば、自力で走っていたのはエルだけであった。
かすみは、そんな彼女に引っ張られていただけなのだ。
足がもつれそうになりながら走っていく。
間もなく校庭に出る。
そんなところで立ち止まってしまうエル。
「ど、どうしたの?」
「いえ、その……この先は……。」
日傘を準備するエル。
「あっ、そうだったね……。」
息切れをしているかすみ。
それを整える為にも調度良かった。
肩で息をするかすみ。
そんな彼女を見て、ごくりと唾を飲むエル。
「……。」
エルの視線が、唇からゆっくりと首元へと移動していく。
今の彼女の目には、そこから滲み出ている汗しか見えていなかった。
「な、舐める?なんて……。」
もちろん、冗談だ。
しかし、そんなものは彼女に通じなかった。
「い、良いんですか!?」
かすみが予想していた遥か上のリアクション。
今さら駄目だなど言えない。
拒否など出来ないだろう。
「う、うん。」
そっぽ向くかすみ。
夕日に照らされているせいか。
それとも、別の理由か。
もしくは、そのその全てが原因か。
エルから見える彼女の耳。
それは、真っ赤になっていた。
ごくり。
彼女を見て再度、唾を飲むエル。
「で、では遠慮なく……。」
その言葉の後、すぐであった。
かすみの首筋。
そこに生暖かい感触がした。
水分を含んだそれが、彼女の首を縦横無尽に這い回る。
「っ!?……うっ、うぅ……。あっ……。んっ……。」
じわりじわり。
時にゆっくりと、時に早く、かすみの首這うエルの舌。
それが、かすみの首の敏感な箇所を的確に刺激する。
声を我慢しようと口を手で覆うが、それでも声が漏れてしまう。
かすみの身体から力が抜け、ペタンとその場に座り込んでしまった。
座り込む彼女にお構い無しに、上から覆い被さるエル。
「こ、これくらいで大丈夫です……ありがとうございました。」
とても満足していない様子のエル。
彼女がそう言い、少し距離を取る。
「そ、そっか……そ、それなら良かった。」
先ほどよりも息が上がり、身体が熱を帯びているかすみ。
そして、目に涙が浮かび、トロンと蕩けている。
「そうですね……これで良かったんだと思います……。」
「?」
意味深なことを言っているエル。
そんな彼女に対して、首を傾げるかすみ。
さらに言えば、自力で走っていたのはエルだけであった。
かすみは、そんな彼女に引っ張られていただけなのだ。
足がもつれそうになりながら走っていく。
間もなく校庭に出る。
そんなところで立ち止まってしまうエル。
「ど、どうしたの?」
「いえ、その……この先は……。」
日傘を準備するエル。
「あっ、そうだったね……。」
息切れをしているかすみ。
それを整える為にも調度良かった。
肩で息をするかすみ。
そんな彼女を見て、ごくりと唾を飲むエル。
「……。」
エルの視線が、唇からゆっくりと首元へと移動していく。
今の彼女の目には、そこから滲み出ている汗しか見えていなかった。
「な、舐める?なんて……。」
もちろん、冗談だ。
しかし、そんなものは彼女に通じなかった。
「い、良いんですか!?」
かすみが予想していた遥か上のリアクション。
今さら駄目だなど言えない。
拒否など出来ないだろう。
「う、うん。」
そっぽ向くかすみ。
夕日に照らされているせいか。
それとも、別の理由か。
もしくは、そのその全てが原因か。
エルから見える彼女の耳。
それは、真っ赤になっていた。
ごくり。
彼女を見て再度、唾を飲むエル。
「で、では遠慮なく……。」
その言葉の後、すぐであった。
かすみの首筋。
そこに生暖かい感触がした。
水分を含んだそれが、彼女の首を縦横無尽に這い回る。
「っ!?……うっ、うぅ……。あっ……。んっ……。」
じわりじわり。
時にゆっくりと、時に早く、かすみの首這うエルの舌。
それが、かすみの首の敏感な箇所を的確に刺激する。
声を我慢しようと口を手で覆うが、それでも声が漏れてしまう。
かすみの身体から力が抜け、ペタンとその場に座り込んでしまった。
座り込む彼女にお構い無しに、上から覆い被さるエル。
「こ、これくらいで大丈夫です……ありがとうございました。」
とても満足していない様子のエル。
彼女がそう言い、少し距離を取る。
「そ、そっか……そ、それなら良かった。」
先ほどよりも息が上がり、身体が熱を帯びているかすみ。
そして、目に涙が浮かび、トロンと蕩けている。
「そうですね……これで良かったんだと思います……。」
「?」
意味深なことを言っているエル。
そんな彼女に対して、首を傾げるかすみ。
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